THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,12)

2020-09-23 06:17:38 | Live Set List

****お次はこの日一番のプログレッシブなバンドが実験的要素をふんだんに加味しての登場だ!!****

13、16:00~16:20

結成4年目を迎えた「midnight crisis」

ジャンルは、黄金の70年代J-ROCK(伝説の驚愕バンド、カルメン・マキ&OZを披露)

隣町の札幌から4年連続4回目の出演。

STAとは何故だか、ありとあらゆるライブイベントで度々タイバンしています。

「歴史音楽紀行ライブ小樽運河プラザ」「浅草橋オールディズ・ナイト「お気楽ライブ」「ホットタイム」とかね。

男性陣がシンガーのひとみ嬢を前面にフューチャーする、イトウさん率いる不動の5人組によるバンド形態。

しかし音の方は、今までとはガラッと雰囲気一変して複雑極まりないロックをよりマニアックに昇華して披露。観るたびにドンドンと進化していくサウンドの様がクセになりそうですよ。

この非常にユニークなバンド名は「中年の危機を意味するミッドライフ・クライシスにリーダー・ナイト君のもじりで遊び心を加味したのだそうです。これが自分の本当に求め続けていたことなのか・・・・・?と人生半ばに差し掛かった頃、80%以上の人が経験するのだそうです。重たい意味を含んでもいますが、俺達、本当に大丈夫??という特有のギャグなんだとか」

男性のバンドマン達は・・・キーボードにカトちゃん(ローランドJUNO-Di)、ベースはニシやん(フェンダーのプレシジョン。ホワイトボディカラー。ローズ指板。ピックガードなし。ストラップも布製フェンダーの白)。

夏向きな水色ボディカラーのサイトウ・ギターを弾くのはリーダーのナイト(騎士)イトウくん!(一昨年の北運河ライブではムスタングを使用。ちなみにメタリックダークブルーのボディカラー。同年の8月は音符型ストラップだったけど今回はギターに合わせて水色のものを使用。コーラスも兼任。昨年の浅草橋ではスペアとしてミュージックマンもスタンバイ。ナチュラルボディカラーでローズ指板)。

更には持込みでオレンジメーカーのギター・アンプヘッドを設置していましたっけ。

何事にもコダワリ抜かれたアイディアが満載です。

そしてドラマーはムカイハラくんという編成です。

はい、もうお気づきでしょう。

この後17番目に出演するREMIXのギター・ナイトくんと、ベースのニシやんは掛け持ちミュージシャンなのでした(笑)

心底、2人はライブがお好きなんだねえ~!(聞くところによると、まだ他にもマニアックなバンドで活動しているんだそうです。そちらもとっても面白そうだなあ。まあ、それはそれで今後のお楽しみということで・・・・)

回想・・・・・・一昨年5月の小樽・運河プラザライブでバンド入れ替え後、早速音出しがはじまったのですが、驚いたことにベーシストのニシやんがいきなり「ダダダダダン!」と聞きなれたラインを弾きだした。「あれ・・??!!」

ミキサースタッフも、私が提出したセットリスト表を手にSTAのもとへと飛んで来た!

「STAと、もろに曲がかぶってるしょ!」

STAのメンバーたちもガヤガヤとざわめき出した・・・。

「でもブラスセクションがいないねえ。あ、俺もそういえばこれを、3人編成でヴィンス・ニール・ヴァージョン・へヴィメタルサウンドでライブをやったことがあるから十分に可能だよ」

結果はといいますと、その曲はやらずじまいで取り越し苦労でした。

ということは、あれ一体全体何だったのだろうか?

STAを意識した?単純に好きなフレーズだから指ならし?急遽ボツになった??・・・不明のままであります・・・。後日このことを西やんに尋ねたところ、ニヤリと不敵な笑みを浮かべつつ「単なる気分でお気に入りのフレーズを爪弾いたんだよ」ということだそうですよ(笑)。

ところが・・・・・去年7月での浅草橋で、STAがライブを終えて舞台裏でマサがくつろいでいると、ニシやんが再度話しかけてきたのです。以前にもチラッとお互いに名刺交換をしたこともあるのですが、彼は熱烈なるシカゴ・ファン!!(Ⅶまでの限定だけどね!)

で、早速その場で意気投合しまして、ヤスも交え非常にマニアックな会話でしばし盛り上がってしまいました。

いつかコラボレーションしよう!と固い約束を交わし、数日後にはそれも実現の運びとなりました、超ハヤッ!!

そして翌月の北運河では一緒にライブしていました(パーカッションプレイヤーで)。そのまま現在に至る。「縁とは奇なるもの」を自でいくノリでしょう。いかにも、らしいぶっ飛びなエピソード。

まあその辺のマサによる感覚は相変わらず予測不能なのだ。

つまり今回のライブ、ニシヤンは3ステージをつとめることに。

最多出演記録保持者は彦、その次の記録はクニと西やんだ!

前置きが相当に長くなったので、ここいらで話を元に戻しましょう。

「青白い夕焼け(リュウのテーマ)」でライブはスタート!・・・・激レアなオープニングナンバーでは超絶技巧派のキーボード・ソロを織り交ぜつつも、シンガーひとみ嬢が男性顔負けなパワフル・ヴォイスで迫ってくる。

歌詞の一言、一言が凶器のごとくこちらのハートにグサグサと鋭く突き刺さってきます。

春日博文役のギタリスト・ナイトくんも足元のエフェクターを巧みに使い分けて、ヴァリエーション豊富な音色を紡ぎ出していきます。

引くところ、グイッと目立つところとのメリハリがクッキリとしていて爽やか。

選曲もひじょうに渋い。その筋モンにとっては感涙に溺れちゃうほどの曲が目白押し。

ちなみに、この曲はマキ嬢のソロの曲。

ジャパニーズハードロック黎明期バンドからの、こだわりにこだわりぬかれた美味しい部分ばかりをチョイス。

うねりまくるサイケデリックな音壁に思わず陶酔しちゃう。

隙の無い縦横無尽なる変化の連発でエクスタシーに到達。

ストレートなる迫力で聞かせてきたかと思えば、すかさず難攻不落なる複雑展開に雪崩れ込んで様式美を構築する姿には思わず唸らされました。

もはや絶え間なく表情を変えるアレンジワークにはお手上げ状態だ。

「眠ってもいいですよ(笑)

照明も煌びやかになってきたし感激。

・・・・・・今日はなんとかかんとかまあまあの天気に恵まれて良かったですね・・・暗いけれども、まったり系で・・・・・空へ」

2曲目では、4カウントにはじまる序盤をしっとりと・・・・しかし、徐々に圧倒的な迫力を伴ってシャウトの応酬。

叙情的なるイントロのギターによるフレーズが泣かせるなあ。

琴線をビンビンに振るわせっぱなしで最高。

静と動の抑揚の付け方が革新的でお見事。絶品の構成も気持ちいい。斬新なる発想の勝利だね。

時代を反映してか1曲が長いので大胆なるダイジェスト版でお送りしております(まともに1曲をフル演奏したらそれのみでステージを終わっちゃうもんね)

それにしても、70年代で既に日本人離れした、これだけ圧倒的にスケールのでかい曲を生み出したカルメン・マキ&OZは改めて言うまでも無くやっぱり偉大だなあ。

(近年は奇跡の再結成が実現してツアーの一環として何とZEPP札幌にもやってきた。

何故だか札幌のみチケットの売れ行きは芳しくなかったみたいで、マキオズはSNSで嘆いていたけど・・・・チケットが高い、という声もチラホラと聞こえてきたけれどもね)

