THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

the shocking blue

2022-11-18 14:00:37 | free form space
問答無用。
今更説明不要のショッキングブルー代表作品にして永遠のロックソング「ヴィーナス」
世界中で誰もが演奏して歌い踊った1969年発表の名曲。
ビルボードで1970年にめでたく第1位を記録。
なんと彼らはオランダのバンド。
その国から発表された曲が歴史に残る大偉業を遂げたわけですから、それは当時としては衝撃でした。
同国からアース&ファイアも同じ頃「シーズン」のヒットを放ちましたね(EW&Fじゃないよ)。
その後はスーパーギタリスト、ヤンアッカーマンを擁するフォーカス、ヘビーメタルバンドのバンデンバーグ、最近ではエピカも話題になっていますね。

で、ショッキングブルーは立て続けにヒットを連発して来日も果たし新宿厚生年金会館ライブアルバムも発表しました。
もちろんバンドの華は途中加入によりブレイクのきっかけともなったボーカルのマリスカ嬢。
エキゾチックな美女です。
しかし残念なことに彼ら反日感情がハンパではなく、来日を渋ってまで実現させた理由は「金持ちの猿達がいる国でもショッキングブルーの人気があることを証明するため!」とまで言い放っています。
もちろん海外の音楽雑誌インタビューでの話ね。
なんやかんやで70年代半ばから人気も下降線。
バンドは短命で終わりを告げます…。
しかし「ヴィーナス」だけは、いつの時代でもあちこちでカバーされてライブやレコーディングに取り上げられ続けていますね。
なんたってバナナラマのダンシングバージョンは超有名!
第1位を記録して彼女達の代表作品に。
他にも日本から長山洋子嬢のバージョンもヒットしましたね。
因みにモーニング娘。「ラブマシーン」の元ネタでもあります(*´◒`*)。
ショッキングブルー解散後、ドラマーに引き続き、マリスカ嬢も癌により亡くなりました。
生涯独身を貫き59歳の生涯でした…。
ショッキングブルー…他にも「悲しきシリーズ」として出す曲、出す曲がヒットしました!
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soft cream EP   やったね!春だね!!

2022-11-18 13:48:58 | free form space
こんなアイドルグループ知ってた?
第二のキャンディーズと言われてたけど残念ながら全く売れなかった…😅🎶
可愛いのになあ。
3年ほどで解散してしまった…。
スタッフ陣は、なまら強力なんだけど。
でも後に出現するおニャン子クラブの礎を築いた功績はデカい!🤠
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TABU perez prado&his orchestra EP

2022-11-18 13:22:17 | free form space
ペレス・プラードも、タブーというタイトルもこれで知った!😅

いやはや何とも、緩くて平和な時代だったなあ…

だって、一家団欒のゴールデンタイムに
いきなりカトちゃんが、スポットライトを浴びて
「ちょっとだけよ、あんたも好きねー❣️」とお約束のストリップをはじめ、股開きながら悶えて仰け反るんだからね。
子供達も
「もっとやれ!いいぞ!」と歓声をあげてるんだからなあ。
今だったら絶対問題になってヤバいよね!

ちなみに、この曲はしっかりと日本でリバイバルヒット!
ランクインしてたよ!🤠🎶
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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(S・T・A編PART,4)

2022-11-17 18:23:47 | Live Set List
残響音が不気味に支配するその様を引き摺る様に

「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・まだまだ外は明るいけどね・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー! 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 (EDIT VER)

マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

アッキー、みゆき、ファニー、カツ、マッツ、エンちゃん、マッキー、そしてマサらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。

その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかアッキーは伝家の宝刀とばかり、パーカッションを手にシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。

ギターも、これ以上ないほど過激に攻め立てる。

マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! (この曲でマサはシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。

この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

各メンバー達も負けじと大奮闘。

なるほど心強き存在感。

ツッツーのリードボーカルにマサ&アッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ミユキを筆頭に拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、セクシーポーズでエキサイティングなプレイを披露しての挑発。
礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧な鍵盤さばきをスターライトで称賛していた。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしで拳を突き上げる)。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにてニシヤンの足元で両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。

締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前(本家のソロをほぼそのままに再現。 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。 オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。

トドメはツッツーのきっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなサックスで対等に渡り合うマッツ&ミユキ。

パワフルなウッドウインズが在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめでキャピキャピ((´∀`*))な彼らも、いざステージに立つと存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな

マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
再びモッチンのところまで駆け寄ってバスドラムに足をのせて煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはツッツーのところへも訪れて一緒に爆笑ダンシング。

恍惚の領域に到達したのではないか!?

これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。

我々にも皆目見当がつきません。

まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味のひとつだね。
やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。

ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。

いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、去年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?

もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。

ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。

「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??

さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし・・・・当たり前だよ(爆笑)

とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。

ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワンギュワーン!」。
小樽では可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは片足上げて思いっきり床に振り下ろした。

「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

というわけでしてノリが最高!

やはりライブはこうでなきゃあね。

正真正銘のライブバンド面目躍如だ。

疾風のごとき出来事で恍惚状態。 (初見の人々は誰もが度肝を抜かれたようだよ。 まあ、その内に慣れるさ・・・笑)

心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくる。

「ありがとうございました!またいつか会いましょう!!」

身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。

アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・


万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
いい汗かいたね。
 なんとかかんとか無事に終えることができました
十分に満足してもらえたかな!!?? ・・・・・YES I CAN!!
すぐにでもまた、ここのライブのために戻ってきたいよ。 ((´∀`*))
しっかりと約束しておこう。
それまでしばらくは、このワクワク感をとっておこうよ。
痺れるような極上のかっこいい曲をたくさん用意しておきますよ。 

何の悔いも残さずに・・・・「I'T ONLY BRASS ROCK・・・・・」

こんな偉大なるライブイベントに立ち会えて光栄の極み。

その後は、いかした対バン、至れり尽くせりのスタッフ、賑やかに華やいでいたオーディエンスらと談笑会。
後ろ髪を引かれながらも、キリがないので頃合いを見計らってのお別れだ。
話したいことは山ほどあるんだけどね。
それは次の機会にとっておこう。
またの再会を誓い合う。

追記・・・男性陣は皆で力仕事。
ステージの後かたずけ。
手慣れたものさ。
強力しあってあっという間に終了。
ここでミーちゃんがステージ上で全員に感謝の言葉を述べてお開き。

帰路も車中ではライブの話題で和気あいあい。
生涯にわたって忘れられない遠征となりました。
サンキュー、エヴリバディ!
江別は最高だぜ!!

12号線よ、今夜もありがとう(^^♪


VERY SPECIAL THANKS TO・・・K’S SOUND&STAFF&MII-CHAN&HIROSAN&FUMIOKUN&KYONKYON&TAKKEY&KAZUKUN&HINUMCCARTNEY&LOVEGUN&SIMIZUKUN&MARICHAN&IKU&KEI&FRIED CHICKEN&RICE BALL&OOLONG TEA&THROAT LOZENGE&SAKAKIBARAKUN&POCKET TISSUE&MASK&RALSE&CHICAGO V&SEKKIE&MIKIMIKI&BEANS RICE CRACKER&YOSHIKI&TEN GALLON HAT&ROUTE 12!!!

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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(S・T・A編PART,3)

2022-11-17 18:23:47 | Live Set List
その後に控えしは、

「 フリー!!!(邦題は、自由になりたい)」

モッチン怒涛のフィルインから、図太く延々とドラム音が不気味に爆発。
強烈なドラムロールを目印に、マサがモニターぎりぎりまで駆け出してきて「1・2・3--!!」
 実験的要素満載なチャレンジ・ソング。
実はこのイントロのドラミングは、トリス・インボーデンによるもの。
あまり深く考えないで、目印代わりに説明を兼ねてマサがモッチンに聞かせたライブバージョン。
「おお!これは、かっこいいねえ。いかにもスタジオ・ミュージシャンが叩きそうなオカズ!」
これをサラッと最初のスタジオ・リハで再現してくれたものだから、改めてモッチンの実力を痛感した次第さ。
素直にリスペクトしちゃうよ。
だって、今までにこの難攻不落で癖のあるフレーズをプレイしたドラマーは一人もいなかったんだから・・・。
感動モノさ。
去年の4月18日(日)、小樽3階ビール園ライブ・イベント以来のお披露目。
その時は悲惨だったから封印していたんだけど、今回のバージョンは手前みそながらも最高傑作な仕上がりだったと思う。

さてさて、2分ちょっとの曲なんだけど、その間をメンバー全員が全力疾走するような息継ぎ不可の難曲に突入。

 世の若者達の悩める想いが交錯するストーリーを多分に含んだ不穏な展開が秀逸。

 マサとバックコーラス(ツッツー&アキ)とのコントラストがソウルフルなる様相をも呈しています。

喉が張り裂けんばかりの泥臭い雄叫びリフレイン。

時折ファンキーでゴスペルチックな合いの手でも、魂の絶叫を重ねる。

 厳かなる重量級なタッチで、ベース&ギターがストレート且つごく控えめに奏でられます。

 疾風のごとく耳をつんざくホーンの狭間に、変態チックなリズムの鬩ぎ合い!

