THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,174 白石LIVE HOUSE PIGSTY(PART,3)チャーリー編

2020-03-15 17:58:27 | Live Set List
 
***さあ、いよいよトリ前のミュージシャンが堂々の登場だ。思い切り期待しちゃいましょう!!***
4、ちゃーりー
20:00~20:30
これまた超がつくほどの個性的な男が現れた。
彼もまたマサとは古い付き合い(元々はリハーサルスタジオが同じだったという縁)。
この日は久し振りの再会となりました。
ちゃーりーはSTA企画「リブレーション」にバンドでの出演経験があります。
その時には彼の愛娘もメンバーだったよね。
な、な、なんとその娘さんはここピグスティにも勤務していて、お世話になりました。
で、今回は麗しのヒロリンたっての紹介で、初のソロにての出演と相成りました。
マサとチャーリーもこれにはお互いビックリしたぐらいだ。
ヒロリンも、我々が知り合いだったということを知らなかったみたい(笑)。
3人共に驚き。
それにしても、相変わらず元気そうでなによりだ。
ロッカーはいつまでも老け込まないで若々しい。
そして上記掲載写真でみてもわかるとおり、サイケデリックなファッションも健在で嬉しくなるほどだ。
黒のハット、マッシュルーム風なヘアスタイル、ジョンレノンを彷彿とさせる丸型サングラス、そしてトドメは派手な赤を貴重としたジャケットとピンク開襟シャツとチェック柄パンツ!。
どうです、見た目だけでもインパクトは十分。
愛用のアコーステイックギターは、ジェームスという中古品。
1万円くらいで購入したという掘り出し物。
これがまたとってもクリアで、時にはワイルドなサウンドを醸し出していたよ。
弘法は筆を選ばず!をまさに証明しれました。
ストラップは黒の布製フェンダー。
そしてイスに腰掛けて弾き語る曲目も往年の洋楽が中心(オリジナルが2曲)。
ワクワクしちゃうねえ。
それでは早速本番開始だ!
オープニングナンバーはバーズで「エイント・ゴーイン・ナウヒア」
いきなり通受けする選曲だ。
ある程度は予想はしていたけれども、これほどとは・・・・。
もちろん個人的には大歓迎だ。
ちゃーりーの音楽ルーツのほんの一握りが垣間見えた瞬間だ。
もちろんもっと奥深いものが、膨大にあるのでしょうよ。
第一音が会場内に轟き渡った瞬間に、もう気分は往年のアメリカン・フォークカントリー・ロック・ワールドに浸りきってしまいました。
恐るべし、ちゃーりーマジック。
ここでは、ジックリと聞き入ってしまったよ。
チャーリーはギターを掻き鳴らして魂の熱唱。
「今54歳なんだけど、心の中はいつでも15~6歳ですよ。
子供の頃からずっと洋楽ばかり聴いて育って大人になりました。
YEAH!!それでは、次、何をやろうかなあ・・・・?(本当にその場のノリで曲目が決まるのだそうですよ。
自由気ままな吟遊詩人のようだ。羨ましいくらいの才能)
最近はバンド活動をやっていなくて、もっぱらあちこちでブルース・セッションなんかを繰り広げています(ヒロリン、SOGOくんも同様)。
というわけでして、クリームなどをやってみようかな。
白人ブルースロックの先駆者だね・・・・・スーラバー!!」
この曲をあえて演奏するところにも、ちゃーりーの並々ならぬこだわりとマニアックな男気を感じちゃいましたよ。
憎いね。
普通ならば「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」や「ホワイト・ルーム」とかを無難に演ずるところなのに。
涙腺が崩壊しそうなほどの勢いで愛情込めて、ギターコードでリフを再現する姿が神々しいほどだ。
すでにちゃーりーとオーディエンスとが一体となった。
だからライブって素晴らしい。
病み付きになっちゃうよね。
一度でも味をしめちゃうと、抜け出せない麻薬のようなものだ。
クセになるほど。
ちゃーりーも程好く体が温まってきたようで、リラックスモード。
ノリにノッてきたところで更に饒舌に。
「ありがとうございます。
それでは次、オリジナルをやります。僕の日常生活を淡々と歌い紡ぎたいと思います。
今は江別在住なんですが、始発駅で電車が来るのを待っていると、色んな面白い人達がいるんですよ。
人間ウォッチングなどをして楽しんでいます。
これからハイキングに向かうのかフル装備の人とか、朝早くから賑やかに集合している中国人の方々とか・・・・・。
そんな感じで電車に揺られて、1日が終わって家に帰ります。
気が滅入ります・・・・。
あれ!?・・・カポがない?!(と、あちこち探す)
あった!ポケットに入っていた!良かった!!」
会場の皆も何故だかホッと胸を撫で下ろす。
この曲は、古き良きジャパニーズ4畳半フォークソングを彷彿としました。
歌詞の一語、一句がこちらサイドに情け容赦なくグサグサと突き刺さってくるかのよう。
