THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(REMIX編)

2023-08-01 23:17:14 | Live Set List
****会場内はずっと熱きサウンドが吹き荒れていてご機嫌だよん。

曲者集団がこの後にも続々と登場しますよ。

要覚悟のうえでライブレポート読破へと臨むように,よろしくお願いいたしまする!!****

 

7,15:10~15:30

BGMとして会場内に流れているのは、ボニーM「サニー」、そしてスティーリーダンだ。

「REMIX」

こちらのバンドも隣町・札幌から2年4回目の参加。
(2021年7月18日の日曜日、浅草橋以来だって!)
と聞いても、そんなに久しぶり感がないのが不思議さ。
まあ、メメちゃんと再会できたのは超嬉しい限り!


「ホットタイム」「モダンタイム」共にSTA企画「リブレーション」に出演したリミックスが2020年の2月・小樽公会堂雪明りの路5、9月浅草橋・北運河合同イベントに次いで8たびSTAとタイバンでの登場!(2018年7月の浅草橋オールディズ・ナイトもインパクトがあったなあ)

和洋織り交ぜたROCKバンドは常に不動の4人組だ!(日差しが厳しいのでナイトくんとマズくんの男性2人はサングラス着用。ニシヤンは眼鏡姿)

このバンド名の由来は・・・「色々な曲をごちゃ混ぜにする・・・というそのままの意味。
ハードロック、アニメソング、昭和歌謡、パンクなどジャンルの壁も軽く超越して遊び心満載です」

なるほど・・・何度見ても愉快痛快に面白そうだな。

こういうチャレンジ精神は立派でも、いざ取り組もうとするとセンスとテクニックがまるで伴わなくって、ものの見事にずっこけてしまうというもの。

そういう甘い考えの頭でっかちなバンドは、うんざりするほどにたくさん見てきましたら・・・・。

理想と現実は大違い。中には勘違いして悦に入ってる輩もしょっちゅう。

でもこのバンド、リミックスはバッチリと演じてくれましたよ。

会場のあちこちから、感嘆の声が漏れていました。

オモチャ箱、ビックリ箱を連続してひっくり返したようなヒトトキを今回も過ごさせていただきました。

相変わらずのハイ・クオリティだ。いや益々進化しているのではないか?

 

不動のメンバー4人の構成・・・・・リーダー&ギター&ボーカルはミッドナイト・クライシス、元ミドル亭のミュージシャン。
全身いかにもロッカー風なイデタチのコントラストが鮮やかなKNIGHTイトウくんです(ナイトは騎士の意味ね。白いスヌーピーのTshirtがお茶目だ((´∀`*))
黒のスニーカーを履いてた。
愛器はナイト君のこだわり具合がヒシヒシと伝わる激レアな1本。
な、な、なんと藤岡幹大モデル。
36歳で亡くなった伝説のギタリスト。
ベビーメタルで名を挙げた。
メーカーはエドワーズ。
今年の2月、衝動的に東京で探してもらって発見した幻の品。
最大の特徴は7弦ギター!!
ナイト君曰く、多弦ギターは中々に手強い奴です・・・とのこと。
フロイドローズ・ユニットを装着。
EMGの2ハム・バッキングPUをマウント。
24フレット。
ビックリ!
思わず唸ってしまったさ。
ナイトくんはゆうに100本の貴重なるギターを所有しているんだとか・・・専用の保管室もあるそうだ。
徹頭徹尾、驚愕のコレクターだ。
じっくりとチェックしてみたら73本まで確認済み・・・・と丁重なる連絡までもらっちゃった。((´∀`*))
ビザールなものから超絶な垂涎ものまでズラリ。
もうねえ、解説していったらそれだけどここの枠を軽くオーバーしちゃうほど。
実際にギター雑誌にも取り上げられたそうだ。
こいつはギター写真集が発売される日も近いな。
期待感でワクワク震えちゃうぞ。
ちなみにこの日の装着ストラップは黒を基本に白い♪というコダワリぶり。
バガディミストカラーのストラト。ローズ指板)。
ローランドJCー120の上に持参してきたオレンジ・ギター・アンプヘッドを接続。

 
紅一点のボーカルは、スレンダーボディが一際目を引く元気一杯で陽気なお洒落美女のメメ嬢。
元モデルだそうで長身且つスタイル抜群なのも頷ける。
どうりで煌びやかなるアクセサリーと派手なヒラヒラ衣装も堂々としていてとってもファッショナブル。
普通の女性ならば勇気がいるところだけど麗しのメメ嬢はサラッと着こなしていてとってもお似合い。
銀のヒールもタイトなスリムジーンズもスラリと伸びた脚線が鮮やかに生えて目に眩しく光る。
マサは以前に「今期待の新進女優、松本穂香ちゃんに似ているね!」と言ったら大喜び。
でも本人は「バービーボーイズの杏子に似てると言われた」とのこと。
なるほどねえ。それもうなずける美魔女。
この日のイベントでは各バンド共に個性の異なる素晴らしい女性シンガー達の競演と相成りました。
お得感満点。
ラッキーなひととき。
男どもよ、うかうかしてはいられないよ~~!!
ちなみに彼女は筋トレが大好き。
ちっとも苦にならないそうで辛いどころか楽しくって仕方がないそうです。
羨ましい性格だ。
時間さえあれば自宅でもバーベルを持ち上げたりして、料理もモリモリと食しているんだとか。
だからどこをとっても無駄のない引き締まった体型を維持し続けているのです。
背筋も間近で見せてもらったけど凄い迫力!
MC中でもそこを強調して誇示(写真参照!!)。
1週間の内、6日はジム通い。
主にキックボクシング。
STAのボーカル、アイちゃんも同じスケジュールだそうです。
アイちゃんは筋トレがメイン。
 

1タム仕様のドラムはマズくん。
全身が黒ずくめ。
以前彼に、マサはなんか会ったことがあるなあ・・・と思っていたらスタジオでもタイバンでも何度も会っていたさあ。
特にナンバー9というバンドは「リブレーション」にも参加してくれてすこぶる強烈だった。
そこのメンバー達の近況も聞いたんだけど、めっちゃ懐かしかったなあ。

 
そして以前からマサとは名刺交換もしてシカゴ、ブラスロックの話題で意気投合したことのある白いギブソンTシャツ姿のニヒリスト・ニシヤンがベース(いつもは、白ボデイカラーのフェンダージャパン・プレシジョン使用していたんだけど、近年はエピフォンのEBベースでプレイ。
カラーは赤。
ローズ指板。
白い布製フェンダーストラップも使用。)!
このベースは相当の年季モノ。(他にもメーカーが如何わしい楽器を数本所有)
メインの本家よりもクオリティが高いと高評価だった時期の貴重なる1本だ。
これがまた貫禄タップリにいい音を出していたよ。
真剣な表情でチューニングやチェックに余念がなかったです。
近寄りがたいほどのオーラを発散。
でもナイトくんと時折会話している姿を見ると「まるで兄弟みたい」とSTA女性メンバーが述べておられました(笑)
そうなんだよね。
このバンドを初めて見たのは2019年の7月、小樽・浅草橋オールディズナイトのステージ(ミッドナイトクライシスはもっと前から見ているけれどね)。
インパクト抜群。
縁とは奇成るもの。
ナイトくん同様、彼もミッドナイト・クライシスに在籍。
ヴァイタリティ溢れる漢だ!


