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【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

#鎮魂歌    #TBSnews23  2022年3月9日

2022-03-09 12:34:54 | 言論と政治
#鎮魂歌 #news23

写真:池明観・元翰林大学碩座教授は2003年、「世界」に掲載された『韓国からの通信』の著者「T・K生」が自分であることを明らかにした/聯合ニュース



❶高校生まで北(朝鮮民主主義人民共和国)が民衆の側で南(大韓民国)は米軍の傀儡政権と思い込んでいた。だが大学生の頃に、韓国で学生たちが1960年前後に学生青年がたちあがり李承晩大統領を辞職させた動きや1960年代の金芝河が獄中に囚われ獄中の衝撃を記した文を読み驚いた。

❷人民革命党事件ででっち上げ逮捕された青年が死刑判決を言い渡される。その青年は、「#光栄です」と応えた。井出愚樹氏が翻訳した金芝河の詩集。金芝河が書いた詩に曲がついた歌「灼けつく渇きで」(作・編曲安達元彦)を笠木透や横井久美子のライブで知った。以後韓国に惹かれた。

❸ベトナム戦争が激化し世界がベトナム反戦運動で揺れた。同時期韓国では、金大中が朴正煕大統領と大統領選を競った。そんな最中に金大中事件が起きた。ずっとその顛末を雑誌『世界』に毎月「T.K生からの通信」が掲載され続けた。韓国の池明観教授である。

❹2022/02/13 21:27『韓国現代史と「T・K生」が果たした重要な意義』http://todaydream197.blog.fc2.com/blog-entry-35.html
青年の頃からの韓国国民への敬意と現時点の気持ちをまとめた文章だ。
以上❶~❹の気持ちで明日投票の韓国大統領選挙を見守りたい。どちらが当選しても韓国大統領選挙は成熟している。


付記

『韓国現代史と「T・K生」が果たした重要な意義』http://todaydream197.blog.fc2.com/blog-entry-35.html


韓国現代史と「T・K生」が果たした重要な意義
              櫻井 智志


 最近、韓国映画『1987・ある闘いの真実』を観た。フィクションを交えながら、事実をふまえたドキュメンタリー映画である。1987年6月9日、延世大学経営学科2年の学生がデモ中に戦警が発砲した催涙弾の直撃で意識不明となり病院でひとつき後に死亡した。

 以前にも1980年に、光州市役所にたてこもった市民や学生を戒厳軍が総攻撃を行い全滅させた。映画『光州5.18』がつくられた。九州にいたロックシンガー白竜は大手が拒否したので、自主レーベルのアルバムに秀作「光州シテイ」を発表した。

 朴正煕大統領が金載圭中央情報部長に暗殺された1979年10月26日。市民が次々に立ちあがると共に軍部が弾圧し、軍部の全斗煥保安司令官が大統領となったのは光州事態後3か月もたたない1980年8月27日だった。

 このように韓国史にふれるきっかけは、貴誌1362号の善元幸夫氏の論稿『軍事独裁政権の弾圧を告発した「T・K生」池明観氏を悼む』を拝読したことである。

 「T・K生」が月刊誌『世界』に「韓国からの通信」を連載した1973年から1988年までの韓国の激動。光州事態(韓国では光州事件とは呼ばないと教わった)が起きた1980年よりも前にも、1960年の不正選挙糾弾の学生を中心とする四月革命、1961年の5.16軍事クーデター、それ以降軍人だった朴正煕が大統領として君臨し続け、1979年に前述した政権中枢部内で暗殺されるまで続く。

 特に「T.K生」が民青学連事件、金大中拉致事件など国内で凄まじい弾圧の日々であった。地道に歴史の証言者として書き続けた池明観氏の決意と覚悟をひめた努力は、韓国と日本の民主主義運動を励まし、古代韓半島が日本に文化と社会統合システムを伝授して以来の歴史的命脈の伝統とも言えよう。


~了~

毎日新聞【ウクライナ危機 ネットにあふれる偽情報の黒幕は?】

2022-03-08 20:09:05 | 転載
ウクライナ危機 ネットにあふれる偽情報の黒幕は?
村尾哲
毎日新聞 2022/3/8 06:00(最終更新 3/8 06:00)


 ロシアによるウクライナ侵攻と前後して、インターネット上で偽情報やフェイクニュースも増え続けている。中には政府機関が関わったとみられる意図的な「ウソ」も多い。フェイクニュースは、なぜあふれるのか。偽情報にどう対応すればいいのか。偽情報に詳しい専門家に話を聞いた。


写真:スマホ、SNSの普及は偽情報の拡散という負の側面も生んだ=東京都内で2021年4月23日、中村琢磨撮影


義足で「フェイク」発覚

 2月下旬、ウクライナ東部で撮影されたという動画がSNS(ネット交流サービス)上で拡散し、世界の関心を集めた。


 ウクライナ政府軍の攻撃でロシア系住民の左脚が切断されたという凄惨(せいさん)な内容。しかし、よく映像を確認すると左脚部分に義足が映り込むなど不自然な点が多く、すぐに「フェイク動画」であることが判明した。