一部のコアなファンを除いて、あまりにも過小評価され過ぎだ。今だからこそ再認識されてしかるべき。

だからこそ、硬派なミッドナイト・クライシスの存在は絶対的に貴重極まりないよ。

そうこうしているうちに、メドレーでそのまま3曲目へ。

「どうもありがとうございます。もう2月ですね。もっと長い曲です・・・・・」

あれれ・・・??どこかで聞いたことがあるよ。これって「火の鳥(1976年リリースの名アルバム・閉ざされた町に収録)」でしょう。

壮大で繊細なるオルガンが奏でられはじめた。荘厳で澄み渡る響きは唯一無二。

延々と進行する横ノリのミディアム・テンポによる重低音。

アダルトなムード全開でグッと迫ってきます。

この曲調はアッサリとしているけれども、難解で中々に一筋縄ではいかない。

それを涼しい顔してサラッとこなしきっちゃうところなんかはやっぱり只者ではない心憎き集団だ。

当然ここでもバンド全体で全身全霊込めて、究極のスタイルを貫き通す。

こういう明快な表現方法もあるんだね。あまりもの力強さに目から鱗状態でビックリ。

更に衝撃的だったのが、淡々と説得力十分の熱唱を支えるバックの演奏。

パワーバラードの極致。

もろにドラマティックなるブリティッシュ・ハードロック仕立てなところもたまりませんよ。。

そうです、ちょっぴりとブルージーな知性が漲るリズム・アレンジ。

魂の咆哮は圧巻でデンジャラス。懇切丁寧なる歌い込み。感情の起伏や表現が鮮明に描きつくされている。

なるほどねえ。洗練された鬼気迫る眩しすぎるほどの輝きは、新たなる発見だ。

途中ギターソロをはさんで、コロコロと目まぐるしく曲調が変化。

インパクト十分なメリハリが、縦横無尽に駆け巡る音絵巻。

バックのメンバー達は徹底的自由自在にバッキングへと徹する。

もうここまできちゃったら、ジックリと腰をすえて聞き入っちゃおう。

「皆さん、飲んでますか!?ちょうど眠たくなる時間帯だね(笑)。横で寝ている人がいたらチョンチョンと突いて起こしてあげてくださいな。

今日のライブ、女性シンガーが多いですよね」「ええ!?女性??・・・」「一応、今のところ私も女性・・・・(笑)

HEY!というわけでして・・・・・すみません、ラストの曲です・・・」

「えええ~~~!!???」

はい(笑)、ラストの曲となります!10分以上にわたる完全版でいくよ~!!」

起承転結の強弱が極限に達した時、フィナーレともいえる「私は風」に突入。カルメン・マキ&オズの代表作品。

ヒステリックなほどのハイトーンで怒涛の連続。

イントロからエネルギッシュな流れで雪崩れ込んでいくパワフルなる大作。

メンバー達が一致団結して取り組まなければ、即座にほころびが露呈してしまい崩壊の危機に瀕してしまうような複雑極まりない曲。

どことなくスマートな空気感の演出にも、盛大なる拍手を送ろうではないか。

さり気なく場面転換して曲中に「人形の家(弘田三枝子)」をすんなりと挿入。これがまたより軽快に、効果テキメンで凄いセンス。

とにかく次々と目まぐるしく豹変する先の読めない構成には脱帽。

構想がはっきりと描かれている芸術的な作風が冴え渡る。

でも、このバンドにピッタリとフィットしていて、余裕で溶け込んでいましたよ。

「今日はどうもありがとうございました!」

う~む・・・・今回も期待していた以上に聞き応えがあったなあ。

余談ながら・・・・・実を言うと私は高校生の時に、故・内田裕也氏主催「第一回ワールド・ロック・フェスティヴァル」でカルメン・マキ&OZのステージを札幌は真駒内アイスアリーナで見ているのです。

マキさんのカリスマ然とした女王様のような佇まいが、メチャクチャにかっこよかった。

カーリーロングヘアに真っ白いフリルのロングドレスと、片手にはタンバリンを持って絶叫する姿には惚れ惚れしちゃったよ。

あのスレンダーなスタイルとゾクゾクするエキゾチックな顔立ちも魅力的だった・・・。

だって私が小学生の頃、ドップリと暗いフォークソング「時には母のない子のように」のヒットで登場したイメージがずっとあったからねえ。

その徹底した声域の広さも衝撃だった。

グランド・ファンク・レイルロード2度目の来日公演でもOZは前座を務めていましたね。

活動内容からして、すでに海外へと視野を向けていたのは明らかでした。

OZ解散後も、私は1981年に久保講堂で本格派ジャパニーズへヴィーメタルバンドの「5X」を見ました。

この時のマキさんはTシャツ姿。

ベーシストはリッケンバッカーをプレイしていたキンタさんだった。

「夜のヒット・スタジオ」にレディース・ロックバンドのショーヤが出演した際に、ボーカルの寺田恵子嬢が「カルメン・マキさんを尊敬しています」と言った途端にマキさんがスタジオに登場。

寺田恵子嬢は感動のあまりに号泣してしまい、マキさんにあやされるというシーンがあったなあ。

まあ、そのくらいカルメン・マキさんは、日本における女性ロック・シンガーの草分け的存在なのであります!。

ちなみに、西やん、まだこのあとREMIX&STAの2ステージが残っているよん。タップリと充電しておいてね~!!(笑)

****というわけでして愉快痛快なるライブレポートは第13弾へと続きますのでしばらくお待ちください!!それではそちらでまた会いましょう!!****

 

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abstract painting(Chicago)

2020-09-22 18:19:15 | CHICAGO

抽象絵画(ちゅうしょうかいが)は、抽象芸術・抽象美術のうちのひとつ。

狭義では、非対象絵画、無対象絵画、絶対象絵画のように、具体的な対象をかきうつすということのない絵画を意味する。

広義には、ピカソキュビスム作品など、厳密には具象であっても事物そのままの形からは離れている(事物の形にさまざまな変化が施されている)絵画を含むこともあるし、具象絵画に期待される技術的な基礎表象卓越性が伴わない絵画を指すこともある。

masa's art Chicago logo respect gallery

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,11)

2020-09-22 02:02:11 | Live Set List

****ここではグッと渋い往年のテケテケヴェンチャーズバンドがいぶし銀のサウンドを展開してくれますよ!!****

12、15:30~15:50

会場内に流れているBGMは、ナックの「マイ・シャローナ」です。

毎度おなじみの「ジャッカルズⅡ」が地元・小樽から参上!!

大好きなヴェンチャーズなどを中心に繰り広げてくれた、ベテラン・インストゥルメンタルバンド。

昨年2月雪明かりの路(小樽公会堂)、3月お気楽ライブ(運河プラザ)でもSTAとタイバンしていましたね。

男性ばかりの4人組。

ドラム、ベース(昨年の夏はジャズベース、サンバーストカラーのボディにローズ指板、ハードロックカフェのTシャツ着用。今冬はミュージックマン・スティングレイ。ナチュラルボディにメイプル指板。去年はワーウィック。ブビンガボディのローズ指板。今回はナチュラルボディにメイプル指板ベースでプレイ。高価で通受けするような名器揃いだけに羨ましい限り)、そしてツインギター(1人は3トーンサンバーストのモズライト。もう一人は前回のライブでは季節柄、水色のボディが鮮やかに映えるムスタング。ローズ指板でプレイしていましたが、今回は愛器タバコサンバーストのボディカラー、メイプル指板のストラトキャスターが復活。嬉々として弾いていました)

弦楽器の3人はともに布製フェンダーストラップ着用。

驚いたことに結成51年だとのこと!!

