Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

7/27 夏の伊吹山 観察会Ⅰ

2014-08-12 22:07:00 | 山歩き

今年は 花の時期が変です。
春は びっくりするくらい早かったのに 夏の花がひどく遅れている。
連日猛暑日が続いていたと言うのにどうしたことでしょう?

Ibukiyama

山小屋さんの山レポで 「伊吹山は花が無かった」みたいなことが書かれていたので 地元愛故というわけでは無いけれど思わずむっとしてしまったけれど 間違いというわけでは無かった。

7/24 まず下見。本来は会員が下見に行くのだけれど Kさんを仲間に入れてもらうことにしてふれあいセンターへ
この日保全のグループも一緒でしたので合流して 保全を手伝いながら下見会に

日にちが近いので あまり花も変わらず 一緒にレポートします。

例年ですと 頂上はピンクの絨毯を敷いた様に華やかになります。
初めてこの山に登ったとき 8合目あたりでへとへとになっていた私を上から降りてきた登山者から「頑張って~ 上は天国の様に綺麗よ~」と励まされました。 頑張って登りついた時の感動は今でも忘れられません。

それなのにシモツケソウ全く咲いていないのです。
近年アカソやフジテンニンソウが勢いを増して シモツケソウが元気なくなっていたのです。
でも 今年はそのせいだけでは無いようです。

観察会ですから 9合目の駐車場から登っていきます。 天気も悪い。
雨具を着込むほどでは無いのですが 霧がひどくて視界が開けません。 伊吹山はそんな山ですが・・・・ 川がないのに植物は元気です。

Simotukesouシモツケ

これが天国の様な光景の正体です。
まだ咲き始めです。
個体数も随分減っています。

Akasoアカソ

これがシモツケを追いやっています。

赤い麻と書きます。
つまり赤い茎の皮は繊維になるのです。日本で布作りを始めたのは縄文時代になってからと言われていますがその頃の糸の素材が このアカソだったとか・・・・

役には立っていたんだねぇ

Midoriこんな風に青いのもありますが これも繊維として使えるのでしょうか?

Akasogunraku見渡す限りアカソです。

嘆いていても仕方ないので ある花を探しましょう

そうそう 今日のテーマは「性転換する花」です。
プランニングの段階でメールをもらったとき題目に「性転換」とあって あらあらYさん怪しげなサイトの記事間違えてくっつけちゃってるよ・・・・と思いました。

Azamiアザミ

この花を見るとつい頭を点々とやりたくなります。

虫が留まっていると勘違いして花粉が出て来るからです。

虫が来たと勘違いすると雄しべの花糸が収縮し葯筒が下がり雌しべが花粉を押し出す。ここまでが雄性期

花粉を出し終わると花柱が伸びて柱頭の先端が二つに分かれ受粉の準備をする。 雌性期に入ります。

正確に言うと性転換では無いですが 一般的な受粉と少し違います。
面白いです。

Kibanakawaramatubaキバナカワラマツバ

葉っぱが末の様に細くて似ているからですね?

白いのもあります。カワラマツバ

薄い黄色はウスギカワラマツバ

三種類とも頂上にあります。

Ibukijyakousou今年はこの花がとても綺麗でした。

イブキジャコウソウ

鮮やかな紫色が眩しいくらいです。
上から押さえてみます。 とても良い匂いがします。
麝香に似ていると言うことから名前がついたと思われるけれど 麝香の匂いじゃ無いよね?

タイムの様なハーブの香りです。
これが木だって言うから驚き

Hotarubukuroosuホタルブクロの雄性期です。
やがて雄しべが枯れて底に張り付き

Hotarubukuromesu花柱が伸びて開き受粉の準備を始めます。

雌性期です。

同じ花なのに雄の時と 雌の時とある。
面白い仕組みです。

Kirnnsouキリンソウ

茎の頂に黄色い小さな花が一杯集まる。 

上から見ると黄色い輪 つまり黄輪というわけで

サボテンの様な葉っぱが特徴的なこの花はベンケイソウの仲間です。

秋によく見られるアキノキリンソウはキク科の植物で違うものです。

Kinbaisou華やかな黄色が目につきます。

良く咲いています。 キンバイソウ

金の梅です。 
大きくて目立つ花ですが 花びらに見えるのが萼だと聞くと不思議。

セツブンソウなどもそうらしいです。
私達は 全体を美しい花とみていますが

虫達もそう思っていると思います。

Tozandou三合目からの登山道が見えてきました。

お天気もすっかり良くなって

元気な登山客が列を作っています。

私がこの道を使ったのは何年前だったか? すっかりへたれになりました。

 

コメント
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