Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

天空に続く桜回廊・・・のはずだった

2007-04-20 00:49:00 | 山歩き

そろそろ桜から卒業しても良いだろう。 十分見たよ

そう思っていたのに 天空に続く桜回廊のキャッチコピーを見て 行きたくなってしまった。 場所は私が大好きな場所 安曇野  毎年何度か必ず出かけることにしている場所。

春行ったこと無いし 行ってみよう。 写真では山の緑の中に一本の桜の道が出来ていた。こりゃ凄い。 一週間ほど前に行っていらした宮さんの情報に寄ると まだ桜は早くて 頂上は蕾だったらしいけれど・・・

豊科インターに近づくにつれてきょろきょろ スイス村から歩くと言うことは右側に桜回廊が見えるはずだ。 うーん 無いなぁ  良く見るとほんのり白い道が上まで伸びている山を発見。 あ!あれだ。

今日はなんて良い天気なんだろう。 左手に 大きなどっしりした常念岳が見える。その左は蝶ケ岳 常念だけの右に 雪をかぶっていない 綺麗な形の山がある。あれは有明岳。 去年はあそこを裏に回って中房温泉から三大急登 合戦尾根越えをしたのだった。 燕岳は見え無い。 それにしても雪を懐いた山は 透き通るような美しさで キラキラ光っている。 こんな山を見ながら安曇野の人は日々を暮らしている。

Jyounen

桜回廊のことはどうでも良くなるくらい興奮していた。

登る山は 光城山 私はこうじょうさんとおもっていた。 会社に安曇野出身の子がいて ひかるじょうやまと教えてくれたけれど よその人には まずこの読み方は出来ないだろうね?

桜あんまり無い。 愛知県の桜の名所 山崎川や五条川の方がいっぱいある。 天空に続く桜回廊は 見上げてみても何処にもない。

山に入っているだけで嬉しいんだから まったく問題ないけれどね

Hikarujyouyama

地元の人々が ハイキングに使う山ということで 標高差400メートルのコースはお気楽コースと 少し思っていた。 はは やっぱり山は山

光城山は 昔お城があったところ 戦国時代の初めの頃 海野六郎幸元という人がここに白を構えていて 狼煙をあげて近隣の白と連絡を取りあっていたのだそうだ。

やがて武田晴信によって攻め落とされ 武田方につくようになったとか。。。

はいはい また山城ですね。 高いところはよく見えるからね

この山頂に至る道はいっぱい。 今はあまり歩かれていないかな?と思える道も含めて 道は縦横無尽  ゆったりしたジグザグ道を歩けば そう体力はいらない。 しかし 掘り割りの様な道を行こうものなら たちまちずるずる滑る。 反対側から降りてきた人は 悲鳴を上げながら降りてくる。 今日は下が乾いているけれど 雨上がりだったり 雪解けだったりしたら 大変。

両方をその時その時で選びながら ゆっくり登っていく。 下には水仙が鮮やかな黄色を添える。 たんぽぽ負けそう。 春竜胆が咲いている。この青色は格別。 とても小さかったんだけれど 遠目にも解る。

花も良いけれど ここはやはり北アルプスの展望 時々振り返りながら 安曇野の美しい田園風景と バックのアルプスを楽しむ。 雪形は まだ少し早かったみたい。常念坊も蝶々も見えない いつか見てみたい アルプスの雪形

Azumino

この山は自然の山と言うよりは 公園の山として作られているらしくて ムスカリのような山には無いだろうと言う花もあちこちに咲いている。

Akahatena Harurindou  

Mitubatutuji Miyamahakobe

Nitinitisou Nanasi

Pink_1 

Suisen

Tamusiba

Utugi

Tanpopo

面倒だったわけでは無いけれど 花の写真 うまくもないのにオンパレード 失礼しました。 里と何も変わらない花の山と言うことで・・・

面白いものも見つけたよ。鳥の巣 とか宿り木とか。。。

Torinosu Yadorigi

標高差わずか400メートルほどのピクニック気分の山も 最後にははぁはぁ 喘ぎ 登り切ったと思ったら その先奥に続いていたりしたけれど 頂上で見たアルプスの景色は最高。 槍が見えるよと言うことだったけれど 残念 そこだけ午前には無かった雲がかかっていた。その代わり 有馬山の向こうに小さな小さなとんがりが見える。 去年行った燕 知っている山が見えると なんだか嬉しい。