まあいずれにしても皆、ライブ中毒に侵されているご様子だ(笑)。
よほどの好きものでもない限り、そこまではできないでしょうよ。
俺!?・・・・絶対にそんなことは無理だあ・・・・不器用なものでして・・・・。
1球入魂タイプだもんなあ。

 

さあ、彼らからメッセージが届いております
「原点回帰!・・・・温故知新・・・・それって楽しさ?限りなくストレートに、そしてシンプルに・・・・・」

 

前置きが、かなり長くなりました。
せっかくなので、これまでのリミックスライブレパートリーも特別に織り交ぜ、お送りしていきたいと思いますのでよろしく!!

さあ、はじまるよ!!!!(曲が目まぐるしく変化するので・・・・・との注意事項が西やんから提示されました!!しかし、20分というごく限られた時間で、よくもまあこれだけの曲目をメドレーで凝縮しつつも連結したものだ。ただただ脱帽・・・・。
前日になって、即行でまとめ上げたんだそうですよ。
メメちゃん曰くこのバンドはいつもそうなんだとか。
ちっとも慌てふためいたりはせずに、余裕の表情を維持。
したたかなる集団、恐るべし・・・。

ふと思い出したんだけど、彼らと親しく知り合う前の小樽運河プラザホールに於ける対バンでも、ニシヤンがセッティング中、長い夜のベースリフを弾いてSTA全員&ミキサー三輪くんがざわついたことがあったっけなあ・・・・笑)

ナイト君MC
「よろしくお願いいたします。
リミックスマラソン。
20分1本勝負、
それでは最後の曲です((´∀`*))!!」

おお・・・・・この不気味で妙にワクワクとアドレナリンが吹き出しそうなイントロに導かれて始まったのはオープニング「ブラックアウト(開巻からいきなりスコーピオンズ黄金期のヘヴィーな代表曲が飛び出した!)」

しかも、それだけでは収まらない・・・・・・徐々にヒートアップするビートはもしかしたら??・・・・・・

ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」バージョン「ハイウェイ・スター」だあ!!

でもそれはほんの序章にしか過ぎなかった。

あっという間に「私は嵐(SHOW-YA)」へ突入!!

ジャパニーズ・レディース・ハードロックバンドのアンセム!

血沸き肉躍る申し分なき采配。

相変わらずヤンチャな暴れん坊どもだ。

早速ここはメメちゃんの真骨頂。

愁いを含んだ不敵なる笑みは常に絶やさない。

すっかりとぶっ飛んでしまったよ。

その流れからお約束ともいえるリッチー・ブラックモア必殺のリフ攻撃で「紫の炎」

驚愕の2連発速弾きソロを、情け容赦なくもう早ぶち込んできた。

さりげなくナイトくんはリッチーのふてぶてしきポーズをサラッと決める。

もうこれ一発で観客達はステージに釘付けだ。

息も絶え絶え・・・・。いやはやなんとも勘弁してくれよ・・・・(笑)。

思いっきり伸ばした長い手足を駆使して明るく華麗に舞うメメ嬢が、本家イアン・ギランばりにかっこよくシャウトをぶちかましてくるのかと思っていたら、いきなりキュートな「キューティー・ハニー」に豹変だ。

こいつは掟破りのアレンジ・テクニック。

セクシー・モード全開のアニメ・ソング代名詞だ。

倖田來未の出世作だよね。

多分そちらのテイクを参考にしたのかな。

西やんいわく「ハイウェイ・ハニー」なんだってさあ(笑)

相変わらずひねりにひねりまくりの構成術。

ナイトくんはこのような仕掛けを、バリエーションも豊富に練っているんだそうです。

油断大敵なる男だ。

予備知識を持って構えていたけれども、全然無意味だったさ・・・・。空しく完敗・・・・・・・。

 

間髪入れずにメドレーで、お次のナンバーは往年のサイケデリック・ロックフリーク達がひれ伏してしまう「叶わぬ賭け」

永遠のスーパーギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレン初期のお馴染みギターがトリッキーに炸裂。

ナイト君も当然カリスマのエディに心酔していた口でしょ!
時代を軽く超越して今でも根強いファンがワールドワイドに増殖中なんだよね。

理屈抜きで骨抜きにされちゃうような、お約束のLAメタル・フレーズだ。

エディのキャラクターも絶品だし、ぶっ飛びの奏法も革新的だった。
もちろん追悼の意味も込められているのでしょうね・・・・。

「ヘイ!ヘイ!」と観客との駆け引き・・・・・・と思いきや再び嬉しき裏切り行為に及ぶのだ。

デンジャラスなフィーリングに満ち溢れた「ウォーク・ディス・ウェイ(エアロスミス)」にヘンシ~ン!。
album「TOYS IN THE ATTIC」1曲目に収録。
1975年8月28日に発売されたシングル。
全米チャートでは最高10位にランクイン。
邦題は「お説教」
笑っちゃうよね。
今、それを知っている若者は皆無でしょう。
別にそれでいいんだけどね。((´∀`*))
ランDMCのカバーで奇跡の復活を遂げたエアロ。
ラップとのコラボレーションも実現して話題騒然だったのは有名な話。
理屈抜きにカッコいいアメリカンハードロックの金字塔さ。

これらの曲を嬉々として演じ続けるリミックスのメンバー達がケミストリーを生み出す。
メインのユニゾンリフが歯切れよくって気持ちいい。
ニシヤンはハイポジションにも移動して素早く爪弾いてる。

