THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(STA編 PART,3)

2023-08-08 23:23:00 | Live Set List



さてさて、勢いそのままにマサがMCも兼任。

「改めましてサッポロ・トランジット・オーソリティです。
皆さん、楽しんでいますか。
我々は結成18年を迎えてもなお、頑固一徹ブラスロック街道を邁進し続けています。
STAのことをすでにご存じの方はニンマリ、はじめて観た方は圧倒されていることでしょう。
大所帯バンドの宿命ゆえにほぼ毎月ライブを行っているのですが、その都度微妙にメンバーに変動があります。
人数やパートも変則的。
で、今日は驚いたことに、STA浅草橋ニューフェイスが6人もいます!
メンバー紹介をしますので、盛大なる拍手をどうぞよろしくね!!。
誰からいこうか・・・・。
オン・ドラムス・・・泣く子も黙るいぶし銀のモッチン
パーカッション・・・・ダンディなラテン系ユーちゃんです。
テナーサックス・・・・バカテクで有名な若手のマッツ!
アルトサックス・・・・ウッドウィンズのマルチプレイヤーはウパちゃん。
ギターは・・・ショックスのベルボトムジーンズ男コバちゃん
そして・・・・・(上手に控えし歌姫を手招きする)
サッポロ界隈では才色兼備で最近メキメキと頭角を現しはじめてきたソウルフルシンガー、アイちゃん!
(ここでアイちゃんが颯爽と再登場。
マイクを持つ姿が絵になるねえ。
全身から発せられるオーラが半端ない。
神々しくって眩しいくらいさ。)
アイちゃんが率いるアイ・ソウル・シブリングスでも素晴らしい歌声を聞かせてくれるんけど、STAでも目いっぱいに期待していいよ。
せっかく、彼女の歌声を披露するんだからということで、アイちゃんコーナー設けました。
どんなジャンルでもあっさりとこなしちゃうから、全くタイプの異なる5曲を用意しました。
ジックリとご堪能ください。
これまでの濃厚な迫力シーンから気分転換・・・・
次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・
知っているかな?
まずはSTA唯一の名バラードを・・・・・・。」

当然拍手喝采だ!!!
さあ、誰もが固唾を飲んで注目していた場面がいよいよ始まった。
STA史上最強の歌姫降臨の瞬間だ!
妖艶なるルックス、ファッショナブルないで立ちとインパクトは絶大。
セクシー部門担当のアイちゃんが、ここで心を込めてしっとりと歌いあげます。

彼女も今回は3回きりのスタジオリハだった。
でも昔取った杵柄とばかりに意気揚々、中央フロントへとゆっくり歩み寄る。

シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。
邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(演奏は昨年の5月15日、日曜日STA企画リブレーションでのスターライト以来だ。
STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンでずっと演奏してきたのですが、アイちゃんはピーター・セテラのキーでスマートにさらっとこなしてくれました。
しかも、とびっきりな歌声でね!
やっぱり元キーでなきゃあ。
伝わるものが全然違う。)

スタジオリハでは紆余曲折を経た後、 メンバー達も即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。
コバちゃんはカポを使用。(STA初の出来事!!)
ナチュラルなギタープレイヤーに変身。
ハードからクリアなトーンまで、なんでもござれだ。
スタジオリハ時では多角的に、いくつものコードを提示してくれて数段も曲のレベルがアップした。
「それいい!エロっぽい!」と、皆から微妙にみょうちくりんな賛辞を与えられていたし(笑)
本人は「世界一コードを知らないギタリスト」と自負していたけれども、いやはやなんともどうしてどうして。
ライブ当日にも「未練がましく、こんなギターを考えてみました」と、STAラインに早朝から音源をポロロ~ンと流してもくれました。
マサも感銘を受けた次第。
現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をコバちゃんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに織り込んで没頭しています。
足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴを加えたサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。
グッと抑え気味のコバちゃんは、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。
よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。
中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

そして、もちろんユーちゃんも、大人の魅力で渋い佇まい。
ウィンドウチャイムやトライアングルの音色が澄み渡る。

モッチンのワイヤーブラシが、程好いアクセントを生み出している。
繊細なる刻みも味わい深い。
何も言う事なし。
文句の付けようもない。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。
 全体を覆うように見事なまでのホーンアンサンブルが、叙情的なタッチで采配をふるう。

特にウパちゃんが、ここでフルートを構えて厳かに吹き込む姿には感銘を受けるほど(これもSTA初!)。

和音の構成音というファンタジックな特性が、一番発揮された曲なんでしょうね。
奥が深い…とひたすら勉強になった。

控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にマッツのテナーサックスが、刺激的な色合いでムード倍増。

そして最大の功労者はアキちゃん。
何か月も前から多角的に検証を重ね、この曲を仕上げてきた。
より原曲の魅力を損なうことなく、いかにして壮大なサウンドを響かせられるか。
そりゃあ、涙ぐましい時間と体力を浪費していた。
煌びやかなる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、そこはアッキーの独壇場。
細心の気遣いでドラマティックに決めるところなんて、中々にやるもんだねえ。
痒いところに手が届く、とは正にこのこと。
八面六臂の大活躍。

幻想的な異空間に浮かび上がるSTAの面々。
さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者達だけのことはある。

アイちゃんもサビのコーラス部分で「こうかなあ??・・・」とか、何度も探りを入れてみたりして繰り返しダメ出しを言い続けた。
一番時間かけて、てこずっただけあって完成度もすこぶる高い。
これは堂々と自信を持って言えること。
(でも本人曰くこの歌も難しい・・・との弁)。
 マイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになるスーパーレディ。
さすがモッチン、アキちゃんやマサが絶賛、太鼓判を押して惚れこんだシンガーだけはあるね。

アイちゃん、どうだい?
気持ちよく歌えたかな?

モッチンによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。

この曲は、数えきれないくらいのライブテイクを重ねてきたんだけど、全く納得のいく内容にはならなかった。
もはや絶望的だったところにアイちゃんが颯爽と現れて、あれよあれよという間に素晴らしい運びとなったのさ。
STAとは運命の結びつきなのか、音楽の女神と意気投合したようだね。
そして今回、益々磨きがかかっていたのは、火を見るよりも明らかだ。
STAメンバーはもとより、観客、対バンからも「ブラボー!」と称賛されていた。
「ウ~~、ママ・・・・♬」
エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだもんね。





メドレーで「アイ・ウィッシュ(回想)」
スティーヴィー・ワンダー名曲中の名曲。
1976年11月リリースのファンキーなヒット曲。全米シングル&ソウルチャートで1位を記録。
シングルエディットは3分37秒。
アルバムバージョンは4分12秒。
「キー・オブ・ライフ」に収録。

ナイスなタイミングを見計らって、間髪入れずにマサが珍しくベースで、イントロの16ビート・リフ・ラインを淡々と奏でながらも歩みを止めない。(モッチンが、この曲ではドラムのそばでプレイして、とリクエストしてきた。
リズムアンサンブルをより重視してのことだろう。
職人肌のドラマーは、言うことが一味も二味も違うね)

前曲とは全く毛色の違う曲調。

この曲、もういつSTAで演奏したのかを念入りに調べてみたら、今年1月221日の土曜日、小樽ゴールドストーンでプレイしていた。
もちろんアイちゃんがヴォーカル。
それこそ、コロナ真っただ中の頃さ・・・・)
何度も散々な目にあったので、もう、すっかりうんざりしてしまい、封印したという,いわくつきの可哀そうな曲。

でも今のメンバー達ならば問題なく楽勝。
本来は数人の重厚なるコーラスが入っているんだけど、STAは本家本元ライブテイクをお手本に、持ちうる限りの団結力で乗り切った。

コバちゃんのギターは、繊細だけどやや控えめに小技を披露。

マサ&ウパちゃんは2か所のコーラスもバッチリとこなした。

ユーちゃんは要所要所で、ありとあらゆるパーカッションで彩を添えている。

紆余曲折の末、遂にここへと辿り着いた。

マイクを手に勢いよくアイちゃんが、ステージ中央フロントへと駆け出した。

この日は最初と最後はマサで、中間部分のボーカルはアイちゃんが担当するという筋書き。

男顔負けのストロング・ヴォイスは、ライブで更に遺憾なく発揮された。
やわな男どもが束になって挑んでも、到底叶わないよ。
即座にぶっ飛ばされることでしょうよ。
そのくらいに強靭なる喉の持ち主。
そしてエモーショナルだ。
特筆すべき点は中間部分に差し込まれるかっこいいハミング。
実を言うと、今までのシンガーでこれを再現した者は皆無。
というか、歌えなかったのさ・・・・(-_-;)
それを初めて、思いっきり忠実にこなしていたもんだから、感動の果てに涙腺がウルウルしてきちゃったさ。(´;ω;`)

それら全てを含め、バックを務めている皆だって驚愕しているくらいだ。

勿論、観客席の誰もがやられていたご様子。
それが証拠に、ライブ・フォトほとんどがアイちゃん中心だった。
本領発揮のアイちゃんはさすがだ。
これが力量の差。
歴然だね。

派手なところばかりにスポットが当たり気味だけど、陰では並々ならぬ努力をしているのだ。
だって数週間で完璧に歌詞を覚えてきて、堂々とふるまっているんだよ。
良く分かっていらっしゃる。

いつまでたっても歌詞カードを当たり前のように譜面台へ置いて、何の思い入れもなく事務的にカラオケ気分で歌う輩とは大違い。
歌詞のストーリーも把握して飲み込んでいるし。
涙ぐましき努力の成果が花開いた。

アイちゃんはスティーヴィー・ワンダーの大ファン。
この曲には思い入れがひと際強い。
生き生き伸び伸びと輝いていたよ。
エンディングでの変態的な連発ブレイクもスリリングにバッチリとハマっていた。
テンションもマックス状態で恍惚の領域に達していたさ・・・・。





 「(ペットボトルに入った水をグイッと一飲みしてから・・・)ありがとうございます!
え~~、じゃあそんな感じで・・・・・そろそろ、いいかなあ。 
さっきも言ったとおりに、今日は全くジャンルの異なるバンド達との競演と相成りました。
そういうわけでして、コテコテのブラスロックのあとは、ちょっとまた我々も刺激的でパーカッシブなファンク・ナンバーをぶちかましてみたいと思います。
あれ!?・・・こんなとことにホイッスルが!!??((´∀`*))・・・(と、首から下げているホイッスルを咥える。
ワイヤレスマイクはうるさすぎるから遠ざける)
クール&ザ・ギャング・・・・ファンキー・スタッフ!」

 
MTV時代のポップス路線のものではなく、1970年前半のディスコでもてはやされた作品ですね。
2019年1月20日にヴィ二ーズバーでのラッパ祭りで披露して以来だ。
これがここでのラストライブで、閉店しちゃった・・・・
店長のクボタくんは現在ソリッドの店長とドラマーとして忙しい日々を送っているよ。
あ、この日も「収縮ちゅーぶ」で叩いていたっけね((´∀`*))

一種独特なひねりのカウントから、耳がつんざくほどのマサによるホイッスルがけたたましく轟く。
ベースとバスドラムのシンクロするグルーヴが肝。
地べたを不気味に這いずり回るがごとく、ボトムが唸りをあげる。
コバちゃんも、ワウペダルを踏み込んで多角的に彩を添える。
今回一番の鬼門とも言える曲。
纏め上げるのにメチャクチャ苦労した、本来ならば単純明快そのものともいえるほとんどがEで占められた3分足らずの曲。
スタジオ・リハでも真っ先に取り組んだ代物。
不安要素てんこ盛りだったもので・・・。
全員かなりテンパッていたけど、本番がはじまった途端スムーズに馴染んだようで、自然と体も動いてアイちゃんはアドリブのフレーズやフェイクも連発。バックとの掛け合いも絶妙に発しています(ここでのユーちゃんはタンバリンの打ち鳴らし。痒いところに手の届く、心配りの行き届いたメンバーだね。
だって彼は以前にも他のファンク・バンドで演奏経験があるそうだよ)。
本当ならば複数のボーカリスト達で派手に賑やかな演奏を繰り広げてやりたいところなんだけど、そこはそれでアイちゃん、アキ、ウパちゃんの3人で責任もって背負っていました。
こいつら、やはり只者ではない。
アキはマサ提供のスライド・ホイッスルを嬉々として「ピュー~~・・・ピュー」吹き込んでいたさ。
大したものだ。
実質ホーンはミツとウパちゃん、マッツのみなんだけど、彼等も頑張ってスコアと睨めっこしながら、必死に食いついていましたね。
結果、この曲を今までにライブ・プレイした中でも出色の完成度(幾分怪しき箇所もありだけど・・・・協力しあって牽引)を誇るまでに。
けっこう頑張ったので、少しはグルーヴィーでファンキーに聞こえたのでは!?。
それまでのSTA版「ファンキー・スタッフ」は正直な話、論外だったもので。


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VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(STA編 PART,2)