 同様の偽動画はロシア側だけでなく、ウクライナ側からもロシア非難の材料として投稿されており、SNSなどネット空間を舞台に情報戦が繰り広げられている状況だ。


 元ロイター通信で、国際ジャーナリストの山田敏弘氏はこう解説する。

 「まさに情報戦ですよ。情報機関などが、その国が国際社会に訴えたいストーリーを浸透させる手法は『偽旗作戦』と呼びます。ロシア系住民が左脚を切断したとする動画も、『ロシア系住民が迫害されている。だから助けにいく』と侵攻の正当化をねらった偽旗作戦の一環でしょう。

 ウクライナ側も偽情報で対抗しています。例えばキエフ上空でウクライナ戦闘機がロシア戦闘機を撃墜したとする動画がSNSに投稿されましたが、これは単なるゲームの映像でした。すぐに偽物と分かる稚拙な内容でしたが、情報戦で大事なのは量とスピード。ロシアとウクライナは互いに自らに有利になるよう仕掛け合っている状況です」


ロシア、世論誘導で「実績」多数

 当然、偽情報やフェイクニュースの中には、一般の人が意図的に製作・投稿しているものもあるが、ロシアの場合、政府主導の情報戦で世論誘導を狙ってきた数々の「実績」があるという。


 「情報戦に携わるロシアの情報機関としては、SVR(対外情報庁)やGRU(軍参謀本部情報総局)などが挙げられます。2014年のクリミア侵攻の際、ウクライナ人女性が『子どもが虐待されるのを目撃した』とロシアメディアに訴えましたが、後にこの女性はロシアの情報機関関係者に雇われていたことが判明しました」(山田氏)


 情報戦を直接担うのは、情報機関だけではない。カムフラージュのためロシアの民間企業も国内外で暗躍している。

米大統領選にも関与

 中でも有名なのが、ロシア・サンクトペテルブルクに本社を置くIRA(インターネット・リサーチ・エージェンシー)だ。同社は16年の米大統領選でSNSを使って偽情報を大量に拡散させたとして米政府から名指しで非難を受けた。米政府は選挙介入を理由に、GRUに制裁を科すなどロシア側の組織的な世論工作と断定した。

 ウクライナ侵攻を巡ってもIRAが偽情報を多数流していることが確認されており、ブルームバーグ通信によると、米政府は3日、IRAで中心的な役割を担っているとされるロシア人富豪とその家族を制裁対象に加えた。

 米大統領選の反省からメタ(旧フェイスブック)やツイッターなど米大手SNSはフェイクニュースを防ぐさまざまな対策を講じてはいるが、ロシアや中国のSNSが抜け穴となっているのが現状だ。

 山田氏によると、米国のSNS大手はアカウントの凍結など偽情報に厳しい対応をとるようになった。ウクライナ危機ではロシア発のメッセージアプリ「テレグラム」や、中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を介した偽情報の拡散が目立つという。

SNSで一変した情報戦

 SNSは世界の人々のコミュニケーションを一変させたが、同時にフェイクニュースの拡散という弊害も生んだ。

 「SNSの普及で情報戦の様相は大きく変わりました。現代は誰もがスマートフォンを持ち、動画の撮影、加工も容易。テレビや新聞、雑誌などの既存メディアのフィルターをかけずに直接、情報を送れます。イスラム過激派などはSNSを活用して、自分たちの主張を拡散させていきました」(山田氏)


 「SNSによって簡単に偽情報を広めることができ、国際世論への影響も大きい。現代は『フェイクの時代』と言えます」と警告するのは、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏だ。

 プーチン氏はSNSや報道機関の統制を強めている。3月4日にツイッターとフェイスブックを国内から遮断する手続きを決定。TikTokも6日、ロシアからの投稿停止を発表した。

 ロシア軍に関する「偽情報」や「信用失墜を狙った情報」を広める行為を禁止する法案にも署名し、独立系の国内メディアや米CNNテレビ、英BCCなどを活動停止に追い込んだ。

 「現代の戦争は、陸・海・空・宇宙・サイバー領域だけではなく情報・心理・経済などすべての領域を利用した『全領域戦』です。今後、情報統制によってプーチン氏が言っていることしか報道されなくなれば、冷戦期のソ連の暗黒時代に戻ってしまう恐れもあります」(渡部氏)

日本も「人ごとではない」
 中国の軍事的台頭に直面する日本も人ごとではない。渡部氏によると、中国共産党の中央統一戦線工作部を中心に、世界各国で中国に有利な状況を作り出す活動が行われているという。人民解放軍配下の組織が、ネット記事やツイッターの投稿などに中国寄りのコメントや反論をして世論誘導しているとも言われる。