さぞかしスタジオで纏め上げる最中もワイワイと賑やかに盛り上がったんだろうなあ。

アラララ・・・・?「眠れない夜」(イエロー)へ。
泉谷しげるのバックバンドでイエローが演奏していたのがオリジナル。
1974年10月25日に発売された泉谷さん4枚目のシングル。
album「黄金狂時代」に収録。
凄いテンションの高いコラボレーションだね。
ドラマーは故ジョニー吉長だ。
当時、テレビ放映されたライブ映像を見て熱狂したものですよ。
最も日本のロック界がざわめきながらも熱い時代だった。
じわじわと腰にくるんだよなあ。

和洋問わず、時代もジャンルもお構いなしだからね~。

原曲の持っている美味しいところを微塵も損なうことなく、究極のツギハギプレイで一緒にトリップだ。

快感地獄にドップリと溺れちゃうのも一興。

 

「空と君との間に(5分35秒)」

北海道が誇る歌姫、中島みゆきさんが1994年5月14日に発売した31作目のシングル。アルバム「ラブ・オア・ナッシング」に収録。オリコン週間ミリオン1位を記録。

ただ単に曲を引っ張りだしてきて適当に捏ね繰り回すのではなく、ちゃんとメメ嬢のイメージに沿った構成で進行しているところなんてさすが知能犯。

それだけにとどまらず、随所に鋭いトリックを忍ばせている抜かりなさ。

ボーっとしてるんじゃあないよ!とチコちゃんに怒られるよ(笑)

いきなり息の根を止められるんだから。

・・・・・・なんじゃらほい。

心憎い演出だ。

バッチリと思惑どおりにはまって、翻弄されつつもニンマリしている観客の姿を見つめつつ内心「してやったり!」なんだろうね。

何でもござれのバンドらしいベストなセレクション。

無駄な抵抗はやめようっと。

 

一応3曲目はダメ押しとばかりに引き続き、新兵器のメガトン級縦ノリ脳天直撃「バック・イン・ブラック(AC/DC)」。

どてっぱらを突き破る勢い。

失禁するほどに。

息も絶え絶え・・・・。

泣く子も思わずヘッドバンギングしながらお漏らししちゃうよん。

破壊力タップリ。

さあ、ドンドンとぶちかましてもらいましょう。

マサが必死にアイフォンでベストショットを狙っていたら、メメ嬢がビシッとこちらを指差して極上のスマイルを決めてくれた。

さすがわかってらっしゃる!

どんなポージングも自然にはまってる。

華があってドキドキときめいちゃうよん。

 そうかと思え再びジャパニーズ・ロック往年の世界に乱入してきて桑田バンドの「スキップ・ビート」
3作目のシングル。
1986年7月5日に発売。
album「ロック・コンサート」に収録。
オリコン週間チャートでは見事に1位を獲得。
ちなみに桑田バンドは1年間の期間限定で結成したスペシャルなプロジェクト。
それはともかくも「スケベ、スケベ・・・・・・!」と軽快に体をくねらせつつも身悶えしちゃいそう・・・・。(明らかにコブシを回してそう歌ってる。シャレがキツイ。
ファンキーなブラック・アプローチと、印象的な歌詞に思わずニンマリ)


全く次に何が飛び出してくるのか予測不可能なトランス状態。

こうなったら、ドンドンと期待に胸を膨らましちゃおうよ。

題して「バック・イン・ビート」だっていうんだから洒落がキツイなあ。

 

とどめとばかりに大黒摩季の「ゲンキダシテ(1997年3月26日発表の超スタンダード。16枚目のシングル。トリプルプラチナ受賞。オリコンチャート5位を記録)」でパワフルにかつしっとりとエンディング。

これはメメちゃんのリクエストなのかなあ??・・・・

もしかしたら今回のライブ用に仕込んだバージョンなのでしょうか?。

毎回度肝を抜かれるほどの連続だけど、さらなる高みへと浮上した感あり。

完璧だ。

ナイトくんの頭の中に渦巻いているアイディアを、ジグソーパズルのようにああでもないこうでもないと、はめ込んで構築した結果がこれだ。

多分、秒単位で計測なんかもしたのでしょう。

血と汗と涙の結晶。

四六時中アイディアを練っているんだろうなあ・・・・・・湯水が湧き出る如くドンドンとね。

ナイトくんのバックボーンが垣間見えたようですこぶる嬉しいよ。

何はともあれ一致団結して才能開花だね。大成功!

内情は自らひねり出した複雑奇怪(!?)なアイディアに一歩つまずくと混乱をきたしそうにもなるのだとか‥‥それもわかるような気がするよ。

メメちゃんはそれら黄金の楽曲群をメンバーたちから逐一丁寧に解説してもらい、一切聞き漏らさぬようどん欲に吸収しているのだとか。

真面目なレディ。

まあかしこまった能書きを語るよりも、はじけまくりの笑顔を振りまきながらステージ狭しとばかりに縦横無尽、軽やかに、ステップ踏みながら歌うメメちゃんの神々しいことよ。

たまりませんなあ!!

彼女はライブはもちろんのことスタジオでも毎回笑顔を絶やすことなく熱心に取り組んでいるそうです。

オフステージでも「今後は英語の歌詞にもっと磨きをかけてチャレンジしたい」と純粋なる乙女のような瞳を輝かせながら意欲を語っていましたよ。

そこいらにゴロゴロと転がっているユルユルでやわな連中よ、見習いたまえ。

根っからのシンガー気質。スポットライトを全身に思いっきり浴びながら歌うという使命を帯びて、この世に誕生したかのようだ。

 

西やんはギタリストの時にはメンバーサイドに向き合ってプレイするけれども、ベースの時にはガバッと大股開きで構えるんだね。
2つのスタイルを持つ男。(立ち位置も左右逆だし)

 

ナイト君とメメ譲によるMC「先ほどご紹介にあずかりました、RIMIXと言うバンドです。

皆さん、こんにちは。

ビール飲んでる!?(笑)

こんな素敵なイベント会場に誘ってくれてサイトウさん、ありがとうございます!!

改めまして、どうぞヨロシクお願いします!

