THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(THE COMFORTS 編)

2023-04-23 11:24:11 | Live Set List


5,15:25~15:55
「THE COMFORTS」

またまた初の対バンだ。
ずっと以前からバンドの存在は知っていたんだけど、何故だか縁がなく中々見ることができなかったんだよ。
でも遂にでもこの度、生体験が叶いました!!
5バンド目は、今までとちょっと趣向を変えてのT-スクエアカバーバンドで5人組。
当然のことながら、オール・インストウルメンタルバンドです。
こちらは正真正銘、正統派のJフュージョン・バンド。
北海道は特にこのジャンルが人気あるんだ。
だから、本格的なコピーバンドが数多く存在する。
数えきれないくらいに、対バンを組んできた仲でもあるアミノ酸率いる「ミラージュ」しかりだ。
でも、THE COMFORTSも、それに負けないくらいのクオリティを備えていたよ。
好感の持てる熱演を最初から最後までテンション高く延々と繰り広げてくれた。
中盤での出演なんてもったいないくらいの、高水準なテクニックを披露してくれました
(この日の出演バンドはどこも上手かったし!)。
観客席からも、その火花散るテクニカルなプレイの連発に、感嘆の声が漏れ聞こえてくるほどだった。
こんな凄腕のバンドが、まだまだここ北海道には、うじゃうじゃといるのですよ。
ひじょうに心強い限りだ。
眼前で繰り広げられた、すさまじいばかりの圧倒的なインプロヴィゼーション。
あまりにも印象が強烈だったので、今でもハッキリと脳裏に焼き付いております。

はい、でも、ここのメンバー達とは他のバンドなどでお馴染みの顔触れ。
超久しぶりに会った人もいて懐かしいなあ・・・。

メンバーは、
AKAI/EWIにシュン君(中央フロントに陣取る看板ミュージシャン)。
ギターはリッキー(フェンダーのストラトキャスター。
渋いサンバーストのボディカラー。メイプル指板!)。
ベースはアライちゃん(G&Lを使用。ダークブルーのボディカラーにメープル指板5弦仕様。フェンダーの布製ストラップに接続。
唯一黒マスク装着と長髪を後ろで束ねて臨みました)。
ドラムにマサ子ちゃん(男勝りなグルーヴで堂々の自己主張!
男性でもそうとうに手を焼くアレンジも彼女にかかれば何のそのだ。
すぐに女性が叩いていることなんて忘れてしまうほどだったさ)。
そしてキーボードはユイちゃん。
人気絶頂であちこちから、いつでも引っ張りだこの彼女。
この日はセカンドアクトとして「オナKISS」でもゲスト出演していたね。
オーナーの愛娘でもある。
いつのまにか立派な女性に成長しただけでなく、父親を凌駕するほどの腕前にもなった。
何たって、娘が自分以上のテクニックを備えたのを目の当たりにしたウエダお父さんはもの凄いショックを受けたらしく、「もうキーボードは弾かない」と宣言して作詞に没頭していたらしいですよ。
でも内心では大喜びしていたのは間違いないって!((´∀`*))
恐るべしDNAだ!
愛器ローランドRD800とヤマハのグランド・ピアノを縦横無尽に駆使してかっこよかったなあ。
相変わらずの超絶技巧なプレイを、クールにこなしまくっていたよ。
これがとてもステージ映えしていた。
同業同志ということで、STAのアッキーにたくさん話しかけて貪欲に刺激を吸収していたらしいよ。
近年はストイックなくらいにすこぶる気を吐いている真面目なプレイヤーだ。
今後、益々の活躍に期待しよう。
ミユキ・オーナーも、さぞかし楽しみなはずさ。((´∀`*))

どうです!
皆さんも彼らのプレイは、絶対にどこかしらで見たことがあるはず。
そのぐらい人脈も豊富なだけに、あちこちでジャンルの壁をも軽く超越して
アグレッシブにプレイしているミュージシャンばかりです。
熱い注目を浴び続けていましたよ。
もはや野暮な説明なんて皆無。

ちなみに、STAアッキーがこの方面には超絶詳しいので、曲目で何度も協力してもらったことも記しておきましょう。
サンキュー・ベリー・マッチ、アッキー!!((´∀`*))
このバンドも写真を見てもらえればお分かりの通り、黄緑色のお揃いTshirtを着込んでいた皆さん、とってもよくお似合いだよ。
胸にはバンド名のロゴ入り。
最近、こういうのが流行っているのかなあ!?
確かにアッキーも、STAのロゴ入り黒Tshirtを着てきたもんなあ。
「STAでもグッズを制作しよう」という意見が飛び交ってきたしね。

さてさて、さっそくライブレポートに突入だ。
サウンドチェックもほどほどに済ませて準備万端整えてのスタート!

