世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

頼れる秘書?

2016年01月27日 | 100の力
弁護士事務所を訪ねた。

20年前(久住時代)お世話になった弁護士さんだ。

当時の記憶が蘇える。


車のない(修理中)ボクは、送迎を彼女に頼んだ。


事務所に着くと、

彼女はごく当たり前のように一緒についてくる。

弁護士との話は退屈だから、どこかで待っていてもらおうと思っていた。


「一緒に来るの?」

意外に思うボクの質問に

「当たり前でしょ」というように彼女は少女のような微笑みを返した。


弁護士との接見の間、

一時間、彼女はメモを取り続けた。

それはまるで秘書の姿だった。


帰りの車の中で、彼女は総括した。

今度は一変して、まるで弁護士そのものだった。

彼女が当然のようにボクに付いてきてくれた意味がこの時理解できた。


時々、ボクは彼女の洞察力に感服させられる。

人を見抜き、先を読む。

時に彼女は霊能者のようにふるまう。

この感性はいったいどこから来るものだろうか。


いろんな場面で、ボクは彼女に助けられている。

冷静な判断。

的確なアドバイス。

仕事はテキパキとこなす。

まるでそつがない。


それでいて、

どこまでも妖艶さを保っている。


    (時には少女のように、時には娼婦?のように)


そんな彼女だが、

心の病気を患っている。

といっても、にわかには信じられない。

あらゆる面で優秀で才能ある彼女が、うつ病だなんて。


少なくても、ボクの知る彼女は陽気で明るい。


時に辛辣にボクを批判するが、細かい気遣いも見せる。

時に常識を振りまき、時にあきれるほどの非常識さを見せる。

時に天使のように振る舞い、時に悪女に変身する。

この落差もどこから来るのだろうか。


また、それが彼女の魅力なのだが。


ボクが今、人生最大の苦境の最中にあっても、

なぜか陽気でいられるのも彼女のお陰だ。

彼女に感謝。ありがとう。


【追記】

これを幸せといわずに、何が幸せといえようか。