世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

話せば分かる

2015年10月11日 | 100の力
テーマ: 対話力


チュニジアの空は青くどこまでも澄みきっていた。


カサブランカ(モロッコ)からカイロ(エジプト)に行く途中、

チュニジアに立ち寄った。

記憶がよみがえる。


イスラム勢力と政教分離を重んじる世俗勢力の歩み寄りを促し、民主化を進めた「チュニジア国民対話カルテット」がノーベル平和賞を受賞した。

アラブの春の先駆けとなったジャスミン革命。

その息吹はドッコイ生きていた。


憲法九条でなかったのは残念だが、

厳しい状況下にあるチュニジアでこうした活動が評価されたことは喜ばしい。


その後、どこもここも武力に訴えたところは泥沼化している。

つい数年前、民主化を求めて民衆が立ち上がった「アラブの春」は、悲劇の序章でしかなかったのか。



日本も例外ではない。


とかく世間はいらだってきているように見受けられる。

中国を敵視し、韓国を見下す論調が日に日に激しくなっているようだ。


アー、愚か者はこうして戦争への道へと進んでいくんだなと感じる。


安保法が日本人の悲劇のプロローグでないことを祈るばかりだ。



口でいうより手のほうが早い

バカを相手の時じゃない、と『柔』の歌にもある。


敵をして敵なからしむ。

否、敵そのものを無くす、と合気道の精神も謳う。


日本の武士道精神はもはや廃れ去ったのだろうか。


一見勇ましく、血気盛んな言動の裏には、

無知と臆病者の姿が隠されている。


正義を振りかざし、

平和のための戦いなど存在しないことを今こそ肝に銘じるべきだ。