今月は私の誕生月
何ヶ月も前からチビ達が 色々聞いてくる。
ねえスケッチャーズっていう靴があるんだって 足がずっと入って歩きやすいんだって、、、膝が悪く腰も大分弱ってきた私に良かろうと考えた末に出した夢は 父に一万五千円ぐらいするよ と言われて撃沈
そのうち 若見え肌っていうのがあるよ。ポンポンってするだけなんだって
ん? 何処かで聞いたことがあるような、、、テレビのコマーシャルで見ましたか?
ばばちゃんは もう綺麗でいることに興味なくなって 化粧品も捨てちゃったんですけど
やっぱりばばちゃんが若く 綺麗でいることが嬉しいですか?かわいそうに 私が乗り気で無いので がっかりしたかと思えば彼らは懲りない。
学校から帰ってポストに寄ったら宛先のない封書があったらしい。
おもてに サントリーロコモコ
お試し価格1800円だかでできると書いてある。
ババちゃん これは港に来た手紙じゃないから勝手に開けちゃだめだよね?
そうだね
でも 父の名前も書いてないよ
気になって気になって仕方ない様子で ずっともって歩いている。父親が帰ってきて 見もしないでゴミ箱へ、、、ま当然ですけど
拾い上げて大事に抱きかかえている。
夜寝ていると ベッドに忍び込んで ゴミ箱に捨ててあったから見てもいいよね?
じゃあ見てみたら
これはどういうこと?1800円でロコモコが買えるんじゃないの?
ばばちゃんの足が痛くなくなるんじゃないの?走ったりできるんじゃないの?また 山へ花を観察に行けるんじゃないの? 港はね1800円ぐらいならお小遣いあるよ
とっても良いものを見つけたとばかりに目を輝かせて話す。なんと可愛らしいことが
ばばちゃんはね 足を治そうと思って病院へ通っているよ
それにね こういう薬は効いたとしても毎月買わないと駄目なんだよ
ありがとう あんたのお金は大事に取っておこうね。きっと必要になるときが来るからね。
ちょっと不満そうでそれでも毎月お金がかかるというところで諦めたか ため息をついてパンフレットをゴミ箱に捨てた。
折角の優しい気持ちを可哀相なことにしたかもしれないけど チビたちの優しい気持ちだけで私は十分
一緒に暮らし優しさに触れて暮らせることが一番の幸せです。
まさにこの一語ですね。
お母さんが聞いたらどんな顔をするでしょうね。
好いお孫さんに育っていますね。
子育てって大変なもので思うようにはなりません。
婚なことで怒らなくても、、、の繰り返しです。自分が情けないです。
老いが性格を変えるのでしょうか?
とはいえ 可愛いことは確かで もう長くないかもしれないけど精一杯チビたちに関わっていきたいと思っています。