 偽情報を含めた情報戦にどう対応すればいいのか。渡部氏はこう指摘する。

 「米国ではかつて米広報文化交流局(USIA)が情報戦を担っていたが、冷戦終結を受けて現在は存在していない。偽情報もいとわないロシアや中国と比べ、民主主義国家は対応が難しいのが実情です。それでも日本は組織的対応を検討すべきでしょう。日本でも新型コロナウイルスワクチンをめぐってさまざまなデマが流れ、ワクチン接種への不安が広がりました。有事だけでなく、正しい情報を国民にいかに早く届けるかは政府の責務です。同時に私たち一人一人が情報の真偽を見抜く情報リテラシーを身につけることも必要です」【村尾哲】

山田敏弘氏(やまだ・としひろ)
 1974年生まれ。米ネバダ大卒。講談社、英ロイター通信、米誌ニューズウィーク日本版などに記者や編集者として勤務後、フリーに。著書に「サイバー戦争の今」(ベスト新書)など。

渡部悦和氏(わたなべ・よしかず)
 1955年生まれ。東大卒。陸自東部方面総監、ハーバード大アジアセンター・シニアフェロー(客員上席研究員)などを経て渡部安全保障研究所長。著書に「日本はすでに戦時下にある」(ワニプラス)など。


*【私見】を書いていたが突然消えた。後日消えた分もあわせ、情報社会時代の情報戦の大問題を明確にしたい。

【永岡浩一さんからの通信】MBSラジオ 月刊ニュースなラヂオ最終回(2022/3/7) 

2022-03-07 21:21:29 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】MBSラジオ 月刊ニュースなラヂオ最終回(2022/3/7) ロシア・プーチン大統領ウクライナ侵攻 核の脅威、半田滋さんのお話、今は小さい核兵器でも広島・長崎の数倍もあり使用したら地獄、核共有は冷戦時の古いもので日本に何の役にも立たない、議論すら無意味、話し合いしか戦争を回避する手段はないことを語る

 永岡です、MBSラジオの、月刊ニュースなラヂオ最終回、新聞うずみ火代表の矢野宏さんの司会、フリーアナウンサーの北口麻奈さんのアシスタントで放送されました。矢野さん、今後はしばらくラジオ出演ありません、この番組の終了は日本社会が修復不能なネトウヨ化していることと、ジャーナリズムの危機を意味します(ABCラジオのおはパソで矢野さん出してください!)。

 この番組、憲法改悪したい保守派も聞いていた、忌々しいラジオだがなくなると寂しいというハガキが来たそうです。

 ツイッターだと、#橋下徹の出演する番組は絶対に見ません、が8時現在約18000発信されています。

 最終回のテーマはロシアのウクライナ侵攻、中でもプーチン氏が核兵器、原発で何をするか、軍事・防衛を30年取材されてきた元東京新聞論説委員の防衛ジャーナリストの半田滋さんが電話出演でした。ここのみ書き起こしします(上田さんの辺野古のことは省略します、ごめんなさい!)。

 今回のプーチン氏のウクライナ侵攻開始から11日、福本さんがニュースをまとめられて、核燃料の施設をロシア軍が攻撃などムチャクチャ、チェルノブイリなどをロシア軍が制圧、ザポロージェ原発攻撃、放射性物質の汚い爆弾を作っていたとでっち上げ。市民の犠牲も多数、国外避難は150万人、ポーランドに90万人、市民非難の人道街道をするものの不透明、停戦交渉3回目(実質はウクライナの降伏勧告)も不調、ロシア側は強硬姿勢。反戦デモに参加して13000人拘束!

 日本は、岸田総理、ロシア機の領空禁止は未定、経済制裁でやり、アメリカはロシアの原油輸入禁止を示唆しても、岸田氏不透明。中国は何をするか態度を見せていない、中ロ関係は大切というのみ。

 矢野さん、民間人の犠牲も出て、北口さん、核兵器の使用を危惧されて、半田さんのお話、防衛、軍事の観点でロシア、プーチン氏のウクライナ侵攻は、2014年にプーチン氏、NATOに東に来るなとドクトリン、冷戦が終わり91年にワルシャワ条約機構は潰れてNATOは要らなくなったのに、NATOの東端はウクライナ、ここがNATOに入らないようにというのに、ゼレンスキー大統領は入りたい。

 矢野さんは、プーチン氏、ソ連崩壊後もロシアは最強の核保有国だと恫喝を危惧されて、核を使うかと問われて、半田さん、核を使うぞと脅し、核保有、ウクライナに侵攻する前に、ロシアは弾道弾、戦術核を想定した演習をしてクリミア半島でやり、核はウクライナだけでなく、アメリカも攻撃する、NATOが来たら核を使うと恫喝。矢野さんも脅しと危惧されて、ロシアの核の現状を問われて、半田さん、ロシアの核弾頭は6200で、アメリカは5500で2位、後はフランスなど合わせても13000=ロシアは世界の半分を持つ。