時間はそうとうに巻きの状態だけに、リラックスモード全開さ。
したたかなるバンドめ。
一体全体、どれほどの引き出しを隠し持っているのやら。
それでは、よろしくね!!


MCはベースのアライくんが兼任。
「こんにちは!
THE COMFORTSです。
じゃあ、皆さん、どうもです。
次々と素晴らしいバンドさんばかりで圧倒されている自分がいます。
まあ、箸休め的な感覚でよろしくお願いいたします。
titleは知らないけど、どこかで聞いたことがあるなあ・・・という曲ばかりをお送りします。
それでは早速、立て続けに2曲・・・・・
まずは・・・・・オーメンズ・オブ・ラブ!!」
1985年6月21日にリリースされた12インチシングル。
同年4月1日発売の10THアルバム「R・E・S・O・R・T」に収録。
序盤から情け容赦なき華やかなリスペクト・サウンドで攻め立ててくるなあ。
よしよしだ。
これ一発で、掴みはオーケーなアンバイでしょう。
一瞬でロマンティックなCOMFORTSワールドへと引き込まれてしまった。
ドツボなモードに誘惑されて、快感に溺れるというのも一興の戯れだ・・・。
でもチラッとシリアスな面ものぞかせるところが、ツワモノ軍団のスタイル。
リズムセクションがガッチリとボトムを支え続けて、そこに包む混むようなキーボードの調べとEWIによる甘い響きが新鮮。
鋭く切り込んでくる、トレブルーなギター・トーンのフレーズと、チャイナ・シンバルによる連打のアクセントも絶好調。

間髪入れずに、こちらもポップな有名曲で「宝島」
1986年3月5日リリースの11枚目のアルバム「S・P・O・R・T・S」に収録。
これまたマニア心をそそるようなタイトル。
多少は地味に聞こえるけれども、噛めば噛むほど徐々に味が出てくる。
ギターからピアノへとバトンを受け継ぐスリリングな展開など含め、惜しげもなくハイクオリティな雰囲気を堪能させてくれる作品。
EWI担当のシュンくんは常に身をよじったり、陶酔の表情を浮かべつつも仰け反りアクションも披露と見栄えも抜群。
大抵、この手合いのバンドって譜面ばかり見つめて仁王立ちで身動きもせず見栄えも悪くって面白くもなんともないんだけど(失礼・・・・(-_-;)COMFORTSはパフォーマンスもよく研究している。
よほど入念に研究してリハーサルを積んできたのだろう。
その痕跡が随所に見受けられる。
特に好感の持てるシュンくんのオーバーアクションは特筆もの。
血と汗と涙の結晶が花開いた瞬間。
努力は決して裏切らないものさ。
一気に極上のアンサンブルを突き付けてくれました。
アレンジ一つをとっても光るセンスが伺えるねえ。
まさにトロピカルなイメージソング・・・・真骨頂。
カラッと晴れ渡る眩しいくらい爽やかな青空が、誰の目にも浮かんできたはずさ。
ああ・・・もう今から夏が待ち遠しいなあ。