イントロ、エンディング、そして中間部分における変則的な流れは西やんの真骨頂。

何度もマサと意見を交わす。
完全パートスコアをマサが送ると西やんがコードを把握。
これにて光明が見えてきた。

ラインで数度のやりとりでマサのベースフレーズに修正箇所を施す。
これでパーフェクト。
西やんの切れ味鋭い采配で見事に問題をクリアした。

大した男だぜ、西やんは。

それにつけても本家シカゴの手強さには舌を巻いちゃうね。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、あっという間にエンディング。
息も絶え絶え・・・・

ラフだけれども、ワイルドこの上ないね。
今度機会があれば、本家本元のヒステリックなる長尺ライブ・バージョンにも挑んでみたいなあ。

ちょっと間をおいて、会場から「凄い!!」と声援が飛んできた。



MCはマサから・・・・・。
「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?
・・・・ってあまり大きな声を出しちゃあダメなんだよね(笑)
でも手拍子ならばいくら叩いてもオーケー!
早いものでもう残すところは2曲となりました・・・・
じゃあ、これからもう一曲、ダメ押しとばかりにモノ凄い濃厚なのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!
毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷この上ない曲をお送りしたいと思います。
・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければ実現不可能と言われた強烈な、ディスコでも人気だったという、これもわずか3分足らずのすこぶる燃費の悪い過激な曲。
日本歌謡界にも多大なる影響を与えたよ。
ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにざわめく会場内)。
ツッツーが情熱的に思いの丈を込めて歌います
・・・・燃え上がってください(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。
皆、聞いてね! ・・・・・邦題は黒い炎・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」 

焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました! とばかりに色めきだつ。
すこぶるアグレッシブな燃える闘魂がメラメラ!!
モッチンによるカウントで・・・「1・2・3~!」(カウントは多数決で半分の長さになった)

会場内の熱気は沸点に達した感あり。
脳天がカッカと炎上しているようだ。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのツッツーを聞けるのも貴重。
ハードロックも歌いこなせる器用なシンガーには脱帽だ。
さりげない仕草が板についてるね。
ほぼ1か月をこれらに費やしていた。
だから熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
それもツッツーにかかったら全く問題なし。 (密かに和田アキ子さんのテイクを参考までに聞き込んできたらしいよ!
なるほど、わかってらっしゃるね。 )
マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。
ステージ狭しと前後左右、壇上までをも休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。
キーボードの後方を闊歩、更にはバスドラムにまで飛んで行って足を乗せてリズムに合わせて煽りまくる。
モッチンと目くばせしてニヤリ。
時にはステージ前で待機しているアベさん&カズくんにもベース・ネックを突き出して煽りをかます。
ベースのボディにパンチをかませたり、指板を逆手にプレイ。
調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。
それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。
マサ折り紙つきの、ニシヤンによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。 (名器VOXを使用)
ニシヤンはアドリブをこなしながらも真骨頂。
全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ超絶技巧なギター・バッキングがドライブしていて光っている。

アキは、どや顔での素敵なソロや、休むこともなく極めつけ振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしてのデンジャラスなグリッサンド連発(ちょくちょく指に怪我を負うのがタマに傷)
輝かしきスーパーレディだ。

普段はポーカーフェイスな佇まいのカツも、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。
ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。

マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。

その一挙手一投足全てがものの見事、様になっている。

けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッター。
以前ファニーいわく「ライブの度にこの曲を取り上げているバンドはそうそういないよ」とのこと。
よくよく考えてみたらば、それは言えてるね。

シンセブラスとホーン・セクション6管編成ともなると当然ながら厚みが段違い(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。

後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。

マッツが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。

ミユキを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか? と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない。
やはり群を抜いてる。

ミユキ、お得意のヒステリックなるブローも効果覿面。
ここへきてもスパイスがピリリと効いていて、燻し銀の光沢を放っていたのでした。
スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。
体力の温存が課題だね、ここでも・・・・。

ツッツーちゃん、入魂のシャウトが神がかっている。

感無量の極致。

想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークには観客も「かっこいい!」と絶賛していたくらいだ。

細かな節回しや絶妙のイントネーション、骨っぽい歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。

ニュー・フェイスのモッチンも、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。

なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。

以前マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。

なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。

決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたモッチンが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリで絶好調。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
マサとツッツーとでトコトンまで追求して究極の総決算で固め、わかりやすく仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。

「この曲、誰か知ってるかなあ?」
観客から「知ってるよ!わかるよ!」
「あらら、怒られてしまったあ!(笑)」
メンバー達も大爆笑!
「かなり古い曲なのに、知ってる人がいてとても嬉しいです!
もう一度盛大なる拍手を世界のツッツーに贈ってくれ! よろしく! (笑)」
ツッツーも手を振りながら満足げ。
ひじょうにいい汗をかいたね。
爽やかな表情にそれらが集約されている。
添付された写真を見てもらえればそれも一目瞭然。

短期間でよくぞここまで成し遂げたものだ。
もう自分のものとして吸収しつくした感あり。
正直な話、歌い足りなかったそうだけど、今後のためにも、まあ肩慣らしということで。
これで終わりではなく、今後もっともっと面白いコラボレーションを策略中!

皆さん、彼が現在所属しているカバーバンド「ビア・プリーズ」でも堪能して頂戴な。
これを見た観客たちは大げさではなくラッキーだ(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。
この曲はいつの間にかゲスト専用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。
その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。
これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。
ミーちゃんもこの曲の難しさは身をもってご存じだけに「あの早口でまくしたる歌詞の歌い回しにはビックリしたよ」と驚愕していたよ。


****さあ、残すところ、あとわずか1曲(((´∀`*))! ・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。

もう少しの間、お付き合いくださいな。
極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。

もう泣いても笑っても正真正銘、お約束の展開であれが最後に飛び出しますよ!

覚悟のうえでご用心。
ぜひとも心してね。 ****


****白熱のライブ・レポートはPART、4へと続く・・・・・!!!!****

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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(S・T・A編PART,2)

2022-11-17 17:21:14 | Live Set List
***アッキー長年のお友達でもある「そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「去年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリだ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 去年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
その場の空気感で進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

「それでは、トップに吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。

(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))が寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!

後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!

 (オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)

シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
マサがアキちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。

当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキーちゃん。
いつも艶やかなる着こなしのアキちゃん真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一しているではないか!すでに立派なロッカー然としている・・・・本当はこの日ムズイからテンガロンハットを被らない、と直前にぐずっていた。結局は被ったけど。だからバチが当たって鍵盤のパーツがトラブったんだよ((´∀`*)))

こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。

なんたって長年キーボード不在だったんだからね。

当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。

ところが機転を効かせたニシヤンが、ギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。

半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。

もはや手慣れたもんだよ。

これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。

西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。

加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。

感心しきりだった。

それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。

その結果がここに結実したんだよ。

文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。

大役を果たしたね。

涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強いアベさんも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?

数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。

愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

ツッツーが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。

歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
この度はマサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカルを現実のものとした。
ツッツーと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功。
皆も感服していたよ。
今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「WOWOWOW~!!」マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるツッツーではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

カツは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
STA往年のOBでもある中ちゃんは写真を見て「カツのプレイスタイルがジミー・パンコウを彷彿とするね。これにタンクトップだったら更にポイント追加!」と評していた。
これって最大の賛辞。

肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。


「今日はいつものライブよりも異質な内容になりますが、これはこれでいい機会だし激レアだとおもいますよ。
良い機会だから、ここからは、普段、あまりメインでやらない曲達で占めてみたいと思います。

それではブルースブラザースを骨太に2連発でお届けしたいと思います。
(ドッと沸き起こる歓声が嬉しいなあ!!)
と言ってもブルース・ブラザースってカヴァーばかりなんだよね・・・・」

マサのタイトル・コールでまずは「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」(今もテレビの車CMソングなどでお馴染み)

間髪入れずにモッチンの的確なるカウントで開始する曲ですが、疾風のごとき光速ナンバーが登場。
これはアキのリクエストに、マサが応じた復活セレクション。

1分ちょいであっという間の2コードリフというシンプルな曲なんだけど、毎回噛み合わないヘロへロのバッキングに嫌気がさしてしまったので、マサが長らく封印していたという曰くつきの一品。
実はこのドラミングのスピードは地味ながらも過酷なのだ。
まあ、もっちんにかかれば、鼻歌混じりに軽くこなしちゃうけどね((´∀`*))

現在の他の連中も「あらよっと!」というノリで、初音合わせからサッと再現してくれる。
何でもかんでも緻密に当たり前のようにね。
何だったんだろうか、あの頃は・・・・・。

そしてソウルフルでアヴァンギャルドなテナーサックス・ソロが、満を持してはじまります。(ブルースブラザースのライブバージョンではダン・アイクロイドによる捲くし立てるような早口ナレーション)
戸惑うことだらけなはずが、マッツによる吹き込み具合はどうでしょう!
信じられないくらいのブロー加減だ。
与えられた小節数でビッチリと猛アピール。
スタジオ・リハでは要所要所で皆からアドバイスを受けて、みるみるうちに成長を遂げた一世一代の見せ場。
モッチンとの目配せでフィルインへ連結もバッチリ・・・・。
それに次いで、ホーン隊がバトンを受け継ぐ。
どうですか・・・・このコンビネーションの妙!
不思議なことに自然と浮かれてきちゃうでしょう。
おみそれしました、極上のクール過ぎるエンターテイナー真骨頂だ!


「この熱気が冷めないうち、間髪入れずにすぐいくよ。
次もブラスロックではない曲。
シカゴもデビュー前からずっとライブで取り上げていたソウルのスタンダードナンバー。
日本公演ではいまだにプレイしていないので、ブートでしか聞く事が出来なかったのですが、50周年記念としてやっとオフィシャルライブ音源として日の目をみたのです。
そこで是非STAでもやりたいなあ、とファニーに一昨年末にかけあってみたら、正月に2時間ほどでブラススコアを書きあげてくれたのです。
そんなわけでして後はトントン拍子に事が運んで、2020年3月8日の日曜日、白石区ピグスティーにて初披露となりました。
STA数年ぶりのニューレパートリーだった・・・・。
オリジナルはエディフロイドですが、ブルースブラザーズのバージョンで!
本日が5度目の・・・・・・・ノック・オン・ウッド!」
再びモッチンのスティック4カウント。
マサもツッツーも感無量です。
練りに練り込んで、洗練されてきたわけだからね。
確かにストレート、シンプルな3分程の曲だし、ボーカルがメインだけあってグルーヴィー。
少ないコードで淡々と進行する構成ながらも、全員一体化した音の壁が絶品。
大した事故も無く最終コードへ。
エンディングの目印を請け負うツッツーは責任重大。
オリジナルのライブバージョンを聞き込んで、「なるほど・・・・ボーカルのオールライト!HEY!!だね」
マサとツッツーでトコトンまで追求して究極の総決算で固めた。
よりわかりやすくなって、タイトに仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。
「エンディングではギターがチョーキングを12回しつこいくらいに引っ張るんだよね。」とモッチンがニシヤンへ問う。
当然、その通りに2人がユニゾンで合わせた。(モッチンいわく、ドラムが一番厄介な曲だとのこと・・・・)
マサはジミヘンの「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」のリフをサービス挿入。
「この曲を俺は伝説のブルースギタリスト、バディガイをペニーレインで見た時に演奏していたのを聞いて以来、いつかやりたいなあ、と思っていただけにこれは快挙だ!」とコメント。


****さあ!このライブ・レポートも遂に後半戦へと突入だ!!
名残惜しいところだけど、思う存分に堪能して頂戴な。
いくぜい!!****

「どうだい!!
この場にはピッタリだと思うんだけどなあ。
折り返し点となりました。
じゃあここで以前も大好評だったので、調子にのってサーヴィス・タイムと参りましょうか(笑)。」
「ええっ!?何のサービスタイム??」
「まだ明るい!!(爆笑)」
「何を言おうとしているのか忘れちゃいそうだあ!!