2023-08-08 22:24:52 | Live Set List



ショックスと入れ替え。
メンバー達が各ポジションについて、セットアップ、ウオーミングアップ、チューニングに勤しむ。
照明が落とされているけれど、観客たちの視線がジリジリと伝わってくる。
それまでは軽快な心地よいシティポップ系がBGMだったんだけど、STAの時だけ何と「スペクトラム」の「イン・ザ・スペース」が流れてきた。
マサが即座に反応した!
「最高のSEだあ!!これってもしかしてSTA用の選曲!!??」
セッティングに汗しているスタッフが不敵にニンマリ!
憎い心使いだねえ。
俄然、燃えてきた!
メンバー達にマサがオーケーの確認をとる。
ガム・テープを貸してくれたテズカくんに感謝。
ミワ君もシュアーのワイヤレス含めて、事細かにマサが彼と打ち合わせ。
そして彼の指示に従って音出し。
ほどなくして、ゴーサインが告げられる。
「さあてと、そろそろいくぜい!!」
瞬き厳禁。
心してご参加くださいませよ。((´∀`*))


***MEMBER***
MASA・・・B CHO VO WHISTLE
MOCTTHIN・・・DR CHO
AKI・・・KB CHO PER SLIDE・WHISTLE
AI-CHAN・・・VO PER CHO
MITSU・・・TB
UPA・・・AS FLUTE CHO
YUーKI・・・PER
MATTSU・・・TS
KOBA-CHAN・・・G

***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
4、I WISH(回想)・・・STEVIE WONDER
5、FUNKY STUFF・・・KOOL&THE GANG
6、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる。

(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさず、下手に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
サイトウ氏がスタッフテント内からワイヤレスマイクを手に、一息入れてから落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!
たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
最多出場を記録中!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
方々からもマジに絶賛の嵐だった。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくしたコバちゃんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど3人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン・トリオはモンスター級!
(本来ならばトランペットも在籍しているんだけど、都合により直前で離脱することに・・・つまり、アルト1本、テナー1本、トロンボーン1本のみという非常に珍しい編成に落ち着いた(´;ω;`)
でもウパちゃんはアルト・サックスでトランペットの音域までをもカヴァーしている。
驚異的な男だ。
ミツ曰く「江別のローランド・カーク」
言い得て妙だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなりミツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロを奏でての場面転換。
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨、ジャズの達人だからこそ成しえる技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがミツの凄いところ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、ミツよ!(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。
そもそも、この曲の演奏を一番熱望していたミツが、ブラス・フル・スコアを用意して、実現化へと導いてくれた張本人なんだからねえ((´∀`*)))

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ウパちゃんの出番。
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのアルト・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実は先述の通りオリジナルのtrumpetソロを、ウパちゃん自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらアルトでラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。


そして第3の男、コバちゃんによるワイルドなギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンのコバちゃんは、前のラルクアンシェルのコピーバンド「ショックス」でも大活躍中。
それ以外にも、いくつものプロジェクトに関わっている超売れっ子。
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼のステージ・スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭にコバちゃんを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したコバちゃん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
ウパちゃんからマッツらのホーンセクションへと受け渡す流れへ。

マサが横のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然している。

****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「一昨年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
その通りだよ。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
サッポロから麗しきソウルクィーンのアイちゃんを紹介します。
盛大なる拍手で迎えてください!」
素敵な衣装をまとったアイちゃんが登場。
既に観客は彼女の虜だ。
一瞬で絵になるディーヴァ。
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

「せっかくアイちゃんを迎えたんだから、今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒&赤&白ファッションで統一しているではないか!
すでに立派なロッカー然としている
・・・・本当はこの日ムズイからテンガロンハットを被らない、と直前にぐずっていた。
結局は被ったけど。
こんなメローな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが当時STAに在籍していたニシヤンや久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やん達もこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。
これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

コバちゃんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強いヒコちゃんも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

ユーちゃんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求。

満面の笑みを湛えたアイちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

アイちゃんが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し(この曲をアイちゃんは初歌唱!自ら志願してきた。
相当に歌いにくいらしい・・・・・)。
バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ(前回から取り入れたモッチンによるコーラス・ワーク。これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
マサ&モッチン渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

マッツは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
ユーちゃんもそろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。
あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態。
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている。

報告・・・・STAがはじまったときは、夕暮れ時で薄っすらしていたのに、この頃になるとすっかり夜で真っ暗。
照明が派手に点滅効果。
これって、まるで第3期ディープ・パープルのカリフォルニア・ジャムと同じ解放感溢れる流れだ!!






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VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(STA編 PART,1)

2023-08-08 20:24:30 | Live Set List




****いよいよこのライブレポートのメインイベント、我らがTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYが満を持しての登場となりました!

心して読んでくださいね。
それではよろしくお願いいたします。****

早速、時間を戻して・・・・・

 
14,19:15~19:45

the sapporo transit authority(S・T・A)

浅草橋オールディズナイトは14年連続14回目!

勿論最多出演記録を途切れることもなく更新中。

ただしリーダーのマサのみが皆勤賞の快挙。

例によって毎回メンバーには変動があります。

一刻もはやく、固定メンバーにしようっと。

でも、大好きなここ毎年恒例の小樽屋外イベントだっていうんだから申し分なしだ。

血沸き肉躍るよ。


STA結成18年の中、毎月ライブを必ず行っていたんだけど、まさかこのようなコロナ禍に陥ってたびたび活動停止状態になるとは夢にも思いませんでした・・・・(3年前なんか、たったの6本しかライブができなかったさ・・・・)。

にっくき新型コロナウィルスの奴らめ・・・・・こんちくしょう。
とっとと、くたばってくれい!!

さてさて、それでも相変わらずコロナの状況は深刻だ・・・・。

油断大敵だけど、主催者サイドの涙ぐましき尽力には頭の下がる思いだ。

とにもかくにも、この自粛期間は各メンバー同士でラインのやり取りを逐一繰り返しながらもコミュニケーションを維持。

良い機会だから、休むことなく個人練習にも汗してきた。

マサから提示された多方面にわたる複雑で難解なる宿題をこなす日々。

でも一向に収まりそうにない感染の毎日。

もうほとんど、しばらくライブは諦めかけていました。

(アメリカのプログレッシブハードロック、ドリームシアターの2020年札幌公演も予想していたとおり、延期、そして中止の憂き目にあいチケットは2度にわたっての払い戻し。
絶対、終息後は札幌にきてくれると思ってはいるけど、現実は望み薄だね‥‥(´;ω;`)。)

