【盛岡タイムス】2023年8月30日転載
達増氏、盛岡で厚い支持 知事選終盤情勢 食らいつく千葉氏 多い不確定要素、予断許さず
任期満了に伴う知事選は9月3日の投開票へ、両陣営による舌戦が終盤に入っている。盛岡タイムスが24日から26日まで、盛岡市内の有権者に実施した電話調査では、無所属現職の達増拓也氏(59)が知名度や実績を背景に支持を広げ、同じく無所属新人の千葉絢子氏(45)が食らいつく形となっている。電話調査では全体の4分の1程度が投票する候補について「決めていない」と回答したほか、直近の国政選挙において千葉氏を支援する自民党の候補が沿岸部や県南部において多くの得票を得て勝利を重ねていること、最終盤の各陣営の戦術や投票率といった不確定要素も多くはらんでいることから、予断を許さない状況となっている。
電話調査の結果、達増氏が立憲民主、共産、国民民主の支持をほぼ固めた。政策としては、子育てや医療福祉といった「社会保障の充実」を強く求める層からの支持が厚い。
千葉氏は自民からの支持を固めつつあるが、一部で達増氏への流出を許している。政策面では、国政との連携や人口減少対策の推進を求める人々の支持を集める。
無所属ではありながら、実質的には国政4野党(立憲民主、共産、国民民主、社民)の「統一候補」にあたる達増氏。陣営では、国政における自民一強状態、2021年の衆院選岩手3区と22年の参院選岩手選挙区での立憲公認の現職候補の敗戦を踏まえ、危機感を強く持っている。
同じく無所属ながら、自民、公明、そして県議時代所属した政治団体「いわて県民クラブ」の三位一体の支援を受け活動する千葉氏。かつて県内民放テレビでアナウンサー兼記者として活躍した知名度を持ち、4期16年務めた達増氏への「長い」「変わっていい」という声を集める。
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投票先を未定とした人の約8割が、「支持政党なし」とした無党派層。選挙戦も終盤に入り、無党派層をいかに取り込むかが両陣営における「伸びしろ」となる。
◇
電話調査は、知事選に「行く」「行くつもり」と答えた200人を対象に実施した。
政党支持率は、自民が15・0%で最も高く、立憲民主9・0%、共産6・0%などと続いた。「支持政党なし」は64・0%と全体の3分の2程度となっている。
達増氏、盛岡で厚い支持 知事選終盤情勢 食らいつく千葉氏 多い不確定要素、予断許さず
任期満了に伴う知事選は9月3日の投開票へ、両陣営による舌戦が終盤に入っている。盛岡タイムスが24日から26日まで、盛岡市内の有権者に実施した電話調査では、無所属現職の達増拓也氏(59)が知名度や実績を背景に支持を広げ、同じく無所属新人の千葉絢子氏(45)が食らいつく形となっている。電話調査では全体の4分の1程度が投票する候補について「決めていない」と回答したほか、直近の国政選挙において千葉氏を支援する自民党の候補が沿岸部や県南部において多くの得票を得て勝利を重ねていること、最終盤の各陣営の戦術や投票率といった不確定要素も多くはらんでいることから、予断を許さない状況となっている。
電話調査の結果、達増氏が立憲民主、共産、国民民主の支持をほぼ固めた。政策としては、子育てや医療福祉といった「社会保障の充実」を強く求める層からの支持が厚い。
千葉氏は自民からの支持を固めつつあるが、一部で達増氏への流出を許している。政策面では、国政との連携や人口減少対策の推進を求める人々の支持を集める。
無所属ではありながら、実質的には国政4野党(立憲民主、共産、国民民主、社民)の「統一候補」にあたる達増氏。陣営では、国政における自民一強状態、2021年の衆院選岩手3区と22年の参院選岩手選挙区での立憲公認の現職候補の敗戦を踏まえ、危機感を強く持っている。
同じく無所属ながら、自民、公明、そして県議時代所属した政治団体「いわて県民クラブ」の三位一体の支援を受け活動する千葉氏。かつて県内民放テレビでアナウンサー兼記者として活躍した知名度を持ち、4期16年務めた達増氏への「長い」「変わっていい」という声を集める。
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投票先を未定とした人の約8割が、「支持政党なし」とした無党派層。選挙戦も終盤に入り、無党派層をいかに取り込むかが両陣営における「伸びしろ」となる。
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電話調査は、知事選に「行く」「行くつもり」と答えた200人を対象に実施した。
政党支持率は、自民が15・0%で最も高く、立憲民主9・0%、共産6・0%などと続いた。「支持政党なし」は64・0%と全体の3分の2程度となっている。