高校時代の友人や仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を迎えたのだそうですよ!

バンドが長続きするコツを伝授させて欲しいものだ。

彼等からのメッセージ・・・・・「今や天然記念物になりそうなバンドです。老体に鞭打って今後も演奏していきます」

しかし、世の中にはヴェンチャーズ・カバーバンドの多い事。

大人バンドのライブ・イベントには,必ずといっていいくらいに出演していますね。

日本中に一体全体ヴェンチャーズのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?

おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。

 それも当たり前といえば当たり前でしょう。

60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから。ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちが、その後成長しても変わらず純真無垢に追いかけているという気持ちも痛いほどにわかります。

なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ジャ~ン!キュッキュッ」で、ガーンと皆やられちゃったんだから、心底痺れちゃうのも当たり前といえば当たり前(笑)。

若者達は皆こぞって、このような刺激に飢えていたのだ。

「さあ!のってきたら手拍子のほうをよろしく!!」

トランペッター、ディジー・ガレスピーによるエキゾチックな雰囲気を持つ彼の代表作品「チュニジアの夜」で勢いよくスタート。

開巻からマニアも思わず唸っちゃうようなこだわりのセレクション。

意外ですね。ここにこれを持ってくるなんてビックリ。

数多くの伝説的ミュージシャン達によってカヴァーされているけれど、(後にチュニジアには全く関係のない歌詞もつけられたんだよ)

もちろん、ジャッカルズⅡはヴェンチャーズのヴァージョンを採用だよ。

目の付け所が一味違うね。

チームワークも鉄壁で素晴らしい。

どこまでも熱い連中です。

ストラト・ギターの方がMCを担当。

「ありがとうございました!え~みなさん、こんにちは。前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。凄いな。けっこう風も吹いてきていますね。

普段あまりこういうことは言わないんだけど・・・・・毎年お世話になっている主催者のサイトウさん、スタッフの皆さんに温かい拍手を!!(パチパチ!・・・・)

私たちは平均年齢が69~70歳。なんとかこれからもがんばりたいと思います。よろしく!最後までこの調子で一気にいくぞ~!!」

2曲目は「さすらいのギター」

ザ・ヴェンチャーズ・ガールとして人気を博した小山ルミの大ヒット曲。

ヴェンチャーズは、歌謡界にも多大なる影響を与えていたのですよ。

私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。

あの頃、ラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。

思わず胸がグッと熱くなるほどに、灼熱の太陽が興奮を煽ってくるようだ。

ステージでは往年のギター少年2人が、競ってノーキー・エドワーズ役を嬉々として演じています。羨ましい。

お次も過激だ!

メドレーで「バンブル・ビー・ツイスト」

これはロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」をアレンジしたもの。

ほんとうに蜂が忙しく飛び回っている情景が目に浮かびます。

必死の形相でフレット上のポジションを目で追いかけながらのプレイ。

そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。

しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!

それでもタイトなドラミングを後半でフューチャーして雄叫びをあげ見事に終演。

このバンド、一昨年の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせています。

恐るべし4人衆、今も健在だ。

ここでいきなり、司会者のヤチヨ嬢が登場してメンバー紹介。

ちょっと変わった趣向をこらしてみせた。

今では珍しい進行方法だけど、ヴェンチャーズ黄金期のころはこのように司会者がオープニングや曲の合間に会話を挟むのが主流だったのですよ。

お次は「イエロー・ジャケット」

序盤ではドラムのリム・ショットが主役。

ところが一転してインデイアン・ビートに豹変。

いきなり攻撃的なギターがコードを掻き毟って炸裂。

満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。

ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。

素早いスティックさばきが、正確無比でお口あんぐり状態。

ギターがピックスクラッチ、スプリング・リバーブ、そしてミュート奏法など、古き良き時代の空気をそのまま運びこんでくれました。

磨きのかかったフィンガリングで、鮮やかに爪弾かれていきます。

軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。

ギタリストの教科書みたいなステージですね。

ベーシストも負けてはなるものか!とハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげに自己主張。

昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。

MCも控えめのノンストップ・ライブ。

ダンスに興じるオーディエンスも5~6人からドンドンと膨らんでいきました。

観客席で大人しく観戦していた人々も、アベさんによって半強制的に最前列フロアへと引っ張られていきました(笑)

「え~・・・・これで多分ラストになると思います。ヴェンチャーズ・メドレーでもやってみますか!?いきます!まずはパイプラインから!」

遂に出た!お約束の決定打。

焦らしに焦らした挙句にやって来た定番のギター・サウンド。

絶対に外せないビッグナンバーばかりが目白押しだ。

思い切りサーフィンやりたくなっちゃうね。ボードや波に乗るのって、とても難しいんだけどさ・・・・。

これ聞いたら、いつどんな時にでも、ハワイが目に浮かんできちゃって、今すぐにでも飛んでいきたくなっちゃう。

特に雪深い土地に生まれた道産子ならば尚の事憧れの島。

どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律ばかりで、口づさみたくなるものばかり。

他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズをなぞっています。

あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議なものです。

次回ライブでは加山雄三、寺内タケシの曲も飛び出してきたりしてね!マジに期待しちゃいます。

司会者のヤチヨ嬢いわく「いつまでも元気いっぱいに是非60年、70年目と益々アクティブに続けてくださいね!来年もここで会いましょう!!」とのこと。

 

****いやはやなんとも、これからもずっと気心の知れた音楽仲間たちと共にバンド活動を楽しんでください。

この世界には年齢制限、定年制度なんて皆無なんだからね。

若者達には決して醸し出せない味わい深いトーンや阿吽の呼吸に思わずうなってしまいました****

 

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,10)

2020-09-22 00:04:30 | Live Set List

****さあ、満を持しての登場なるは、我らが盟友コバちゃんを擁するビジュアル系バンドだあ!心して読むように!!****

バンド入れ替えセットアップ、会場に流れるBGMは、TOTO、エイスワンダー、、メン・アット・ワークなどなど・・・・。

今回のライブイベントは雨模様のために、機材トラブルなど防止のために屋根付きです。

いつもならば、ビニール製のテントを持ち込んでいたのですがこれならば全然支障なくプレイに専念できるというものです。

この特設ステージ下段は白い垂れ幕でうまく隠してはいますが(小樽☆浅草橋オールディズナイト)実はコンテナの荷台を開いたものだから頑強!しかもやたらとステージが高い!

面白いのは後方上段横長に張り廻らさせれている「北運河サウンドエナジー」の幕。

最初に「真夏の」の文字が記されているんだけど、さすがにもう秋が近いのでその部分を折り返して伏せています。なんとなく違和感があったので裏面から覗いてみたらその部分を発見してしまい、なんとなく見てはいけないものを見てしまった気分になり思わずニンマリ・・・・。

そして今年の特徴は毎年中央後方に配置されているはずのドラムセットが左サイドに置かれていたこと。

これには何か深い意味があるのかなあ・・・?