ところが今年は小樽で最大なるコンサートの祭典が、去年に引き続き通常通りに開催される運びとなったわけです。

7月浅草橋オールディズナイト、8月北運河サウンドエナジーの企画と銘打ってね。
やっぱり北海道の短い夏のライブは解放感一杯の屋外に尽きる。
粋な計らいだ。

小樽市からの規制は強化されて、スポンサーサイドの協賛金も厳しいようだったんだけど。

夜はさすがに北海道だけあって寒かった・・・・でもあれはあれで良い経験ができたね。

積りに積もった鬱憤払いもできたっしょ。

場所はお馴染み浅草橋のマリン広場・・・・だったのですが、遂にそこは使用不可能に‥‥(´;ω;`)。
それを聞いた時には皆が皆凄いショックだった・・・・・
各自たくさんの思い出深き会場なんだからさ。
新たな建築物が再開発のため計画されているそうで、目の前を通過した時にチラッと見たら早くも工事が着工されていました。
でも色々な候補地が検討されていたけど、土壇場での形勢逆転で素晴らしいスペースに決定。
そこは、より海寄りの埠頭。
ドカンと大きな倉庫も立っていてその前を会場に使うことに。
新鮮だよ。
ちょっと迷ったけどね・・・・(-_-;)
前日の土曜日もライブイベントが開催されていたから、地元在住のコバちゃんが下見に行って地図と写真をSTAグループラインに送ってくれた。
おかげさまでイメージ・トレーニングができたよ。
コバちゃん、助かったよ、サンキュー!!

はい、そういうわけでして、今年もどうなることやら・・・と思って正直な話が気を揉んでいたら、なんとかかんとか無事開催にこぎつけたようです。
ギリギリまで肝を冷やしてはいましたが。
今年、何事も無かったかのように、新会場にて開催されることとなりました!!
とにもかくにも嬉しいよね。
全くもってやることが憎い。

土日の2日間で総勢29バンドが大集結。(去年よりも3バンド多い!)
道内一円、ありとあらゆるジャンルから猛者どもがやってきた。
ほとんどが顔なじみの音楽仲間。
STA出演の日曜日は16バンド(早々にバンドエントリーが決定してしまい、出演をあきらめたバンド数の多かったことか・・・・)。
まったくもって豪勢な布陣だ。

今年の天候は異常なくらいの猛暑・・・・。
おいおい、何事!?と思っていたら更に、ライブ日に熱波が襲来!

そんな馬鹿な・・・・・・・・理屈抜きに辛い・・・・・・・(泣)

週間天気予報によると、ちょうどライブの土日が最悪に暑いんだってさあ!!

まあ、屋外ライブはステージに屋根があるから心配は全くなしで、ノープロブレム。
どこにも日よけがない観客は悲惨だけどね・・・・ごめんなさい。
結果ですか・・・?
日ごろから行いのいい晴れバンドS・T・A だけにバッチリ快適だったよ!
笑っちゃうくらいに。(まあ、終盤の演奏だったしね)
これ内輪ではけっこう有名。
18年間、数多くの奇跡的な伝説を生み出してきた。
生き証人のシュウヤと、よくその話題で盛り上がるくらい。
この日も改めてそれを実感した。
内心では鼻歌混じりに楽観視していた。
ここはポジティブにありがたやあ!!と受け取りましょうよ。(笑)
雨hさ大敵だからね。
多少に日焼けは我慢さ。
やっぱりSTAは絶対「ブラスロックの神様」に守られているんだ、と信じて疑わないマサなのであった!!
イベント主催者の中には雨男が潜んでいるらしくて(笑・・・・20回中90%は見事雨に祟られている。
冗談抜きにお払いが必要かも((´∀`*)))毎年必ずどこかで雨の被害にあうんだけど、今年はずっと北海道は快晴続き。
・・・・異常気象。
そんなものいらんわい!!
ドカ雪だけで十分さ。

一昨年は沖縄よりも暑い、最高気温は32度だったさあ。
太陽がジリジリまぶしすぎるのでサングラスと日焼け止め、極上に冷えたドリンクは手放せない状態だった。

それはそれでいいとして、本番を迎えるまでにSTAは例のごとく色々紆余曲折がありました・・・・(´;ω;`)。

6月中旬以降、メンバーたちがコロナの影響や仕事、他のライブ出演、その他もろもろと意味不明な理由により5人が離脱。

直前になって参加をキャンセルと言う事態に陥った。
その都度、セットリストやアレンジ、曲順などを変更。

あちらを立てれば、こちらが立たず状態。
でも、人事トラブルがかえって良い方向に作用してくれたのだ。
厄介なガス抜きも大成功。

華麗なるソウルクィーンのアイちゃんが、そんな重大なる問題をいともあっさりとクリアしてくれたのでした。
やっぱり頼もしい姉御だ。(今年1月の小樽ゴールドストーンにSTA初参加。アイ・ソウル・シブリングスのリーダー)
STAのピンチを知ってから、即座にスケジュールの調整を施して合流する意思を表明してくれた。
衣装に関することにまで質問を受けちゃったよん。
サンキュー、アイちゃん。

そしてもう一人忘れてはならないキュートなレディがいる。
キーボードの魔術師アキ嬢がその人。
もうSTA加入か年を経過したんだねえ。
あっという間。
早いものだ。
彼女とはSTA企画ライブや、他のイベントで何年も前から面識があった。
その都度所属しているバンドが違うから混乱をきたすほど。
ある時はフュージョン、またある時はアニソン、そしてヘヴィーメタルかと思えばブルースバンド、更には吉田拓郎から椎名林檎にエゴラッピン・・・・まだまだたくさんあるよ。
そのくらいに売れっ子のミュージシャン。
オフ時には常にチャーミングな笑顔を周囲に振りまく女性なんだけど、いざプレイともなると表情がキリリと豹変。
男顔負けの神業的鍵盤さばきは、全ての人達を魅了して方々で引っ張りだこ。
そんな彼女に目をつけマサが白羽の矢を立てずっと真剣に口説き続けるも、慎重派で多忙ゆえになかなか落ちてはくれなかった・・・・・
しかし、熱い思いが遂に届いたのか晴れて一昨年、念願が叶いました。
テンガロンハットまで被ってくれたし。

ギターは先述のコバちゃん。
地元・小樽が生んだジェフ・ベックと私はずっと呼んでいる。
ルックス、テクニック、センス、ステージング、トーン、キャラクターとパーフェクトにカッコいいことこの上ない。
毎度おなじみラルクアンシェルのカバーバンド「ショックス」のギタリストとしても気を吐いている(ボーカルはトミー!)