光城山からは なんてこった 長峰山への道はアスファルトの道 おまけに時々車が走っていく。 脇道を見つけては出来るだけ 地道を歩くようにしたけれど。 少々辟易としながら展望地に登る。少し広いところに花を育てているのだろうか? 何も咲いてはいなかったけれど 耕された跡があった。 蝶の森もある。

ここで面白いものを見た 枝にまん丸い堅いものがついている。枯れている。 初め松ぼっくりか何かが落ちて引っかかっているのだと思ったけれど ちゃんとくっついている。  後で知ったのだけれど ひょっとしたらあれは おやまぼくち そばの中に練り込んで腰の強いそばを打つというあれ  写真が無いので はっきりとは言えないけれど

天平の森を過ぎて暫く行くと あった あの摩訶不思議なオブジェ わっかが万歳しているみたいな オブジェ これは長峰山(933メートル)のシンボル 広く傾斜のある広場になっていて 展望台も作られている。 下の方には ハングライダーの飛び込み台らしきものもある。 安曇野の景色が一望。 ちひろ美術館特定できないかな?と思ったけれど 私には解らなかった。

Nagaminesan Para

さて終盤 長峰山を下っていく。 桜回廊の事はすっかりわすれていたけれど 芽吹きの山が美しいので 山に身を置いているだけで嬉しい。 帰りはいつも一抹の寂しさが残る。

長峰荘まで 時々きつい下りを 足を気にしながら下っていく。 最近下りには 大ブレーキが掛る。 木が変わる事に 変わる山の表情を楽しみながら 降りていく。

Nagaminekudari2 Akamatu

やがて 下の方から屋根がいっぱい見えてきて 麓が近いことを知る。 鉄階段を超えたら 桜満開

今まで見られなかった桜が ここでは 確かに桜のトンネルになっていた。

Sakurakairou2

コメント (4)
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花と歴史の自然歩道2

2007-04-20 00:33:00 | 山歩き

ランチを取ったベンチの左手を登っていくと東海自然歩道。 そこから登るかと思ったらしばらくは林道歩き。 

「今日は山登りでは無いからね。」と念を押されたので少しでも楽な道をいこうと思ったのかな? 林道には大きな水たまりがあって そこに無数の蛙の卵が産み付けられている。

ひえーっ こんな水たまりに産むなんて命がけだよー と言うか生存率低そう。現に一台の軽トラックが取りかかってゼリー状の紐を無惨に・・・生きていくって難しい。

Sirosyoujyou 林道を歩くと 斜面にショウジョウバカマが・・・ おっ!白花があるね  突然変異? 色が抜けたとは思えない。まだ咲いて間がなさそう。

林道が大きくカーブしているところで いきなり斜面を登り始めた。 おっと 登山道じゃないよ 踏み後の無い斜面を登るのは少々骨が折れる。何もこんな所登らなくても・・・

ほんの数メートルの冒険でしたけれどね。

登り切った所に 綺麗なミヤマシキミが咲いている。このミヤマシキミちゃんはとても美人。 元気な葉っぱに花火のような小さな花がいっぱい。 賑やかだけれど 清楚で可愛らしい。

Miyamasikimi

ここからまず鉄塔まで少しずつ登っていく。 鉄塔は見えるけれど遠い。登っても登ってもつかない。

花を楽しんで行くしかないね。嫌になるくらいのアップダウンも出会った花がそれを忘れさせてくれる。

白い花が目立ってきた。 辛夷だね

ところがそうではなかった。 私は白くて赤ちゃんの手のようなこの花を辛夷と思っていた。 ところが正確にはタムシバなんだそうです。

タムシバと 辛夷の違い

タムシバは花の直ぐしたには葉っぱが無いけれど 辛夷には葉っぱが一枚あるというのだ。 細かいことを言うと 花をちぎってみるとその下に半分くらいのがくのようなものがあるとか あるのだけれど・・・これが一番簡単な見分け方。