メンバーは他のバンドでも活動中なんだけどね。

演奏を聞いているとなんかあれに似ているぞ・・・なんて思う曲ってあるでしょう。

そういうものを色々とミックスして披露していこうというのが我々の基本コンセプトであります。

複数の既存曲に新たな生命を吹き込んで好き勝手にプレイしています(笑)」

 

リスペクトとコミカルさをたっぷり込めて、懇切丁寧なるメンバー紹介もこなすメメ嬢。

「パワフルなユルキャラ・ドラマーのマーズくん。
彼は2019年、雪で滑って転んでドラマーの命ともいえる指を骨折しちゃったんですよ。
今でも指が曲がっています・・・・。

そんでもってうちのお笑い芸人でミスター・ベースマンのニシヤン。

ギターは我等がリーダーでございます、ナイトさん。

YEAH!!そして歌わせてもらっているのが私メメでございます。

私のカーナヴィは古いので、ここに来る時の表示がおかしくて、またもや4キロぐらい先に行っちゃいました(笑)・・・・・

私の趣味は筋トレでして、とにかく時間があればバーベルを持ち上げています(と、ムキムキの背中と両腕を堂々と披露)」

ナイト君のMC「メメちゃん、真夏だけに、もうすっかりと汗かいてる~!
私はリミックスのアレンジでステイホームの間、煮詰まってしまいました・・・・・」

「リーダーの趣味はキャンプ。
あれ、いないなあ・・・どこに行っているんだろう?と思ったら豪華な自前のキャンピングカーでお出かけ。
生粋のアウトドアマンなんですよ・・・・・というわけで、まだまだ飛ばしていきますので、よろしくお願いします!
ポンポンとノリのいいやつでいきますよ~!」

客席から口笛がピューピューと吹き鳴らされる。

「次はちょっとゆっくり目の懐かしい感じのやつを・・・・・・あれ、なんだっけ?」「お酒が似合う唯一のバラードです・・・・・大人の恋愛模様をベタな感じで歌った曲。皆さんもこんな経験をしたことがあるんじゃないかな?」

ムード一変して・・・・・・場面転換落ち着き払ってドラマティックに。

オオ!!故・梓みちよの「二人でお酒を」がはじまった!・・・・(1974年3月25日発売。オリコンチャート週間11位を記録) 

切なく泣かせて胸に迫るシチュエーション。ここはジックリと聞き入っちゃいましょう。 

さすがにメメちゃん、お酒を持って床に胡坐をかいたりはしなかったけどね。

ミラーボールがキラキラと綺麗に回転してくれたら、もっとムード満点だったろうにね。

それって欲張りかなあ・・・・。

ナイト・イトウ君のギターテクニックは折り紙つき。

あの一種独特なるかっこいいギター・ピッキングを忠実に再現。ミュートの指クセから音色、ハーモニクスのタイミングに至るまで完コピだ。

相当に研究し尽くしたんだろうね。(今回は自前のⅤOXスピーカーを持ち込んでいた)

と油断していたら、やはり、落とし穴が待っていた。

 
ここでは驚いたことにお酒繋がりの曲「サントリーのコマーシャル~夜が来る」にバトンタッチだ。

とにもかくにも発想の妙がモノを言うだけに、観客が度肝抜かれてビックリしている表情を見ながら演奏する気分は最高なんだろうねえ。

例の苦み走ったダンディで低いヴォイスのハミングはギターで再現。

 いつの間にかメメ嬢とナイト君による怒涛のツインヴォーカルが絡みつく「ウォント・ビー・ロング(バブルガム・ブラザーズ)」で新生面を発揮。(1990年8月22日に発売した10枚目のシングル。
オリコン週間チャートでは最高3位を記録)
6枚目のalbum「ボーン・トウ・ビー・ファンキー」に収録。
実は阿波踊りがモチーフなんだそうだ。
KORN曰く、キャッチーで歌いやすいお茶の間ソウル。
どうりで日本人ならば老若男女問わずにバカ受けで、ダンスに興じているもんなあ。
紅白にもこの曲で出場を果たした。
シンプルで耳に馴染みやすいポジティブな曲調で、1992年1月にはミリオンセラーに(累計販売枚数は170万枚)
中間部でもグイグイと煽ってきた。
見せ場ともいえる、お約束のギターソロで会場中を完全に魅了。

 
新境地開拓とばかりに「スピニング・トーホールド(クリエイション)」
リミックスは、さりげなあくここで明るく陽気に導入。
タイトル、バンド名を知らなくても、このイントロからドライブしながら轟き渡るタイトでストレートでリズミックなリフから誰でも思わず「ああ、あれだ!」と頷いてくれることでしょう。
昭和のプロレス・ファンならばわかってくれるでしょう。
ファンクス「伝家の宝刀」とも言われた技。
彼らの入場テーマだ。
1977年のサードalbum「ピュア・エレクトリック・ソウル」に収録された一級品のメロデイアスなインスト。
ちゃんと技からイメージして制作されたそうですよ。
「テリー!」「ドリー!」と」声援を送りたくなる。
スピーディーでスリリングにつんざくようなギターの音色。
奥深いダンサブルなリズム。
絶妙なチョイスはグッジョブ。
そのくらいにロック界隈では広く浸透しているフレーズなのでしょう。
Gのオクターブを主体としたユニゾンによるラインが軽快この上ない。
と思っていたらば、やはりここでもやってくれたよ。
直後に変化球を投じてきた。


そして女性アイドルとしてのクールな魅力で中森明菜のお出まし。
「バビロン」
粋な配慮だなあ。
1985年4月3日リリースの7枚目スタジオ・アルバム「ビター&スィート(オリコンチャートで1位を記録)」に収録。
12インチシングルとして同年5月1日に発売。
ちょっとフュージョンっぽい強固なサウンドとのコラボレーションが爽快だよね。
だからこその、クリエイションとベストマッチ。
「とろける・・・酔わせて・・・溺れさせて・・・」
なあんて女性からこんな官能的な言葉を浴びせてほしい、なんて野郎はワンサカいるのではないかい?
勝ち気な女性のラブ・ストーリーを、まだまだ元気いっぱいのメメ嬢が、余力振り絞りながらも全身全霊込めて伸びやかに描き切った。


 洋楽と邦楽を交互に織り交ぜて進行してきたこのライブ。
な、な、なんとここであろうことかマッチこと近藤真彦と中森明菜の曲をドッキングしてきた。

確信犯?
それとも偶然の賜物!?
意味深・・・・・・

別にそのことで騒いでいる人は一人もいなかったけどね(笑)

「愚か者」(1987年1月1日リリース。オリコン週間チャートでは2位を記録。マッチ22作目のシングル。ちなみにショーケンは16枚目のシングルでタイトルも「愚か者よ」)

まあ、萩原健一の競作バージョンもあるけど、このような男くさい歌もメメさんにかかると違和感なくエキゾチックに響いてくる。

こういうのもなかなかいいんじゃあない?

