【孫崎享のつぶやき】
米国、日本の対ロ接近に警戒感。ロシア、シリアで米支援勢力攻撃。こんな中、日露関係改善の動きは無理
2015-10-08 07:364
A:事実関係
「ワシントン発共同を産経新聞掲載」
「米国は圧力加えるかも…」プーチン氏訪日にクギ 米議会報告書 安倍政権は露に「手を差し伸べ」と不快感
米議会調査局は6日までに日米関係に関する新たな報告書をまとめ、ロシアのプーチン大統領訪日を目指す安倍政権の動きについて「日本がロシアと友好関係を深めないよう、米国は圧力を加えるかもしれない」と指摘した。日露接近が日米関係に影を落としかねないと警戒する内容だ。
ウクライナ危機以降、米国が経済制裁を科してきたロシアに対し、安倍政権は「手を差し伸べる」ような働き掛けをしているとも記し、欧米との結束を乱しかねない日本の対応に不快感を示した。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設問題では、日本政府と沖縄県の対立で移設計画が「遅れかねない」と憂慮。同時に、翁長雄志知事が辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しの意向を表明したことで、移設をめぐる日本政府と沖縄県の論争は「新たな段階に入った」と分析した。(共同)
B:評価
1:シリア情勢で新たな展開がみられる。
ロシアがシリアで空爆を開始した。
まず、ロシアの基本はアサド政権を支えることにある。他方米国はアサド大統領は退陣すべきであるとの基本姿勢を持つ。したがってアサド政権支援のためのロシアの軍事行動には米国は反対である。
現在、シリアには大きく言って3つの勢力がある。アサド政権。アサド政権打倒を目指す「反政府軍」、これに「イスラム国」
米国は「反政府軍」を財政支援、武器供与で支援してきた。ロシア軍はこの「反政府軍」の拠点に空爆をしている。米国関係者から見ると、許せない行動である。
こうして、今、米ロの間で緊張がある。
この中、恰好だけつけて日露関係改善の雰囲気をとろうとする動きは、米国の安全保障者の反発を買う。
================
私見
詭弁と方便だらけの安倍政治構想は、「おとなの社会の国際政界」には全く通用していない。先進国は安倍の政治的幼稚さに嘲笑し、国民の税金の多額の持ち出しに、おべっかでほめているだけなのに、安倍はそれに気づいていないし、理解するちからも持っていない。
米国、日本の対ロ接近に警戒感。ロシア、シリアで米支援勢力攻撃。こんな中、日露関係改善の動きは無理
2015-10-08 07:364
A:事実関係
「ワシントン発共同を産経新聞掲載」
「米国は圧力加えるかも…」プーチン氏訪日にクギ 米議会報告書 安倍政権は露に「手を差し伸べ」と不快感
米議会調査局は6日までに日米関係に関する新たな報告書をまとめ、ロシアのプーチン大統領訪日を目指す安倍政権の動きについて「日本がロシアと友好関係を深めないよう、米国は圧力を加えるかもしれない」と指摘した。日露接近が日米関係に影を落としかねないと警戒する内容だ。
ウクライナ危機以降、米国が経済制裁を科してきたロシアに対し、安倍政権は「手を差し伸べる」ような働き掛けをしているとも記し、欧米との結束を乱しかねない日本の対応に不快感を示した。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設問題では、日本政府と沖縄県の対立で移設計画が「遅れかねない」と憂慮。同時に、翁長雄志知事が辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しの意向を表明したことで、移設をめぐる日本政府と沖縄県の論争は「新たな段階に入った」と分析した。(共同)
B:評価
1:シリア情勢で新たな展開がみられる。
ロシアがシリアで空爆を開始した。
まず、ロシアの基本はアサド政権を支えることにある。他方米国はアサド大統領は退陣すべきであるとの基本姿勢を持つ。したがってアサド政権支援のためのロシアの軍事行動には米国は反対である。
現在、シリアには大きく言って3つの勢力がある。アサド政権。アサド政権打倒を目指す「反政府軍」、これに「イスラム国」
米国は「反政府軍」を財政支援、武器供与で支援してきた。ロシア軍はこの「反政府軍」の拠点に空爆をしている。米国関係者から見ると、許せない行動である。
こうして、今、米ロの間で緊張がある。
この中、恰好だけつけて日露関係改善の雰囲気をとろうとする動きは、米国の安全保障者の反発を買う。
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私見
詭弁と方便だらけの安倍政治構想は、「おとなの社会の国際政界」には全く通用していない。先進国は安倍の政治的幼稚さに嘲笑し、国民の税金の多額の持ち出しに、おべっかでほめているだけなのに、安倍はそれに気づいていないし、理解するちからも持っていない。