寝ていて、いきなり後頭部に痛みを感じた。
ボクは、反射的に頭を振った。
何かに刺されたと思ったからだ。
暗闇の中、恐る恐る痛みのする箇所に手をやった。
デジタルの目覚まし時計は午前3時32分を示している。
ズキンズキンと痛みが走る。
ヒョットシテこの痛みは・・・・・・?
ボクは、枕もとのスタンドの明かりをつけた。
枕には何もいないようだ。
起きて、部屋の明かりをつけて見た。
いた!!
毛布の上を蠢(うごめ)く物体。
ムカデだ!!
そこで、ボクは、「このムカデに頭を刺された」のだという事実をはっきりと認めなければならなかった。
どうしよう?
まずは、逃げないうちにこいつを仕留めなければ。
慌てて殺虫剤を吹きかける。
深夜の格闘が始まった。
その間も、相変わらず、頭からはズキンズキンという痛みが伝わってくる。
ありったけのスプレーを吹きかけたところで、敵はダウンしたようだ。
「ザマーミロ!」
ボクは、声なき声を発する。
ティッシュを幾重にも重ねて握りつぶした。
仇はとったが、痛みは一向に治まらない。
「ヤバイかもー・・・・・・」
頭と言う場所が場所だし、「毒が廻るとショック死することも」、なーんて、根拠のない予備知識が脳裏を掠めた。
病院にいくべきか?
一瞬、考えた。
しかーし、時間が時間だ。
「そうだ、ネットで調べよう」
パソコンを起動させる。
「ナニナニ・・・・・・?」
応急処置として、「毒を搾り出し、温水で傷口を洗い流す」
「痛みがひどければ、病院へ行く」
ッて言うようなことが、思ったより詳しく書いてある~。
体験談としては、手や足がほとんど。
「頭なんてないぞー」
「どうやって、毒を搾り出すんだよー」
「洗い流すって、これから頭洗えッツーの?」
とりあえず、救急箱から、虫刺され軟膏を引っ張り出して、痛みのする当りにそこら中塗り捲ってみた。
髪の毛が、ベトベトだー。
ネットでは、
「すぐ、病院へ行くべき」
「しばらく様子を見る」
と、意見が分かれる。
70%が、寝ていて刺されていという。
そこで、みんなこんな時間に病院へ行くべきかと、悩むらしい。
ボクも同じ状況にある。
どうやら、まあ、ありきたりのシチュエーションのようだ。
ここは、冷静に、様子を見よう。
すでに、一時間が経過していた。
以下の文章はは、ネットに出ていた『対処法』だ。
「ムカデなどの虫に刺されたら、掻かずに冷水で冷やします。
かまれたら傷口をよく消毒します。
ムカデの猛毒で呼吸困難や、意識不明になることがあります。
こういった場合は、直ちに救急車を呼び気道確保などの処置をします。
小さい子供ほど症状が現れるまでに時間がかかり(24時間以後)、反応も激しいことがあります。
ひどい場合は、水ぶくれを作ることがあります。
毒液を抜き患部を冷水で冷やす
刺された個所を指でつまみ(あるいはナイフで切り取って)毒液を押し出すように、血液といっしょに強く吸い、吐き出す。
石鹸を使い、患部をきれいな流水で洗って冷やす。
注意 患部を強くこすらないこと
重曹をといて塗るか、アンモニア水や重曹水で湿布します(市販のかゆみ止め軟膏で代用も可)。
注意 かゆくても、掻くと範囲が広がるので、冷やして我慢しましょう。
はれがひどくなったり倦怠感があれば、医師の診断・治療を受ける
はれがひどくなって、体が熱っぽく倦怠感があれば、医師の治療を受けます。
かゆみや充血がひどければ医師に見てもらいます。
ムカデに咬まれた方の70%以上は睡眠中に被害にあっています。
一度かまれた肩の多くは気になってなかなか眠れないようです。」
確かに不安で再び寝付くことが出来ない。
だが、痛みはさほど感じなくなってきているようだ。
どうやら、比較的小さめのムカデだったのと、髪の毛の上からなので、傷が浅くて済んだのかもしれない。
勝手にいい様に解釈する。
空ろ空ろしている間に、すぐ朝が来た。
それにしても、お客様でなくてよかった、よかった。
クスン
ボクは、反射的に頭を振った。
何かに刺されたと思ったからだ。
暗闇の中、恐る恐る痛みのする箇所に手をやった。
デジタルの目覚まし時計は午前3時32分を示している。
ズキンズキンと痛みが走る。
ヒョットシテこの痛みは・・・・・・?