 リスナーより、プーチン氏は核を使うのかとあり、半田さん、それでアメリカを恫喝、NATOがウクライナ、ロシアに入らない限り使わない。矢野さん、戦術核は短い小さいものかと問われて、半田さんその通りだが定義は1980年と古く、戦略は500km以上のミサイル、それ以下は戦術だが、大きい核兵器も40年で小さくなり、破壊力はシャレでなく、使われたらおしまい。

 世界唯一の戦争被爆国は日本、広島は15キロトン、長崎は21キロトンだか、米ロの小さいものすら100キロトン=広島、長崎の数倍、戦略はロシアだと5万キロトン!都市破壊ではなく、国家ひとつ消える!1945年と異なり、電子機器破綻、スマホも使えなくなり、もちろん放射性物質無限、福島の何倍もの被害。

 矢野さん、核をプーチン氏に使わせないために国際社会は何をすべきかと問われて、半田さん難しい、核保有国同士の戦争だと地球破綻、ウクライナにアメリカが参戦だとそうなり「核をなくすしかない」が、米ロともNPTに入っているのに無視、非核兵器保有国は5か国以外、そして核兵器禁止条約が発効、核兵器廃絶の世論の前にプーチン氏の蛮行、この条約に日本は批准どころか、オブザーバー参加もしない。

 矢野さん、プーチン氏はチェルノブイリを押さえて、ザポロージャを攻撃した意味を問われて、半田さん、チェルノブイリは石棺だが、ウクライナは原発の電力に65%依存、その兵糧攻め、核兵器を使うと報復されるが、原発は非常電源を破壊したらメルトダウン、しかしロシアは逆のことをいい、ウクライナが原発を破壊といい、ゼレンスキー氏、これ以上だとウクライナは放射能汚染と恫喝。

 矢野さん、核で不測の事態を危惧されて、半田さん、それはあり得て、ウクライナの技術者の動向は不明、ハンドリングできず、意図せず原発を破壊、原発事故の危惧はないわけではない。

 リスナーより、アメリカと核共有というが、これはおかしいとあり、安倍氏の妄言はおかしいとのもの、半田さん、核共有は、アメリカの核をドイツなど借りておいているものを意味して、もちろん使用にアメリカの許可が要り自由に使えず、しかし核共有は冷戦の初期に始まり、当時のソ連に対抗、しかしNPTはその後発足、ドイツ、イタリア、オランダなど核共有はNPTに入り、それに反する。そして議論時に、この国はアメリカの核を置いている隠して、しかし置いてある核兵器は古く、戦闘機が要りミサイル型ではなく、核共有の国が使用したくても、制空権がないと使えない=まったく意味なし。イタリアも、ドイツもアメリかと条約があり、「これらの国に核を置く意味はない」。

 北口さん、世論調査で、核共有、議論、やるべきが78%であり、それを問い、半田さん「核共有の議論の意味はない」、アメリカの国益に合わないと許可はでない+NPT違反、DPRKはNPT違反で経済制裁を受けて、日本もそうなる+非核三原則があり、原子力基本法で核の平和利用のみOK、この3つのハードルがあり、核共有は無理、何よりアメリカの許可がいり、アメリカの不都合だと使えず、こんなものを議論する意味など全くない!

 矢野さん、ウクライナは核を放棄したからやられた、ウクライナは世界第3の核保有国で、それを放棄してこれだというものを問われて、半田さん、ウクライナには核兵器はお荷物、所有するのにコスト、そしてデメリット、核共有の議論がいるが、原発再稼働にすら大反対、で、核共有するとしてどこに置く、であり「ウクライナは核がないから攻められたのではない」、ロシアの意向を無視してNATOが東に来て、核放棄とウクライナ侵攻は無関係。

 リスナーより、プーチン氏、核兵器は戦後処理で使えず、しかし核保有は何かとあり、半田さん、「核の抑止力は核保有国同士しか成立しない」=戦争なら共倒れでやめよう、で、もちろん世界で核兵器所有は無理、独裁国家もあり、5か国でやめようでNPT、DPRKはアメリカ対策でやっているが、核保有国と核のない国、ウクライナは核がないからやられたのではなく、お互い何が要るか話し合わず、話し合いが徹底していないと締めくくられました。目からうろこ、安倍氏、橋下氏らの核共有は無意味とよくわかりました、以上、半田さんのお話でした。



ジョン・リードにも似た「TBS報道特集」金平キャスターら報道人の条理ある勇気 

2022-03-06 18:38:21 | 言論と政治
ジョン・リードにも似た「報道特集」と金平キャスターら報道人 2022.3.12



現地にとどまりウクライナから取材。現場からの取材があるのとないのとではかなり異なる。
金平さんは「ウクライナがどうなるか、誰もわからないでしょう」。戦後最大の世界の分岐点。