 

その中森明菜で「1/2の神話」

4枚目のシングル。1983年2月23日にリリース。

オリコン週間チャートでは堂々の1位を記録。

メメちゃんがちょっと突っ張り気味に焦らすようなメリハリをつけた節回しで、変幻自在の低音ヴォイスをこなす。

「いいかげんにして~~!!」

はい、わかりました(笑)

この曲って刺激的なロックフィーリングに覆われていてお気に入りなんですよ。

お見事なまでの連帯感。

 
お次に控えしはテレビドラマの主題歌「太陽にほえろ」

一体全体リミックスにはどれだけの秘密兵器が存在するの?

まだまだ氷山の一角なのは間違いない。

井上堯之バンドといえば真っ先に脳裏に浮かぶあのフレーズ。

そして各個性派の刑事たちが大都会にそびえたつビル街を疾走するシーンもね。

何度聞いても鳥肌が立ってきちゃうよ。

不思議と全然古臭さが漂ってこない。感無量・・・・。

多くの世代に支持されるインストウルメンタル。

 

そこからメメちゃんのテーマソングともいえる「どうにも止まらない」(山本リンダ)。

いよっ!待ってました!の掛け声があちこちから飛び交いそう。

ハーフアイドルで売れていたリンダちゃんが、いきなりセックスアピール振りまいて世の男どもをノックアウトした、ラテン系パーカッシブグルーブの衝撃的な歌。

でもメメちゃんが歌うとちっともいやらしく感じないところが好感もてるね。

これは人徳というもの。

ありとあらゆるキャラクターを嬉々としながらこなし続ける。

題して「太陽にどうにも止まらない」・・・・受ける・・・・。

青く澄み渡った上空をカモメが優雅に飛んでいる。

マーズくんのドラム・スティックがハイハット・カウントを打ち鳴らす。

レインボウの至宝「スター・ゲイザー」だ。
これは出来立てほやほや。
フェイスブック上でも話題騒然だった。
まあ、レインボウをやるとは語っていたけど「キル・ザ・キング」「ロング・リブ・ロックンロール」当たりの無難な路線だろうと想像していた。
まさかの究極な掟破りには痺れた。
マニア垂涎、怒涛の密度が濃いヘヴィーメタル。
これでもかあ、というほど感情むき出しに猛り狂う圧巻の轟音ラッシュが押し寄せてくる。
地鳴りのごとく幻想的でオリエンタルな重低音が繰り返される。
3頭政治期の最高傑作「ライジング~虹を翔る覇者」(1976年リリース。セカンドアルバム)の後半を飾る様式美アンセム。
壮絶なる怪しき神の領域。
リミックス流の威風堂々な異空間スペシャル・ヘヴィネス・ヴァージョンだというんだからこれまた芸が細かい。
一片の隙も無い、劇的かつエキゾチックな4人の個性が凌ぎを削ってのぶつかり合い。
貴族的なクラシカル・ハーモニックマイナー調のギターソロには御見逸れしました。
荘厳壮大でドラマティックに、狂喜乱舞で鳥肌もの。
インパクト絶大で自由奔放、すでにお手上げ状態。
もう好き勝手に幻惑させてくれい!(笑)

まさにライブにはもってこいの不朽のナンバーが一気にスパークでスカっとする。

下手に改まった能書きなんか、この激しい哀愁サウンドの前では木っ端微塵に消し飛んでしまう事でしょう。

メメちゃんは煌びやかに悩殺ポーズを連発で決めて、オーディエンス達を怪しく誘惑しながらも弾けまくる。

魂の咆哮でハッピーモード全開。

クライマックスでは満面笑顔のメメ嬢がコール&レスポンスの要求。

 
あららら・・・・ここでも捻りを加えた曲に連結。

な、な、なんと今度は「祭り」に雪崩れ込み。
1984年11月21日リリース。
北島三郎のシングル。
北海道が生んだ演歌界の巨匠。
オリコン週間ランキングでは最高4位を記録。
この強引なまでに目まぐるしくブレンドしちゃう発想力は、一体全体どこから湧いてくるの?と思わず聞いてみたくなっちゃった。
なるほどねえ・・・そういう仕掛けが施されていたのかい。
メメちゃんはお手製の小道具「団扇」をしきりに振っている。
題して「MATSURIゲイザー」
御見それしました!!

ほんでもってこの曲があるということはコアなファンならばご存じの曲が控えている・・・・。

「このまま熱くいきます。ダンシング・タイムですよ~!」の1・2・3・4号令だあ!
ヘヴィメタルの夜明けともいえる狼煙はここでしたたかに放たれた。  
マズ君がタメを効かせ豪快に叩き込む。
「ワンモア・タイム!」の雄叫び。

サラサラなストレート・ロングヘアをなびかせるメメ嬢はステージ映え満点。

西やんはフィンガーでもフラットでもベースピッキングはお手のもの。

スムーズなプレイで指板上を渋く駆け巡る。

余裕の表情で虎視眈々と睨みつつね(本人曰く「いかにもギタリストらしいベースラインだね」と言われるそうだけど、そうかなあ・・・・・ベーシストのお手本のように見事映えるんだけど)。

 
再度「紫の炎」が現れて締めくくり。

マズ君もテクニカル且つ歯切れの良い刻みで、変幻自在に重量感あるリズムをキープし続ける。

軽くひねった腰にさりげなく手を添え、妖艶なポーズで堂々と応えるメメ嬢も華やか。

近寄りがたいほどの存在感を放ちつつね。

締めくくりではエリック・クラプトン「レット・イット・グロー」のフレーズが顔を覗かせる。

燻し銀の進行。
アルペジオはゼップの「天国への階段」にそっくり。

ニシヤンいわく「コード進行は全く同じ」とのこと。

そうかあ・・・・・そういう曲をツギハギしたらこのリミックスのようになまら面白いレパートリーが生み出せるわけだ。

大きなヒントを提示していただいた。

終盤では、迂闊にも不思議とエクスタシーへ達してしまった。

ジャンルの壁なんて軽く凌駕しちゃう。
そんなものは彼らには意味がないとでも言いたげ。
 
ナイト君のMC

「いやあ、難しいね。
自分でもやっていてなにがなんだかわけがわからなくなってくるさあ。
やってみるとわかるんだけど、こういうのってすごいこんがらがりそうになるんだよね。
テクニックではなくって歌詞のほうがね・・・・・でも誰も気付いていないでしょう(笑)
大丈夫?
はい!
さあ、それでは次でラストです!
あっという間です!!」