STAのブラス・ロック追求という基本コンセプトから外れるので、受けるのわかっていても、あまりこういうタイプの曲はやらないんだけど・・・・頑固なもので」
「えええ!!???」

「これだとディスコバンドと勘違いされちゃうからね。
そこで期間限定でディスコ・ナンバーを1曲、お送りしたいと思います(イエ-ツ!!の歓声)
でも、やるからには皆さんも一緒に演出してください。
歌って踊って!!
これ3分で終わっちゃうよ」
「ハヤッ!!」
「マイアミ・サウンド・マシーンの先輩でもある伝説のKC&THE SUNSHINE BANDといえば?・・・・・」
(観客席から)「THAT’S THE WAY!!(笑)」
「正解!!THAT’S THE WAY!・・・・・1・2・3~イエイ!」(ミキサー・スタッフがリバーヴをがっつりとかけてくれた!)

突発的にマサが連動してモッチンと共に渾身のカウント。

もうこの曲は下手な屁理屈なんか一切抜き。

各自で自由気ままに腰を振っています。

ミユキちゃんもオーバーアクション気味に悩殺フィーヴァー。
マサが事前にアドヴァイスしておいたのさ「プレイしながら踊ってね!」と。

だってSTA史上最も、全身で音楽を表現するプレイヤーなんだもん。
この手の曲ではじけないなんて、勿体無いでしょうよ。

ファニーもカツもエンちゃんもマッキーもマッツも、思い思いのアタックにてフル稼働。
11人体制による、うねるようなラテン系のグルーブという贅沢極まりない編成は、まるでサンタナを見ているようです。

モッチンの歯切れ良い、控え目なるバッキングがそそるねえ。
彼が醸し出す多種多様なる打楽器の音壁が肝だよね。
マサが両膝つくと、シャッター・チャンスを狙っていたカメラマン達が見逃すはずもなく即座に激写。
ヒヌマッカートニーやカズがマサの前に陣取り決めのポーズを要求。

ステージ後方のフロアはすでにダンスクラブと化している。
バンドと客が熱を放射し合って、見る見るうちに一体化。
その中心で常に陣取るのはもちろんツッツー。
セクシーヴォイス部門担当の彼のこと、水を得た魚のように場面場面で色々な顔をちらつかせてもくれます。
客も一緒に歌っています。
皆、ヘトヘトなはずなのにね。
喉が張り裂けそうなほどだよ。
だから今回はより慎重にトライ・・・・。
エネルギーの配分も考えて。
ツッツーが高々と掲げた右手振り下ろしを全員が注視。
エンディングはばっちりと完了だ!(今年小樽・浅草橋・屋外ライブ7月16日の土曜日に演奏した時は、トラブってるメンバーもいたけどね・・・・)
ああ、リベンジ作戦完遂で気分もスッキリしたあ!!

マサはペットボトルの水を一飲みしてから「これでいいんだよ。
滅多に取り上げないから、スペシャルヴァージョンでおおくりしました。
皆さん、満足してくれてますか?」
「イエ~ッ!!」
「サンキュー!ツッツーに盛大なる拍手を・・・・!!
この歌詞って、私はあのやり方が好き!アハアハ・・・を繰り返すんだよね!!」
もちろんドッと爆笑で、拍手の波。

堂々たる物腰でブラス隊の前に佇むツッツーも、手を振りその声援へこたえる。
一部のツッツー・ファンらは「怪しいチャイナ・マフィア」と呼んでいた。
もちろん愛情込めた表現でね。
言い得て妙だ。
これは今年7月の小樽・浅草橋オールディズ・ナイトと同一の衣装で、よく似合っている。
見るからにインパクトは絶大だねえ。
俺も一着、欲しいくらいさ((´∀`*))。

アキちゃんもマッキーもホッとしたのか満面の笑みを浮かべている。
ツッツーから懇願されていたコーラスという大役を果たし終えたからね。
これでなんまらと気が楽になったことでしょう(一部のメンバーらは納得がいかなかったようで、またすぐにでもこの曲にチャレンジしたいそうです)
全身から発せられるオーラが神々しくって眩しいくらいさ。


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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(S・T・A編PART,1)

2022-11-17 15:57:25 | Live Set List

ACT
4,15:30~16:00
SAPPORO TRANSIT AUTHORTY
(BRASS ROCK)

さてさて、長い間、本当にお待たせしちゃったね。
満を持していよいよあなたのSTAライブ・レポートの時間となりました((´∀`*))
ここからはタップリと濃厚な内容でおおくりしますね。
まあ、毎度のことではありますが・・・(-_-;)
覚悟はいいかい!?
まずは時の流れを大幅に戻しちゃいましょう!!
LET'S GO
よろしくね~~!!

我々STAが江別のライブに出演したのは数年前の江別市民会館以来だけど、この「えぽあホール」は、な、な、なんと11年ぶり!
しかも3度目の参加。
江別市は札幌の隣町だけど、大きくて立派なホールが2つも所有しているんだよね。
アクセスも万全だし言うことなしだ。
でも、もうほとんどこのイベントに絡むことはないとあきらめかけていたら、歌姫ミーちゃんからこの度直々にお誘いを受けたわけだ。
まさに光栄の至り。
もちろん2つ返事での即答。
だからこそ力も漲るというわけだ。
エイベッツめがけて特別仕様でのぞみましたよ。


でもねえ・・・・正直な話、またまたコロナの感染数が増大しているから入場者数の激減、キャンセルバンドの発生、もしかしたら開催自体も危ぶまれるかと危惧していたのさ。
いざ蓋を開けてみたらば、そんなことは取り越し苦労だったみたいだけどね。

そうとなりゃあ、ミュージシャンとしては、パフォーマンスに集中しての完全燃焼しかないもんね。

結果ですか・・・・
もちろん大盛況のうちに無事終了しましたよ。
音響、照明、機材、スタッフ、オーディエンス、対バンなどなど、今までの中でも出色の出来栄えで超盛り上がりました。
良かった、良かった。
これもひとえにミーちゃんの人徳のなせるわざ。
感謝感激雨あられだ。



当日は快晴・・・・でも気温は低い。
身を差すような寒さ・・・・。

しかもバンドのリハーサルは朝9時15分からの開始。
ロッカーにとっては真夜中の時間帯。
それでも眠い目をこすりつつ、会場入りしてコンスタントに皆さん、真面目にタイムテーブルをこなしていきました。
ステージスタッフ、ミキサーの方も迅速な対応で好感度高し(皆、若い!華奢な女の子もいるしね)。
逐一、丁寧にチェックしてくれて大助かりさ。
プロフェッショナルの鑑。
各バンド大体20分のリハ時間が用意されていたから、じっくりと音固めに専念できた。
これはでかい。


和気藹々と和みつつ、ちゃんとその後も楽屋入りしてウオーミングアップしているもん。
入り組んだ会場ゆえに、ちょっとあちこちと散策してみたら、迷っちゃうほど複雑だ。
でも至れり尽くせり。
ゆったりと過ごせて快適だ。
STAの楽屋はステージからかなり遠い。
隣は「稲葉美紀DEAR FRIENDS」だから、お互いにちょくちょく出入りしていた。
メンバーが近道を発見!
他のバンドの楽屋を通ればステージがすぐだ!
これは便利!!
モッチンはバレーレッスン用のバーなんかをいじって遊んでいた。
そこのバンドにご挨拶して何度か素通りしていたら、そこは土足厳禁だということが発覚!
スリッパが置かれた!!
ブーツを脱ぐのが至難の技ゆえに近道は諦めて受付ロビーを通るようにした・・・(´;ω;`)
でもまあ、トイレもそばにあるし、良かった。


注意事項・・・・
ステージにはドリンク持ち込みオーケー。
ホール内の飲食は禁止。
楽屋の飲食はオーケーだけど、アルコールは禁止。


あっという間に、全体での打ち合わせだ。
フィナーレの曲にも取り掛かる。
これも恒例の儀式((´∀`*))
期待度アップでワクワク。
アニソンマニアの真骨頂!
また新しい世界に踏み込んでしまったわい。(前回はヘイ・ジュードだったけど、今回のほうが最終局面のノリを考慮したら断然に正解だ)


お昼になったので一端、腹ごしらえ。
この会場はJR駅から歩いてすぐだし、目の前にショッピングモールもあるから便利。
無料パーキングもあるしね。


各バンドから役割も分担して協力を仰ぐ。
受付、写真撮影係、ステージ機材の後片づけから運搬まで。


殺し屋ミーちゃん入魂のフライヤーとパンフレットも素晴らしい。
(表紙のシルエットはクィーンのフレディ・マーキュリーなのは一目瞭然!
さり気ないセンスの良さに思わずニンマリ。
これにはマサ以外、誰も気が付かなったみたいだけど・・・・)
バンドへのリサーチもばっちりだ。
このくらいまで、やってくれる主催者ってなかなかいないよ。


「第69回 江別市民文化祭 今年も魅せます 熱い文化の心」
バンドフォーPROJECT代表 ミーちゃんからのメッセージを締め括りに添えます。
「エイベッツ・バンド・カーニバルへようこそ!
今年で22回目を迎えるエイベッツは、江別市文化協会のジャズロック部門に位置するイベントです。
素晴らしいえぽあホールにて、素敵なアーティストが江別を元気にする、江別市民のためのイベントです。
今年も音楽を楽しむ多彩なミュージシャンが参加してくれました。
感染対策も考慮しながら開催いたします。
音楽のすばらしさを一緒に感じていただけたら嬉しいです。
エイベッツを楽しみましょう!」

楽屋に飛び込んできたメンバーが開口一番に言い放った。
「すでに客席が埋まりはじめているよ~~!」
おお!嬉しいことだね。
ちゃんとアルコール消毒に検温も済ませての入場体制。
客席も一定間隔で着席。
立ち上がって踊るのは自由(アベさん、良かったね!!)
ただし、声出しは厳禁・・・・

やる気満々に漲っているよ。
万全の体制は整った。

STA本番の時間がやってきた。
広い、綺麗、何から何までゴージャスこの上ない状態。
アドレナリンがいやが上にも噴出。
楽器を手にしたメンバー11人が薄暗い袖に集結。
ポジションによって上手、下手に分かれた。
ドラムセットの後方は危険故に通過は厳禁。
ステージを覗いてみるとどこだけは別世界。
その輝く空間に早く飛び込みたいよ。
それではそろそろ参りましょうか!
ARE YOU READY!!


