Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

さようなら ありがとう

2005-04-02 11:26:14 | 日記・エッセイ・コラム
先日 岐阜に行く機会があって電車を降りた時のこと。 実家まで行くにはバスで10分ほど揺られないといけない。
時間までを ゆっくりデパートで買い物をしながら過ごし 外に出てきて いつもと違う異変に気づく。
カメラ小僧が多い。 親子のカメラ小僧もいる。
電車に立ちはだかって 写真をパチリ!  親子で同じポーズでパチリ!
「おいおい 同じ趣味を教えるのは良いけれど マナーとか交通安全とか もっといろんなこともおしえんかい!」
と思ってみていた。 
それに撮っている物がなんだか解せない。
特に美しい電車や バスではない。 いつもと同じ。
そういえばもう少しで 岐阜祭り。 そのときなら 花で飾った電車もでていたかも知れない。
答えは バスに乗ってから分かった。
岐阜バスは 3月31日をもって55年の歴史に幕を下ろしたのだった。
今まで市営バス 岐阜バス 名鉄バスなどが岐阜の町を走っていたけれど ほとんどが会社によって走り分けをしていたので 岐阜バスが撤退するとは思ってもいなかった。
思えば高校生の時は このバスに乗って岐阜の南から北まで通っていたので 本当によくお世話になった。
やすい運賃で本当に助かっていた。
通学帯には  学校まで回り道しないで行けるバスも 何本か増発されていて 我が家で父や母が長い間車を持たなかったのは このバスのおかげかも知れない。  便利だったから。
運転手さんは いつもよりにこやかに 降りる人に一人一人挨拶をしている。
「長い間ありがとうございました。」
「こちらこそ ありがとうございました。 ご苦労様でした」
そんなやりとりが続く。
降り際に丁寧なご挨拶と パンフレットが渡される。 市営バスの今までの歴史と 切って組み立てるとバスができるキットがついている。
だんだん感極まってくる。
寂しいな!  本当にありがとう。
折しもこの日は名鉄が 市内を走るチンチン電車にも幕を下ろしていた。


コメント (4)
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