Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

カサコソ落ち葉を踏みしめて 鶏冠山

2007-12-07 14:00:00 | 山歩き

前にも後にも誰もいなくなってしまったけれど時間は11時半頃。ここから尾根道を左に歩いていく。尾根道だから 少しは楽になるだろうと考えたのだけれど そうでもなかったな。

しばらくは 岩の道もあり 先を知らないので またあの大岩の登りに出会うかもしれないと思うと 不安がよぎる。

Keikanhe1 Keikanhe2

落ち葉をカサコソ言わせながら歩くのは楽しいけれど 思ったより起伏が激しい。

Keikanhe3 Keikanhe4

行く手が明るい。ああそこまで行けば頂上なんだ もう少しだよ。

そう思って自分を励まして登っていく。振り返る ずいぶん登ったね

あれ? 

やっと登りついたと思ったら だだのピーク。 また下っているではないの?

がっかり。 登って登って振り返る。 日の光を受けて紅葉が美しい。私と一緒で盛りを過ぎているのに 脚光を浴びると輝く物らしい。

Kouyou  時々樹間に栗東の町が見える。馬のトレーニングセンターだろう。競技場のような建物が見える。

割合案内の無い山だけれど コールセンターに繋がる電話番号と コールポイントが沢山付けられていた。わからなくなったら ここに聞けっていうわけでは無いだろうけれど 少し安心。

Keikanhe5_2 

Nagaione 二度ほどおおきなピークを越えてはぁはぁ言いながら辿り着いたのが頂上。

11時50分 まだ昼前。

頂上ではいくつかのグループが食事中。 あの姦し娘ならぬ 姦しおばさんもいる。

私が最後と思っていたけれど 主催者が最後を歩いていた。一緒に腰を下ろしておむすびを食べる。「下りは もうあんな岩下りは無いでしょうね?」

「いえ 長いこと来たこと無いから わかりません」

Rittou Sankakuten

なんだって~ぇ? そう言えば名鉄のインストラクターは鶏冠山をけいかんざんと読んでいた。きちんと調べたわけでは無いけれど これはとさかやまと読むと思う。 ネットの仲間はみんなとさかやまと読んでいる。

一つ食べたら十分 姦しグループと前後したくないので 帰りを急ぐことにする。どうか 岩下りはありませんように。

暫くは 落ち葉かさこそ 静かな癒しの道。

Gezan1 Gezan2

ゆったりした坂道が嬉しかった。でもこの山そう簡単にくだれるはずはない。

途中から 足もと危なっかしい大下りが待っていた。 落ち葉のしたが見えないから 様子がわからない。

滑って大けがしないように すこしづつ ゆっくり下る。

でも 緊張で大汗。

この道は北谷線と言うらしいのだけれど いつも左側に大きく谷を臨み その向こうに鶏冠山のてっぺんを見て歩く。 谷を回って大きく周回するような感じだろうか?いつもいつも左手に鶏冠のてっぺんを見ているので何時辿り着けるか・・・・進んだ気がしない。

Mikamiyama もう一度栗東のトレーニングセンターを見て その先に近江富士と言われる 三上山を確認してから ひたすら降りていく。

ひょこっと張りっぱなしのテントがある林道に出たときには ほっ! 転ばなくて良かった。

右手に不思議な駐車場が・・・ 誰も止めてはいなかったけれど 整備されて 車いす用の駐車場まである。

どこから来るのかな? 車椅子で登れる山では無いんだけれど・・・・

Cyuushajyou ふと思い当たった。登りでぶつかった分岐はたまみずきの道と言われ とても整備されていた。 この駐車場はたまみずきの道へ行けるんだ。

納得して林道を歩く。あと少しで 駐車場だった。無事に帰れた喜びがフツフツ湧いてくる。

ふと左を見ると 山肌がごつごつ 異様な様子をした山が見える。あ あれが金勝アルプスだ。 きっとそうだ。隣の山だったんだ。

Tenguiwa そのごつごつした山容を見て 今度絶対行くと誓った。次の火曜日に ピーちゃんとどこかの山に行く約束をしていたので 絶対引きずり込もうと思った。

不思議な山 湖南アルプス。

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一枚岩の登りにおろおろ 鶏冠山

2007-12-07 13:00:00 | 山歩き

山中間 ジオンさんに(こう言うのが憚られるほどレベルは違う)滋賀県に金勝アルプス(こんぜあるぷす)とよばれる面白い山があると聞いた。何時か案内するから一緒にいこっ!と誘われて楽しみにしていた。しかし休み合わず。 