「ウクライナに平和を」と渋谷で1000人が抗議のデモをおこなった。青年や子どもたちがどれだけ未来への危機感を抱いているか。ロシアもウクライナも政治家たちは、祖国の未来をどう次世代に保障するか。問われている。

無差別爆撃をうけたウクライナ人たち。爆弾はクライスター爆弾。ロシア人の攻撃で、父と娘を銃撃で殺戮された女性。いつの世もどんな戦争も必ず悲劇を生む。勝利も栄光もない。ロシア人が爆撃した空港。最初は控えめに、しかし戦争は人為性を離れ拡大に拡大を重ねる。「世界に知らせてほしい、私たちは地下室で暮らしているのよ。プーチンは人殺し」痛切に訴える女性。非日常的な戦争地帯にとどまって取材し続ける金平キャスターたち報道人たち。残ったものは死と空虚。


ウクライナのロック歌手バカルチューク氏は、戦争下の国内を慰問し爆撃と隣りあわせで音楽を伝えている。音楽がひとの心を癒し勇気づける。氏はビートルズやローリングストーンズがもし1970年代80年代にいなかったら、もっと民主化は遅れたと語る。

防衛省の元自衛艦隊司令官香田洋二氏は、燃料気化爆弾の使用も詳しく説明した。日下部キャスターの質問に明快に応えた。プーチン大統領のロシアで人権団体のリーダーグリゴーリー氏は、国内で規制や放送禁止など実情を訴えた。デモ参加者の話す実態は自由抑圧を伝える。

ゲストの名越教授は、プーチンは大統領選挙にむけてウクライナ攻撃をおこなったが、期待に反して長期化の様子で、大統領選に出ても当選すまい、と語る。

避難民は400万人を超えると言われる。ウクライナ人は「日本には力がある。日本にたすけてほしい」と 訴える。膳場キャスターと金平キャスターの対話、核兵器禁止を実際に使われた日本が反核を訴える最大の出番であると。日下部キャスターが言うように核兵器を絶対に禁止を広く訴える時。

核兵器をアメリカと共用、などと日本の元首相安倍晋三氏はさかんに力説しているが、核戦争の危険性があるウクライナ周辺から取材し続ける金平キャスきターは空想性非論理性に呆れていた。それは現場で戦争を見聞ききしているジャーナリストの体験的理性であろう。

【色平哲郎氏からのご紹介】 ウクライナにおける最近の事件について――暫定的な声明

2022-03-05 09:26:28 | 転載
【色平哲郎氏からのご紹介】 ウクライナにおける最近の事件について――暫定的な声明

> Dハーベイのこの立論はしっくりきません。
>
> まず、知識人の声明として、(朝鮮戦争でDマッカーサーが核兵器使用を本気で訴えて
> 以来の)核兵器を実際に使用するという威嚇をしているプーさんの野蛮な行為を徹底的に
> 批判し、やめさせるメッセージがないのは致命的にダメ。
>
> このような全人類に対する重大な挑戦に、感覚マヒしている言論が日本国内でも
> 「訳知り」のようにあることに、私は危機感を抱いています。
>
> バイデンはじめ欧米諸国首脳が露骨な介入をして、全面核戦争に向かう道を
> 押しとどめていることに希望をもたざるをえない。
>
> 「新自由主義」とNATOのせいで、ロシアも追い詰められているんだから仕方ないか
> のような叙述では、そんなのマルクス主義的ですらない。
>
> 米国の軍事的・経済的覇権の衰退、加えてグローバル資本主義に参入したロシア・中国、
> 彼ら、米中ロによる、他民族と自国民を抑圧する覇権争いだとみるべきではないか。
>
> そう、いまこそレーニンに立ちかえって、、
>
> しかし、レーニンの時代と決定的に異なるのは、戦術核や原発攻撃などという
> 人類滅亡に繋がりかねない大惨事、これが起きかねない瀬戸際にあるということ。
>
> ・国際法違反の侵略戦争をやめさせる
> ・国際人道法に反する、民間人への殺戮をやめさせる
> ・核兵器による威嚇、全人類への挑戦をゆるさない
>
> こうした国際世論でロシアを包囲することを相対化させるような言説では有益でない。
>
> こうした倫理が押しつぶされた場合、
> 国際ルールなんて無力、暴力がなければ無力、
> というモラルハザードとシニシズムが増幅されましょう。


==


ウクライナにおける最近の事件について――暫定的な声明
デヴィッド・ハーヴェイ 2022年2月25日


 ロシアのウクライナ侵攻による本格的な戦争の勃発は、世界秩序に対する重大な転換点をもたらすものだ。今回の事件は、本年の年次総会に集まった地理学者たち(残念ながらZoomによるものだが)には無視できないものであり、議論の基礎として、専門家ではないコメントをいくつか提示したい。

