世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

捨て身の人生

2016年05月26日 | 100の力
捨ててこそ浮かばれる。

ある意味、無の境地である。

雑念を捨てよと。

欲を捨て、勝ちにこだわるなと。


「試合に負けて勝負に勝つ」心意気。

つまり、表面上(点数とかの)負けても、

勝者より敗者に送られる賞賛のほうが多い時がある。

結果、試合に負けたことでより多くの価値を手に入れることができる。


勝ち(儲け)にこだわり、

勝ちを意識すれば余計な力が入り、かえって事を仕損じてしまう。

何が何でも勝つんだと気負いすぎ、

そこで失敗してしまうと、今度は逆に萎縮して守りに入ってしまう。

これでは先に進めない。

だが、勝ち負けにこだわることなく、とにかく無心で事に当たれば道は開ける。


「損して得(徳)とれ」に通じるものだ。

損してでも一生懸命行えば人々が認めてくれて,よい運がまわってくる

一つ一つの事柄を一心不乱に(single-minded)こなしていけば,必ず次につながる。


人は、追いつめられれば追いつめられるほど智恵が出てくる。

天は、時にいじわるだけど、決して見放なさない。

試していなさるのよ。


背水の陣を敷く。burning our bridges behind us.

自分には逃げ道を作らない。(言い訳しない)

ただし、相手には常に逃げ道を作っておく。

これが優しさだ。

窮鼠猫を噛むA cornered mouse [rat] will bite [attack] the cat.の例えにもある。


命を捨ててかかっても、生きている限りは天がまだ生きていろと言ってくれているのであるから、

とにかく目の前のことに賭けてみよ、ということ。


あれこれ悩む前に、とにかく尽くせるだけの手を尽くせばいい。

人事を尽くして、天命を待つ。Do the likeliest, and God will do the best.


       平坦な道などない


“危難に際会(さいかい)して逃げられぬ場合と見たら、まず身命を捨ててかかった。

しかして不思議にも一度も死ななかった。

ここに精神上の一大作用が存在するのだ”(勝海舟)


一種の開き直り戦術である。

後は野となれ山となれの心境。


勝海舟は、

困難の中にあって誰の理解も得られないという孤独を味わい、

その優しさゆえに苛烈に自らを鍛え続けた、という。


人は孤独によって卑屈さを払拭し、優しさと強靭さを養うことができる。


さ、旅の支度をしよう。