頭の痛いことに・・・肝心要のホーンセクションが不足。
でも、みゆきが所属している別のバンドから、あっさりと素晴らしいテナーサックス・マッツを紹介してくれたのだ!!
彼はテクニックはもとより人格も良識あるジェントルマン。
まさしく雨降って地固まるだ。
ほとんどブラスロックは未体験のテナーのマッツくんだけど、このジャンルがすこぶる刺激的で新鮮だったみたいだよ。
(これって衝撃の事実だ)
しかも、ただのプレイヤーではなかった。
スコアに俄然強くて、申し分なしのナイスガイだ!


サックス担当のウパちゃん・・・・・何事にも真面目で責任感も強いので、映像を検索してスタジオ入りまで必死に研究してきたのだとか。
今回のライブではSTA初のフルートまで導入してサウンドの幅をグッと広げてくれた。
コーラスまでをも、貪欲に取り入れたしね。
結局はトランぺッター2人が離脱した部分は、急遽ウパちゃんがアルトサックスでスコアを書き直して再現してくれた。
スコア制作のためにファニーからトランペット譜を送ってもらいギリギリまで猛特訓を積んだそうだ。
なんら違和感もなくクリアしていた。
大袈裟ではなく、本当に凄いミュージシャンだ。
正直な話、嬉しいなあ。

tromboneはマサに次ぐ古株のミツ。
シカゴ通の彼はマサの良き理解者故に、下手な言葉など無用だ。
とにもかくにもシカゴやブラスロックを吹けることに無情の喜びを共有する仲。
これからもよろしくたのんまっせ!((´∀`*))

アキ達は語っていた。
「今のSTAならばちょっとしたいつものトラブルに直面しても、スムーズにクリアできる力が備わっているでしょうよ!」
情熱は伝わるもの。
同志が集ってくれるものだ。
継続は力なり。

マサも去年のお盆前に、以前からの顔見しりの重鎮モッチンへ参加要請を打診してドラム・パートは解決。
数段グレードアップしたリズムセクション。
モッチンはヒコちゃん&マヤマくん率いる「テイクオフ」にも所属。

もう一人、彼もSTA初ライブからの長年にわたる知り合いパーカッショニスト、ユーちゃんも参加することに! 
この加入は驚きの出来事。
ダンディなユーちゃんは本番当日、素敵な奥様ノリちゃんをエスコートしてきて、夫婦一緒にパーカッションの準備や後片付け作業を行っていた。
羨ましすぎるくらいの微笑ましい光景。
奥様も心からライブを喜んでくれていたよ。
ちなみに彼女もユーちゃん参加の「収縮ちゅーぶ」で素敵なサーやん(鬼音キングのリ―ドシンガー)と共に、ダンサーとしてアクティブにダンシング!!


今夏もニューフェィスが目白押し!!
近年のSTA活動史においても3本の指に入る快挙。
これで難関も見事に突破。

はい、STA史上最強でお馴染みの連中で固めているから、余裕のたたずまい。
観客席にて、ずっとジョークの連発で和気あいあいに和んでいる。

色々なゴタゴタを乗り越えつつも、最強の9人が出揃った。
ふてぶてしき布陣だ。
どうですか。
正に怖いものなし。


スタジオリハはじっくりと定番の3回入り。(最近はウパちゃんのリクエストにより1回増やした。結局は1回、2回のみの参加メンバーもいたけどね・・・。
全員が揃ってのリハは残念ながら叶わず・・・・でも使用スタジオは2か所を利用)
妥協することもなく、とことん詳細に至るまで練り上げてきました。

ライブはステージに上がってから降りるまでが一つのパッケージアートなんだからね。(ステージは毎度お馴染みのコンテナカーの荷台。滅茶苦茶に高くて頑丈なのだ!床がトランポリンみたいにグワングワンと揺れていたけど徐々に慣れたよ。勢いあまって抜け落ちたら大変だけどね‥‥(-_-;))

アナウンス、カウント、間合い、メドレー、MC、ソロに至るまで完璧に。
そういうわけでして紆余曲折を経て「雨降って地固まる」を実体験した瞬間さ。
こうやって18年間、血と汗と涙を流しながらも難関を乗り切ってきたSTA。
トラブルに巻き込まれるたび、強靱になって蘇りを繰り返してきたのさ。
残念ながら、今回トランペットは不在だったけどね。
でも、自画自賛するわけではないけれども、そんなこと微塵も感じさせないほどの迫力サウンドだった。
演じている我々も細かい不安要素なんて忘れちゃうくらい、クールに堂々とエンジョイした。
それはホーン隊の凄まじきトリオによるアンサンブル、そしてキーボード、コーラスだけでも大変なのにスライド・ホイッスルを駆使してゴージャスなアレンジを施してくれた才色兼備のアキの手腕によるところが大きい。


 
気分良く札幌からドライブの道中、海の青がいつも以上にキラキラと輝いて光っているものだからワクワクさ。
昼前にライブ会場へ到着。
ステージ前の無料パーキングへ駐車。
最高責任者のサイトウ氏にご挨拶後、初の会場の位置説明をたずねる。
ちょうどオープニングアクトのリハが始まる時間帯。
スタッフたちにご挨拶。
すっかりと顔なじみだ。
懐かしい顔、顔に思わず笑みがこぼれる。
機材搬入のために裏の楽屋テントへ。
対バン連中と近況報告のひと時。
もちろん感染防止対策は念入りにね。

ステージ前のダンスフロアも椅子を配列して思いっきり距離をとりながら一定のスペースを維持。

きちんとマナーを守ってのダンシング!
ステージには、あのパーテーションがないよ!
 
さてさて、その後も次々と会場へ到着したメンバー達。
リラックスしていて、やる気満々。

マサは顔なじみの観客、スタッフ、対バンらと懇切丁寧に、随時挨拶を交わす。

STA のライブを毎回見ている女性客の方は,マサに「STAの演奏が始まると、ああ・・・・今年も帰ってきたんだなあ・・・としみじみ思うんだよ」とニコニコエールを送ってくれました。
正直な話、ウルッときちゃうね。

皆、自己判断でしっかりとマスク着用、消毒液を使用。
その姿もグッと少なくなったけどね。

数年前ならば、最高責任者のサイトウ氏がやってきて体温の測定。
2週間前に記入してきた体調検査用紙も提出していたよね。

テーブル席も各4人限定。

ステージマイクも持参するか、出演ごとに交換するという念の入れよう。


一昨年は強風という恐ろしい現象が巻き起こったけど、今年はいかに・・・・・・????って、何事もなく穏やかに進行していたからご安心を((´∀`*))
あれ以来、反省の意味も含めてマサはたくさんのクリップをハードケース内に用意している。
スコア、歌詞カード止めとして役にたつ。
備えあれば患いなし、とは昔の人はいいことを言ったものだ。