それとミキシング主任の三輪君の強力なる右腕、風間君がステージ横の特設スペースに陣取っていること。

これならば三輪君とのやり取りもスムーズ。

本番中のアクシデントも楽勝で解決できるというもの。

毎年、改良を加えているので、頼もしい限りだ。

それではいきましょうか!!

11、15:00~15:20

「SHOCKSS」

札幌と小樽のメンバーからなる5人組バンド。

初の出演となります。

ドラム、ベース(アイバニーズを使用。何とベース弦をカラフルなカラーストリングにセットしている。

見た目が虹のようで非常にカラフルで派手派手)。バンドのテイストにもフィットしているね)、ヴォーカル、ギター、キーボードという布陣。

全員が黒づくめの衣装で統一。

キーボードは紅一点。

そして最初にも書いた通り、ギターはあのコバちゃんだ!!

彼は会うたびにバンドが違うね(このことは本人にも言ったらバカ受け!)。それはどん欲に色々なものを選り好みせず吸収する意欲に満ち溢れている証拠だ。

ただ他のメンバーたちとの年齢差をとても気にしていたご様子。

全然、見た目にも違和感なんてなかったけれどね。

そんなことも演奏が始まれば一切がっさい無関係さ。

ジャンルは、なんとラルクアンシェル。

世代のギャップを痛感した次第さ・・・・。

実際の話、コバちゃんも苦労したようだよ。

想像以上に高度な音楽性を含んでいるとのこと。

グレイがシンプルな構成で組み込まれているんだけど、こちらは意外にも複雑極まりないとのこと。

それだけ勉強にもなるのだし、コバちゃんならばコツを把握しちゃえば、あとは楽勝でしょう。

私は彼の事を「小樽のジェフ・ベック」と命名したのだから。

彼の愛器はフェンダー・ストラトキャスター。

黒ボディにメイプル指板という比較的渋い仕様だ。

フェイスブックにも写真をアップしていたけど、ジーンズは彼の代名詞「ベルボトム」

女性ものなんだよを(ネットでの購入)。

彼はうらやましいことに、ずっとスリムな体形を維持しているので男性サイズではダボついてしまうらしい。

マサも合うと必ずベルボトム談議に花が咲くのですよ。実際に履いてみないとジャストフィットするのかどうかわからないからちょっと不安なんだよね。

かといって古着屋の店頭では商品発見が至難の技。マメに探し回るしかないんだね、やはり・・・・。

1曲目「FARE WELL」

このタイトルは「さらば」という意味なんだそうです。

1996年リリース。

アルバム「TRUE 」に収録。

アカペラ・バージョンもあり。

めっちゃ素敵ないい曲で思わず泣けてきちゃった。

イントロの鍵盤によるやや抑え気味な連打にのって

コバちゃんいぶし銀のチョーキングギター炸裂。

徐々にドラマティックに盛り上がる構成。

ボーカルのテクニック、難易度強。

この曲の肝はエモーショナルな表現に尽きる。  

これは演奏しがいあるね。

強力なる大作をオープニングにもってくるなんていやはやなんとも大したものだ。

最初からエンディングまでテンションマックス状態。

目が釘付け。

2曲目は「風にきえないで」

同じく1996年発表のアルバム「TRUE 」に収録。

4作目のシングル。13分58秒。メンバーの手によるオリジナル・ソング。

オリコン4位を記録。

ここで若干パワーアップ。

でも抑揚のある展開が次々に押し寄せてくるので油断大敵。

中々にこの手の音楽と接する機会がないだけに心なしか新鮮に響いてくるよ。

やっぱりコバちゃんがキーマン。

流れの要だ。

単なる年長者というわけではなく、百戦錬磨の荒波を幾度も潜り抜けてきた猛者だけに一音一音にかける意気込みや説得力が半端ない。

3曲目は「フラワー」

こちらもアルバム「TRUE 」から。

5作目のシングル。1996年10月17日リリース。

14分22秒。オリコン週間5位を記録。

どの曲も異常に長いので時間の関係上、ショックスはEDITしているようだ。

イントロでヴォーカルはブルースハープをおもむろに取り出して吹き鳴らす。

これが思いのほかに効果てきめん。虎視眈々とタイト且つストレートにグルーブを紡ぎだしアンサンブル。

コバちゃんの存在感は特筆ものだ。

渋く構えたギターを黙々と刻み続ける。

弾き出されるトーンのきらめきが延々と唸りをあげる。

いつ見ても多少斜に構えたギタースタイルがかっこいい。

彼ほど小樽界隈でギターを持つ立ち姿の似合う男ってなかなかいないでしょうよ。

さらに時折見せる自己陶酔のまなざしが絶品。

憎らしいほど様になっている。

長い脚、精悍な面構え、ワイルドな髪形とルックスもロッカー然としていてお手本のようなもの。

などと、言っているうちにもうはやラストになっちゃったさ。

4曲目は「BLURRY EYES」

これはアルバム「TIERRA」に収録。

記念すべきデビューCDシングル。1994年10月21日リリース。

13分21秒。

こちらもメンバーのペンによるもの。

オリコンでは22位を記録。とにもかくにもラルクはインディーズ時代から、徹底的なこだわりを持った活動をしていたようで、その妥協なき創作意識は他を寄せ付けないほど。

それが楽曲の随所に張り巡らされていて驚愕しちゃうほど。

このショックスのメンバーたちもラルクに対する愛は誰にも負けないぜ!というくらいの気迫に満ちていて圧倒されてしまいそう。

まだ結成して日も浅いバンドゆえに今回のステージは名刺交換のお披露目と受け取って下さい。

今後ますますの成長に期待大。新たなホープの誕生の瞬間を目撃したあなたたちは、もしかしたら超ラッキーなのかもしれないよ!!

****若さ漲るショックスの次は、グッとアダルトな往年のテケテケヴェンチャーズロックが控えているよ****

 

 

 

 

 

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ASIA alive in hallowed hall CD

2020-09-21 22:01:18 | free form space

こんなライブCDを聴いちゃったらなまら感動しながらも切なくなってしまう…( i _ i )
ジョンウェットンはもうこの世に存在しないんだもんなあ…。
驚異のスーパーバンドASIA
当時、バンド結成のニュースが世界中に駆け巡った時、エキサイトしたものだ。
プログレッシブハードロックをわかりやすくカッコよく音像化して万人受けした。もちろん大ヒット!
これはセカンドアルバム「アルファ」ツアーのライブCD。
alive in hallowed hall
ボーカルが多少引っ込み気味だけど、そんな事は関係ない。
で、この勢いで初来日が決定!喜び勇んで武道館チケットをゲット!
ところが直前になってジョン脱退…( i _ i )
新加入のグレッグレイクはあまり歌詞を覚えてないし、この時シングルヒットしていた「ドントクライ」はスティーブハウが嫌って演奏をしてくれないし。
まあ、とにかくこのライブはASIAが最も素晴らしかった時の記録だ!
ヘヴィーなサウンドもスリリングだけど、甘く美しいバラードもしみじみと染みるよ。

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第30回 夕張映画祭 看板

2020-09-21 20:54:54 | free form space

我が故郷では明日まで
夕張映画祭だ!
30回目。
しかも初のリモート開催!
映画の街、夕張らしく商店街には懐かしい手書きの映画看板があちこちに掲げられています。
以前にも完全網羅した事があったけど再チャレンジ!
大好きなチャールズブロンソンが多いのは嬉しい限り。
でもかなり少なくなったなあ…( i _ i )
「大脱走」が無くなってたし。
しかも色褪せてたり、あちこち傷みが目立つ。
どうせ「網走番外地」を描いてもらうならば夕張をロケ地に選んでる「嵐呼ぶ知床岬」にして欲しかった、なんて贅沢?…。
洋画、邦画、新旧問わずどれも楽しめるよ。
さあ、君は何作知ってるかなあ?何作観てるかなあ?
どれもこれも名作ばかりだ!

