去年土岐の方へ紅葉を見に行ったとき ちび2は きれいな紅葉をとても大事そうにハンカチに挟んで持って帰っていた
ちび2は案外こういったことが好きで 家に帰ったら しおりを作るんだと言っていた。
そのときにふっと思い出した。豊田市にすんでいた頃隣の村に小原村があった。
その頃は村だったけど 大合併で豊田市になった。
小原村は四季桜が有名で 秋になると桜と紅葉が一緒に見られると近年話題になっている。
あ あそこは和紙の里だった。
ちび2がしおりを作りたいのなら 紙すきで自分の紙を使ったらどうだろう?
そんな思いつきで小原村までGO
今回はちび1も一緒に行ける。
紙漉き体験は余程大人数で無ければ予約はいらないんだけど 運悪く満員
どうする?どうする?
グッズなどを見ながら 体験のメニューを選んでいるうちに 案外早く順番が回ってきた。
講師は若い女の子
小原の和紙に魅せられて 移住して作家生活をしているらしい。
わくわくしてきたぞー
尤も私は口出しするのを控えますが
工房の外には 三つ叉の木がいっぱい植わっています。
「この木の繊維をほぐして 紙の材料を作るんだよ。沈丁花の仲間だから春先にとってもいい匂いがするの。どこかで見たいね。」
体験で使われた植物はこうぞでした。コウゾの繊維をほぐし糊を混ぜて紙の材料を作ります。
「糊はトロロアオイを使うんだよ。」
「トロロアオイって オクラの仲間?夏に港が育てたオクラとおんなじ花みたいだよ」
私も初めて知ったことで驚きでした。
四角い枠にすのこのようなものを張ったものを使います。
そこに コウゾの繊維とトロロアオイの糊を混ぜたものをかけます。 水でといてあるので ドロドロしていて すのこを通り越して 繊維が残ります。 何度かやってある程度厚みが出たら待機
このまま乾かすと真っ白な和紙ができるわけですが 少し芸術的にします。
色をつけた和紙の元が何本かの瓶に入っています。
ぴゅっ ぴゅっ 枠の中に撒きます
少しかわかして落水
指につけた水をはじいて 飛ばします。
紙の上に小さな渦がいっぱいできます。
色を撒いた上に落水・・・ なんだか少しづつ芸術的
その上に 飾り
紅葉だったり ラメだったり・・・
乾くまで待ちます。 どんなふうに仕上がるでしょうか・
できましたー
お兄ちゃんは小原の森 紅葉がちりばめられています。
ちびは 小原の四季
色の瓶がいい具合に広がってピンクのゾーンだったり 緑のゾーンだったり
そのなかに チョウチョがいたり 紅葉があったり
四季桜に 紅葉があって山の四季をかんじます。
いきなり行った割には面白い体験ができて ちびたちは鼻高々です。
おうちに飾っておけるように道具を買ってあげました。
父に どんな顔をして見せるのでしょうか?
初めてでもこんなに芸術的なのが漉けるのですね。
小原村には何度か行きましたが和紙のふるさとはいつも素通り。
今度行ったら覗いてみようかなと思いました(^^)
本当は和紙の葉書を作らせて 長崎のお婆ちゃんにお便りを書かせるつもりだったのですが メニユーになくて
同じぐらいの年頃の子供が ノリに色をつけて和紙に絵を書き込んでいるのを見てびっくりしました。子どもたちの創造性ってすごい
うちのチビ達は それでも一端の芸術家になったような気分で大満足の様でした。