名鉄バスハイクで 鶏冠山へ行くプランがあった。 湖南アルプスと書かれていた。湖南アルプス?何処だろう? 金勝アルプスに近いのかな? 軽い気持ちで参加した。足慣らしと 下調べだい。

草津田上インター 最近できたインターらしい。 長い長いくるくる道を抜け 草津の町を抜けたかと思ったら割合直ぐにキャンプ場にたどり着いた。 上桐生。途中に山の上におかしな格好の岩がいっぱいたんこぶのようについた山を見つける。「あ あれ 金勝アルプスじゃないんかなぁ?」

今日のコースは 暫く林道を歩いたら右に折れて落ケ滝線を登り 分岐で左に折れて鶏冠山へ登る。その後北谷線を降りての周回コース。ざっと説明を受けて楽しみは滝コースかな?

林道を歩いていると 七夕の短冊のようにいっぱいの木札がぶら下がっている。地元の小学生が書いた木の名前のプレートらしい。 

RindouKifuda ぼけているけれど 地元の人々が 山を 木を 自然を大事にしていきたいと願っている事が感じられる光景だった。

右に折れると向こう側から光が差してくる。 ん?

暫く樹林帯を歩くつもりだったので 不思議と思っていたら もっとびっくり。

綺麗な池と とても綺麗に整備された畑が。。。 こんな奥まで来て畑? 車まで入っていたよ。

Hatakehe Okunohatake 

猪よけだろうか 畑はぐるりと柵が張り巡らされている。

ここから 山の中に入っていく。

Kato

何度か沢を渡る。水は少ないけれど綺麗。 さわさわと音を立てている。傾斜も緩く 軽く汗がにじむ程度の山歩き。 時々笹が茂って足もとを隠していたり 木の枝がつきだしていて ダウンを引っかけそうで歩きにくいと感じたところもあったけれど おおむね気持ちの良い山歩き。

Yamamiti Koeda_2

Ike_2 

Bunki 一度小さな道路を横断する。この道はユニバーサルデザインの遊歩道 たまみずきの道に繋がっているようだった。

たまみずきの道って何? 知らないけれど 道の整備され方を見ると 公園と遊歩道を合わせ様な物だろうか?

私達はその間の狭い道を直進する。

突然現れたおおきな岩。 あれれ? 何の前触れもなく転がって道をふさいでいる。手を添える程度で登り切れる物だったけれどこれが今回の山登りの序章だったのだ。

Ooiwa 更に二度ほど沢を横切っただろうか? 後ろに続く二人組が気になって仕方ない。 大きな声で自分の登った山の自慢を果てしなくしている。 二人で歩いているのだから二人に聞こえたら良かろう物を・・・沢の音を消し 小鳥の歌声を消し 風の音を消し

こうなると気になって気になって仕方ない。 先を譲って私はゆっくりゆっくり歩くことにした。

暫くすると 落ヶ滝への分岐に出る。ここは行き止まりなのでピストンで戻って来ることになる。距離は短そうだから良いか?

狭い道を戻って来る人とすれ違いながら進む。

高低差はそう無いけれど おおきな岩がごろごろしていて 時々手を使い ヨイショヨイショと足場を探しながら歩く。 水の音が少し大きくなったと思ったら おおきな岩の壁が現れる。上には落っこちそうな岩がひょこんと乗っかっていて ちょろちょろと水が流れている。

だから 落ケ滝?