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仮面ライダーブラック 恐怖!悪魔峠の怪人館 レーザーディスク

2020-09-21 20:00:54 | Live Photo

俺にとってはやはり石森章太郎先生!
石ノ森ではない。
そして思い入れがあるのはサイボーグ009と、猿飛エッチャンだ。
でも圧倒的何世代にもわたって人気があるのは
仮面ライダーだよね。
俺は1号2号で離れたけど(そのあとに少しだけゴルゴ13のさいとうたかお先生作品のバロム1に手を出した)
で、バンド仲間からある日
「マサさん、夕張に仮面ライダーの撮影が来たよね!」と言われてビックリ‼️
全く知らなかったあ!
多分、夕張映画祭のゆるキャラが石森章太郎先生作品のシネガーだからその流れなんじゃないかなあ?
シネマと隈取りタイガーの合体名。

そこで早速格安でソフトをゲットした!しかも、レーザーディスクで。
到着してすぐに3回も観てしまった!(25分だからねー)
仮面ライダーブラック
1987年撮影。
第8弾のライダーだ。
いやはや何とも夕張三昧。
夕張をやたらと連呼。発音がおかしいし。
我が故郷が炭鉱から観光へとシフトチェンジした頃。
遊園地、石炭博物館、坑道、ずり山やらがたくさん出てくる。
とにかく怪人集団は人さらいばかりやるし姑息な悪だ。
そこから脱走した博士は目の前が警察署なのに橋の下に隠れてる。なんで警察署に逃げ込まないの?と、思わず突っ込みを入れたくなる。
当時の夕張市長も本人役で出演。
曰く、夕張を悪の要塞にするべく町ごと征服されてしまったらしい。憎たらしいなあ。
当時、目玉だったロボット館の巨大ユーバロットが戦闘兵器にされてた。
夕張峠は悪魔峠かい?
そして悪の要塞は、メロン城!
そこで仮面ライダーブラックと怪人とが対決!
ライダーキック炸裂。
西武警察に負けないくらいの爆破シーン満載!
最終的にメロン城とロボット館は爆発!まあ、ロボット館は実際とっくに取り壊されてるし。
炎の中から、ライダーがバイクにまたがり煤けて爆走!
めでたし。めでたし。

さらに本日、いてもたってもいられなくなり興奮冷めやらぬうちに夕張ロケ地巡り。
当然誰もいない。
遊園地もない。
山の中腹に位置するメロン城は廃墟と化していた。
ここで対決したんだあ…と感無量。
でも、そこら辺に動物のフンが落ちてる。
すると草むらが「ガサガサ!!」
ヤバイ!
仮面ライダーに変身できるのならば、無敵なんだけど、ここは素早く撤収!

ちなみに、ブラックには出てないんだけど、一説によると、夕張を破綻に追い込んだのは
ショッカーらしいよ…^_^

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DIE-CUTTING(Chicago)

2020-09-20 17:40:34 | CHICAGO

カタヌキ(型抜き)とは、澱粉砂糖ゼラチン香料などでできた板状の菓子に描かれた動物や星など様々なデザインの型を、針や爪楊枝などで刳り貫く縁日の遊戯である。型を割らず上手に刳り貫くことができれば、景品がもらえる。

masa.s art Chicago logo respect gallery

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,9)

2020-09-20 10:58:48 | Live Set List

*******はい!大好評につき、早速ライブレポートの第9弾です!それではどうぞ!!****

10、14:30~14:50

札幌市内からの参加でBREZZA。

「ブレッツア」と読みます。

セカンドアクトは伝説と化したZARDのコピーバンド。6人組みの登場です。

本来は7人組なのですがのスライドギターの名手サカエくん(愛器IBANEZ使用。 シースルーレッドボデイ。ローズ指板。PRESTIGE S540Q WCBおそらく7~8年くらい前のモデル)が仕事の都合で欠席することに。

でも会場で彼の姿を見かけたので話しかけたら「今日は写真撮影係なんです」とのこと。

結局は都合がついたみたいだよん。

ブレッツァはSTA企画「リブレーション」で白石ピグスティや、スペースアートホール、ホットタイムにも出演しているから私がこのバンドを観るのは今回で4回目だ。

前の「ベリージャム」に負けないくらい、また違った魅力全開のミサトちゃんもキュートでセクシーに迫る歌声を届けてくれましたよ。

この日は女性シンガーが多いんですよね。後で気づいたんだけど、これはとってもいいことだ。

もっともっと女性がスポットライトを浴びる音楽シーンになってもらいたいものだね。バンドの活性化にも繋がるし。

ブレッツアがメンバーが多いのは、ツインギター&コーラス在籍だからです。

そうなのですよ!前回から飛びっきりコケティッシュなコーラスガール、トモちゃんが加入したのです。

これで鬼に金棒、鉄壁の布陣が出揃ったわけだ。

最強の編成はといえば・・・・・

ヴォーカルにそのミサト嬢。(相変わらずエクボがチャーミングだね。衣装も本家同様必要以上にドレスアップすることもなくジーンズに黒ジャケットといういたってラフなイデタチ。これがまた好感もてるね。)

コーラスには噂のニューフェイス・トモ嬢!(しかも初披露のグロッケンとサックスの担当!!)

サイドギターはヒロユキ氏(ナチュラルボディのオベーションとブラックボディのテレキャスターで二刀流プレイ。ローズ指板。彼は空手家でもあります。女性メンバーが2人も在籍しているんだからとっても心強いね!しかも相当な音楽マニアでもあります。)。

前回はキーボード(KORG N5)担当だったハルキ氏は今回ギタリストに専念。マルチなプレイヤーと紹介を受けるとどや顔だったのが好印象だったよ。決して嫌味にならないクールガイ。

ドラマーはタモくん(備え付けのラディック・ドラムセットを使用。彼はマルチ・プレイヤーとしてジャンルの壁を超越するほどに引っ張りだこ)。そしてべースは重鎮のシンジくんだあ(今回はフェンダーのジャズベースを使用。ホワイトボディにメイプル指板。これを黙々と渋くフィンガー・ピッキングでプレイするのです。所持している楽器だけでも通が納得する名機種ばかり。ストラップは布製のロングセラー黒いフェンダー)

シンジ君とマサとは10年を軽く超えるほどの音楽仲間。

あの泣く子も黙る札幌のチューリップ・コピーバンド「TAKE OFF」を長年率いるリーダーでもあるのです。

思い起こせば、練習スタジオが初対面でしたねえ。

ちょうどSTAと結成時が同じ。

もう彼とは、数え切れないほどにタイバンしました。札幌を手はじめに小樽から夕張まで・・・・。

そうやってお互いに刺激を与え合って励ましあい、紆余曲折を経て今日までずっと切磋琢磨してきたわけであります。

テイク・オフはSTAの「リブレーション」に何度も出演してくれましたよ。

だから酸いも甘いも噛み分けた同士でもあるわけです。

そんな彼が新たに結成したのがブレッツァ。

まだライブ数は10回そこそこなんだそうです。

そんな風には全く感じられなかったけどね。

大幅に曲目を入れ替えてきたけれどもまずは定番中の定番ソングから、

「揺れる想い」

ミサト嬢の初々しきステージングも好感持てるね。

ちょっと声質が坂井泉水嬢と森高千里をブレンドしたように聞こえたのは私だけかなあ??(この感想を素直にミサト嬢へマサが打ち明けると、とってもはじける笑顔で喜んでくれたよ。益々ファンになっちゃった!写真撮影なんかもしちゃったしね!)

