飛騨の山地に籾糠山という山がある。
この山は河合村と世界遺産合掌村のある萩町をつなぐ国道の中程天生峠から行ける山。 冬雪が深いので国道は閉ざされていて 6月の始めにゲートが開くのを待ってみんなが押しかける。
この辺り 父のふるさと近辺。 まだいまのように道が開けていなかった頃義弟と白川郷を見たくて何時間も掛けて角川の方から行ったことがあると聞いていた。
月ヶ瀬の里に住む娘が川に映った月を救って飲み干したら男の子を身ごもった。その子は木で作った人形で田を耕し稲を植えたら一晩で実った。
その籾摺りの籾糠が積もったのがもみ糠山だとか その男の子は左甚五郎になった。
まだある。泉鏡花の「高野聖」の舞台になったとも言われている。 泉鏡花は岐阜県がお好き? 夜叉が池も小説の舞台になっている。 どれも私から見たらちょっとおどろおどろしい気がするのだけれど その雰囲気は似ている。
まだある。東山魁夷先生が唐招提寺の障壁画を描くに当たってこの天生峠での写生を元にしたとか・・・・
これだけエピソードそろったら やっぱり行くしかないでしょ。
6月4日 ピーちゃんを誘って 東海北陸道をひた走り 峠へ向かったのでした。
籾糠山は県立自然公園となっていて河合森林組合が管理をしているので 入山料として500円を支払わないといけない。
しかし この500円が いかに安いものか 美しい自然を大事にするためにも もっと払っても良いんじゃないの?と思えるすばらしい山だったのです。
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