世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

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役者が出そろった?

2010年08月26日 | 仕事
さて、転換社債詐欺物語(ノンフィクション)も最終局面を迎えつつある。



「フーヅ(株)」が発行する転換社債を高値で買い取るという美味しい話を持ちかけた

「大和キャピタル」の高木氏からかかってきた携帯番号が以前のものと違っていた。


聞きもしないのに、彼は

「携帯をトイレに落としまして」 と言い訳をした。



なるほど、そうやって次から次と携帯を変えていくのだな。



「イヤー、ここへきてまた一段と急激な円高になったものだから、

社債の購入に充てていた資金を全部ドルの購入に使っちゃいましたよ」


こん度はこちらが言い訳をする番だ。



高木氏は少し焦ったようだ。

「3,5倍で買い取ると言ってましたが、

クライアントさん(投資家)に頼んで、4倍にしてもらいましょう」

と畳みかけてくる。




200万円が、2~3日で800万円に化ける話だ。


まったく美味しすぎる。


モー、聞いているだけで涎(よだれ)が出てくる。



だが、

「美しすぎる議員と、

かわいすぎる海女と、


美味しすぎる儲け話には、気をつけろ!」


と、死んだお爺ちゃんからきつく言われている。





「ちょうど、そのクライアントさんが別件で今こちらに向かわれてまして、

あと15分ぐらいで来ますので、電話させましょう」




高木氏は、自分の手には負えないと悟ったらしく、そこでいったん電話は切れた。



なるほど、今度はいよいよ件(くだん)の投資家さんのお出ましか。

都合よく現れるもんだ。


15分で、時間を稼いで打ち合わせをするつもりらしい。




詐欺師のマニュアルに従って話を進めている様子がうかがえる。



これで、役者がそろうことになる。
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