これだけでもポイントが高い!

まったくもってシンジくんは、素敵な歌姫を発掘したものだ。羨ましい限り。

ミサト&トモ御両人の相性もナチュラルでいいね。

スムーズに溶け合っている。

とにもかくにも、惜しげもなくこれを1曲目にもってくる大胆不敵な構成には毎度のごとく脱帽。

打ち合わせの段階で、練りに練り上げられた結果なのでしょう。

もうすっかりと、掴みはオーケー。バッチリだよ。

序盤からウネリをあげる情け容赦無きギター・ソロ。それでいてちっともやかましくない。アンサンブルバランスを深く考慮したうえでのサウンド構築。

それにしても、織田哲郎さんは生粋のメロディ・メーカーですね。

「こんにちは!はじめまして。ブレッツアです・・・・・・君に逢いたくなったら」

ZARD20作目のシングル。1997年2月26日リリース。

オリコン週間2位を記録。

アルバム「ザードブレンド~サン&ストーン」に収録。(ウィキペディア参照)

鳥肌が立つほどにゾクゾクしちゃうくらい美しいメロディラインの曲だ。

タモくんの的確なるスティック・カウントから、ヒロユキ氏のオベーション・ギターによる、爽やかなコード・ストロークではじまるキャッチーなポップナンバー。

アコースティックギターによる歯切れの良い響きが爽やか。

エレキと生ギターとのコントラストが絶妙な味わいを醸し出しています。

メンバー達は黒を貴重とした比較的シックな装いなんだけど、ヒロユキ氏は水色のジャンパーを着て、さりげなく派手に自己主張(笑)。見た目でメンバー中一際異彩を放っていました。

ミサト嬢を引き立てる男性陣によるバンド体制が、すこぶる安定感あってメリハリも効いています。

これならばミサト嬢も安心して、ヴォーカルに専念できるというもの。

一生懸命、誠心誠意心を込めての熱唱に次ぐ熱唱。

特筆すべきはトモちゃんによるグロッケン。

オリジナルにすこぶる忠実に再現。

最初あの音色が鮮明に響いてきたとき、「あれ!?このクリアなサウンドは・・・?」と思わず目で追っちゃいましたよ。

なんでもものおじしないでチャレンジしながら自分でも心底に楽しんでいるところが彼女の素晴らしいところだ。拍手を送ります。

MCも彼女が兼任。

「改めまして・・・・・ZARDのコピーをしているブレッツァです。一昨年の4月に結成して、今月で2年と5ヶ月を迎えました。

これを機会にブレッツァという名前を覚えてくれたら嬉しいです。

9月に屋外でのライブは初ですが(雪祭りの会場でもライブをしてるよ!!)、これからもZARDの曲が歌い継がれるように頑張っていきます。

それではまだまだ最後まで盛り上がっていきましょう!次の曲にいきたいと思います。いいですか・・・・・・2曲続けて・・・・まずはグッドバイ・マイ・ロンリネス!・・・・」

ザードの記念すべきメジャーデビューシングル。1991年2月10日リリース。

アルバムも同名のタイトル。4分34秒。オリコン週間9位を記録。

坂井本人いわく「絶対に忘れられない曲。スタートの曲だと思うと感慨もひとしお」とのこと。

スティック4カウント。

ハルキ君によるアルペジオが先導する流れから、ツインギターの持ち味をフル稼働です。

ここでも、アコとエレキによるコンビネーションが絶品。

あれれ!!??‥‥これってポリスの「みつめていたい」にそっくりだ!

思わずにんまりだ。多分にそれのおいしいところを意識したアレンジなんだろうね。

特にアコースティックギターによる繊細なるピッキングは、効果絶大で轟き渡る。

そしてこれまた初披露のトモちゃんによるサックス!本家顔負けな豪快無比で、伸びやかなるプレイで会場を一瞬で圧倒していました。

キャンディ・ダルファーばりの、表情豊かなるピッチで豪快に決めまくる。

本人は謙遜気味に「皆さん、お手やわらかに」と述べていましたがどうして、どうして。

マルチで多才なプレイヤーたちを擁しているのも、ブレッツァの売りの一つ。だってZARDって数多くあるJ-POPの中でも究極に難しい部類なんだよね。それを涼しい顔して演じて見せる姿には、ただただ脱帽。惚れ惚れしちゃいます。

ちなみにブレッツァ初期から知っている私にとっては思わずニヤついてしまったりするところもあるのだ。

さてさて、曲も中間部でのドラマティックな導入部分には目を見張るものがあります。よくできた構成だ。勉強になるなあ・・・・。

「ミサトちゃ~~ん!」と図太いラブコールがひたすらに飛び交っています。親衛隊増殖中・・・・・。

メドレーで「あの微笑みを忘れないで」

傑作目白押しだ。

数々のヒット曲のなじゃで最も人気の高い曲。

1992年リリースのミリオンアルバム「ホールド・ミー」にCD 初収録。

優しく包み込むようなポジティブな歌詞と、どこか切なさを感じさせるアレンジがポイント。

現在も高評価。

天国の坂井泉水さんにも、ミサト嬢の歌声は間違いなく届いていることでしょう。

心の底からリスペクトしているということがちゃんと伝わってくるよ。

流麗なるボーカルから入る壮大なナンバー。叙情的な調べに乗せて、延々と歌い紡いでいきます。

ついつい聞き惚れてしまうよ。

他の女性ボーカリストをフューチャーしたバンドにもこのタイプの曲が披露されていたけれども、力強いミディアムチューンでは、こちらも一歩もひけをとりませんよ。

双方共に出色の完成度。

元気を全身に一杯もらえるハード・ナンバーだけに、よほどの自信がなければ、このような選曲はできないよね。

ヒロユキ氏はアコギからテレキャスターに持ち替え。

この辺のパートに対するコダワリ感覚が、音の随所にも反映されています。

琴線震わせっぱなし。心の奥底から振り絞るような荘厳なる音絵巻にはゾクゾクしてきちゃうなあ。

アップテンポでパワフルなバックビートにのせてノリノリです。

ドンドンと加速して厚みを増していく音壁の底辺を、ドラムアクセントのリズム刻みが正確無比なところも感心しきり。

ここでも縦横無尽にギター・ソロが「ギュウイーン!!」と歌メロの間を駆け巡る。

「え~それでは最後の曲となりましたので、メンバー紹介をしたいと思います」

ミサト嬢が一人一人を、懇切丁寧愛情タップリに心込めて紹介。

彼女の秘めたる優しさが滲み出ています。

「はい、ありがとうございました!今日のブレッツァを見て気に入ってもらえたなら、是非これからも私達のライブに足を運んでください。今日の打ち上げにはメンバー全員が参加しますよ!(笑)ブレッツァでした!それでは最後の曲です。いきましょう!・・・負けないで!!」