「ええ~~!!??」(笑)

早いなあ。

・・・・・王道ともいえるナンバーで攻め立ててきたよ。

ここで、神々しき響きを伴って陶酔のイントロだ。

突き抜けるように勢いそのまま「ロックンロール・バカ」改め「ロックンロール・ボケ」でトドメを射す。

期待にワクワク。

歌い出しから猛烈に煽りまくるメメ嬢。

癒し系のお色気を振り撒くことも忘れないしたたかさ。

ありがたいくらいに受け取ったよ。

そのあまりにもアグレッシブに振舞うパフォーマンスに翻弄された観客達は恍惚状態に陥る。

ナイト君はギターソロにアーミングも絡める。

思わずひれ伏しちゃいそうになっちゃったさ。

マズくんは鮮やかなるスティックワークを駆使。

多才なキメワザを発揮しながらも、巧みな攻撃が炸裂。

この曲はもろにチャック・ベリー「ジョニーBグッド」の流れを汲む3コードのお手本なんだけど、伝説のバンド「外道」もレパートリーに取り込んでいました。

リミックスがカバーしたのは、クリエイションがバックをつとめて樹木希林さんがボーカルだったというテイク。

まだ悠木千帆と名乗っていた頃です。

実は私、高校生の時にこのライブをテレビで観ていたのです。

確か「内田裕也」のライブ番組だった。

で、裕也さんがちょっとはにかみながら「マイ・ワイフ」と紹介したら、この曲がはじまった。

タイトルは裕也さんに対し、敬意を表して呼ばれていたもの。

すると会場の後方から、観客席中央を歩きながらスポットライトを浴びた樹木さんが入場!

当時の当たり役「お婆ちゃん」の姿でね。

「お婆ちゃん!!」の絶叫渦巻く中、皆が握手を求めても不機嫌そうに全てを払い除けて(もちろん演技)ステージヘ。

そしてこの曲を暴れまくりながら歌いまくったのです。

その様を見ていた裕也さんは、ただただ苦笑いするのみ。

もう樹木さんが一番受けていたもんね。他を食いまくっていたし。

彼女は生まれた時から、正真正銘生粋のロックンローラーなんだろうなあ。

今でも鮮明に記憶しています。

そのくらいに衝撃的だったんだもん。

 

さて、リミックスもこの曲ではフロントの3人がノリノリで振りつけフォーメーションを豪快に繰り広げて、極め付けはナイトくんのダッグウォークも飛び出した。

「ワンモア!ツーモア!!スリーモア!!!ありがとう!!!!リミックスでした!!!!!」

エンディングでは驚愕のギターフラッシュでフィニッシュ。

ヤチヨさんがエキサイトしながらアナウンス
「どうもありがとうございました!
聞き惚れてしまいましたよ。
もう一度大きな拍手をよろしくおねがいいたします!!」

会場内に流れるBGMはアラベスクで「ハロー・ミスター・モンキー」

全然飽きることもだれることもなく、あっという間に過ぎ去ってしまったリミックスのエキサイティングなショーでした。

まだまだ隠し玉は豊富なようだけど、この続きは次回のお楽しみということでね。

ひとまずはお疲れさん!!!
バッチリとやったね!!!

ライブ後、メンバーの一人一人が表敬訪問にきてくれた。
写真撮影や近況報告、ギターのウンチク話で盛り上がり。

 

****さあ、まだまだ、あれもあれもあれも出てくるよ。
ハハハハ~~!!!
もっともっとヒートアップするのは確実だ!
大やけどにご用心を!!****
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VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(収縮ちゅーぶ編)

2023-08-01 01:15:06 | Live Set List


ACT
6,14:30~15:00
「収縮ちゅーぶ」
早くも6バンド目の登場だ。
このバンド名を聞いたら誰でもピンとくるはずさ。
そうです、あのTUBEのカバーバンドです。
今までにも数多くのチューブコピーバンドは見てきたけれども、このバンドはちょっとレべチだった。
その圧倒的なる存在感に話題騒然。
出色の完成度!
いやはやなんとも御見それしました。

チューブと言えば真夏のバンドというのがお約束だ。
正に、今の季節に一番ドンピシャなカヴァーバンドだ!
今時期に開き直って更に爽やかな灼熱の太陽を煽ってくれるというのも一興。

ここでもミーちゃんは八面六臂の大活躍。
まずは先の「暴れ百恵」ではリード・ボーカルを担当。
休む暇もなく、次の「収縮チューブ」では華麗なるコーラス&パーカッション・ガールに変身して魅力を思う存分に振りまいていたよ。
他にも軽くダンサーを請け負ったりとマルチプレイヤーの面目躍如。
男顔負けなほどのアクティブさだ。
あの華奢な体のどこからこれだけのエネルギーが湧いてくるのか、マジにご指導ご鞭撻を仰ぎたいくらいだ。
ふやけた野郎どもは彼女の爪の垢でも煎じて飲みたまえ。

さてさて、バンドサイドからも賑やかなるメッセージが届いているよ。
「一昨年 夏のキャンプで急遽決まったバンドです♪
夏の定番ソングばかりですから、誰でも十分に楽しめます!
少し前田感のあるボーカルに注目です((´∀`*))
よろしくお願いします!」

以前から噂には聞いていたんだけど、中々見る機会に恵まれていなかった。
でもねえ、遂に去年11月6日エイベッツ・バンド・カーニバルで対バンが実現。(STAとして)
想像以上のはちきれぶりに圧倒されただけに、今回も個人的に興味津々。

