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朗読  ~自分にできること~

2010年08月10日 | 社会
根っからの、サユリストなのだ。


もちろん国生小百合じゃなく、吉永小百合。


彼女の朗読を聞いた。


涙した。



彼女は、広島や長崎の原爆にまつわる詩をこの25年間読み続けている。


広島の原爆ドーム内での映画の撮影を機に、

自分にできることは何かを問うてきたそうだ。



そして出した結論が、


自分は俳優だから、詩を朗読することならできる

ということだった。



子供の名前を呼ぶだけの詩がある。


「○○よ~」

と、名前だけが10回ほど書いてあるだけだ。



しかし、彼女の言葉に乗せれば、

一回一回が間と抑揚を変えることで、

魂が入ったように説得力を持って聞こえる。




何かを感じたとき、

アー、自分には何ができるだろうか、

そう問いかけてみる必要があるだろう。



そして、どんな小さなことでもいい、

どんな些細なことでもいい、



必ずできる何かが分かるはずだ。


そして、それが分かれば、


あとは、人知れず、ただ黙々と続けることだろう。



人知れず、涙する人がいるかもしれない。




【補足】

「ハチドリのひとしずく」

The forest was on fire.
All of the animals, insects, and birds in the forest rushed to escape.
But there was one little hummingbird named Kurikindi, or Golden Bird,
who stayed behind.
This little bird went back and forth between water and fire, dropping
a single drop of water from its beak onto the fire below.
When the animals saw this, they began to laugh at Kurikindi.
"Why are you doing that?" they asked.
And Kurikindi replied,
"I am only doing what I can do."

森が火事にみまわれました。
動物や虫や鳥たちは皆、森の中へ急いで逃げていきました。
だけど、一羽のはちどりだけが留まっていました。
名前をクーリーキンディとかゴールデンバードといいます。
彼は火と水の間を行ったり来たりして、眼下の火に向かってひとしずくの水をくちばしから落としていました。
それを見ていた動物たちは、クーリーキンディを笑い始めた。
そして、
「なんて無駄なことしてるんだい?」
と彼らは尋ねました。
すると、クーリーキンディは答えました

「自分にできることをしているだけさ」と。

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