すっかり暖かくなって 回りはいつの間にか百花繚乱。 桜は葉をつけ初め 緑とのバランスも美しく ミツバツツジや桃の濃い色も混じってきて 本当に綺麗。
先日の蛇峠山は 花には恵まれなかったと言うわけで 今週の遠出は木曽福島に決定。 駅の西側 川に平衡して走る 福島城址山へ行く。 この山地元の人は児野山(ちごのやま)1281m と呼んでいるらしい。 木曽氏の要塞と言える山城。実際は 川沿いの地に居住していたそうだから・・・
大手門の公民館で身支度を済ませ出かける。 興禅寺の裏手から山を登っていく。 興禅寺は 木曽義仲のお墓があるところ。 巴御前と離されてさぞかし寂しいだろうな。
興禅寺は花がいっぱい。 まず黄色い福寿草がお出迎え。 お墓の回りは黄色一色。 しだれ桜も立派な枝振りを見せてくれる。 こちらではまだ早春なのか 花は3分咲きぐらい。桜草は まばゆい程の色鮮やかさ。
お墓なんだけれど これだけ花が咲いていると なんだか心が高揚する。
家は山の中腹に広がっていて アスファルトの道。 直ぐに城山遊歩道へ入る道がある。 城山は左手なのに 大きく右に曲がって登っていくのがなんだか 納得行かないけれど 大きく回って揚弓場から尾根に出る。ここからはゆったりした登り道。さすが木曽。檜が美しい緑を作っている。 檜 檜 檜何処まで行っても檜 道は歩きやすいし 時折光が差して 気持ちの良い山歩きには違いない。 しかし少々飽きてくる。
城跡までの長い尾根歩きは少し開けた尾根に変わって その後から堀を超えるために急な上り下りになる。 ロープも張ってあるけど 必要ではない。
まず三の丸跡 その後二の丸跡を通って本丸跡に出る。 から堀がはっきり残っている。 町からは標高差300メートルほどと思われるけれど それにしても 大きな城塞を作ったものだと素人目にも思えるものだった。
その思いを更に強くしたのは本丸から 権現滝方面に降りようとしたとき。 急斜面はジグザグに降りていくものの かなり手こずるものだった。 足腰が強い昔でも これはきっと大変だったろうな。
ここまで緑の中 展望もなく歩いてきたけれど 少し様子が変わってきた。 斜面をゆったりトラバース。 山にいることを忘れるくらい ゆったりした道。 と同時に花がちらほら見えてくるようになった。
ン?これは可愛い花だけれど 何だっけ? この葉っぱ どこかで見た。。。 そう真富士山だった。 ここまで出てくるのに解らない。。。と言う奴で暫くイライラ 確か走り回るんだった そんな名前だった。 狂うんだっけ?
断片的に記憶が甦ってくる。 クロユリの様な可愛い花だけれど 狂う 走る。。。あ! はしりどころだ~~ あ~すっきり すっきり すっきり
良かった 可愛いからと言って 摘むことは無いけれど 触って汁が付いただけで 瞳孔が開くらしい。 くわばら くわばら
暫く楽しい山歩きとなる。 花が 小さな花がいっぱい咲いている。名前の分からないものもたくさんあるけれど 嬉しくて わくわくしてくる。
これはなんだろう? フッキソウの赤ちゃんかしら? ヒトリシズカと思ったけれど 少し違うんだな。
バイカオウレンもあったよ。 もう時期は終りだと思うけれど まだ残っていた。 可愛い。 小さくて可愛い。
名前の解らない花もある。アケボノソウみたいだけれど ホトトギスみたいなあの模様が無い。 何?
こんな風に花を探してきょろきょろしていると 回りの様子も開けてくる。 どこかから水の音。 滝が近いのかも知れない。 平行移動が終り少しずつ降りていく。足もとに小さな小川が流れている。 木の根本から泉が吹き出しているこの辺りは泉の森と言うらしい。
泉の森 素敵な響き。
水辺へ来て花の咲く条件も変わって来る。
今回一カ所だけ木曽福島の町が見える場所があった。 切り倒された木の向こうに見える木曽福島の町 特別な場所では無いけれど 思わずお~~っ!
左に巻いて行くとまもなく権現の滝
水量はあまり無いけれど 高さ25メートル 風情のある滝
権現の滝は 木曽義仲が挙兵するときに 御岳大権現を勧請して沐浴祈願した場所 また 江戸時代には御岳の覚明行者が ここで修行されたとか・・・伝統ある修行場だったんだね
高さがあるので何カ所かで立ち止まって見る。 急斜面 ジグザグした道を花を見ながら歩いていく。 あんまり花に夢中になって もの凄い急斜面であったことに気づかなかった。 立ち止まって振り返って呆然。 こりゃ膝にも悪いわ。
ここからは 山野草が次から次へと・・・ 今年まだあまり山野草に出会っていない私にとって とてもどきどきする 下り道だった。
ピントが合わないところはご愛敬と言うことで・・・何しろ急斜面だったので 近づくことは難しかったのです。
いくつか名前が解らないのがあります。 解る人 教えてくださいね。
ダンコウバイ? サンシュユ? 黄色いまん丸な可愛い実のような花。木についている。ぼんぼんみたい。 何?
解らない花ばかり。 この青い可愛い花は 菫ではないと思う。葉っぱが違っていたもの。 でも花はツリフネソウみたいに 長いし・・・
ヤマエンゴサク? ケマンと間違えそうだったけれど 葉っぱが完全に違っていた。それにちびっこ
ケマンはあった。証拠写真が無い。
小さな小さな花 急斜面にいたからこれ以上近くでは会えなかったよ。
山へ行くと何処でも見られる花というか 葉っぱというか・・・真ん中の黄色が目のように見える。 青いのも 黒っぽいのも見たことあるけれど ここでは これ一色。
この葉は食べられるんだそうな。 食べたこと無いな。
これは菫の仲間でしょうか? はっぱは それらしいけれど・・・
こんな風で たくさんの花に出会っても 名前を知らないので 悔しい。知らなくても楽しむことは出来るんだけれど 知っていると知らないとでは大違い。 でも小さな花がいっぱいのこの山は大好きだったよ。