自主自粛暮らしは続く。
ここ一週間、家から一歩も出ていない。
家といっても、1000坪の敷地内のことだが。
連日お天気に恵まれ、
午後は、森で竹を切り、
ツリーハウス創りに専念した。
不要な竹を燃すため焚き火もした。
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そして、
出来かけのデッキで
フクロウの声を聴きながら夜風に吹かれて瞑想をする。
深く息を吸うたびに
健康に生かされている喜びを感じ、
ゆっくりと息を吐くたびに
安らぎと感謝の念を抱く。
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ツリーハウス創りは
義務でもなければ、
しなければいけない仕事でもない。
子供のような冒険心と
単なる遊び心がボクをそう仕向ける。
森に入り、
竹を切るたびに敷地が明るく拓(ひら)けていき、
木漏れ日の朝日が一段と輝きを増す。
そして、
切ったその竹をツリーハウスとして活かす。
竹は毎年再生し、
森の循環を促す。
敷地内を動くだけでも
万歩計は連日5000を超える。
一日にシャツを2回着替えるほどの汗をかき、
その分、水を浴びるように飲む。
肉体は酷使しても
充実感に包まれ、
精神は穏やかな安らぎを覚える。
健康と環境に恵まれ、
家族やパートナー、友人、仲間たちに囲まれ、
この上ない幸福感に包まれる。
これを、少しでも多くの人と分かち合いたい。
(幸せのお裾分け)
まさに今、隠遁すべき人生の林棲期(りんじゅうき)から、
その先にある定住せずに放浪する遊行期(ゆぎょうき)に移ろうとしている。