メンバー9人の紹介をば・・・・・
毎度おなじみの連中も結構在籍しているよん。
巨漢ヴォーカルのダイちゃんは前田そっくりの図太いハイトーン・ストロング・ヴォイスを披露(白Tshirt、サングラス、ジーンズ姿でバッチリと決めてきた)
麗しのコーラスにディーヴァ・ミーちゃん(赤いムームーとハットがチャーミングでお似合い)
常に歯切れのよいコードカッティングが冴えわたるギターはコンちゃん(真っ赤なボディ・カラーのストラトキャスターを持参。メイプル指板。ラージ型ヘッドはリバースタイプというところが中々にマニア泣かせですなあ。PUはHSH方式でマウント。ロックユニットを装着。ファッションは大ちゃんと同様にサングラス、白Tshirt、ジーンズで統一)
キーボードはこの日一番の掛け持ち男のキムキム(愛器のKORGのクロノス を使用。おニューのパイナップルTshirtで決めてきた。な、な、なんと4バンドでの出演だってさあ。相変わらずの人気者で引っ張りだこさ)
粋にハットを被ったベースがオーちゃん(彼もミーちゃん同様に先の暴れ百恵から続いての出演だ。
5弦のジャズベースを使用。
鮮やかなる紫のサンバーストボディカラー。
メイプル指板。
ドット・ポジションマークが光る仕様だ。
手が込んでいてかっこいいなあ。
ESP製品。
フィンガーピッキングスタイルで、ブイブイとうねりまくる渋いフレーズで観客の視線を釘付け)
テクニカルな、いぶし銀のドラマーにはクボタくん(元ヴィニーズ・バー、現在はソリッドの店長としてSTAでもお世話になっています。)
グルービーなパーカッションにはシミズくん(副会長を務めているエッグサークルでのイベントでは司会進行やドラマーも担当。
他にも打楽器講師やコミュニティFMFMラジオ・カロスでDJも担当するという多忙の日々。専属しているバンド数も膨大なのだよん。
そして、STAのパーカッショニストとして、この後にも出演!
この日はボンゴ、コンガ、シンバルにウインドウチャイムをセンス良く次々にこなしまくって迫力倍増に貢献。ハット、サングラス、アロハシャツ、髭というダンディなるいで立ち)
パーカッション(タンバリンなど)&ダンサーは美女のノリちゃん。
実は彼女、シミズくんの新妻なのだ。
そして、トリ前でパワー全開に驚異の歌声を披露したサーやんも、スペシャル・ダンサーとして元気いっぱいに合流だ!
彼女も大ちゃんの愛妻!
・・・・というわけで、豪華絢爛な顔ぶれ。

そうとうに前置きが長くなっちゃったから、そろそろライブレポ―トの本編に突入しますか。

開巻から一気に振り幅が大きいよ
「シーズン・イン・ザ・サン」
もうこれだもんなあ・・・・ドツボにはまったお約束の定番ナンバー。
チューブの代表作品が惜しげもなく序盤で飛び出してきた。
1986年4月21日に発売された3作目のシングル。
同名タイトルのアルバムに収録
ザ・ベストテンにて見事1位を獲得。
バンド名を「THE TUBE」から「TUBE」に改名後の第1弾シングル。
彼らにとってのターニングポイントともいうべき初の大ヒット曲。
崖っぷちに追い込まれての逆転打だっただけに、バンドはもとよりファンにとっても思い入れはヒトシオ。
売れて本当に良かったね。
しかしダイちゃんのなりきり度合いは超絶半端ない。
しつこいようだけど、前田の声に何から何までそっくり。
節回しから抑揚のつけ具合、エモーショナルな節回しに至るまで。
いやはや桁外れな才能溢れるダイちゃん・・・・・何とも御見それしました。
並みのシンガーとは雲泥の差。
あえて「北海道の前田君」と呼ばせてもらおう。
こんなのをモロに見せつけられちゃあ、誰一人として異議を唱える者なんて皆無でしょうよ。
そのくらいにクリソツさ。
道産子音楽界の奥の深さをまざまざと見せつけられた。
優れた人材がわんさかと活動しているんだよ。
ちなみに、彼のベース・テクニックも驚愕だからね。
キムキムのシンセサイザー・サウンド・ヴァリエーションも効果覿面で最高のソロだ。
屋台骨をクールに支え続けるクボタくんの手数王風スティックワークは特筆もの。
シミズくんのだ軽快なラテン系パーカッションもアクティブに絡みついてくる。
もちろん妖艶なるコーラスガール達もセクシーにバックアップ。
息を飲む光景とはこのことだ。
ドラマティックすぎる幕開けは大成功。
琴線を存分に振るわせてくれたね。
一瞬で掴みはオーケー。

拍手喝采だ。
すでにエネルギッシュなお祭り気分にどっぷりと浸り切っちゃったさ。
メドレーで間髪入れずに・・・・
「夏を待ちきれなくて」
リズムコンビネーションがここでは肝。
通算16作目のシングル。
アルバム「浪漫の夏」に収録。
オリコン週間チャートでは堂々の初1位を記録。
総売り上げでは90万枚を記録。
ハワイでのレコーディング作品。
紅白初出場でこの曲を熱唱。
黄金期の大傑作パワーバラード。
ここではイントロから、ちょっぴり翳りのある、キーボードのメロディーラインが甘く切なく心に訴えかけてくる。
表現力豊かなダイちゃんは、その辺のところも懇切丁寧上手にしっとりと歌いこなす。
恐るべしだ。
心底TUBEをリスペクトしているのが、ヒシヒシとこちらサイドにまで痛いほど伝わってくる。
職人肌のミュージシャン揃いのバック陣は安定感も秀でている。
だから安心して歌唱にも専念できるというもの。
羨ましいほどに、贅沢過ぎる集合体だ。

「はい、ありがとうございます。
皆さん、こんにちは。
大丈夫ですか!?・・・・
我々はチューブのコピーバンドをやっています。
今日の小樽埠頭・浅草橋屋外ライブ・イベントに出演できることを、全員が楽しみにしていました。
もう少し、喋ろうと思っていたんだけど、あまり時間もないのでサクサクと進行していきたいと思います。」
ダイちゃんは一生懸命に歌い込んでいたものだから、もうすでに全身汗でびっしょり。
大袈裟ではなく、脳天から湯気が出るほどの勢いだよ。((´∀`*))
ステージの最前列に陣取った熱烈なるファン達は、キラキラと光るタンバリンや団扇を振って絶えず声援を送り続けている。
心強い応援団たちが付いているからね。

「今日は長丁場ですよねえ。
ここでもっと踊ってもらったりなんかしたらどうかなあ・・・と思っているのですが・・・ヘイ!ダンサー達よ、カモン!!」
華麗にサーやん&ノリちゃんが舞うように陣取った。
ダイちゃんはミーちゃんも含めて3方に華状態。
羨ましい環境。