***SET LIST ***
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,I CAN'T TURN YOU LOOSE(お前をはなさない)・・・THE BLUES BROTHERS
4,KNOCK ON WOOD・・・THE BLUES BROTHERS
5,THAT'S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND
6,FREE(自由になりたい)・・・CHICAGO
7,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
8,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO


***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
AKI・・・KB PER CHO
NISHIYAN・・・G
FUNNY・・・TP
MOCCHIN・・・DR
KATSU・・・TB
MIYUKI・・・AS
MATTSU・・・TS
ENCHAN・・・TP PER
MAKKEY・・・TP PER CHO
TUTTSUE・・・VO CHO PER


「シュガーレス」のライブが終了。
意気揚々と引き上げてくるメンバーたちにねぎらいの声をかける
「お疲れ様!!」
ほどよくステージも温まっているようだ。
STAの時間帯は最もおいしいところ。
セットアップには10分が用意されている。
ステージ上には各ポジションにスタッフ達が待機している。
事前に申し込んでいた内容にそって迅速丁寧に対応してくれるから進行もスムーズ。
ドラム、キーボード、ホーン・セクションは専用の台が用意されていて見栄えも抜群。
バックドロップには例の巨大な垂れ幕。
マサはリハの時点でスタッフの許可を得てベース&ボーカル用のワイヤレス・システムはアンプ上に置かせてもらった。
だから時間の節約もできた。

てっきり司会をミーちゃんかタッキーが担当するものと勝手に思い込んでいたんだけど、それはなし。
キョンキョンは「タッキーは結婚式や催し物でよく司会を依頼されているから今度、お願いしてみたら!?
やってくれると思うよ」
と助言。
多分、来年からはタッキーがマイクを手に舞台の袖に待機する姿を見ることができることでしょう((´∀`*))

マサがメンバーの一人一人から再度了解をとり、ミキサー・スタッフへとお返しのアイコンタクト。

よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサが最終のゴーサインを、ミキサー&スタッフに送る。
神々しいスポットライトがSTA全体に当たる。
 それでは遠慮なくいくぜい!

 まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる

(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさずもっちん&ニシヤンに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らって、ステージ下手(ベースアンプの前)から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
ド迫力の大所帯バンドが登場。
皆さんのお手元にあるパンフレットにも書かれているとおり、何とエイベッツでのライブは11年ぶり3度目!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシクお願いします!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけにマジで勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ、不覚にも自分たちの音に俄然エキサイトしてしまった!

オフステージはクールなモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。
如実にドラミングの随所からその成果が現れていますよ。!
マサからの丁々発止なフェイントに、刺激を受けている御様子。

イントロの爆音が飛び出した途端に、オーディエンス達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。

その中には、対バンもだけど、噂を聞いて駆けつけた、ここの常連組が参戦。

手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と上から目線で失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。

メンバー一同が、愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
何故だか、いつまでも飽きがこないのさ。
その中でもツッツーのリードボーカルは、この日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
相当にこなれてきた感あり。
さては猛特訓してきたのか!?
「本番ではバッチリと決めるぜ!」と事前に宣言していただけのことはある。

出色の出来と自画自賛しちゃいますよ。
特筆すべき点は誰が何と言ってもモッチンの存在だ。
彼がいるといないとでは雲泥の差。
頼もしき男。
打楽器による味付けがアーティスティック。
正確無比なる波及効果が半端ない。

訳あって無謀にも直前にバリトンからアルトにチェンジしたミユキちゃんも、必死の形相で追随((´∀`*))。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく挑みかかる。
(実は最初のこのポージングで、貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまった。
そこのところは、どうにかこうにか切り抜けたけどね)
この度、せっかく変則的な編成になったんだからと、欲をかいて実験要素も含ませてみた。
それに感化されたのか、全員がアグレッシブなアクションを巻き起こす。

ニシヤンの計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この最新秘密兵器のギターは謎多き怪しい貴重なる高級品。
コンディションも良好な光沢を放っていますが、本人は詳細を決して語らず・・・・)

看板ともいえる贅沢過ぎる6管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。

下手からは、キーボードが遠慮なしに手を変え品を変えての音壁を構築しながら進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、変幻自在の音色。
なんという高揚感であろうか。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??((´∀`*))

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。

デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で、幻想的なトーンを漂わせる。

切り込み隊長はいきなりカツによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。
 彼はスタジオリハ1回きりだったから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがの達人だからこそ成し得る技。
何事もなかったかのように、涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがカツの凄いところ。
真横でその様を聞いていたホーン隊が、心底感銘を受けていたほどだ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。

ねえ、カツよ!(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。)

水先案内人に扮したアキちゃんは、それまでとは一転して柔らかなピアノ・タッチでの橋渡し。

マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが猛然と先導しつつ、お次はファニーによるトランペット・ソロだ!
時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
マサが後に「滅茶苦茶に感動した」と伝えたら「いい楽器に替えたからね」とご謙遜。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいにモノ凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そして第3の男、その西やんのワイルドなギターが火を噴いた。

オーディエンスに向かって「もっともっと!」とジェスチャーで煽り続ける。
足元のスペースが気持ちいいくらいに広がっているので伸び伸びと暴れている。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック(とセンターに陣取っていたツッツーが評していたよ)。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・ポーズ。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
陶酔の表情も程よくゆがむ。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまでね。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンも、ノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ(ここの機材を絶賛していた)。

エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。

更にはミユキ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。

ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。(前方の女性客も真似して腕を回していたよ)

メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。
いい加減コロナ禍の日々続きに、マサは、その鬱憤をステージングに注ぎ込んだ。
思う存分、叩きつけるようにね。
 
以前、STAのある女性メンバーいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。
ミーちゃんからのメッセージでは
「STAのライブを見ていたお客さんが、プロみたい・・・と絶賛していました」とのこと。
恐ろしく強烈だったもんなあ。・・・・・
ツッツー曰く「プロみたい・・・・う~~む、いい響きだなあ・・・((´∀`*))」とご満悦。

万雷の拍手を全身に浴びる・・・・・・




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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(FINALE編)

2022-11-17 03:27:27 | Live Set List
アンクル・キャッツのライブが無事盛大に終了。
お疲れ様でした・・・と言いたいところだけども、まだまだ熱いステージは終わらない。
エイベッツ恒例のフィナーレソングに突入。
懐かしい企画だよね。
STAが11年前に出演した際には、確か「ヘイジュード」「スタンド・バイ・ミー」とかだった。
じっくりと進行する超絶なスタンダードも魅力だけど今回はとびっきりの趣向が凝らされていた。
それはアニメ・ソングの血沸き肉躍る人気曲「ペガサス幻想」だ!

この曲が事前に提示された時、正直な話、メンバー間では戸惑いが起こった・・・。
だって世代的によくわからないんだもんなあ。
もっちん、マサ、ニシヤンなんてすでに大人だったもん。
「ウルトラマン」「スーパージェッター」「鉄人28号」とからならばいつでも歌詞カードなしで歌えるのに‥‥(-_-;)
まあ、それはともかく、頑張るしかない。
ただ一人、気を吐いているメンバーがいた。
アキ大将だ!(もっちんが密かに命名((´∀`*))
彼女はもろにど真ん中世代だけに燃えている。
これはもうズバリ、担当が決定した瞬間だ。

当日、一通り、バンド達のリハが終了した後に、このFINALEの説明と軽いリハ。
バンドメンバーの立ち位置確認と歌唱リレーの打ち合わせ。

そして本番だ!
ミーちゃんが各バンド名をコール。
続々とステージに現れるメンバー達。
下手のテーブル上にはちゃんとバンドのプレートが用意されている。
あらら・・・・?アキの姿がない・・・・!?
マサ、そしてプレートを手にしたエンちゃんが登場。
マッキーは後方に立ってるから手前に呼び寄せる。
やっと遅れてアキが駆け込んできた。
マイクを忘れているぞ、全くもう・・・・。

さあ、盛大に演奏が始まった。
やっぱり締め括りは派手にいったほうが最高だ。
演奏は引き続きアンクル・キャットが請け負う。
実はこの曲、彼らの十八番なのさ。
だからフミオ君が中心となってシャウト。
さすが手慣れたものだ。
プレートを高く掲げるメンバー、歌詞のバトンを手渡されて気持ちよさそうにボーカルを受け持つメンバー、コーラスで盛り上がるメンバー、踊り狂うメンバー、ニコニコと佇むメンバー、写真撮影を担当するメンバー、ジャンプしたり決めのアクションを繰り広げるメンバー・・・・・と様々んさ様相を呈している。

ギター・ソロを繰り広げるヒロさんをマサが手招きで誘導。
すかさずモニターを飛び越えて最前列に陣取ったヒロさん。
めちゃ弾きまくりのポーズ。
それに絡みつくマサ。
ギュイーン!かっこいい!
ロック・パフォーマンスは、こうでなきゃあねえ。
元のポジションに戻ったヒロさんのギター・ケーブルを丁寧に整理するマサ。
トラブル防止のため、これ最低限のマナー。

各シンガーたちの個性も様々・・・・・。
妖艶でセクシーな人。
可愛らしい声で一生懸命に歌う人。
必死に歌詞カードを持ちながら目で追う人。
絶え間なく手拍子を打つ人。
お手製デザインの内輪を振りまくる人。
キャラクターになり切って陶酔している人。
意外にもテクニカルな喉を披露する人。
アキも満面の笑みを浮かべてめっちゃ頑張っていた!!。

あっという間に夢のようなひと時は過ぎ去った。
アキは「YEAH!!YEAH!! 」の連発。

客席からファニー、もっちん、ニシヤンらが上がってきた。
「やあやあ、面白かったよ!!」
((´∀`*))

泣いても笑ってもこれで全てがTHE END
あれだけブーブーと文句を言っていたアキが、人一倍楽しかったらしいよ。((´∀`*))
皆の表情も満足感に満たされている。
結果良ければ全てヨシ!!
大団円だ!!



