そろそろ桜から卒業しても良いだろう。 十分見たよ
そう思っていたのに 天空に続く桜回廊のキャッチコピーを見て 行きたくなってしまった。 場所は私が大好きな場所 安曇野 毎年何度か必ず出かけることにしている場所。
春行ったこと無いし 行ってみよう。 写真では山の緑の中に一本の桜の道が出来ていた。こりゃ凄い。 一週間ほど前に行っていらした宮さんの情報に寄ると まだ桜は早くて 頂上は蕾だったらしいけれど・・・
豊科インターに近づくにつれてきょろきょろ スイス村から歩くと言うことは右側に桜回廊が見えるはずだ。 うーん 無いなぁ 良く見るとほんのり白い道が上まで伸びている山を発見。 あ!あれだ。
今日はなんて良い天気なんだろう。 左手に 大きなどっしりした常念岳が見える。その左は蝶ケ岳 常念だけの右に 雪をかぶっていない 綺麗な形の山がある。あれは有明岳。 去年はあそこを裏に回って中房温泉から三大急登 合戦尾根越えをしたのだった。 燕岳は見え無い。 それにしても雪を懐いた山は 透き通るような美しさで キラキラ光っている。 こんな山を見ながら安曇野の人は日々を暮らしている。
桜回廊のことはどうでも良くなるくらい興奮していた。
登る山は 光城山 私はこうじょうさんとおもっていた。 会社に安曇野出身の子がいて ひかるじょうやまと教えてくれたけれど よその人には まずこの読み方は出来ないだろうね?
桜あんまり無い。 愛知県の桜の名所 山崎川や五条川の方がいっぱいある。 天空に続く桜回廊は 見上げてみても何処にもない。
山に入っているだけで嬉しいんだから まったく問題ないけれどね
地元の人々が ハイキングに使う山ということで 標高差400メートルのコースはお気楽コースと 少し思っていた。 はは やっぱり山は山
光城山は 昔お城があったところ 戦国時代の初めの頃 海野六郎幸元という人がここに白を構えていて 狼煙をあげて近隣の白と連絡を取りあっていたのだそうだ。
やがて武田晴信によって攻め落とされ 武田方につくようになったとか。。。
はいはい また山城ですね。 高いところはよく見えるからね
この山頂に至る道はいっぱい。 今はあまり歩かれていないかな?と思える道も含めて 道は縦横無尽 ゆったりしたジグザグ道を歩けば そう体力はいらない。 しかし 掘り割りの様な道を行こうものなら たちまちずるずる滑る。 反対側から降りてきた人は 悲鳴を上げながら降りてくる。 今日は下が乾いているけれど 雨上がりだったり 雪解けだったりしたら 大変。
両方をその時その時で選びながら ゆっくり登っていく。 下には水仙が鮮やかな黄色を添える。 たんぽぽ負けそう。 春竜胆が咲いている。この青色は格別。 とても小さかったんだけれど 遠目にも解る。
花も良いけれど ここはやはり北アルプスの展望 時々振り返りながら 安曇野の美しい田園風景と バックのアルプスを楽しむ。 雪形は まだ少し早かったみたい。常念坊も蝶々も見えない いつか見てみたい アルプスの雪形
この山は自然の山と言うよりは 公園の山として作られているらしくて ムスカリのような山には無いだろうと言う花もあちこちに咲いている。
面倒だったわけでは無いけれど 花の写真 うまくもないのにオンパレード 失礼しました。 里と何も変わらない花の山と言うことで・・・
面白いものも見つけたよ。鳥の巣 とか宿り木とか。。。
標高差わずか400メートルほどのピクニック気分の山も 最後にははぁはぁ 喘ぎ 登り切ったと思ったら その先奥に続いていたりしたけれど 頂上で見たアルプスの景色は最高。 槍が見えるよと言うことだったけれど 残念 そこだけ午前には無かった雲がかかっていた。その代わり 有馬山の向こうに小さな小さなとんがりが見える。 去年行った燕 知っている山が見えると なんだか嬉しい。
光城山からは なんてこった 長峰山への道はアスファルトの道 おまけに時々車が走っていく。 脇道を見つけては出来るだけ 地道を歩くようにしたけれど。 少々辟易としながら展望地に登る。少し広いところに花を育てているのだろうか? 何も咲いてはいなかったけれど 耕された跡があった。 蝶の森もある。
ここで面白いものを見た 枝にまん丸い堅いものがついている。枯れている。 初め松ぼっくりか何かが落ちて引っかかっているのだと思ったけれど ちゃんとくっついている。 後で知ったのだけれど ひょっとしたらあれは おやまぼくち そばの中に練り込んで腰の強いそばを打つというあれ 写真が無いので はっきりとは言えないけれど
天平の森を過ぎて暫く行くと あった あの摩訶不思議なオブジェ わっかが万歳しているみたいな オブジェ これは長峰山(933メートル)のシンボル 広く傾斜のある広場になっていて 展望台も作られている。 下の方には ハングライダーの飛び込み台らしきものもある。 安曇野の景色が一望。 ちひろ美術館特定できないかな?と思ったけれど 私には解らなかった。
さて終盤 長峰山を下っていく。 桜回廊の事はすっかりわすれていたけれど 芽吹きの山が美しいので 山に身を置いているだけで嬉しい。 帰りはいつも一抹の寂しさが残る。
長峰荘まで 時々きつい下りを 足を気にしながら下っていく。 最近下りには 大ブレーキが掛る。 木が変わる事に 変わる山の表情を楽しみながら 降りていく。
やがて 下の方から屋根がいっぱい見えてきて 麓が近いことを知る。 鉄階段を超えたら 桜満開
今まで見られなかった桜が ここでは 確かに桜のトンネルになっていた。