【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【報道特集2023.9.16】~時代を啓示する人間らしさ~

2023-09-16 22:48:03 | マスコミ報道への私見
【報道特集2023.9.16】~時代を啓示する人間らしさ~




❶走馬灯

北朝鮮金代表がロシア軍事態勢を視察。横浜でラーメン店長が刺殺された。両陛下が釧路湿原の生物刺殺。最初の三つのニュースを見ていて、現代という多角的な時代を的確な認識をもつことの難しさと必要性をキャスターの皆さんのご報告から学びたい。

❷東山さんと「バースD」

この番組の前の「バースD」。東山氏のナレーションを聴きなれてきた。私はジャニーズ事務所属ということで所属俳優。タレントを番組からおろすことに驚きと疑問を覚える。彼らは加害者でなく被害者側である。同調圧力の風に情けない想いがする。騒ぐべきはもっと数十年前からだった。

❸「統一協会」問題

 新文科大臣にインタビューする膳場キャスター。私は質問する語調と口調に考えさせられた。記者や野党政治家には詰問調や絶叫型の質問をする方々が多い。刑事が容疑者を詰問することと全く別次元。政府を追及するとは、激しい調子で恫喝することではない。第三者が聴いていて納得いく質問を。
 統一協会からの脅迫や暴力。そのやりかたや手口を画面で見ていて、日本の国会衆議院議長が、統一協会で演説した映像があって、広く報道されているのに、質問はすべて無視し、国会でも何の反応もない。衝撃的な退廃である。近代三権分立の議会制政治が崩壊してゆく.。

❹「特定妊婦」「求められる民間と行政の連携」

 母親の受けた受難と思い詰めた経緯。母性の保護と妊娠が大切にされていない世の中。「子どもには不幸にさせたくはない」という20代の母親。生まれた我が子への思いと愛情が深く子育てできない複雑な事情。励まし援助する人々もいるのだ
産みの親。育ての親。
世の中はすてたものでもない。
そう希望感を感じた。

 特定妊婦を支える民間の方々。福岡県では、子ども福祉課の皆さんが民間と提携しあって特定妊婦のかたがたの支えになっている。その様子が全国に広がってほしいと思った。取材した池田記者の話を聴いていて、キャスターの皆さんとの対話を聴き、世のなか捨てたもんじゃないぞ、という思いとなかなか大変な実態が横たわっていることを感じた。希望という言葉が新たに蘇ってきた。

❺ハプニングに宿る場合もあって

民間の大分空港に米軍機が緊急着陸。
飛行機にはその種類で飛行する高度が法的に定められている。今までの飛行機墜落事件の中に高度の混乱から衝突事故がなかったか?



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東京新聞社説

2023-09-16 08:50:23 | 転載・政治社会と思想報道
<社説>岸田改造内閣 何が狙いの布陣なのか
2023年9月14日 08時03分



 内閣改造と自民党役員人事では政権の骨格は維持され、新味に乏しい。岸田文雄首相が何を目指して、どんな政策に力を入れようとしている布陣なのかも伝わってこない。政権基盤を固めるための党内バランス重視の内向きな「定期異動」というほかない。
 岸田政権の発足から2年近く。経済政策が十分な効果を上げたとは言い難い。エネルギー価格の高騰と円安を背景にした物価上昇に賃上げが追いつかず、国民の暮らしは圧迫され続けている。
 首相は「新たな体制で思い切った経済対策をつくる」と強調したが、とりまとめの中心となる萩生田光一党政調会長、西村康稔経済産業相を続投させた。体制を維持したまま、これまでと異なる経済対策を打ち出せるというのか。
 トラブルが相次ぐマイナンバー制度を担う河野太郎デジタル相、放送法の解釈変更を巡る経緯を記した行政文書を「捏造(ねつぞう)」と言い放った高市早苗経済安全保障担当相も留任させた。混乱の責任を問わぬままでは、国民の批判に正面から向き合ったとは言えまい。
 唯一、首相の意思が読み取れるのは女性閣僚を前内閣の2人から過去最多に並ぶ5人に増やしたことだ。党人事でも選対委員長に小渕優子氏を起用した。女性の積極登用は評価したい。閣僚経験の豊富な上川陽子氏を外相に起用したことは、男女格差の大きさが指摘される日本の国際的なイメージの改善にもつながるだろう。
 ただ、小渕氏に加えて、初入閣した加藤鮎子こども政策担当相、自見英子地方創生担当相、土屋品子復興相の女性3閣僚はいずれも親が国会議員だった世襲議員だ。改造内閣全体でも世襲議員は初入閣11人のうち5人を占める。
 もちろん世襲だからといって直ちに能力を欠くとは言えないが、多様な人材が活躍する機会を狭めて、政治から活力を奪うことにならないか、危惧する。
 岸田首相は、防衛力の抜本的強化や原発新増設、マイナ保険証の実質義務化などの政策転換を国会での徹底した議論や国民の幅広い合意なく進めてきた。これらが国民の支持を得ていると言い難いことは内閣支持率の低迷が示す。
 政治への信頼を回復するには、小手先の人事ではなく、国民の声に誠実に耳を傾け、暮らしに寄り添う政策を着実に実現するほかはあるまい