 次のような神話がある。1945年以来世界は平和であり、アメリカのヘゲモニーのもとで構築された世界秩序は、互いに競争しあう資本主義国家の戦争志向を抑制する上で十分に機能してきたという神話だ。たしかに、2度の世界大戦を引き起こしたヨーロッパにおける国家間競争はほぼ封じられ、西ドイツと日本は1945年以降、平和的に資本主義世界システムに再統合された(それはソ連の共産主義の脅威と戦うためでもあった)。ヨーロッパでは国家間協力のための諸機関・諸制度が整備された(共同市場、欧州連合、NATO、ユーロ、等々)。一方、1945年以降も、数多くの「熱い」戦争(内戦と国家間戦争)が遂行されてきた。朝鮮戦争とベトナム戦争に始まり、ユーゴスラビア内戦、NATOによるセルビア空爆、2つの対イラク戦争(うち1つは、イラクの大量破壊兵器保有に関する米国のあからさまな嘘によって正当化された)、イエメン、リビア、シリアでの戦争
がそうである。

 1991年まで、冷戦は世界秩序を機能させるうえでかなりの程度、持続的な支えを提供してきた。この冷戦は、アイゼンハワーがかつて「軍産複合体」と呼んだものを構成する米国企業にとって経済的利益になるよう大いに利用された。ソヴィエトと共産主義に対する恐怖心(偽りの恐怖心と本物の恐怖心の両方)を醸成することは、この冷戦政治にとって基本的な手段の一つだった。その結果、軍用ハードウェアにおける技術的・組織的なイノベーションの波が次々と起こり、経済的にも大きな影響を及ぼした。そうした軍事技術の多くは、航空、インターネット、核技術など、広範にわたる民間利用をもたらし、こうして、終わりなき資本蓄積を支え、独占市場を通じて資本主義的権力の集中を昂進させることに大いに貢献した。

 さらに、「軍事ケインズ主義」への依存は、1970年以降、先進資本主義国の諸国民に新自由主義的緊縮財政が繰り返し実施されてきた過酷な時代における例外として好まれるようになった。レーガンは軍事ケインズ主義に頼りつつソ連に軍拡競争を仕掛けた。それは、ソ連の崩壊を招くことによって冷戦の終結に貢献したが、同時に両国の経済を大きく歪めることになった。レーガン以前の〔高成長だった〕アメリカの最高税率は70%を下回ることはなかったが、〔低成長の〕レーガン以降は40%を超えたことはなかった(この事実は、高い税率が経済成長を阻害するという右派の主張を論駁するものだ)。1945年以降、アメリカ経済の軍事化が進むと、経済的不平等が拡大し、アメリカ国内だけでなく、他の地域でも(ロシアでさえ)支配的寡頭制が形成されるようになった。

 ウクライナのような状況において西側の政策エリートたちが直面している困難は、紛争の根本的な原因を悪化させない形で当面する短期的問題に対処しなければならないことだ。たとえば、不安に駆られた人々はしばしば暴力的に反応するが、ナイフを持って向かってくる相手に対して、不安を和らげるために「まあ落ち着け」というような言葉でもって対峙することはできない。相手を武装解除しなければならないが、その際、できれば不安を増幅させないような方法をとる必要がある。目的とするべきなのは、より平和的で協調的で、かつ非軍事化された世界秩序の基礎を築くことであり、同時にこの侵略がもたらす恐怖や破壊、不必要な人命損失を速やかに抑え込むことだ。

 ウクライナ紛争でわれわれが現在目にしていることは、多くの点で、かつて「現存する共産主義」とソヴィエト政権の力を解体させたプロセスの産物である。冷戦の終焉とともに、ロシア人は、資本主義のダイナミズムと自由市場経済の恩恵がトリクルダウンによって国中に広がるという、バラ色の未来を約束された。しかし、かつてボリス・カガリツキー〔ロシアの社会主義左派知識人〕による表現に従えば、その現実は次のようなものだった。冷戦が終わり、ロシア人はパリ行きのジェット機に乗っていると信じていたのに、飛行中に「ブルキノ・ファソ〔アフリカの国で貧困と内戦に苦しんでいる〕へようこそ」と言われたようなものだと。

 1945年以降に日本や西ドイツで起こったことと違って、ロシアの人々や経済をグローバルシステムに有機的に組み込む試みはまるでなされなかった。IMFや西側の主要な経済学者(ジェフリー・サックスなど)からの助言は、新自由主義的な「ショック療法」を移行への特効薬として受け入れることであった。それが明らかにうまくいかなかったとき、西側エリートたちは、被害者の方を非難するという新自由主義のいつものゲームを展開した。つまり、ロシアの人々は自分たちの人的資本を適切に開発せず、個々人の起業家精神に対する多くの障壁を取り除かなかったのが悪いというのだ(したがって、寡頭制(オリガルヒ)が台頭したことも暗黙の裡にロシア人自身の責任にされた)。ロシア国内の結果は実に悲惨なものだった。GDPは崩壊し、ルーブルは役立たなくなり(お金はウォッカの瓶で計られた)、平均寿命は急降下し、女性の地位は下落し、社会福祉と政府
機関は完全に崩壊し、オリガルヒの権力を中心にマフィア政治が台頭し、1998年には債務危機が頂点に達した。金持ちのテーブルからパンくずをねだり、IMFの独裁に服従するしか道はないように思われた。オリガルヒの繁栄を例外とすれば、経済的屈辱は全面的なものだった。さらにその上、ソヴィエト連邦は、民衆にあまり相
談されることもなく、独立した諸共和国へと解体された。

