世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

優しさに触れて

2016年04月03日 | 100の力
苦境に立たされて初めて、

人の温かさが分かる。


昨年末から起こった「同時多発苦境事件」。

ここ3か月の間に目まぐるしい展開を見せている。

多くは事業、金銭問題に端を発するものだ。

そのドラマの中で、

人間関係も劇的に動いていく。


だが、考えてみればすべてが身から出た錆であり、

自ら身に纏った重荷に過ぎない。

人は、生き甲斐とか、生計を立てるなどといったもっともらしい理由で

様々な柵(しがらみ)を自ら増やしていく。


それは、複雑怪奇に絡み合い、次第に矛盾を孕(はら)んでいく。

そして、ある時その圧力に耐えかねて一気に噴出する。


人生という旅の途上で、

何とか便利さの恩恵に与り浸ろうとする。

経済的豊かさを求め、

地位や名誉といったものへの拘りが出てくる。

それが一種のステイタスとして自分の中に優位性という錯覚を作りだしていく。


だが、タビストとして目覚めたとき、

それは重荷以外の何でもないことに気付かされる。

身体一つで、旅に出たのに、

旅を重ねるほどに分厚いコートを纏い、

いつしか足に鎖を付け、手錠をかけたまま這いつくばるようにもがいている。

なんと滑稽な姿だろうか。


歳も取った。

もうこの辺で鎧を脱いで身軽な姿に戻ってもいいのではないか。

そんな折の「同時多発苦境事件」。

これは絶妙なタイミングで必然的に起きたものかもしれない。


便利さと豊かさを求めて走り続けてきた人類の歴史が、

地球をグローバル化し、格差を生み、愚かな戦争とを繰り返した結果、

テロという最も厄介なものを生み出してしまった。


個人の生き方も同じではなかろうか。

数千年という人類の歴史に比べれば、

個人のそれは高々100年にしか過ぎない。

その短い一生の中で、

考えてみれば、些細な出来事に一喜一憂し、

身を粉にし、身を汚し、挙句に身を滅ぼすことになる。


人とは愚かな生き物かもしれない。

豊かになろうとして貧困に陥り、

幸せになろうとして自ら不幸を招き入れる。


それは、

モノや金銭に憑りつかれた結果としかいいようがない。


豊かさも、幸せも生まれながらにして持ち合わせているというのに。

もっと、もっとという欲望が

むしろそれを失わさせているということに気付かない。


求めるほどに失い、

失ってはじめてその有難さに気付いて愕然とする。


人は、生まれながらにして豊かで幸せなのだ。

それに気付いて心から感謝する時、

自ずともっと幸せで豊かな自分に変貌する。



【追記】

今ボクが置かれている状況を心配し、

多くの方々から励ましのお声を頂き、

数人の方からはお金の提供まで申し出を受けました。

そのお気持ちだけで、十分有難く、涙しました。

ありがとうございます。


ボクは、まだこうして生きております。

そして、皆様の温かいお心に包まれて

幸せに過ごしております。

むしろ、この苦境を楽しんでいるところでございます。

そして、この先、素晴らしい近未来が待ち受けている予感に

身震いさえ覚えております。


お声をかけていただいた方、

幇助の申し出をしていただいた方に

重ねて御礼申し上げます。

誠にありがとうございます。


もうしばらく、

小生のもがき苦しみ、そしてそれを楽しむ姿を

見守っていただければこの上なく幸いに存じます。

何卒、今後ともお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。


4月2日(土)のつぶやき

2016年04月03日 | 100の力