やはりラストを飾るのは、この永遠のJ-POPアンセムしかないですよね。

お約束だ。

会場全員が一体となって手拍子と大合唱の嵐。ピョンピョンと飛び跳ねているツワモノも出現。

心ウキウキ、明日からもまた明るく生きていけそうな気がしてきたよ。

喜びと笑顔のエキスを、楽曲から大量に注入していただきました。

ハッピーモードが渦巻いている。

前向きでリフレッシュした気持ちになれる歌詞の一言一言が、皆のハートにも届けられたことでしょう。大いなる励みの讃歌となって・・・・

強弱、抑揚のメリハリが絶品。

トモちゃんも華やかにコーラスで彩りを添え続けているよ。

女性2人が奏でるハーモニーはやはり美しい音色だねえ。

これはどう張り合っても男に出せないし。

沈着冷静なる燻し銀のバンマス・シンジ氏ベースライン・セクションは、常にボトムを貫禄タップリに支えています。

「ありがとうございました。また会いましょう!」

あっという間に、夢のような20分が過ぎ去ってしまいました。

心残りだけど、格別なる楽しみは次回のためにとっておきましょうよ。

ありとあらゆる意味においても、幅と厚みと奥行きを増したブレッツァ。今後の展開にも要注目だ!

アベさんもシンジ氏のもとへと駆け寄って握手を求めていました。

司会者のヤチヨ嬢

「お疲れさまでした!もう一度ブレッツアの皆さんに盛大なる拍手をよろしくお願いします!!負けないでにはコロナに負けるな、の、熱いメッセージが託されてもいましたね」

 

余談ながら、以前のSTA自主企画ライブ打ち上げの時にコーラス嬢のトモちゃんがマサに、ヘッドセット・ワイヤレスマイクについて色々と質問をしてきたよ。

とっても興味津津の御様子。

メリット、注意点、価格帯などを教えてあげたから、今後のブレッツアにも新兵器として導入されるかも!?

 

****ライブレポートもいつの間にか折り返し点に到達していましたよ。

ドンドンとついて来るように!!(笑)****

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VOL,175 2020 otaru浅草橋オールディズナイト17&北運河サウンドエナジー9合同イベント(PART,8)

2020-09-20 07:08:04 | Live Photo

****いよいよ中盤に差し掛かってきました。

天候不順だけどそんなものバンドサウンドで消し飛んでしまえ!!よろしく!!****

14:00~14:20

9バンド目は、先ほどの伊達男スギちゃん率いるその名も「杉ちゃんバンド」のバックで、燻し銀の演奏を繰り広げてくれていましたが、今度はメインを張ります。

このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。

毎回ライブには「杉ちゃんバンド」「BERRY JAM」が常にカップリングです。

そういうわけで満を持して、一旦袖へと下がった「BERRY JAM」が再びステージに現れました。

このバンドも「STA企画リブレーション」にはたびたび参加してくれています。

 結成9周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年の洋楽スタンダード中心で)

先述どおり、スギちゃんを除いたメンバーがこのバンドへと変身です!

一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、同じメンバー構成ながら、全然タイプの違う落ち着き払ったムードを堪能させてくれるのだから驚愕ですよ。

主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か以前は小樽屋外イベントでばかり観ていました。場所はマリンフェスタや浅草橋(昨年は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)

その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。

そしてマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになりました。

(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイム)

メンバーからのメッセージです

「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりを目指し活動してきました。

一昨年、遂に念願の音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。

3年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。

そして近年はピグスティ&ホットタイムなどなど他のビッグイベントにも参加ができて嬉しく思います。

たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」

一昨年の夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさん。先ほどまではコーラス&サックスでしたが、ここでは艶やかなる雰囲気を漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまでほとんどを黒で決めたダンディーな男性陣と共に、ロングヘアと長い脚を強調するべく、ジーンズシャツと黒のブーツでスタイリッシュに決めてくれました。

これにサックスを構えたら、なんまらカッコイイ。絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、今回も原点回帰とばかりに急遽6人編成へ立ち返りました。

サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。

霧雨がそぼ降る中でも気分爽快!

まずは編成を記載させてください。

フューチャリング・メインヴォーカル紅一点のチエミ嬢はサックスも兼任。ドラムはカバくん、そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは堂々たるシェイプが神々しいHSアンダーソンの黒ベース、ローズ指板(モリダイラ楽器)。ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。セカンド・ギター&コーラスはリーダーのヒロさん。バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。去年の前半まではなんとアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが今回はエレキに専念。ブロンドボディカラーのストラトキャスター、ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製の黒を着用)。そしてキーボードのアイ嬢という布陣で網羅。

ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。

オープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか重量感や厚みもタップリある、カバくんの激しくも正確なるドラム・ビートがいきなり炸裂した「ホットレッグス(ロッド・スチュアート)」だあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによるアルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル)

本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力。

セットリストに対するひねり具合が、常に絶妙ですね。これも初めて演奏するところを見たよ。

嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!

だって毎回セットリストの殆どを入れ替えているんだもんなあ・・・・・。

「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。

しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。

お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとディスコ・フィーリングにドップリと浸かりきって、

オーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。

会場内はディスコに早変わり。

ダンサンブルに盛り上がりをみせていましたよ。

グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。

チエミ嬢は男顔負けなほどのストロング・ヴォイスを豪快に披露。

サッポロのボニー・タイラー風。

当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。

しびれちゃうなあ。個人的にもドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。

そのウンチクに関してはロック通ならばご存知のはず。リアルに蘇ってきましたよ。

ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。

まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。

これをタイキくんがギターで違和感なく、見事忠実に再現しているのですよ。

ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。

そしてヒロさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。

なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。

そしてフィル・チェンばりに、トモさんによるパーカッシブなベースソロもバッチリと炸裂。

普通ならばこれほどに高度な構成の楽曲はスルーしちゃうんだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。

やはり彼らは只者ではなかった・・・・。去年までのライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、今回はバリエーションが豊富だ。

「ベリージャムです。今の少しは明るい曲だよね。それでは・・・・・さあ!メドレーでいくぞ~!!

去年公開された映画をキッカケにクィーンがまたまた再評価されていますね。今年明けたら早速来日公演も行われたし。

これはとっても良いことだ。というわけでして、ベリージャムらしく・・・・・それではポップ目の曲をお届けしたいと思います。クィーンをやってみましょう!ヴォーカルはトモさんに代わってもらって・・・・よろしくお願いします。それではまず、メンバー紹介をしたいと思います」

バスドラムの連打に合わせて、一人一人を愛情込め懇切丁寧ユニークなジョークも交えて猛アピール。

そのままの勢いで流れにのって

人気曲で「愛という名の欲望(ライブバージョン)」だ。

ヒロさんの真骨頂。ノーマルな乾いた歯切れ良いギターで元気一杯の幕開けだ。

ノスタルジー臭漂うバックに導かれて歌い出したのは、先述のとおりベーシスト・トモさんだあ!