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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(アンクル・キャッツ編)

2022-11-16 16:11:47 | Live Set List


8,18:10~18:40

「アンクルキャッツ」(歌謡ロック)

 っていよいよオオトリ!
時間の流れがなんまらと速い。
アッという間の出来事だ。
日もすこぶる短くなってきたけどムードは満点さ!!
10分ほどの押しだけど、さあ、覚悟して臨むようにね****

 
会場に流れているBGMは「ZARD」

オオトリに控えしは、こちらも札幌からのバンドで2度目の出演。

彼らとSTAが対バンを組むのは今年2月27日(日)の「小樽・雪あかりの路・運河プラザホール」以来だね。

すっかりとSTA界隈では常連組。

まあ、いずれにしても、百戦錬磨のツワモノたちだ。

男性5人プラスおなじみの引っ張りだこミーさんがキーボード参加での6人組み。

S・T・Aのリブレーション企画を中心に、ほとんどファミリーのようなバンド(去年だけでも2月の小樽・雪明りの路ライブイベントと4月の小樽ビール園ステージ含めてね)。

近年はメンバーを一部入れ替えての、新生アンクル・キャッツとして華麗に登場!

そうそう、3年前の前半には江別市民会館でもタイバンをやったよね。

顔見知りがいるということは心強いものだ。

 メンバーの紹介をします・・・・・・

リーダーのヒロさんは以前の小樽屋外ではブルーカラーのストラトタイプ・ギターで現れたり、COOLZのサンバースト・テレキャスターを使用(ローズ指板)したり、ミュージックマンを使用(ローズ指板)したりギターコレクターの様相を呈していますな。
そして、な、な、なんと今回はポール・リード・スミスを使用!(ブラック・ボディ。ピックアップはセイモアダンカンのHーH)。一体全体この人は何本のギターを所有しているのか今度ジックリ聞いてみようっと!
しかも、どれもこれもが渋い高級なものばかりだしね。
(メイプル指板。ストラップは黒の布製フェンダー。コーラスも担当)。
何かとヒロさんはリーダーとして多忙なのだ。
アンクルキャッツ・ロゴ入りお馴染みの黄色いTシャツを着用していました。
白マスクも装着。

ベース&コーラスのムッちゃんはもちろん長年の愛器ミュージックマン・スターリングを持参(ナチュラルボディカラー。ローズ指板。フィンガーピッキング)。
長年伸ばしているロングヘアを後ろでガッチリと結ぶスタイルでの熱演。
彼も自らデザインした(これが本職)アンクルキャッツのロゴを右胸にプリントした黒Tシャツを着用。
超売れっ子のムッチャン。
なんと現在では4つのバンドを掛け持ちしているのだそうですよ。
まだまだ増えたりしてね!
人気者はつらいよ。

タメの効いたバックビートが評判のマコトちゃんはニューフェイス・ドラマー。
ヒロさんと同一デザインの黄色いアンクルキャッツのTshirtを着用。

先述のキーボード(ヤマハのMODX7)&コーラスは一番新しいメンバーの紅一点ミーちゃん。
茶髪のロングヘアがキュートでチャーミングなコケティッシュ・レディ。
左側頭部にさり気なく飾り付けられた、真っ赤で情熱的な花一輪がオシャレ。
殺し屋だけに世の殿方どものハートもイチコロだ。((´∀`*))
金ピカに光輝くファッションがとてもよくお似合い。
白いマスク装着でバッチリと感染対策。

そして花束持参の追っかけファンが続出のカリスマ・ヴォーカルには神々しきフミオ君!。
この日も熱狂的な女性ファンが駆け付けて、写真撮影に没頭していました(私もお手伝いさせられちゃったさあ・・・・・)
今回も着替えとメイクをバッチリと施し、ステージに堂々君臨していました。
ライブのたびに自身でのテーマを掲げてカラーリングを決めています。
それも一つの醍醐味だ。
で、今回はシルバーで統一。
煌びやかな装いでひと際目を引いていたよ(写真参照)。
フミオ君が歩いてきた通路はすぐにわかったよ・・・・だって羽が散乱していたもんね(以前これを拾ったあるレディは髭に見立てて記念撮影とシャレこんでいた・・・・笑)
そして皆、食い入るようにかぶりつきで聞き入っていたよ。

もう一人のギタリストはエレキダくん。
愛妻によるお手製の虹色のスパンコールシャツがまぶしいくらいに輝いている。
黒いメッシュのテンガロンハットも着用。
エレキダくん使用のギターはトレードマークともいえるフェンダー・ストラトキャスター3シングルピックアップ。
ブラウンサンバーストボディカラー、ローズ指板仕様。

ちなみにフクさん&エレキダ君共に布製フェンダー・ストラップを装着。

 

開演前、マサは直接ステージ上のフミオくんのところにまで駆け寄って激励。
律儀に深々と一礼を返してくれました(アキちゃんもオフステージ時に挨拶をしたらやはりご丁寧にお辞儀してくれたとさ)。
さっすが一流のエンターテイナー。
お客様は神様だもんね。

 

バンドからのありがたきメッセージです

「私たちアンクル・キャッツは結成15年の歴史あるバンドです!
数々のメンバーチェンジを行い現在は女性1人を含んだ、ギター2人、ベース、キーボード、ヴォーカルの6名体制です!
年号が令和に変わりアンクルもドラマーが変わりました!
アンクル・キャッツのコンセプトとして、昭和歌謡曲をロック風にアレンジしたり、特定のバンドやジャンルにとらわれず自分たちの好きな曲を色々とアレンジ含めて演奏して、心機一転マイペースに活動していきます。
比較的 女性ヴォーカルの曲が多めですね。
決してカヴァー・バンドではありません。
これからは積極的に洋楽へも着手していく所存であります。
EIVETZバンドカーニバルへの出演は昨年に続き2回目となります。
今までアンクル・キャッツの事をご存じなかった演者の皆さん、会場に足をお運びくださった観客の皆さんにも知っていただきたく、精一杯、頑張って演奏させていただきますので、楽しみにしててください。
不安も少々ありますが、それよりもアンクルの新しい音にご期待ください!」

 

バンドの入れ替えと換気、セッティングには10分もの持ち時間が設けられていますので十分に余裕があります。

サウンドチェックも無事に終えて準備万端整いました。

さあ、そろそろ参りましょうか!!
アンクル・キャッツの華麗なるショーの幕開け。
ナイスガイのフミオくんがMCも兼任。
その一種独特なトーク含めて、存分にご堪能あれ。
癖になること超請け合い。


「はい、アンクル・キャッツといいます。よろしくお願いいたします。
パッパといきますね。

オープニングナンバーは・・・・・・え~と、これとてもしんどい曲で、今日はやりたくなかったんだけど、メンバー会議で決定して演奏することになって(笑)・・・歌います。
・・・・・あの鐘を鳴らすのはあなた(和田アキ子11枚目のシングルで自他共に認める代表作品)」
1972年3月25日(土曜日)に発売。
阿久悠・作詞、森田公一・作曲。
オリコンチャートでは最高53位を記録。
最初から日本レコード大賞の歌唱賞を取るべくふさわしい曲をと依頼したのだそう。
それは初めて聞いたときから感じてはいた。
確信犯・・・でもそれを実現しちゃうところがプロフェッショナルな集団。
人生という語り口に「時代と孤独」がテーマ。
おお!!意外にもイントロからヘヴィーメタリックでドラマティック。
初めて聞くレパートリー。
またまた新たなフィールドに触手を広げてきたね。
開巻からもの凄い大作を思いっきりぶつけてきたもんだ。
メンバー全員が、よほどの余裕と自信と貫禄が備わっていなければチェンジ不可能。
それを不敵な笑みも交えて、いともあっさりと披露してくれた。
たぶん、フミオ君のキャラクターと実力を考察した結果だと思う。
結果かい・・・・!?
もちろん大成功でしょうよ。
違和感もなく酔いしれながらもスムーズに聞き入っちゃったよ。
さすがだわい・・・・。
それにしても、70年代にこれだけスケールの大きい歌謡ロックが存在していたなんて驚きだ。
今、改めて聴いてみても、メチャクチャにかっこいいね。
全体的にタイトで抑え気味なサウンド・メイクが、壮大なる音絵巻を構築。
一気に観客をアンクルキャッツ・ワールドへと引き込む、とても完成度の高い入魂の一作。
一気にアンクル・キャッツ・ワールドが確立。
掴みはバッチリとオーケー。


「ありがとうございます。
アンクル・キャッツというバンド名です。
昭和歌謡とかを中心にやっています。
初めて見る方も、そうじゃあない方も、どうぞよろしくお願いいたします。
毎回、ヴォーカルのつたないMCで申し訳ありません・・・・。
歌はあれだけれども、MCが全然聞こえないんだけど・・・ってよく言われます((´∀`*))
今日はボリュームを大きめにしてもらって、これからダダダーッと歌います。
途中で帰ったら落雷にあいますのでご注意を・・・・・(爆笑)」
2曲目も初めて聞く
「冬も間近に迫って来ていますが((´∀`*))・・・・・なにも言えなくて夏(J-WALK18枚目のシングル)」
1991年7月21日発売。
アルバム「心の鐘を叩いてくれーKNOCK THE BELLS OF MY HEART 」に収録。
オリコン週間チャートでは最高7位を記録。
約98万枚を売り上げたことにより、彼らの代表曲となった。
この日のアンクル・キャッツのセットリスト中、唯一の男性シンガーの曲。
案外アンクル・キャッツはもんた&ザ・ブラザースや西城秀樹、堀江淳などちょくちょく男性の歌もチョイスしています。
どんな曲でも巧みに歌いこなすフミオ君の手腕が新鮮に光輝く瞬間。
ちなみにオリジナルシンガーの中村耕一氏は函館出身。
この曲を聞くと何故だかバブル崩壊直後だったにも関わらず、カラオケ人気は衰え知らずで、この曲をよくリクエストしていた輩がやたらと多かったのを思い出すなあ・・・・。
名曲というのは、いくら年月を経ても色褪せなく愛され継がれていくものなんだと痛感した次第。
もちろんここでの主役もフミオ君。
バック陣も安定感抜群なテクニックと渋いアンサンブルで彼を着実に支える。


