世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

真夜中のハプニング

2007年10月18日 | 人生
寝ていて、いきなり後頭部に痛みを感じた。

   ボクは、反射的に頭を振った。

      何かに刺されたと思ったからだ。


暗闇の中、恐る恐る痛みのする箇所に手をやった。

デジタルの目覚まし時計は午前3時32分を示している。

ズキンズキンと痛みが走る。

   ヒョットシテこの痛みは・・・・・・?


ボクは、枕もとのスタンドの明かりをつけた。

枕には何もいないようだ。


起きて、部屋の明かりをつけて見た。


    いた!!












毛布の上を蠢(うごめ)く物体。

















ムカデだ!!


そこで、ボクは、「このムカデに頭を刺された」のだという事実をはっきりと認めなければならなかった。


どうしよう?


まずは、逃げないうちにこいつを仕留めなければ。

慌てて殺虫剤を吹きかける。

   深夜の格闘が始まった。

   その間も、相変わらず、頭からはズキンズキンという痛みが伝わってくる。

ありったけのスプレーを吹きかけたところで、敵はダウンしたようだ。

   「ザマーミロ!」

   ボクは、声なき声を発する。

   ティッシュを幾重にも重ねて握りつぶした。



仇はとったが、痛みは一向に治まらない。

「ヤバイかもー・・・・・・」


頭と言う場所が場所だし、「毒が廻るとショック死することも」、なーんて、根拠のない予備知識が脳裏を掠めた。

病院にいくべきか?

   一瞬、考えた。

しかーし、時間が時間だ。

「そうだ、ネットで調べよう」

   パソコンを起動させる。


「ナニナニ・・・・・・?」

応急処置として、「毒を搾り出し、温水で傷口を洗い流す」

「痛みがひどければ、病院へ行く」

   ッて言うようなことが、思ったより詳しく書いてある~。


体験談としては、手や足がほとんど。

   「頭なんてないぞー」


「どうやって、毒を搾り出すんだよー」

「洗い流すって、これから頭洗えッツーの?」

とりあえず、救急箱から、虫刺され軟膏を引っ張り出して、痛みのする当りにそこら中塗り捲ってみた。

   髪の毛が、ベトベトだー。


ネットでは、

    「すぐ、病院へ行くべき」

    「しばらく様子を見る」
   
               と、意見が分かれる。

70%が、寝ていて刺されていという。

そこで、みんなこんな時間に病院へ行くべきかと、悩むらしい。

ボクも同じ状況にある。

   どうやら、まあ、ありきたりのシチュエーションのようだ。


ここは、冷静に、様子を見よう。

  すでに、一時間が経過していた。




以下の文章はは、ネットに出ていた『対処法』だ。


「ムカデなどの虫に刺されたら、掻かずに冷水で冷やします。
かまれたら傷口をよく消毒します。

ムカデの猛毒で呼吸困難や、意識不明になることがあります。
こういった場合は、直ちに救急車を呼び気道確保などの処置をします。

小さい子供ほど症状が現れるまでに時間がかかり(24時間以後)、反応も激しいことがあります。
ひどい場合は、水ぶくれを作ることがあります。

毒液を抜き患部を冷水で冷やす

刺された個所を指でつまみ(あるいはナイフで切り取って)毒液を押し出すように、血液といっしょに強く吸い、吐き出す。

石鹸を使い、患部をきれいな流水で洗って冷やす。
注意 患部を強くこすらないこと

重曹をといて塗るか、アンモニア水や重曹水で湿布します(市販のかゆみ止め軟膏で代用も可)。
注意 かゆくても、掻くと範囲が広がるので、冷やして我慢しましょう。
はれがひどくなったり倦怠感があれば、医師の診断・治療を受ける

はれがひどくなって、体が熱っぽく倦怠感があれば、医師の治療を受けます。
かゆみや充血がひどければ医師に見てもらいます。

ムカデに咬まれた方の70%以上は睡眠中に被害にあっています。
一度かまれた肩の多くは気になってなかなか眠れないようです。」



確かに不安で再び寝付くことが出来ない。

だが、痛みはさほど感じなくなってきているようだ。

どうやら、比較的小さめのムカデだったのと、髪の毛の上からなので、傷が浅くて済んだのかもしれない。

   勝手にいい様に解釈する。


空ろ空ろしている間に、すぐ朝が来た。

それにしても、お客様でなくてよかった、よかった。

             クスン