一瞬、札幌のボブ・ディランに見えたよ。
メッセージ色が濃厚。
振り絞るように叫びながら歌うちゃーりーの真骨頂。
妥協なき歌メロに込められた情熱がほとばしり出る。
日々のなんてことのない情景が、目の前にくっきりとクローズアップされるような迫力。
時には叙情的に、時にはしっとりと訴えかけるように・・・・。
これこそシンガーソングライターの鑑だ。
若者達が熱中した基本音楽への原点回帰。
「暗い歌を歌います・・・・・ドアーズの・・・・・・・ザ・クリスタル・シップ」
なるほどねえ。
チャーリーの今回のコンセプトが、うっすらと覗けたようだよ。
温故知新。
時にはシュールに、また時にはバイブルとも言える燻し銀を発掘してきて披露するという狙いかな。
あまり誰も取り上げない原石を、あえて拾い上げて磨き上げる作業を、マイペースに気ままな活動で浸透させていくということ。
これってとっても羨ましくなるくらいなパフォーマンスだ。
ちゃーりーには、こういう面もあったんだね。
まだまだ多方面にわたる引き出しがあるんだろうなあ。
現在の流行なんかには全く興味を示さないで、我が道を貫き通す心意気。
こんなアーテイストが一人くらいいても良いではないか。
札幌音楽シーンをもっとより良く活性化させるには、無くてはならない存在なのだ。
そうこうしているうち、後半戦に突入だ。
「はい!じゃあそのまま1カポ状態でビートルズなどを・・・・・アイム・オンリー・スリーピング(3:01)」
遂に出たね。
1966年8月5日にリリースされた大傑作アルバム「リボルバー」の3曲目に収録。
実質的にはジョン・レノンによる楽曲だ。
歌詞の内容は時間に追われる現代人を、痛烈に風刺したもの。
チャーリーらしいご機嫌なセレクトだねえ。
スタンダードなお手頃ポップスではなく、あえてひねくれた作風が光る隠れた名曲をもってきた。
気だるそうな演出もバッチリと効果テキメン。
ビートルズ博士のカバ君も、予期していなかっただけに驚愕。お口あんぐり状態。
おお!!観客席中央に陣取っていたヒロリンがコーラスに加わってきた。
華麗なるハーモニーが花を添える。
これこそ歓迎すべきサプライズ。
ヒロリン、よくもまあこの曲を知っていたねえ。感心だよ。
年齢をごまかしているのではないかいな(笑)。
突然の妖艶なる歌姫参加に、益々気をよくしたちゃーりーが続けます。
「はい!ありがとうございます。
サクサクと進んでいるようですね。
毎日大変な状況が続いています。音楽好きな皆で頑張って乗り切りましょう。
小さなことにはクヨクヨしないで生きていくのも大切。この考え方、間違ってるかなあ??そんなことないよね。
え~、釧路が実家なんですけど、今では日勝峠経由で札幌まで、4時間くらいで行き来ができますね。
昔は車で6~7時間くらいかかったんですよ。
次も以前バンドで歌っていた曲をやります・・・・・・大いなるおんぼろワゴン!」
このステージ中、一番軽快で明るい曲。
ちゃーりーの青春時代も音楽一色だったんだねえ。
気心の知れた仲間達と楽器満載でツアーに出掛けた道中が、次々と鮮やかに描かれています。
愉快痛快なる思い出が、この数分間に凝縮されています。
物語は最初から最後までロードムービーの様相を呈しています。
もう2度と帰って、こない追憶の日々。
ちょっぴりほろニガで、甘く切ない場面もチラリ・・・・。
「なんかねえ・・・・日勝峠を通らないとメロン熊にも会えないから、冬はわざと高速道路を通らないよ。
さてさて、レパートリーもそんなにないのであと1つ。
本来はベース弾きなんですが、ZZトップで・・・・タッシュ!!」
オオ!ラストはテキサスが生んだ粋な3人組みの、かっこいいアップテンポなリフを思いっきり堪能できる曲で締めくくりかい!
ここでも世界的にブレイクする前の、頑固一徹なハードブギーで攻めまくる。
シンプルでキャッチーな構成なれども、歯切れの良い力強いピッキングにノックアウト。
ストレートでタイトに刻み込まれる定番ラインも、汗臭きフィンガリングも蒸せかえるほどのリックも断然に申し分なし。
ふんだんに使われている、開放弦の響き具合もナイスなバリエーション。
これにボトルネック奏法が加われば最高!
そんなリクエストは贅沢すぎるかな。
なんたってZZトップが聞けるだけでも、至福のヒトトキなんだからさあ。
ちゃーりーも余力を振り絞ってエネルギー全開。
もうこれしかないぜ!とでも言わんばかりの究極なる空間でした。
 
*****これでチャーリーのライブレポートもめでたく終了。
オオトリのTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYが見参!!*****
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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