 「中森明菜さんのラ・ボエームという曲を歌わせてもらいます・・・・・・・・」
伝説の昭和歌姫をカバー。
アンクル・キャッツは骨太で男気溢れるサウンドにアレンジしているようです。
(黄金期の明菜「デザイアー」のB面シングルとして1986年2月3日にリリースされた。
当初はA面の予定だった。
百恵さん系譜を意識したのは明らか。
アルバム「CD’s87」に収録。オリコンチャート週間1位を記録。以上ウィキペディアより引用)
マコトさんのスティックによるカウントから爆音轟かせてストレートなビートに乗ってのドラミング(オリジナル・シングル・ライナーにも「可能な限り大音量でお聞きください」という注釈がついていた)。
有り余る才能をフルに導入した展開は絶品。
全くタイプの異なるツインギターの特性を生かしつつも、コンビネーションが秀逸。
ムッちゃんによる重厚なるベース・ソロも特筆すべき点。
リーダーのフクさんは、足元のエフェクター群を最大限に駆使して盛り立てる。
オクターブを勢いよく上昇するフミオくんの度肝抜くボーカル・スタイルに皆が釘付け。
サビのインパクトも全開で強烈。
アドレナリンの噴出がとまらない。
腰をセクシーにくねらせるフミオ君の真骨頂。

なにやらバックのメンバーたちが打ち合わせをし始めた。
ヒロさんがPRSからESP(グレーのボディカラー。メイプル指板)に持ち替えた。
楽器に対する拘り具合が垣間見えたね。
「うちのバンドでずっと黎明期ぐらいからやっている曲をお届しました。」
「田中くん、頑張って~~!!」
「ハイ!!」
深々とお辞儀をペコリ・・・・。

「六本木ララバイ」がはじまった!(ピカ1のエモーショナルなシンガー内藤やす子がオリジナル)
2001年リリース。
アルバム「スーパー・ヴァリュー」に収録。
昭和テイストぷんぷんにミディアム・テンポの旋律を放っている。
温故知新珠玉のバラード。
懐かしき情景がふと脳裏をかすめてゆく。
ちなみに内藤やす子さんはジミヘンのファンなのですよ。
ミーちゃんが控えめながらも的確にバッキングで奏でるハモンド・オルガンの音色が効果覿面。
非常に良い仕事をしていますなあ。
フミオくんは意識的なのか、偶然なのかセットリストはいつも男女ボーカルをある程度交互にこなしているけど、今回は圧倒的に女性の曲が中心。
でも一筋縄ではいかないところがズラリというところがマニア泣かせ・・・・。
フミオ君、キーの広さは尋常ではない!?
これも、切磋琢磨に打ち込んでいる日頃の真面目な鍛錬がものをいう。
努力は決して裏切らない。
次に何が飛び出すのか楽しみでワクワクときめいちゃうよん。
しかし、アンクルのレパートリーの豊富さには今更ながらだけども脱帽だ。

そのライブイベントの趣旨、対バン、オーディエンス、会場の雰囲気、出演順番に応じてセットリストを綿密に組んでいる模様。
だからそのつど、ガラッと様変わり。
いざ蓋を開けるまでは何が飛び出すかわからない、万華鏡の様相を呈しています。
その上、現在もレパートリーをどん欲に増やし続けているし。
なんたるアグレッシブさ。
心底に敬服しちゃうよ。
基本的にバンドとはこうありたいものですなあ。
何度見ても勉強になるお手本のよう。


ダメ押しとばかりに六本木繋がりで・・・・「六本木心中」
シンセサイザーによる、あの有名なる幻想的フレーズからスタート。
1・2・3・4!!
そうなのですよ・・・アン・ルイスがアイドルという枠組みから脱却するキッカケにもなった楽曲。
歌謡界を軽く超越するほどの勢いにのって、ジャパニーズ・ロッククィーンの称号を欲しいままにした決定打。
それをフミオくんの持ち味でもあるミステリアス・キャラとが、激しくも情熱的に合流してメラメラ燃え上がっているような迫力で一気に聞かせてくれます。
これで益々、知名度が広がったことでしょう。
ヒロさん&ミーちゃんのコーラスもさりげなく絡んでいる。
怒涛の波状攻撃。
ここで先の女性ファンがもう我慢の限界。
居ても立ってもいられなくなり「踊りにいってくるからね~!!」と
凄まじきダンサーの本領発揮。
アベさんは今回持参してきたセンスでパタパタと仰いでいました。
他にもいつもならば仲良く対バンで出演を楽しんでいるミュージシャンたちが、かなりの人数で訪れていました。
アンクル・キャッツは新しいレパートリーが目白押しで嬉しき裏切り行為の連続。
個人的にもご機嫌でした。
この状況を後部座席で見つめていた女性客の方がマサに「まるで外国のようですね・・・」とビックリしていました。

「今日はありがとうございました。喜んでいただけたでしょうか?昭和歌謡なんですが・・・・。
あんまり好きじゃあないですよね??!!
そのまま、タッタカタッタカと続けさせていただきました・・・・
あの~申し訳ないんだけど、早いものでもうライブは終わっちゃうんです・・・・」
「ええええ!!!????(笑)」
「もういいやあ、って言われるよりは、えええええ!!???と言われるほうがいいね。(爆笑)・・・・・
最後はうちのテーマ・ソング的な曲をお送りしたいと思います・・・・(笑)・・・・・・・ボヘミアン(葛城ユキ)」
1983年5月21日リリース。
5アルバム「ランナー」に収録。
オリコンチャート週間3位を記録。
ユキ嬢の代表作であり長年カラオケの定番ソングでもある。
老若男女に今でも人気。
残念ながら今年の6月27日に惜しまれつつも亡くなってしまった葛城ユキさんへのオマージュを込めたトリビュートなのかな・・・・。
そんなこんなでとりあえずは、一気呵成に演奏開始!
ディスコティック・ダンサンブル・ハードロック系の懐かしき永遠の名曲。
なんのなんの、本人は前述のとおり謙遜しているけれども、グイグイと魅力全開のフミオくんが発する煌びやかなるオーラは、誰もが一度でも触れた途端、虜になること受けあいさ。
やっぱり只者ではない。
いつどんな時にでも腰の低い好男子。
「タナカく~ん!!(フミオくんの苗字)」
あちこちから彼に対する熱烈なるラブコールが再び飛び交う。
すっかり道内のライブ・イベントでは、名物化するほどに浸透した感ありです(笑)。
本家は男顔負けなほどのSTRONGハスキーヴォイスだけど、フミオくんは相変わらず張りのあるクリアな歌声だけにウットリとしちゃうよ。
決めのタイトルパートコールでは、後方観客席からナイスなタイミングで合の手が入る。
トリッキーなナチュラルトーンによるアーミング・リックを絡めた、乾いたサウンドのギターカッティングも実は肝なのだ。

ポーカー・フェイスのムッちゃんによる重量感タップリのボトム・ラインの刻みとコーラスも雰囲気抜群。
普段のニコヤカなる佇まいとは一閃を画すほどに。
「ムッちゃ~ん!かっこいい!もっとこいや~~!!」と彼にも声援が絶えず送られています。
あまりにも激しいアクションを繰り広げたものだから汗だく。
白い手ぬぐいで曲間は絶えず顔をゴシゴシと拭いている。
すこぶる重労働だもんなあ。
既にライブを終えたバンド連中も客席中央で大合唱!
皆、曲に合わせてアドリブで踊っているではないかあ!
バンドマン達の振り付けやジェスチャーもバカ受け。
何をやっても奴らは恐ろしき脅威のパフォーマーだ。
相変わらず鮮やかにキラキラピカピカと美しく光輝く衣装が、綺麗な彩を添えるフミオくん。

「アンコール!!朝までやれい!!((´∀`*))」
クラッカーが盛大に連発で空中高くへ炸裂!!
「パンパンパンッ!!」

「光栄なことに感無量の極致であります。
またどこかでお会いできる機会があれば、気軽に声をかけてください。
今後ともに、よろしくお願いいたします。
イベントにも声がかかれば図々しく参加させていただきたいと思います。」とすこぶる行儀の良いフミオくんでした。
「ありがとうございました」と2回ほどフィナーレを告げる。

 
当然、後片付けを済ませてステージを去ろうとするフミオ君に暖かい拍手が送られていました。
舞台のあちこちに、名物の白い羽を発見したよ・・・・・・。
熱気の名残、名誉の痕跡だね・・・・・。

これにて無事全ての工程を終え、満足気に意気揚々と引き上げていくアンクル・キャッツでした。

それと入れ替わりに主催最高責任者のミーちゃんがマイクを手に、キーボードのポジションからセンターフロントへ現れた。
無事にイベントを終えられたことに対しての感謝コメント。

滞りなく終了。
本当にご苦労様でした。

 会場に流れるBGMはシカゴの「ナイト&ディ」
心憎い配慮でのセレクションだ。
この曲に合わせて女性客2人がステージ前で陽気にステップを踏んでいるよ。

 ボリュームたっぷりにスぺシャル・ヴァージョンでのライブレポートでした。

 
****さてさて、いよいよもってこのブログもメインイベントに差し掛かってきました。
お待ちどうさま。
次はエイベッツ恒例のサプライズ・コーナーを経て、このブログの主役SAPPORO TRANSIT AUTHORITYが満を持して登場しますよ!
乞うご期待です!!****

 





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VOL,194 エイベッツ・バンド・カーニバル えぽあホール(稲葉美紀DEAR FRIENDS編)

2022-11-15 17:39:42 | Live Set List
7,17:30~18:00
「稲葉美紀DEAR FRIENDS」
(八神純子他をカヴァー)

意外にも、このライブレポートは多方面の人たちが閲覧しているようで執筆している私本人が驚愕しているくらいだ。
ライブ会場で「読んでいますよ!」と、何度も声をかけられて絶賛の嵐。
たまに辛辣なご意見も頂戴するけれど、そんなことには目もくれず、ただひたすら頑張って書き綴っていこうと思いますので、今後とも叱咤激励のほどよろしく!!
 