チエミ嬢とはまた違った魅力溢れる男の力強きミディアム・ラブソング。魂の咆哮に酔いしれるヒトトキというのも乙なもの。

咽び泣く歌メロは、説得力がほとばしり出ています。

トモさんのボーカルは毎ステージで必ず1曲聞かせていただきますが、改めて目から鱗状態。ベース&ボーカルでこのタイプの曲にチャレンジするのってけっこう至難の技なのですが、とても勉強になりました。

ヒントも得られましたよ。

チエミ嬢による厚みのあるハーモニーも天下一品。よりドラマティックな展開へと雪崩れ込む。味わい深いなあ・・・・・・。

右手に持った白の三日月型タンバリンを打ち鳴らすお姿も神々しく映えていたよ。

クィーンがロカビリーに走ったと当時のロック界が話題騒然となった軽快なるナンバー。

結局はこれで念願のアメリカを制覇したんだから、クィーンは大したバンドだね。

ストレイ・キャッツが受けていただけに、時流を狙っての大当たり。

まあ、いずれにしろ、どれだけの年月を経ても、決して色褪せたり古臭くなったりしない光輝く永遠のポップ・アイコン。

今もって別格のアンセムだ。

よりコンパクトに纏め上げられた、序盤戦にはもってこいの一撃ですね。

何から何まで申し分ないほどにうまいなあ・・・・皆、楽しそうだよ。

この光景を後方の席から眺めていたんだけど・・・うかつにもシミジミと感動しちゃったさ・・・・。

ギターとドラムスの若い2人は、メンバーの中では息子ほどの世代違いなのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。

牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。

時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していました。

タイキ君のナチュラル・トーンで迫ってくるギター・ソロは、風格さえ滲んでいるよ。

「じゃあ、次はまたもや私が普段あまり持ち慣れていないアルト・サックスを手に歌います。

タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは続きまして・・・あれです・・・・・・」

まだ明るいけれども大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな「スムース・オペレーター」(シャーディー)

それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がサックスをブローして、スポット・ライトを独占。

皆の視線を一身に集めています。

歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。

一世を風靡したMTV時代に鮮烈なる映像とシャーディーのファッションが、妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。

臨場感たっぷりで効果覿面。

更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。

ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。中々に新鮮だ。と思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。

間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。

ベースソロは決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。

確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。

追随する形で引き継ぐサックス・ソロの応酬も聞きもの。

締めくくりはボーカルに橋渡し。余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。

落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。

「どうもありがとうございます。どんどんと暗い感じで進行していますが・・・・・もうサックスは吹きませんから・・・・それではせっかくなので、超スタンダードを・・・・・ここでちょっと暗目な曲をお送りします・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス。」1976年にリリース)」

非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界永遠の金字塔。

この場面にはもってこいだね。アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。

心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だ。

チエミ嬢だから、多分リタ・クーリッジのバージョンをお手本にしているのかな・・・?(ちなみに邦題は「みんな一人ぼっち」)

噛み締めるように優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。

ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりサスティーンがエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。

起承転結の絡みはお手本のようなもの。お見事。

いやが上にも黄金のエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。

誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。!!

「踊れる曲を・・・・・・・一気に黄金のスタンダードへと突入します。」

威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは

「ノック・オン・ウッド(エディ・フロイド)」()

十八番の登場。定番中の定番。

初期スタックスの代表作。かっこいいねえ。

栄光のソウルフル・ミュージック美学に拍手の嵐。

ここから多大なる影響を受けたアーティストは膨大。

力の抜け具合が絶妙。サザンソウルの決定打。

この曲は数多くのミュージシャン達が現在もカバーしているし、理屈抜き、非常にライブ栄えするよね。

シカゴだってデビュー前からライブのレパートリーにしている(残念ながら日本公演では今のところ実現していないけど)。

ザ・ブルースブラザースのテイクもつとに有名。

曲名や作者を知らなくても洋楽ファンならばイントロリフ一発で「ああ!!聞いたことある!!」と!!思わず膝を叩くことでしょう!!

STAも今年の3月にはめでたく初お披露目しました。

ギターのダンサンブルなコード・ストロークが爽やかに響き渡る・・・・。

タイキくんによるやや控えめなるボーカルも光ってるよ。正に阿吽の呼吸だ。

渋さに満ち溢れた軽快なピッキング・ヒット。大々的にクローズアップされた、歯切れのよいギターソロにも要注目。

タイキ君はなんであの若さで、ここまで繊細な熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、中々に心憎い配慮ですなあ。

もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。

ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。

圧巻だよ。敬服しちゃう。脱帽モノだ。

しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。

なんでも巧みにこなせちゃうんだから。

洋楽、邦楽、オールディズからディスコ、果てはJ-POPに至るまで網羅しています。

ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。さすがだ!

毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。

「イエイ!!どうもありがとうございます。メドレーでお送りしました。懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」「全然、生まれてない?・・・(笑)」「チエミちゃ~ん!!」「は~い!!最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されちゃいました・・・。」

メインのMCはチエミ嬢。

「ベリージャムは明るい曲は少ないのでまだまだこのままいきます。飲んで、歌って、踊れる人はよろしくね!先ほどのバンドには負けないように(杉ちゃんバンドのこと!)まだまだ頑張ります。あのバンド、ガラが悪かったよ~(笑)。

ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」

雰囲気一変して繊細でさらに黒っぽいロックグルーヴも加味してきます。

私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。これ、ベリージャムで聞くのは2度目。 

しっかりとベリージャム流アレンジも施されている。ただ単に演奏するだけで終始しないところがクセモノバンドの最たるところ。

何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。

うねりまくりの革新的なベースラインをよくコピーしたものです。ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。

極めつけだ。青春時代にフラッシュバック。

音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。

センスのいいベテランバンドに相応しき選曲。

今回のイベントは女性シンガーが多いという事に気付いたのは本番中盤に差し掛かった時。

これは脅威に値する出来事だ。女性ミュージシャン達の台頭は非常に喜ばしいことだね。

「緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」

もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。

和気あいあいの空気感漂う中で懇切丁寧にメンバー紹介を絡め、

さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。

「最後の曲となりました・・・・・」「えええ!!???~」「またまた~(笑)最後は新曲です。踊れる曲を・・・・これで締めくくり。いってみましょう!!・・・・スーパースティション(スティーヴィー・ワンダー。邦題は迷信。当初はあのスーパーカリスマギタリスト、ジェフ・ベックのために書いた曲。ちなみにこの曲はこの日、STAやセイラーズとかぶっちゃいました)!!」

最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。

即座に小樽の屋外会場はクラブと化す。

クラヴィネットからアップテンポにはじけ飛ぶ旋律に煽られていやがうえにも無意識に体が高揚する。

アドレナリンが全身で爆発して噴出。

アンサンブルが一体化して、より巨大なる音像を構築する。

この光景を後方の席から眺めているとつくづく「グルーヴィーだなあ」と呟いちゃう・・・・。

ここまでとことんにやられちゃあ不穏な雨風なんか途端に尻尾巻いて逃げていっちゃうよ。

当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。

もう完全に参りましたよ‥‥お疲れ様でした!!

「またベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援よろしくお願いします。」

****どうです!迫力満点でしょう。

過激さも増してきたところへ天候もやや回復してきたようだよ。よしよしと!!****

 

 

 

 

 

 

コメント
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