結果・・・・・もちろん全てにおいて、ばっちりオーケーだ。
時間も巻きだったし。
これって奇跡だ。
テズカ君曰く「ステージに時計を設置した効果があったのでは」とのこと。


さあ、長々と前置きしちゃったけど、そろそろ出番だ。

頃合いとしては最もおいしい時間帯。
(先述どおりに、風も穏やか、STA以降はドンドンと気温が低下していき冷え込みが厳しかった・・・。)

ウォーミングアップもチューニングも完了。
ステージ裏ではメンバー達各自がストレッチ。
埠頭にまで一人赴いてサックスを吹く者、回し蹴りや準備運動に励む者、最終チェックに余念の無い者、楽器の手入れやセッティングに目を光らせる者、対バンとハグする者、前のバンドの演奏を楽しむ者・・・と様々。
実は前のバンドは「ショックス」
コバちゃんがセッティングがスムーズに2度手間にならないようサイトウ氏に依頼したのだとか。
シタタカなるコバちゃんに乾杯!!

 一発キツイのをサラッとぶっ放しにいきますか!

あ!?ネタバレだけど、

不穏なる天候とコロナ騒動の影響で観客の入りやノリはずっといまいちだった・・・・皆もSTAの時を不安に思っていたんだってさ!!

STA が開演したとたんに、ゾクゾクとステージ前に集まってきたオーディエンス。
中には出演を終えたバンドや出番待ちのバンドマンの顔もちらほら。

それを見てメンバーらはびっくりした、とマサに話してくれた。

「なんもさあ、いつもあんな感じだよ」
「さすがあ!!STAライブにワクワク!」
「(即座に)もちろん!」
その場で今後もSTAで末長くお付き合いすることが決定!


そして毎年、小樽でのライブを見に来てくれている男女のちびっ子たちも可愛らしい浴衣を着てオバサンに連れられてマサのところに来てくれたよ。
ちょっと照れていたけど、その成長にはビックリ。
マサが抱っこをして写真撮影。
ステージにはヒマワリの花束をプレゼントしてくれたよ。
感動的な場面だ。

STA の練りに練りこまれた真剣なコンセプトと、取り組み意識に共感してくれた模様。

これで鬼に金棒だ。
その成り行きを、知り合いの観客に伝えたら手放しで大喜び。
フェイスブック友達申請にもつながったよん。

皆、事前にステージ衣装にもこだわりを見せてばっちりと決めてきたよ。

ニューフェイスたちのプロフィールは後ほど詳細に解説させていただきます。


司会進行はFM小樽のベテラン鶯DJヤチヨ嬢から、すでにサイトウ氏へバトンタッチだ。
ヤチヨ嬢はマサの姿を見かけたとたんに駆け寄ってきてくれたよ。
彼女もサイトウ氏も、もう何年も毎回お願いしていてお互い阿吽の呼吸で理解はしているんだけど、プロフィール読み上げの件で一応は打ち合わせ。
ヤチヨさんは夕方のバンドで 呼び出しアナウンスを終えるとサイトウ氏と交代なんだとか・・・。(ちょうど半分の時間帯)
しっかりとそのバンド終演後は、斎藤さんがそのバトンを受け継いでくれました。
勝手知ったる段取り。
以前にもお願いしたことがあるから、ここは気楽に託したよ。
徐々に盛り上げていって、抑揚をつけバンド名を力強くコール!!

俄然ヒートアップして気合も入ってきた。
なんというこの上なき幸せ。
素晴らしいことだ。
すこぶる心強い。
カモメたちも優雅に最前列に飛来してきたし。
だからこそ、安心してステージに臨もう。
あとは本番に向けて頑張るだけだ。

結果??・・・・・もちろん、ばっちり完全燃焼でめでたしめでたし。

****舞台裏でのメンバー記念撮影も含めて、やっぱり理屈抜きにライブは最高だね。
ここに帰ってこれてホッとしたよ。
飲食も美味しかった。
トミーの愛犬ライラも人懐っこくて可愛いんだけど、この日は自宅でお留守番。
その方が正解だね。

 それでは最後までごゆっくりとご堪能くださいませ。
ライブレポートの本編は後ほど・・・・・****



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VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(E.SANADA編)

2023-08-08 17:31:18 | Live Set List
***さあ、それではもう泣いても笑ってもこれで最後の常連バンドです。
満を持しての登場・・・・
オオトリはこのバンドしか考えられないというくらいの人気者をここでご紹介しましょう!****

 

会場中に流れているBGMは「ショー・ミー」&「チャチャチャ」
「男女7人シリーズ」のテーマソング。
懐かしいねえ・・・・トレンディドラマ絶頂期の大ヒット曲だ。
ヴォルテージは上がる一方だ。
レッドゾーン振り切れ寸前。

 

16、「E.SANADA」

20:30~20:55

美唄から唯一の参加6人組バンド。(去年は5人編成でしたが、今回めでたくサックス奏者が復帰したのでした・・・・)

4年連続8回目の出演。

毎年恒例の小樽・浅草橋「オールディズナイト」、運河プラザ「お気楽ライブ」などでもSTAと共に熱いステージを繰り広げてくれた彼等。

去年の夏8月28日(日)での小樽イベント「北運河サウンドエナジー」大トリも、記憶に新しい矢沢永吉トリビュートバンドです(この英語ライブタイトルも矢沢っぽい)。

まあ、このバンド名を見たら、もはや説明なんて不要だよね。

彼らがセッティング中、すでにステージ前には観客が詰め掛けてきて永ちゃんコール(!?)

今か今か、その瞬間が待ちきれないといった雰囲気が、ギラギラ熱気で充満している。

デンジャラスな殺気さえ感じるほど。

薄っすらと日も傾きかけてきてムードも徐々に盛りあがってきた。

バッチリと舞台は整ったよ。

 

このバンドの編成は・・・・ベースにサングラス姿のアキラ君(リーダー。茶色いボディーカラーの5弦ベースを使用。ローズ指板)
ドラマーのユウタくん(彼は4年前からの参加。大好物はキムチだそうです!)
いつもは変形シェイプの赤いモッキンバードを弾きこなすギタリストのタキくんは今回黒のストラトキャスターを持参(ローズ指板)
サックスはヨウスケくん。
紅一点のキーボーディストは1番人気トモコ嬢。2段積みローランドを使用。花柄シャツ、そしてリーゼントをバッチリと決めたサナダ氏が永ちゃん担当のボーカル。
フロントセンターに鎮座した、例の真っ白いビニールテープでグルグル巻きされたストレートマイクスタンドがトレードマーク。
カッコよくバッチリと決まってる。
これをバシッと蹴り上げて回転させるのです。


せっかくですから、今までのライブレポートも絡めておおくりしましょう!!