 ロシアはわずか数年の間に、人口と経済の縮小、産業基盤の破壊を経験し、その規模たるや、過去40年間にアメリカの古い地域で経験した脱工業化よりも大きなものだった。ペンシルベニア州、オハイオ州、そして中西部における脱工業化の社会的、政治的、経済的影響は広範囲に及んでいる(合成麻薬であるオピオイドの蔓延から、白人至上主義やドナルド・トランプを支持する有害な政治的傾向の台頭に至るまで)。しかし、ロシアの政治的、文化的、経済的生活に対する「ショック療法」の影響は、案の定、それよりはるかにひどいものだった。西側は、欧米流の「歴史の終わり」なるものを吹聴してほくそ笑むこと以外、何もできなかった。

 さらにNATOの問題がある。もともと防衛的かつ協調的なものとして構想されたNATOは、共産主義の拡大を抑えることと、ヨーロッパにおける国家間競争が軍事的な方向に向かうのを防ぐことを目的に設置された主たる好戦的軍事機構だった。おおむねそれは、ヨーロッパでの国家間競争を緩和する協調的な組織的機関としては多少とも役立った(ただし、ギリシャとトルコはキプロスをめぐる対立を何ら解決していない)。実際には、ヨーロッパ連合(EU)の方がずっと役に立った。ソ連の崩壊とともに、NATOの主要な目的は消滅した。アメリカ国民が国防予算の大幅削減によって「平和の配当」を実現したことは、軍産複合体にとってリアルな脅威となった。その結果、ペレストロイカ初期のゴルバチョフとの口約束に反して、NATOのアグレッシブな利用(それは常にあったが)がクリントン時代に積極的に主張されるようになった。1999年の米国主導のNATOによるベ
オグラード爆撃は、その端的な例である(このとき中国大使館も爆撃に遭ったが、それが偶然なのか意図的なのかは不明だ)。

 米国のセルビア爆撃をはじめ、小国家の主権を侵害する米国の介入は、プーチンの行動の先例として想起される。この間、NATOが(明確な軍事的脅威がないにもかかわらず)ロシア国境付近まで拡大したことは、米国内でも強く疑問視されており、ドナルド・トランプはNATOの存在意義をも攻撃している。最近『ニューヨーク

・タイムズ』に寄稿した保守派の論客トム・フリードマンでさえ、NATOの東欧への拡大によるロシアへの攻撃的、挑発的なアプローチを通じて、最近の事件に対する米国が責を負っていることを想起している。1990年代、NATOはまるで敵を探している軍事同盟のように見えた。プーチンはさんざん挑発され、今日ついにそれに乗った。明らかに、ロシアを経済的に破壊された屈辱と、世界秩序におけるロシアの地位に対する西側の無礼な傲慢さに怒っている。

 米国と西側の政治的エリートたちは、相手に屈辱を与えることが、外交問題においてしばしば長期的で破局的な影響をもたらす破滅的な手段であることを理解すべきだった。ベルサイユにおいてドイツに与えた屈辱は、第2次世界大戦の火種となる重要な役割を果たした。政治的エリートは、1945年以降、マーシャル・プランによって西ドイツと日本に対する屈辱の繰り返しを回避したのに、冷戦終結後、ロシアに対して(積極的にも、あるいは不注意によっても)屈辱を与えるという破滅的愚行を繰り返した。ロシアは、1990年代の新自由主義的解決策の妥当性についてレクチャーを受けるよりも、マーシャル・プランのようなものを必要としていたし、またそれに値した。同じく、欧米帝国主義による1世紀半にわたる中国への屈辱(これは日本による軍事占領と1930年代の悪名高い「レイプ・オブ・ナンキン」という屈辱へと受け継がれた)は、現代の地政学的闘争
において重要な役割を果たしている。その教訓は単純である。屈辱を与えることは危険だということだ。たとえ噛まれないまでも、恨まれることになる。

 もちろん、以上のいずれもプーチンによる行動を正当化するものではない。それは、40年にわたる脱工業化と新自由主義的な労働者抑圧が、ドナルド・トランプの行動や立場を正当化しないのと同じである。しかし、それと同じく、ウクライナにおけるこうした行動は、グローバル軍国主義の諸機関(NATOなど)を再活性化させることを正当化するものではない。それはむしろ問題の発生に大きく寄与するものだった。1945年以降、ヨーロッパ内の国家間競争が非軍事化される必要があったように、今日、権力ブロック間の軍拡競争をやめさせて、協力と協調のための強力な制度に取って代える必要がある。資本主義企業間や権力ブロック間の競争の強制法則に従うことは、将来における災いの元でしかない。たとえ――残念ながら――大資本が依然として、それを将来における無限の資本蓄積を支える手段だとみなしているとしてもである。