「どうも・・・・トウルース・・・じゃあなかったっけ・・・!?((´∀`*))
自分で演奏していてタイトルを間違えた!!
よく旅番組なんかで流れている傑作をお送りしましたよ。
それでは引き続き・・・・トラベラーズ!!」
1984年リリースの8作目アルバム「アドベンチャーズ」に収録。
同日の4月1日発売の5枚目シングルだ。
あまりにもベタすぎるチューンだけど、構成が凝りまくりで、正に「冒険」しまくり。
BGM用としてお気軽に聞いていたら、天罰がくだるぞ!!((´∀`*))
もはやジャズだの、フュージョンだのと狭い括りに例えるレベルのジャンルではない。
ヘヴィーなベースによるグルーヴ、パワフルでパーカッシブなドラミングのリズム、繊細なピッキングで追随するリード・ギター、暖かな彩を添えるキーボード、貫禄十分なEWI。
もう観客たちの視線は、旋風吹き荒れる彼らの一挙手一投足に釘付け。
モロに琴線を刺激しまくりで、良い意味での金縛り状態。
各メンバーの自己アピールする度合いも、程よきバランス感覚。
アライくんが絶え間なく弾き出す軽快なるチョッパーフレーズも、構築美の披露具合が効果覿面で歯切れの良さも絶妙だね。

「ありがとうございます。
蒸してますねえ・・・・。
熱気が超半端ない・・・・((´∀`*))
ステージ上はずっと熱演が繰り広げられているから、見た目よりも暑いのですよ・・・照明も含めてね。
今日のここライブハウスは見慣れた顔や、初めましての方々と様々ですね。
ストロベリージャングルはちょくちょくと変わったイベントとかもやってるんですよねえ。
はい!それでは皆さん、準備のほうはよろしいでしょうか!??・・・・
イッツ・マジック!!」
1981年11月1日リリースのT-SQUARE5作目アルバム「マジック」に収録。
シングルのリリース日は同年10月21日。
これは、カナダでも人気沸騰してシングルカットされたんだよ。
フィリピン生まれのジャズ・シンガー、マリーンのカヴァーは大ヒットしたね。
こちらの「マジック」は知名度としても断トツ。
後半戦としては、申し分なき決定版。
力強くも豪快なるスネアによる連打が炸裂する。
そこから次々と覆いかぶさるように追随してくる猛者たち。
レッドゾーン振り切れ寸前でかっこいいよん。
実はこの曲、アミちゃん、石川くんらが率いる「ミラージュ」の十八番でもある。
去年8月の小樽・北運河でも披露していたもんね。
ミラージュは本格的にT-スクエアの再現に尽力。
でもこのTHE COMFORTSも只者ではない。
EWIのソロからベース・ソロへと目まぐるしく見せ場が移動・・・・。
息つく暇も与えないほどの緊迫感の連続で瞬き禁止状態。
すこぶる罪なバンドだなあ。

「次で最後の曲ですよ。
これもご存じでしょう。
痺れるよ~~!!・・・・TRUTH」
1987年4月1日リリースの同名タイトル・アルバムに収録。
ギタリスト安藤まさひろのTHE SQUARE時代の作品で1991年にもシングルカットされた。
イントロがはじまった途端に自然と脳裏にF1グランプリのシーンが蘇る。
スクエアにとって、最も認知度の高い極めつけの決定版。
過激なロック調でありながらも、スタイリッシュで多くの音楽ファンに指示されているのも頷ける。
もうこれに尽きるよね。
フュージョン界永遠の神々しき金字塔。
これを披露しないとTHE COMFORTSはステージを降りることを許されないくらいさ。
これをアクロバティックと呼ばずして、何をアクロバティックと呼ぶべきか?
メカニカルで斬新な個性派ミュージック。
クオリティは一級品だと保証します。
中間部分での高速ユニゾンによるインタープレイでは、恐ろしいほどに鬼気迫る演奏を突き付けてきた。
余力を振り絞ってのインタープレイ応酬には唖然茫然だ・・・・。
目から鱗さ。
ラストにふさわしき全員が火花散るほどに怒涛のせめぎ合い。
ものの見事に燃え尽きてくれました。
完全燃焼だね。

「ありがとうございました、THE COMFORTSでした!!」

フィナーレを迎えたメンバー達は、全身が汗びっしょりで、達成感に満たされた表情を浮かべてとっても満足そう。
大喝采の歓声が会場のあちこちから沸き起こる。
観客席のあちこちからは「凄い!!」の声が漏れ聞こえてきた。
それも致し方ないだろうね。
正直な感想なんだもん。
またすぐにでも見て見たいものだ。
新しいレパートリーも含めてね。
今後の成長と活躍にも期待。
要注目のニューカマー!

****この勢いの熱量そのままに、お次も負けてはいられません。
これまた異色のバンドで参上しますよ!!****




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