****さあさあ、ここでSTAともひじょうになじみ深いバンドの登場ですよ!!
心してライブ・レポートを読んでね!
それでははじまり、はじまり~~!!****

 
バンド入れ替え中に流れているBGMはスティクス「ミスター・ロボット」、ザ・ビートルズ「ア・ハード・ディズ・ナイト」、ウイルソン・ピケットの「ダンス天国」で派手に決めて、締め括りはサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」・・・・・
シットリ感動的でムードが盛り上がるねえ。
 
コロナの感染状況を考慮してこのイベントは夜7時前には終了予定。
通常ならば10時くらいまでガンガンに賑わっているんだけどね。
まあ、このイベントは例年この流れに沿っていますよ。
江別市民文化祭故に、これは仕方のないこと。
 
***早くもライブ・レポートの第7弾に突入だよ!つまりはトリ前だ。
お楽しみに!!***
 
札幌からの出演となる5人組です。
全員が落ち着いたイデタチによるファッションで統一。
このバンドは古くからのSTAファミリーなんだよ。
顔なじみのメンバーどころかSTAでガンガンにプレイしていたナイスガイまで在籍しているしね。
それでもこことSTAが対バンを組むのは超久しぶりだ。
  • 手元に残っている記録によると、今年の2月27日(日)小樽雪明りの路・運河プラザホール以来(ゴールドストーン&スターライトでは「そうきあ」&「.J」で対バンを組んではいますがね・・・・)
本当ならば去年8月の小樽・北運河サウンドエナジーなんかでも一緒になるはずだったのに、このコロナ騒動で泣く泣く出演を辞退していたのさ・・・・。
近年はアコースティックプロジェクトに着手してグッと落ち着いた雰囲気を醸し出していた彼ら。
全員が椅子になんか座ったりしてね。
若干のメンバーチェンジも施しているようだし(でも見たことのある顔ばかりだけど・・・笑)。
皆、元気にしていたかい?
彼等がエントリーするとしないとでは、イベントとしてのクォリティに差が顕著に現れてしまうのは明らかでしょうね。
結果的には出演が実現してくれて良かった、良かったよ。
ここでのメンツは、全員が長年にわたって他のバンドでもSTAとはしょっちゅうタイバンを組んでいる。
ご多分にもれず、今回の彼らもバンド掛け持ちにと多忙(コロナの影響で多少は落ち着いたのかな?!)。

この日の楽屋がSTAと隣同士ということもあって、ちょくちょく行き来していたよ。
時にはお互い、廊下で写真撮影に勤しんだりしてね。((´∀`*))
 
まずはバンド・サイドからのメッセージが届いていますので、ここでご紹介させていただきますね。
「こんにちは((´∀`))
実力派ヴォーカリストの稲葉美紀を前面にフューチャーして、プレイヤー達は彼女を盛り上げるバックバンドに徹するのが基本コンセプトです。
皆さんの馴染みのある曲や、得意とする八神純子を中心にオールジャンルへとチャレンジし、自らだけではなく会場の皆さんと一体になれる癒しとHAPPYなステージをお届けいたします♪
これからもドンドンと進化し続けますよ。
興味津々でしょう。
小樽ダンサーズのパワーになるよう歌います。
やっつけよう~やっつけよう~!!
どうぞよろしくお願いいたします」

う~む・・・なるほどなあ。
そういわれてみればどことなくアダルティックなムードを醸し出している。

「八神純子さんの楽曲をメインとし、バック陣の燻し銀を秘密兵器にバンドとのハイブリットバージョンが売りです。
伸びやかなるハイトーン、クリアヴォイスのミキミキをお届けします。」とのこと。
つまりはバンド形態プラスアルファの変則編成に落ち着く事と相成りました。
2017年のベッシーホールでは、インストウルメンタルとボーカルを織り交ぜた編成の5人組フュージョン・ロック・バンド、2018年1月のスペース・アート・ホールではピアノ弾き語りを中心に据えたバンド編成、同年8月の北運河サウンド・エナジーではMIKIMIKIヴォイスとトークを散りばめてくれました。
一昨年1月のモダンタイムではギターレス、ツインキーボード体制での初お披露目だった。
思い返せば今回の実験的ひな型だよね。
前回はあのハルコちゃんがキーボード&コーラスで参加もしていたしなあ。
ちなみに彼女はミキミキちゃんの大学の後輩だとのこと!
つまり見るたびに微妙な変化があるわけだ。
色々と試行錯誤の繰り返しなんだね。
バンド維持って何かと大変。
まあそれだけやりがいのあるジャンルではあります。
 

それでは今更説明や解説をするのも野暮というものではありますが、いきます。
ヴォーカルに華麗なる歌姫ミキちゃん。
本人によるコメントを紹介
「私失敗しないのでとドクターXを気取ってはいるが、密かに歌詞を間違えている・・・・(爆笑)」
彼女は多方面のバンドに所属しています(ポップスはもちろんのこと、アニソンから様式美へヴィーメタルまで)。
才色兼備とは彼女のこと。
なんと驚いたことに網タイツ姿でイングヴェイマルムスティーンのカバーバンド「J」でも堂々と演奏していました。
ずっとその雄姿を夢にまで見ていたのだよ。
ここまでの道のりは長かったあ・・・。
ありがたいことだ。
 
リーダー兼ドラマーは元STAのセッキーちゃん。
「最年長でドリンクを飲んで頑張っています(ミキミキ談)」
一昨年はカホンとウィンドウチャイムなどを巧みにこなしていました。
今回は本来のドラマーとしてその目を見張るようなドラミングを披露(スローンはヤマハ製。備え付けのドラムセットのシェルは緑色)
とにかく彼はリズムマシーンを片手に数段腕をあげた。
それはお世辞抜きに方々から聞こえてきた沢山の賛辞が証明しているよ。
テインバレスまでをも操っていたし。
彼のスティックの持ち方はレギュラーグリップなんだけど(写真を参照のこと)、その握りであれだけ叩けるドラマーって通のドラマーに言わせるとそうそういないらしい。
普段は笑顔を絶やさずフレンドリーな佇まいなんだけど、いざステージにスタンバイすると、キリリとかっこよく表情も引き締まって豹変するのだ。
彼も、フュージョン系ブレイクスルーを手始めに、数多くのバンドを掛け持ちというモテモテ・ミュージシャン。
病的なくらいに根っからのバンド好き男。
その温厚な人柄からは想像もつかないくらいの熟練技を発揮。
一見の価値アリ。 
 
ベーシストには去年の夏、アミノ酸ことアミノ君がプレイしていたんだけど、今回も残念ながら欠席でした・・・・。
長期冬休みアミノ酸のサポートは・・・・・
あのマサキヨ君が見事に埋めていたよ。
非情にレアなバーガディミスト・ボディカラーのジャズベースを使用。
メイプル指板。
・Jの様式美速弾きスーパーギタリストとしてすでに有名人。
「サッポロのイングヴェイ・マルムスティーン」とは彼のことだ。
 
一昨年末からめでたくギタリストとして加入しているシモムラさん。
小樽マリンホールではヤマハの独特なデザインのサイレントギターを使用。
骨組みシェイプのあれね。
これは軽量で名器だ。
アノ時はアコースティック系だったからのこだわりか・・・・・
去年の夏にもユニークな仕様のレスポールを持参(レモンドロップのボディカラー)。
なんとビグスビーのアームユニットをマウントしていたのだ。
で、今回は真っ赤なエピフォンのセミアコギター335でプレイしていました。
相当のギターコレクターとみた。
これは面白いね。
マニア心を存分にくすぐるところ。
今度ゆっくりと楽器談義をしてみたいよ。
「酔っぱらっていても何故かギターはしっかりと弾く。内股になるけど・・・・(笑)」
実際に会場ではオフステージ中、椅子で居眠りしていたり、オリジナリティ溢れる(!?)(!?)ダンスを披露したりで人気者。
ずっと注目の的でした。
演者が食われるほどに。
目立った者勝ちの世界観だ!((´∀`*))
 
そしてキーボードレディが在籍というゴージャスさ。
これならばミキミキちゃんも歌に全力で専念できるというものだ。
このスペシャルなシフトは大正解。
ミキミキの八神様スタイルのキーボード弾き歌唱も絶品だけどね。
キーボードは、な、な、なんとその名もジュンコさん!
八神純子を弾く淳子さま。
20代の頃、ミキミキと一緒にバンドを結成していてポプコンや、キリン・ポップスグランプリなんかにオリジナル曲も交え出演してブイブイ言わせていました。
楽しい老後&ボケ防止のために再度返り咲いた次第!
めでたし、めでたし!!
ちなみにKORGのKROSSを使用。
 
 
以前には、会場入りした彼等をマサが捕まえて素朴な疑問を投げかけてみた。
「ブレイク・スルーとこのバンド、結局どのように区別するのかな?」
とどのつまり、ブレイク・スルーはセッキーによる純粋なる多重プロジェクト。
そしてこちらも表向きはセッキーがリーダーなのですが、実質的に影で取り仕切っているのはミキミキちゃんだとのこと(裏ボスね)。
なるほど!この差はやたらとデカイ(笑)
持ち時間が少ないので彼らも相当にアイディアを練って全編名曲オンパレードの形式で臨んできましたよ。
例によって前後編という流れで・・・・。
目まぐるしく次々に飛び出してくる珠玉のヒット曲に陶酔しちゃいましょう。

ほどよくバランス&サウンド・チェックも終えてスタンバイ・オーケーのサインをスタッフに送る。
 
「こんにちは!
じゃあ、よろしくお願いします。
昭和、平成の代表的ジャジーなレディースJ-POPをお送りしたいと思います。
‥‥大橋純子で・・・・シンプル・ラブ!」
開巻からぶったまげた。
これを聞くのは初めてだなあ。
感涙にむせぶなあ。
改めてミキミキちゃん・・・・上手いなあ。
どこまでも正確に伸びる歌声・・・・。とっても気持ちよさそうだよ。
道産子パワー炸裂の手腕。
最近また色々と触手を広げはじめてきたね。
憎い手腕がここでも超絶発揮。
1977年の大ヒット曲。
な、な、なんとマサの故郷が生んだ実力派歌姫初期の作品。
当時の日本テレビ界は演歌、歌謡曲、フォークばかり流れていた。
そこに爽やかで洗練された都会的なポップスを携えて堂々と登場したのが大橋純子さん。
解放感溢れる歌声は絶品。
だって短大時代に北大の音楽サークルに入り、ジャニス・ジョプリンや洋楽を原曲のキーで歌い、喉を強化しながら高音が出るように鍛えていたんだっていうんだからね。
実力派はそでに折り紙付きだった。
この曲は美乃家セントラル・ステイションがバックバンド。
もの凄い魅力的なミュージシャン揃いだ。
日本人離れした大橋純子さんに負けないくらいに魅力をふりまき続けるミキミキちゃんでした。
そして、また一段と腕を上げたセッキーのことも付記しておこう。