Otigataki

水は美しく 壁面は水が長い間に付けた模様になっている。滝壺には落ちる水の力で削り取った穴があり その中をころころと石が回っている。

振り返ると回りの山は岩でいっぱい。 歩いてきた道とはおよそ違う顔をしている。

滝を後にして分岐に戻り落ケ滝本道を進む。 道は谷を巻きながら だんだんに右の方に登っていく。 先ほどの滝の上に出る感じだ。

だんだん足もとの様子が変わってくる。 花崗岩のザレた道になり 下りはまるで滑り台。 砂の中になんとなくできたへこみを見つけてゆっくりと降りていく。

途中二度ほど 谷から草津や大津を望める場所があって 汗を拭きながら立ち止まる。 琵琶湖も光っている。落ケ滝がどんなふうにできているかわかる。

Zareba Enbou2

大津の遠望を満喫して更に登ろうとしたら やや なんだか様子がおかしい。おおきな岩の川原のような風景が広がっている。一つ一つの岩が大きいので両手で手をついて越えなければならない岩の川。 風景としては 日本庭園の用で面白いけれど 何? 何なの?これ

ここは大雨が降ったら決して登れない山だわ。

Iwasawa Iwanosawa

通行止めの案内を避けて 困惑しながら左に入る。狭いわかりにくい道を行く。 また少し樹林に入る。 

足もとをちょろちょろ水が流れるので不思議に思ったら 衝撃の行く手が・・・・

目の前におおきなおおきな一枚岩が立ちはだかっている。 きょろきょろ辺りを見回しても 道はない。 こんな所行くはず無いよな? ん? まさか・・・

左手頭上たかくから一本の頼りなげなロープが下がっている。こんなに高くまで登ってきたのに・・・・

Iwaba1 Rope

振り返ってみる ひえ~~

ここで落ちたら生きて帰れないかもしれない。

でもロープはあまりに細くて私が引っ張ったら切れるかもしれない・・・・と不安になる。

ふと我に返ると 先ほどまでどこかで聞こえていた甲高い声が 静まりかえって人の気配も無い。 水の音がするだけ。

「引き返そうか?」これも一つの選択だと思いしばし考える。

岩はやや左に高く傾いていた。従ってロープが無い右側の方が傾斜が緩やかで距離も少々短い。たてに切れ目が少しある。 こちらを手だけで登ってみよう。駄目だったら諦めて引き返そう。

つるつるした岩なので手を引っかけるところは無い。落ちれば運が良くても大けがだな。

つるつるした岩でもなんとなくくぼみはある物で そこに足を載せて体をあげてみる。手をひっかけられないので 体をうんと前に傾けてバランスを取る。 時々岩の切れ目にも指が入る。

そんなふうで何とか岩の真ん中まであがれた。 後は四つんばいになって這い上がっていく。遠くから見たら どんなふうに見えるだろうね? 後で冷静になって考えてみる。 苦笑 熊さんだってもっと敏捷に登るだろうに。。。。(熊さんだから?か)

Iwaba2 岩の上から登った道を見下ろしてみる。 ひえ~~っ こんなきつい岩だったんだ。 ぶるぶる 身震い

岩の家から狭い樹間を抜けて歩く。

青空が近く もう尾根に近いはずだけれど この山は突然何が起こるかわからない。

もっとおおきな岩が現れたら・・・・あの岩を降りて帰るなんてできそうにないし みんな何処に行ってしまったのだろう?

とは言っても あのかしましい二人組に会いたいと思わなかったけれど 突然目の前に分岐を示す案内が現れた。

Bunki2鶏冠山 と逆の方向に天狗岩 耳岩とある。

天狗岩 耳岩 とても惹かれたけれど距離も時間も書かれていなかった。今日のプランから行く即の帰着時間にたっぷり時間はあったのだけれど 必要時間がわからないので無理はできないと思った。

天狗岩も 耳岩も 鶏冠山の反対側の展望所ぐらいにしか思っていなかった。後から これが金勝アルプス 竜王山の一部とわかって 残念な気持ち半分と 行かなくて良かったの安堵感。

あそこまで行っていたら 時間に戻れなくて捜索願い出ていただろうね。

コメント (2)
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