タムシバは甘い香り 山の中で出会う花はタムシバの事が多いのだそうだけれど 噛んでみると甘いのはタムシバ つんとちょっと辛いのは辛夷  知らなかった。

青い空に 白いタムシバ 緑の山 とてもよく似合う。

イワウチワの群落がある。右にも左にも・・・少し時期は過ぎている筈なのに まだまだなかなか・・・白花の群落もある。 突然変異? ピンクの花の群落に 白の群落は無い。不思議。

IwautiwagunseiSiroutiwa 

少し開けたところに 送電線の鉄塔。池田町の町並みがみえる筈だったけれどあんまり 鉄塔によじ上るしかないな(いえ私はよい子だからそんなことはしません)私に解るのは池田山ぐらいだしね

のびをしてみたりきょろきょろした後 諦めて先に進む。暫くすると妙法ケ岳の頂上。 通り過ぎてしまいそうなくらい。 細長いケルンが出来ている。 そっと積んでみる。

カタクリもあちこちにいっぱい。あんまり無造作に咲いているから踏みそうになる。 山の花はオオカメノキ レンゲツツジ どちらも近づけないので 接写できず。

その代わりと言ってはなんだけど ずっと私たちの回りをひらひら飛んでいたギフチョウの写真を撮ることに成功。 ここは カンアオイの群生もあってギフチョウのサンクチュアリらしい。ギフチョウは 青いものが好きだとかで 菫やカタクリに止まっては 飛び立ち・・・

何羽も何羽も ギフチョウは人なつっこいから必ず人が通る稜線上に出てくるんだとか・・

Gifucyou_1

Ookamenoki Rengetutuji

頂上を越えると つづら折れの下り道 激下りもある。転ばないように慎重に降りる。

暫く行くと山の斜面に少し変わった菫が見えてきた。

花は菫なのに 葉っぱがわりと大きくて ギザギザに切れている。ハート形の葉っぱじゃない。 エイザンスミレ 初めて知った名前

今日の菫は タチツボ菫とシハイスミレ 

Eizansumire 元々スミレは生命力が強そうで何処にも咲いて登山道を賑わしてくれるけれど このスミレは 葉っぱとのバランスも良い美人。

シハイスミレは 細長い葉っぱで少し黒みを帯びている。葉っぱを裏返すと 紫っぽい。

紫背スミレと言うらしい。 なるほど

Sihaisumire タチツボスミレは 花を取ると下から魚の骨のような堅いものが出ている。 長いこと墨壷の似ているのだと思っていたけれど・・・

さて激下りを続けていると 華厳寺の奥の院に出る。 ここで少し立って休む。 ここからは西国三十三番満願霊場のミニ版が連なっている。ジグザグする度に祠が一つ。

華厳寺は三十三番目 一つ目は2月に行った滋賀県の繖山の観音正寺 おっ! 一石二鳥じゃないの 観音巡りしながら下るなんて。。。 え?でもこれってさかうちだよ 亡くなった人を呼んでしまったら大変

谷も現れて 草花は完全に 里のものに変わってきた。しばし オンパレード

Cyarumerasou ぴんぼけチャルメラそう あまりに小さくてピント合わせるのは至難の業。

Kiransou

キランソウ  青い色がとても鮮やか 地面に張りつくようにして咲いている。

Sentousou 仙洞草  小さな花火のように先ではじけている。

あ そうそう 線香花火のようだね

Tigoyuri チゴユリ 山でこの小さな花を見つけるとかなり嬉しい。

下を向いてはにかんでいるので見つけにくい。

良く似たほうちゃくそうもあった。カメラのいけないところ

Koke これはなんて言ったっけ? 垣通しに似ているけれど長くない。 何とか苔らしいのだけれど すっかり忘れてしまった。

まだまだあったよ。シロハナノイカリソウ フユイチゴ ウマノアシガタ カキドオシ・・・

写真がうまく撮れなかったので 残念ながら載せられません。 こんなにたくさんの花を見て満足なのに 最後に 華厳寺の木にとまってなびいているセッコクを見つけ ふわふわのハンカチの様な石楠花を見たり 帰りに竹中公園で花桃を見ながらお茶を楽しんだり 夢のような楽しい一日でした。

ジオンさん エコミュージアムの人々 阿繍さん 本当に本当にありがとう。

Hanamomo Shakunage

コメント (6)
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