「今日はせっかくの日曜日・・・・?!あれ・・・?」
おもむろに最前列に陣取っていた観客のアベさんが割りばしに挟んだ千円札を差し出す!
「ええ!!??おひねり!!??
いつも踊ってくれているアベさん、ありがとう。
なんか演歌歌手みたいで感動したなあ。
こうして見渡してみるといつもの顔触れだから、安心して歌えますよ。
すっかりと寒くて暗くなっちゃったね。
紅葉もほとんど終わって、もう冬・・・・。
私たちの後にももう1バンド、田中くんが歌うアンクルキャッツも控えておりますので、残り時間25分ほどお付き合いよろしくお願いします。
今、若者たちの間でジワジワと人気沸騰の曲をおおくりします。
泰葉で‥‥・フライディ・チャイナタウン」
日曜日なのに金曜日の歌とは洒落ている。
実は金曜日のフライディではなく、飛ぶ、の「FLY」にひっかけているのだ。
この曲は以前からフェイスブックでマサとのやり取りからリサーチ済みだった注目のチューン。
実は今夏、キューブガーデンでパープル・ブリンガーと稲葉美紀DEAR FRIENDSが対バンした際に初めて聞いていたのだ。
最近のミキミキ一押しだけに、違和感なく序盤から馴染んでいるよ。
サビからの歌い出しも何なくクールにクリア。
なんとなくずっとミキミキのレパートリーだったような錯覚を覚えるほど。
ぶっ飛びの声量も求められる難曲だ。
世代的にもド真ん中だけに、キラキラと輝いているよん。
右手にアゴゴベルを持つミキミキの姿も自然と絵になる。
カウベルの響きもポイント高いし。
1981年9月21日に発売、泰葉のデビューシングル。
アルバム「トランシット」に収録。
オリコンチャートでは最高69位を記録。
マサは泰葉の渋谷パルコ劇場におけるお披露目コンサートを目撃してもいるので思いもヒトシオだ(ロビーは落語家たちの花輪だらけだったのが一種異様な光景だったけど((´∀`*))

「ありがとうございます。
この曲ってけっこう難しいのですよ。
泰葉さんは最近、この曲をキッカケにアジア方面から火がついて再評価されはじめていますね。
近年は危なっかしい言動や素行で注目されちゃって、勿体ないなあ。
才能豊かな人なのに・・・・。
次はこれまでとは一転、ユッタリとした雰囲気が漂う曲です。
JUJUで・・・・ナツノハナ・・・・」
2007年8月8日発売JUJU4枚目のシングル。
アルバム「ワンダフル・ライフ」に収録。
オリコンチャートでは最高ランキング78位を記録。
シモラーがリラックスしながら椅子の腰かけてアコースティック風にプレイ。
壮大なるピアノのイントロの導かれて懇切丁寧でエモーショナルな歌声が紡ぎ出される。
ここでは美しい旋律に心の底から酔いしれちゃいましょう。
これもミキミキにお似合いだ。
というか、ドラマティックすぎる展開の選曲が憎いほどにセンスいいねえ。
リズムセクションの粋なグルーブも極控えめながらも味わい深くて好感が持てますね。
演出効果が抜群さ。
ちょっと季節外れ感も否めないけど、ミキミキのニュー・フェバリット・ソングとなるかな!?((´∀`*))

「これは新曲だったので、心配だったんだけど、間違わなかったね・・・・良かったあ!
後半は私の大好きな八神純子様コーナーですよ。
・・・・DEJA VU」

(1980年4月21日リリースの3作目オリジナル・アルバムMR,メトロポリスに3曲目に収録)
MCとのギャップがこれまた楽しい。
ここでも八神&ミキミキ・ワールドにあなたを誘います。
とくとご覧あれ。
息をつかせる隙を与えてもくれない、極めつけのセットリスト。
もう何度も、彼らのステージを見ていますが、今回はコンパクトに纏め上げての名曲が目白押し。
いつものことながらレパートリーの豊富さも特筆モノ。
いつの間にか、感動的な歌メロと歌詞に打ち震えているのだ。
ドップリとセクシーでお洒落なムードに浸ってください。
グッと大人のサウンド溢れる、Jポップ・ナンバー。
目まぐるしい広がりを見せる、極上極まりない流麗なるメロディライン。
相変わらず完成度が高い鉄壁の歌声。
隠し玉のサンバホイッスルを吹き込む姿も幸せそう。
ミキミキちゃんは女性シンガーならではの華やかな魅力を振り撒いてくれたよ。
気合の入り方が半端ではないですね。
上手なシンガー数々あれど、ミキミキちゃんの表現力は別格。
皆、うっとり・・・・。

ベースのマサキヨくんは、さすがの歯切れ良いチョッパーも交えて、タイトに引き締まったベースランニングを描きあげます。
臨場感タップリで効果絶大。

ジュンコちゃん演じるシンセの優しくて淡いオーケストレーションが、そのまま本編へと繋がるキーボード操作も、小技の連発で観客の視線を釘付け。
目が離せません。
とあるキーボードプレイヤーも手放しで絶賛していたよ。

メンバー全員がノビノビと息のあったプレイに専念。
言葉を失うほどに。

極めつけはギターから紡ぎだされるトーンの音像。
奇跡の愁いを含んだパワフル・ヴォイスで応じるミキ嬢は新境地開拓。
こういう側面もあるんだねえ。
その引き出しの豊富さにはお口あんぐり状態さ。
思わず唸ってしまいます。
これだけ歌えたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ。
微笑ましくも、羨ましい限り。
遠く澄み切った果てしなき江別の空の向こうにまで届け!とばかりに、遠慮なくぶちかましてくれました。


「ではメンバー紹介をします!(ここでリスペクト目一杯こめて、一人一人を猛烈にアピール)

なんと7キロの減量に大成功したという太っ腹のリーダーで私のわがままを聞いてくれるセッキー。

凄腕ベーシスト・マサキヨはギタリストでもあります。二刀流。

超絶技巧派のギタリストはシモラー!

キーボードのジュンコちゃんは男顔負けの存在感を発揮。

そして男性陣に囲まれていつも女王様状態の私はミキミキちゃんです!


じゃあ、それではまだいきます。
八神純子さまをドンドンと歌わなくっちゃあ。 

違うアレンジで、ちょっと静かな曲・・・・思い出は美しすぎて(ペコリと義理固く一礼)」

「おお~~!」と感嘆ともとれるようなどよめきが沸き起こりました。

 ポップ・フレィヴァーに満ち溢れた、バラード(1978年1月5日リリース。3枚目のシングル。メジャーデビュー曲。同年発売の同名アルバムに収録)

ややテンポアップしてナイト・フライト・ヴァージョンで。
セッキー気合十分に思い切り入魂のフィルイン。
セッキーは普段のロッカー然とした佇まいとはまるで別人のように、虎視眈々と叩きだしています。
守備範囲の広い男だね。
たいしたもんだ。
彼の有り余る才能の片鱗を見せ付けられてしまいました。
安定感抜群のスネアによるショット・ワーク。
やや抑え目なベースがシンクロしての猛追。

咽び泣く素晴らしきキーボードが、極限までの音色を遥か彼方にまで轟かせてボーカルとのハーモニーを奏でる。
ジュンコさんの官能的なエレクトリック・ピアノによるバッキングがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。
前半は延々と情感漲るクリスタル・ヴォイスを堪能させてくれます。
心にしみじみと染み入るね。
会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、演奏に浸ってじっくりしんみりと感傷的。
アーティスティックなサウンドが変幻自在に揺らめきながらステージを包み込んでいます。
おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺が緩んじゃいそうだ・・・・・・・・。
まるでロマンテックな名画の一場面に入り込んだよう。
ミキミキちゃんが三度伝家の宝刀ともいえるサンバ・ホイッスルを吹いて彩を添えます。

「さあ、それでは、たくさんのリクエストがあったので、ラストはやっぱりあの曲・・・・・・・・・みずいろの雨で終わりたいと思います・・・・(1978年9月5にリリース。5枚目のシングル。60万枚のセールスを記録!)」

満を持して遂に登場!
これを絶対にやらなければ許されない。
ステージを降りられないよ。
セッキーによるカウント(今回は彼のホノボノとしたおとぼけMCが全く聞けなかったのが少しだけど残念・・・・)。
優しい人柄や思いやりをチラホラと覗かせるセッキーですが、やっぱり見るからに善人丸出しだ。
しかし、いざプレイに入るとなると、ここでも別人のごとく表情が男らしくって頼もしい。
マサがずっと心待ちにしていた、甘酸っぱくも青春のほろ苦い香りが目いっぱいに漂う曲がはじまりました。
永遠のニューミュージック・スタンダードでトドメを刺す。

一緒になって口ずさんでいる人も見受けられます。

MIKIMIKI嬢の感情移入と表現力は申し分なし。

いやはやなんとも参りました。(もうこれをやられたら私は思い残す事は何もありません・・・・。)
ここでもトドメとばかりサンバホイッスルが轟いた時には、心に染み入りウルウル状態。
そのどこまでも張りのあるボーカルには、ただただ聞き惚れるのみ。

MIKIMIKI嬢の豊かな声量はここにきても全く衰え知らず。
恐るべし自己主張。
益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」とでも言いたげだ。
追随するかのごとくギターソロが儚い終焉を告げる。
自然な曲の繋がりは抜群で演出力もバッチリ。
常にテンションの高い華麗なるステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。

 

「ありがとうございました。今日も、態度がでかくて申し訳ありません・・・(笑)。
本日はお誘いいただきましてありがとうございました!
あ!?これからもこのステージに出たいので、今後共よろしくお願いします(笑)
ライブイベントの話があれば、どこでもドアで駆け付けますよ!
持っていないけど(笑)」

 

安心で信頼度の高いステージングには、とっても満足さ。
観客の方々がバンドに向けて勢いよくクラッカーを放つ。
「パン!パン!!」和気藹藹と賑やかだ。
怒涛のジャパニーズ・ポップスショーはあっという間に終了しちゃったさあ。

またすぐにでも観たいよ!!
本当にお疲れ様でした。
感謝感激雨あられ状態だよ。((´∀`*))

会場に流れるBGMは最近復活したABBA で「チキチータ」

 

新型コロナウィルス感染対策のために、皆さん、声出し、ダンス、鳴り物の使用、最前列での写真撮影が控えめだ。

ミュージシャンらも派手な煽りは禁物。

ちょっと勢いづいて羽目を外してしまうと、すかさず注意が入ってしまいます。

早くこんな厄介な世の中が終われば良いのですが・・・・。

 

追記・・・MIKIMIKI嬢はかつてコンテスト&オーディション荒らしでブイブイ言わせていたそうですよ。

それも素直に頷けるというもの。

 

****さあ、残すところは1バンドとなりました!!(笑)

まだまだ賑やかに盛り上がっていきますよ!are you ready?!****

 




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