ボクは、枕もとのスタンドの明かりをつけた。
枕には何もいないようだ。
起きて、部屋の明かりをつけて見た。
いた!!
毛布の上を蠢(うごめ)く物体。
ムカデだ!!
そこで、ボクは、「このムカデに頭を刺された」のだという事実をはっきりと認めなければならなかった。
どうしよう?
まずは、逃げないうちにこいつを仕留めなければ。
慌てて殺虫剤を吹きかける。
深夜の格闘が始まった。
その間も、相変わらず、頭からはズキンズキンという痛みが伝わってくる。
ありったけのスプレーを吹きかけたところで、敵はダウンしたようだ。
「ザマーミロ!」
ボクは、声なき声を発する。
ティッシュを幾重にも重ねて握りつぶした。
仇はとったが、痛みは一向に治まらない。
「ヤバイかもー・・・・・・」
頭と言う場所が場所だし、「毒が廻るとショック死することも」、なーんて、根拠のない予備知識が脳裏を掠めた。
病院にいくべきか?
一瞬、考えた。
しかーし、時間が時間だ。
「そうだ、ネットで調べよう」
パソコンを起動させる。
「ナニナニ・・・・・・?」
応急処置として、「毒を搾り出し、温水で傷口を洗い流す」
「痛みがひどければ、病院へ行く」
ッて言うようなことが、思ったより詳しく書いてある~。
体験談としては、手や足がほとんど。
「頭なんてないぞー」
「どうやって、毒を搾り出すんだよー」
「洗い流すって、これから頭洗えッツーの?」
とりあえず、救急箱から、虫刺され軟膏を引っ張り出して、痛みのする当りにそこら中塗り捲ってみた。
髪の毛が、ベトベトだー。
ネットでは、
「すぐ、病院へ行くべき」
「しばらく様子を見る」
と、意見が分かれる。
70%が、寝ていて刺されていという。
そこで、みんなこんな時間に病院へ行くべきかと、悩むらしい。
ボクも同じ状況にある。
どうやら、まあ、ありきたりのシチュエーションのようだ。
ここは、冷静に、様子を見よう。
すでに、一時間が経過していた。
以下の文章はは、ネットに出ていた『対処法』だ。
「ムカデなどの虫に刺されたら、掻かずに冷水で冷やします。
かまれたら傷口をよく消毒します。
ムカデの猛毒で呼吸困難や、意識不明になることがあります。
こういった場合は、直ちに救急車を呼び気道確保などの処置をします。
小さい子供ほど症状が現れるまでに時間がかかり(24時間以後)、反応も激しいことがあります。
ひどい場合は、水ぶくれを作ることがあります。
毒液を抜き患部を冷水で冷やす
刺された個所を指でつまみ(あるいはナイフで切り取って)毒液を押し出すように、血液といっしょに強く吸い、吐き出す。
石鹸を使い、患部をきれいな流水で洗って冷やす。
注意 患部を強くこすらないこと
重曹をといて塗るか、アンモニア水や重曹水で湿布します(市販のかゆみ止め軟膏で代用も可)。
注意 かゆくても、掻くと範囲が広がるので、冷やして我慢しましょう。
はれがひどくなったり倦怠感があれば、医師の診断・治療を受ける
はれがひどくなって、体が熱っぽく倦怠感があれば、医師の治療を受けます。
かゆみや充血がひどければ医師に見てもらいます。
ムカデに咬まれた方の70%以上は睡眠中に被害にあっています。
一度かまれた肩の多くは気になってなかなか眠れないようです。」
確かに不安で再び寝付くことが出来ない。
だが、痛みはさほど感じなくなってきているようだ。
どうやら、比較的小さめのムカデだったのと、髪の毛の上からなので、傷が浅くて済んだのかもしれない。
勝手にいい様に解釈する。
空ろ空ろしている間に、すぐ朝が来た。
それにしても、お客様でなくてよかった、よかった。
クスン