斎藤氏がフィナーレを飾るこのバンドを華々しく紹介。

セッティングにちょっと時間がかかっている。

機転をきかせたサナダ氏。

「音合わせさせてください。
いいかなあ・・・・・この不穏な世の中、ディスタンスに気を遣う毎日。
ディスタンスということで、それに引っ掛けた曲を一発、調整に使いたいと思います。」

コーラスで各ボーカルバランスを試しているようだ・・・・「星空の~~・・・あ、ネタバレしちゃったかなあ・・・・(笑)」(アルフィーのヒット曲)

見事なハーモニー。

このバンドとはお友達だというテツ。

「このリハにも相当な練習を重ねてきたみたいだよ。
E.SANADAは相変わらずだ」

なるほどねえ。

私はてっきりとディスタンス絡みならば「ロング・ディスタンス・コール」をやるものだと完全に思っていた・・・・・。
マニアックすぎるセレクションだけど、海外レコーディングに於ける最高傑作アルバム「E’」に収録されている名曲が大好きなんだよ。
当時、武道館にて、生で聞いた時には痺れまくったものだ。
まさに熟練のアダルトロック。

 
いよいよ準備万端整った模様。
「E.サナダです!
ようこそ~!いらっしゃい!!
皆さんを矢沢ワールドに誘います!」

雷鳴のSEが、過激にキーボードから発せられます。
オープニングはマイクスタンドを手に、ヒット曲ではないけれども、ライブ向けのナンバー「レイニーウェイ」
1980年6月10日にリリースされた6作目のスタジオ・アルバム「KAVACH(オリコンチャートでは最高2位を記録)」に収録。
一旦引き上げていたサナダ氏が、颯爽と例のポーズをとり、首のタオルを投げ捨てて、靴&上下のスーツと白で統一した衣装で、先述の白いストレート・マイク・スタンドをがっちりと握ってアクション。
ギターのソロ中にも、投げかける表情が永ちゃん風。
美唄にこれほどクオリティの高いバンドがいたなんて、目から鱗ですよ。
コブシの回し方までよく研究しつくしている。
感心しちゃうなあ、全く。
一瞬でオーディエンスのハートを手中に収めちゃったよ。
全くもって心憎い奴らさ。
なるほど何から何まで勉強になるなあ・・・・。

 
「皆さんこんばんは!
改めまして・・・・・E SANADAです!!
今日はちょっと、ここ小樽でゆっくりと飲んで帰りたいと思います。
本当に楽しい!
サンキュー!
いつもお世話になっております。
ずっと観ているのもいいけど、飲み物も食べ物も注文してね。
皆ひとつになって~!
俺たちを観たことあるいつもの人達も、観たことない人も、楽しくいくよ!
いくよ~いくよ~!ロックンロール!

愛を届けたいけどいいかい?・・・・・サイコーなロック・ユー!」(2010年6月9日発表の32作目スタジオ・アルバム「ツイスト」に収録。オリコン週間チャートでは最高3位を記録)
けたたましきホイッスル炸裂。
大歓声沸く中、永ちゃんの記念すべきダンシングナンバーだよ。
なんたって歌いだしから「ロックユー♪~~・・・」だもんね。
スケールの雄大なる作品。
皆さん、このメロディに思い入れもひとしおでしょう。
誰の胸にも過ぎ去りし麗しき日々が蘇る、キラリと光るパワーバラード。
極上のフレーズが散りばめられているギター・ソロも秀逸。
永ちゃんのペンによるストレートでキャッチーな曲ばかりなんだけど、どれにも共通するのが、琴線振るわせるコード進行とメロディ・センスだ。
とにもかくにも、ベスト中のベスト・セレクションだあ。

 
「ガンガンにケツを振っていたら、リーダーから・・・・ユーのお尻、可愛らしいね・・・と言われちゃったよ((´∀`*))
・・・・ウィスキー・コーク」
1975年9月21日に発売された記念すべきファースト・ソロ・アルバム「アイ・ラブ・ユーOK」に収録。
永ちゃんがワールドワイドに飛躍しようとの狙いで海外レコーディングした作品。
矢沢流の甘くほろ苦い青春ロックチューン。
大人の男性の危険な色香を漂わせた力強い矢沢ロックを、ここでも一致団結しての余裕シャクシャクにプレイ。
北海道の永ちゃんここにあり!とでも宣言しているかのよう。
なんのなんの、ここ小樽にもマッツ率いる「Y-PROJECT」があるよ。
もちろんサナダ&マッツは懇意の仲で同い年。
今度は美唄と小樽の永ちゃんバンド・コラボレーションなんていうのも観てみたいな。
ちなみに以前S・T・Aでテナーサックスを担当していたこともあるミヤッチは、ボーカル・サナダ氏の経営している飲食店で食事をするほどの仲なんだそうです。
「とっても美味しいよ」とのこと。

 
「小樽の浅草橋オールディズナイト・スペシャルライブイベント!
これからいよいよ本格的に夏がはじまる。
バリバリにいきましょう!
はしゃごうぜ~!
いつもありがとう!
愛してるよ~!!」

観客から差し入れのビールをさりげなく受け取り、MCも矢沢になりきっています・・・・
「最高だぜ、ベイビー!
せっかくだから、ライブっぽいことをしようよ。
オジサンのナンバーでいこうか・・・・
ヘイって言ったらヘイでよろしく!
エブリーバディ・ロックンロール、もう一発いきます!
これ知ってる!!??・・・・」
お次は全米発売第2弾スタジオ・アルバム「イッツ・ジャスト・ロックンロール(通算10枚目にスタジオalbum」から傑作「ロッキン・マイ・ハート(ジョン・マクフィーの作品)」
全米でもシングル発売された(ウィキペディアより)
強烈なるジャパニーズロック・エナジー(あのドウ―ビー・ブラザースのメンバー達が全面的にバックアップ)
白いジャケットを脱ぎ捨てて、鮮やかなサテン地のシャツ姿にお色直し。
ここではハンドマイクに持ち替えてのボーカル。
お約束の「ヘイ」でコール&レスポンス。
力こぶを誇示するアクションも定番。
最早、見慣れた光景。
「ボーカルのレベルを上げて」と歌いながらも、ミキサー方面にジェスチャーで指示。
E SANADAのロゴが、背中にクッキリと描かれている黒Tシャツを着こんで、応援に駆けつけてきた熱狂的なファンもあちこちに見受けられます。

