Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

花と歴史の自然歩道

2007-04-19 01:07:00 | 山歩き

華厳寺から橫蔵寺へ

ミイラで有名な横蔵寺  ここは紅葉が美しいことでも有名だ。 そしてこの二つのお寺は とても歴史が古く 国から庇護を受けて発展してきた由緒あるお寺だった。この二つのお寺を結ぶ途中に妙法ケ岳があって この道は東海自然歩道になっている。

Kegonjisanmon

この道を歩こっ!とジオンさんからお誘いを受けた。 更に嬉しいことに今回はエコミュージアムの企画で この道の植物や動物のお話を聞きながら回るのだとのこと

仕事のある日だったけれど 無理矢理頼み込んでおやすみをもらう。 嬉しくて前の日はよく眠れなかった。

今日のコースは少し足に優しく 林道を車で登り 林道脇から歩き出す。 熊谷直実の墓 本堂跡 仁王門跡を回り 林道に戻って 妙法ケ岳の頂上に向かう。(667メートル) ここからつづら折れの階段を下りながら 華厳寺の上のミニ霊場巡りをしながら華厳寺に辿り着くというもの。今回は橫倉寺の上で折り返すけれど どのみちひとりでは とてもいけそうにないので 願ってもない嬉しい企画。

さて詳しいことはホームページの方に揚げるとして 今回は花の山歩きを主に辿りたい。

林道から登山口を登っていく。暫くすると 両側にイワウチワ イワウチワ イワウチワ 両側に可愛らしい姿を見せてくれる。しべにぶら下がって風にひらひら スカートを翻した様な花もある。三河の方ではあまり見ない花なので嬉しい。

Iwautiwa イワウチワと イワカガミ葉っぱは似ているけれど 違った花が咲く。イワウチワの葉っぱは 丸っこくて端っこが内側にえぐれている。 昔からある 団扇の様な形。

イワカガミは 葉っぱが少し濃くて 厚みもあつい。葉っぱは鏡の様に光っている。 そして葉っぱは 一寸反っている。

緑が美しい。 今日の緑の主役は クロモジとシロモジ

つまんで食べたらさぞかしおいしいだろうな。わかめの緑は咲き誇る花にもひけを取らないやさしく柔らかい色で 本当に美しい。黄色い花を付けているご両人にも出会う。  葉っぱの違い 幹の肌の違い  葉をもんで匂いを嗅ぐ。 クロモジは良い匂い。お菓子の横に添えられる楊枝になるのもうなずける。 噛んでもさわやかな香りが広がる。

Siromoji Kuromoji_1

Sikibi しきび  見た目はとても可愛らしくて上品な感じがするのだけれど 死者に手向ける花。葉を揉んでみる。

うえっ  何ともいえない嫌な匂いがする。 毒もあるらしい。土葬をしていた頃 死者の傍らに植えて 野生の動物が 掘り返すのを防いだと言う。 なるほど

ちょっと背筋が寒くなるような話だったけれど花の気高さをやはり死者へのもの。

石楠花群生地  ???

Yuzuriha 葉っぱは石楠花に似ているけれど 何か違う。花芽もついてはいない。ユズリハだった。新しい葉が出てくると古い葉は落ちてしまう。 世代交代の葉。 形は似ていても 違う。 

石楠花の葉は 裏が黒っぽい。光のかげんで うまく写せなかったけれど 石楠花とユズリハはまず葉っぱで識別。

群生地なのに何故? 盗まれてしまったのだろうか?

Shakunagenoha 山のレポを書いていると 詳しく書くことを良く思わない人がいる。 私は少しでも参考にあればと自分で解る範囲の情報を提供する。 しかしこんな風に盗みの目的で山に入り 自分の気持ちを満足させている人がいるのだと思うと こういう意見も仕方ないのだろうか? 

みんなで山の植物も動物も大事にしていきたいのに・・・

そんなことを思いながら歩を進めると ありましたー

石楠花 まだ花は咲いていない。 咲いたら綺麗だろうね。本当にみんなで大事にしていきたいよ。

気持ちの良い雑木林をクロモジとシロモジの当てっこをしながら歩いていくと横蔵寺本堂跡地に着く。桓武天皇の勅命を受けた伝教大師が 延暦寺のご本尊の一本分体の薬師如来様の聖地を探して全国行脚されていてここに創立されたとのこと

昔はこんなに高いところに作ったんだね  さほど広くは感じないけれど講堂 政所 鐘楼があったらしい。 戦国時代に焼けてしまったけれど 江戸時代に今の場所に再建 

昔はこの自然歩道を白装束の人々がたくさん歩いていたのだろうか? この山には石油が出たらしい。それを掘ることを生業として修行をしていらしたようで・・・初めて聞く話だけれど 興味深い。

Yokokurajiato_1 Nioumonato_1

少し先に仁王門跡もある。どちらも 心字池の跡とか 礎石とかしか残ってはいないけれど。 端に立てられた東屋から引き返す。 ここを下れば ミイラ堂とか横蔵寺に出るはず。

本堂跡から馬場道を歩く。周囲600メートル。 僧侶達はここを馬に跨って乗り回していたらしいのだけれど 直ぐに一周してしまうね。 はて?お坊さんに馬 あまりしっくり来ないな。

左から稚児岩と言われる大岩を通ってうらに出る。 熊谷直実のお墓があるところ。

Naozanehaka 元々埼玉県の出身の武士のお墓がどうしてここにあるのか解らない。 少し調べてみたけれど ここにお墓があると言う記述を見つけることが出来なかった。

いちのたーにの いくーさやぶれー

うたれしへいけーの きんだーちあわれ

あかつーきさむぅき すーまーのあらしに

きこえーしは これか あおばーのふーえー♪

あの悲しいお話の熊谷直実です。 クマガイソウやアツモリソウは 直実が戦のときに着けていた大きな袋(母衣)の様な袋を持っているとつけられた名前だそうで 写真でしか見たこと無い花に 心が騒ぐ。 みたい。

ここからさっきの林道までもどる。 早めのランチタイムだ。

Myouhoulunch今日の献立は焼き肉 ジオンさんがお肉と野菜を持ってきてくれる。私は? 「タレを・・・」と言われ素直にタレを用意する。エバラの徳用瓶 そして見栄を張って叙々苑のたれ

甘いタレと辛いタレで 良しとする。 オモニはまた絶品餃子を焼いてくれる。 このままではデブになると危惧して 海苔巻きサラダを用意する。

締めの杏仁豆腐を戴いてけろっとしているのだから デブを恐れているとは思えない。 おいしかった。 やっぱり食べてしまう意思の弱さよ!

長くなって読みにくいので その2に続けることにする。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする