(椿とツリーハウス)
日本人はよくよく変化を嫌う国民だ。
とにかく変わりたがらない。
安心・安定・安全の国だ。
その上、物価も安い。
まさにぬるま湯。
世の中の変化を知ってか、知らずか、
臭いモノには蓋をし、
現実逃避に走っている。
それが、
日本をダメにし、
これからもまた、ますますダメにしていく。
円安が進み、
ジワリ、物価が上昇している。
戦後日本経済は
加工貿易でのし上がってきた。
つまり、
高い製造技術と
円安(360円、250円)による輸出によってだ。
しかし今、
輸出産業は伸び悩み、
資源、食料は輸入頼みで、
技術開発も乗り遅れ、
生産性も一向に向上しない。
伸びない低い給料も
デフレで何とか凌いできた。
だが、これからは
それすら維持できなくなる。
自民一党独裁政治は
戦後、
池田隼人の「所得倍増」と
田中角栄の「日本列島改造」で
飛躍的発展と遂げ、
世界第二位まで経済を豊かにし、
日米安保でアメリカの庇護の下、
おんぶにだっこの平和を保って成り立ってきた。
そして、それがこれらも続くと思っている。
大いなる錯覚である。
円安とインフレが同時進行する。
年金生活者は
ますます苦しくなり、
不況の真っただ中に生まれ育った
Z世代、ミレニアム世代はコロコロと転職を繰り返し、
一向に貧乏から抜け出せない。
これからの日本は、
世界初の「後退途上国」として
ますますじり貧になっていくだろう。