ギターから「音もらおうかな・・・・」チェック完了後、怒涛のこれは予期せぬ選曲だ。
「もう一発ロックンロールぶちかまします!」
ハイハット・カウントから、とびっきりに渋くてかっこいい「ピュア・ゴールド」
1990年5月23日に発売。
ソロデビュー15周年を記念した、永ちゃん27作目のシングル。
アルバム「永吉」に収録。
オリコン週間チャートでは見事に1位を獲得。
これは5枚目のシングル「時間よ止まれ」以来の快挙。
喉が張り裂けんばかりのダイナマイト・ヴォイス爆発に大満足。
ばっちり何をやっても、永ちゃんカラーが薄まる事はありません。
ドラマーはベーシストと共に、ずっしりと重いビートを的確に継続し続けるんだからやっぱり只者じゃあない。
リズムアレンジがけっこうやっかいなんだけど、サラッとこなしちゃうんだね。
もちろん会場中、空中にはタオルやら手ぬぐいやらがポンポンと放り投げられて、小樽の素敵なミッドナイトはもうすぐそこまで迫ってきているのです。

当然、アンコールの声が鳴りやまない・・・。
ステージから降りることは許されない。
 「ありがとう・・・・・まだまだやりたい?
・・・・カモン!!・・・・・・イッツ・マイ・ライフ!!」
ついに飛び出した、極めつけ!!「これが俺の人生!!」
ボンジョヴィ、7枚目のアルバム「クラッシュ」に収録されていたファーストシングル。
2000年5月10日リリース。
ドイツでは2位となった。
挑戦し続ける人々に対する応援歌なんだね。
ちなみに元・北海道日本ハムファイターズ大田泰示選手の登場曲としても有名だった・・・・。
大田選手は他のボンジョヴィ・ソングも使っていたんだよ。
ボンジョヴィからのセレクションにしては、あまりにもベタすぎるけど、この雰囲気にぴったりな曲だ。

話を戻してE.SANADA。
サナダくんの声はジョンのボーカルにもそっくりなんだけど、この曲なんてキーがはまっているせいなのかモロ似だよ。
モニタースピーカーに右足をのせて猛アピールの図。
器用で貴重なヴォイスの持ち主だ。
羨ましいなあ・・・・。
そしてここでも,ハーモニーワークがバッチリと嚙み合っていた。
地鳴りのようなズッシリとした重低音から、タキくんの秘密兵器がここぞとばかりに姿を現した。
お約束のヴォイスモジュレーター。
これは贅沢なる効果音。
まさかここまでやってくれるとは。
重量級の破壊力を発揮する流れからブレイクも炸裂。

 「いいぞ~!」

と、ここでビッグなサプライズ。
ジャーニー不朽の名作「セパレイト・ウェイズ」を披露。
ビルボードチャート最高8位を記録(6週)。
(1983年2月22日発表のアルバム、フロンティアーズ(全米チャートでは最高2位を記録)に収録。
ジャーニーがワールドワイドに大ブレイクするきっかけともなったアルバム「エスケープ」に続く金字塔)
長年WBCベースボール大会の放送テーマ(TBS)として使用。
だからからなのか、ジャーニー中、一番有名な曲。
イントロで淡々と打ち鳴らされるシンセサイザーの音色に乗せて流れるヘヴィーなバッキング・リフが、何度聞いても涙出るほどに感動的で美しい。
元ベイビーズの才能あふれるキーボード担当ジョナサン・ケインによるアイディアなんだそうですよ。
力強い印象的なメイン・リズムのギター・コード・カッティング。
重戦車のごときリズミカルなドラム。
ウネリまくりの歯切れ良いユニゾン・ベースライン。
心に残る伸びやかなる歌メロ。
モータウンにR&Bとブルースを混ぜ合わせるというコンセプト。
しかし、よくもまあ、この限られた時間内で矢沢以外のレパートリーを組みこんだものだ。
ただひたすらに異彩を放ってはいたけれども、実験的な試みに拍手喝采。
アヴェンジャーズのギタリスト,ミノリー君がめちゃお気に入りの曲なんだそう。
最終局面にきてテンションマックスだったよとのこと。
いやあ、本当に素晴らしい、とエキサイト。


佳境に差し掛かってきた。
フィニッシュは・・・・・
 「楽しい時間は、あっという間に過ぎていきます。
小樽の街に感謝しようぜい!
空中に放り投げる物はある?
硬い物はダメだよ!
怪我の元。
柔らかいもの。(笑)
布製品。
ティッシュを投げてもそのまま帰らないように!
ロックンロール!・・・・・・止まらないha~ha!!」
1986年7月25日リリースのアルバム「東京ナイト」に収録。
全米発売されたアルバム「フラッシュ・イン・ジャパン」には「ハリケーン」というタイトルで英語詩に挑戦している。
貫禄に満ち溢れたこの曲は、多くのファンが好む名曲。
永ちゃんのイメージが最も色濃く反映された傑作。
今か今かと、待ち焦がれていたよ。
HA~HA!!
会場中の空間に舞うタオルの群れが、見事なまでに神々しい光景を演出している。

バックアンサンブルもバンドの中軸をがっちりと支えています。
サナダ氏はステージ狭しとサイド左右に動き回りながら、コブシを握ってアクセントを要求しながらも握手攻め。
果てしなく、矢沢祭り一色に染まっております。
ここでまた白ジャケットを着こんでタオルも首にかけ直します。



主催者やスタッフの皆さんに、ねぎらいの声をきちんとかけるなど、感銘を受ける場面もたびたび。
見習いたいものです。

相当にこの後のビールは五臓六腑に染みわたるほどに美味かったはずさ。
汗びっしょりの大団円で完全燃焼、お疲れさま!

 

****これにて全出演バンドのライブ・レポートは完了です。
さあ、それでは、時間を思いっきり戻して、このブログの主人公でもある我等がTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A) の熱きコーナーへと突入しましょうよ!!
お楽しみに!!****

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「音響ハウスMelody-Go-Round」

2023-08-08 15:36:51 | CHICAGO
先週はプライベートで色々ありまして、今日くらいから何とか落ち着いた時間をおくれるようになったかな…。
夏風邪はまだしつこく残っているけど…( i _ i )

で、この間、BSにて放映された劇場用の音楽番組をチェック!
タイトルは「音響ハウスMelody-Go-Round」ですね。
中々にマニアックな内容。
そのスジもんにとっては垂涎かも。
村田陽一、本田雅人らのホーンセクションシーンで卓に座っている佐橋氏!
松たか子の旦那さんで
「ラブストーリーは突然に」イントロギターのチャカチャーン🎶で有名なテクニカルプレイヤー!
彼のT shirtロゴに思わずエキサイトしちゃった!🤠‼️
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