間髪入れずに・・・・「焦らされて熱帯」
勢いづいてきたので、よりアップテンポに攻めてきたね。
これはチューブ初のDVDシングル。
2005年8月に発表。
アルバム「TUBE 」からのリカット曲。
デビュー20周年を迎えたベテランならではの遊び心が魅力。
エッジの鋭いリフから、強引なまでに燃えたぎる怪しき誘惑に立ち眩みしそうな超絶にヘヴィーなチューン。
「はい!
皆さんも見様見真似で駆け抜けていきましょうかね。
ダンスしたい方、どうぞ遠慮なく入ってもらってもいいですよ。」
ステージの左右に位置する女性ダンサー2人がド派手なポーズで豪快に踊りはじめた。
衝撃のサプライズ。
ミーちゃんは、お茶目で可愛らしい隠し玉のピアニカを手に音色を吹き鳴らす。
悩殺ダンサーご両人も、よりヒートアップ。
もう辺り一帯はダンスホールのごとく熱気がムンムンでカオス状態だ。
ダイちゃんは一向に喉が衰えることもなく、それどころかギヤがもう一段上がった感あり。
レッドゾーン振り切れちゃった。
こんな強靱な喉が欲しいよ~~~!
「1・2~~!!」と、エンディングでのポーズもカッコよく決まった!!
阿吽の呼吸で息もぴったり。
演奏と歌と踊りにとリハーサルでは、一切の妥協を許すこともなく大変だったんだろうなあ。
よほどの愛がないと、ここまでは没頭できないよね。


「暑いけど楽しいですねえ・・・いいですよ~~・・・さよならイエスタディ」
13作目のシングル。
1991年7月1日に発売。
アルバム「TUBESTⅡ」に収録。
オリコン週間チャートでは3位を記録。
ミーちゃんはいつの間にか、アゴゴベルを手にして要所要所で打ち鳴らしてる。
シミズくんはカウベル、クィーカなど、ありとあらゆる秘密兵器を惜しげもなく導入して響かせる。
サッポロ界隈の名物男、真骨頂。
もう全然我慢ができなくなってしまったオーディエンス達は、おもむろに立ちあがってノリノリでダンスに興じる。
やはりこうでなきゃあねえ。
大人しく振る舞われちゃあ寂しいってもんだ。
エキゾチックな構成が漲るゾクゾクムード満載の悩ましき悩殺ソング。
ギターが奏でる秘技のフレーズが、美味しいところを独り占め。
憎い効果を発揮。
シミズくんとクボタくんの叩き出す賑やかな打楽器の音像の波が、これでもかあ、というくらいにうねりまくっている。
ここぞいうブレイク・パートで、再びミーちゃん渾身、伝家の宝刀アゴゴベル一撃がバッチリと鳴った!
う~~~ん・・・・南国に行ってみたいなあ・・・と単純明快なる自分に気付いた次第さ。
踊り子たちも腰振りながら迫ってくるよ。
キムキムもいい仕事をこなしているね。
転調後のヴォーカルも難なくこなしちゃう、したたかなるダイちゃんには脱帽だ。

「ありがとうございます。
汗で服がびちょびちょだあ・・・・・((´∀`*))
ずっとノリノリな曲調できたので、ここいらでゆったり目の曲をお届けしましょう・・・・・・
十年先のラブ・ストーリー・・・・」
ここでは、こだわりも垣間見せてくれた。
この曲はシングルカットされておらず、ファンの間では隠れた名曲の誉れ高い傑作だ。
1991年5月29日に発売されたアルバム「湘南」のラストに収録。
アルバムはオリコンチャートでは最高3位を記録。
夏に関わるありとあらゆる題材がふんだんに盛り込まれている。
イントロではミディアムなビートに乗って、泣きのピッキング・ハーモニクスをはじくギター。
チョーキングの1音に至るまで完コピ。
壮大なるスケールの展開が、感動をいやが上にも呼び込む大作。
ここではじっくりと聞き入ってプレイヤーたちが奏でる熱い饗宴の誘いに酔いしれてみるのも一興。
実はチューブの演奏技術ってピカイチの腕前なんだよ。
だから長年にわたり第一線で人気を維持できているわけだ。

彩も鮮やかなメンバー達の衣装も統一感があって、多分事細やかに話あった結果なんだろうなあ・・・と思いを巡らせてみる。

「ありがとうございます!
さあ、はやいもので残り1曲となりました・・・・
もう泣いても笑っても最後だよ。
もっと踊りたい!?
じゃあ、ちょっと長めにやrちましょうかあ!?
皆さん、張り切っていきましょう!!」
「あー夏休み!」
何という郷愁を誘うセンチメンタルなタイトルだろうか・・・・。
11枚目のシングル。
1990年5月21日に発売。
アルバム「N・A・T・S・U」に収録。
オリコン週間チャートでは最高10位を記録。
この曲は曰く付き。
リリースに際してプロデューサーとの間に確執が勃発して解散の危機にまで発展したんだそう・・・・。
結果は見ての通り。
音楽雑誌「CD&DLでーた」内の「夏ソングランキング」では1位を獲得してもいるのだ。
長戸プロデューサーの先見の明、神っていて素晴らしいねえ。
これこそプロフェッショナル。
一歩選択を誤っていたらばどうなっていたことやら・・・・・・。

ミーコちゃんはピアニカから、今度はギロに持ち替えた。
なんでもかんでもサラッとこなしちゃうスーパーレディ。
チャレンジ精神が旺盛なんだね。
この姿がまた堂に入っているよ。
余力を振り絞って全員で爆発だ!
バンドが一丸となって完全燃焼を狙う目論見だ。
火花散る攻防はテンションもマックス。
各パートが負けじと熾烈にしのぎを削っている。
お互いをサポートするべく役割を分担しての協力。
美しき友情だ。
ワイルドにストレートにアヴァンギャルドにロックンロール!!
凄まじいの一言に尽きるなあ。
下手に近づいたら火傷しちゃうぞ。
ダイちゃんは客に向かってマイクを差し出してコール&レスポンスを要求。
もちろん待ってましたとばかり、それに呼応する観客たち。
「せーの~~あ~~夏休み~~はい、どうぞ!!」
「オーケー!!」
スポットライトも激しく点滅を繰り返しながら、派手なカラーで散りばめられている。
腕をグルグルと回転させてジャンプ一閃!
フィナーレにふさわしき光景。
心地よき疲労感が襲ってくる。
これこそ究極の快感・・・・。
だからライブって一度体現したらやめられない・・・・。
病みつきになっちゃうもんねえ。
満足のゆくまで暴れたかい!!

パンパンパンッ!!とクラッカーも炸裂。
多めに3連発のサーヴィス。
「ありがとうございました!!」


****まだまだ先は長いぞ。
ファイト!!
とりあえずは、お疲れさまでした!!****

会場内に長れるBGMは、EW&F「セプテンバー」

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