 このような時期にきわめて危険なのは、どちらかの側の小さな判断ミスが、核保有国間の大規模な衝突に簡単にエスカレートしてしまうことだ。核兵器は、これまで圧倒的だったアメリカの軍事力に対してロシアが自力で対抗できる分野である。1990年代に米国のエリートたちは一極集中の世界に住んでいたのだが、その世界はすでに二極化された世界に取って代わられている。そして、それ以外の多くのことは流動的である。

 2003年1月15日、世界中の何百万人もの人々が、イラク戦争の脅威に対して抗議するために街頭に繰り出した。『ニューヨーク・タイムズ』紙でさえ、これは世界の世論の驚くべき表現であると認めた。しかし、残念至極なことに、この抗議は失敗に終わり、20年間にわたり世界中で無駄で破壊的な戦争が繰り返されることになった。ウクライナの人々が戦争を望んでいないこと、ロシアの人々も戦争を望んでいないこと、ヨーロッパの人々も戦争を望んでいないこと、そしてまた北米の人々も新たな戦争を望んでいないこと、このことは明らかである。平和を求める民衆の運動に新たに火をつけ、再活性化させる必要がある。世界中の人々が、競争、強制、激しい対立ではなく、平和、協力、協調に基づく新しい世界秩序の創造に参加する権利を主張する必要がある。

https://bit.ly/3vzcbKv
Remarks on Recent Events in the Ukraine: A Provisional Statement
FEBRUARY 25, 2022  David Harvey

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久保佐世


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夜の繁華街 訴えるタイ人女性 県下 駆け込み急増
支援団体 警察に 「国へ帰りたい・・・」 「売春」「賃金」 救い求め

信濃毎日新聞 1991年10月3日


夜の繁華街で働くタイ人女性が2日までに、「売春を強要された。国へ帰りたい」と更埴警察署に助けを求めてきた。
東京の外国人女性支援団体「HELP(ヘルプ)」にも、ここ1週間だけで、戸倉上山田温泉街で働いているタイ人女性5人が「売春を強要されている」「賃金が不当に低い」などと電話で訴えてきた。HELPによると、県下からのこうした駆け込みは全国的にも最も多く、東南アジア人女性の増加とともに、人権侵害の深刻化を示している。


タイ人女性は1日深夜、電話で更埴署に助けを求めたため保護した。
更埴市周辺のスナックで働いていたとみられる。日本語をほとんど話せないため同署は2日、市内に住むタイ人主婦に通訳を依頼し事情を聴き始めた。

HELPに電話してきたタイ人女性5人は、いずれも今年に入って入国。
スナックで働き、毎晩のように日本人男性を相手に売春しているという。「経営者はお金をたくさんくれないのに売春させる」「男が監視していて逃げられない」
「経営者がパスポートを取り上げた」とし、帰国の手助けを求めている。

この夏には、小諸市で働いていた台湾人女性2人が東京都の福祉事務所に相次いで駆け込んだ。
1人は手などに傷を負い、「ヤクザに監禁されていた」とおびえながら訴えた。

県下では最近、小諸市から長野市にかけてのJR信越線沿線を中心に夜の繁華街で働く東南アジア人、特にタイ人女性が急増。

タイ人女性を雇っている小諸市のスナック経営者は「東京に近いためか、小諸市内に定着した女性がボスになって国から友人たちを呼び寄せ、上田、長野方面の飲食店に送り込んでいるケースがある」と話す。
戸倉上山田温泉街で働く東南アジア人女性は300から500人いるとの指摘もある。

長野市ではタイ人ホステスだけのスナックも増えている。

小諸市の別のスナックで売春をしているというタイ人女性は「タイのシンジケートで300万円を借金し来日した。借金を返すまでは売春を続けるしかない」と話す。売春の料金をピンハネしている経営者も多い、という。

HELPに駆け込んできた外国人女性は、今年だけで199人。
県下からの駆け込みが最も目立つという。HELPの松田瑞穂さんは「売春を承知で入国する女性たちにも問題はある。
が、需要があるから女性たちが増えている。経営者や、女性を買う日本人は彼女たちの人権をどう考えているのか」と訴えている。


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福島で死んだフィリピン女性 「遺体に虐待の跡」 家族ら指摘 
朝日新聞 1991年10月10日


【マニラ9日=大野拓司】
福島県東白川郡塙町のナイトクラブで働いていたフィリピン人女性が、先月14日に同町内の病院で死亡し遺体で帰国したが、「虐待された跡がある」などと家族らから死因に疑問を投げかける声が上がり、比当局もこれを重視、トーレス労相が調査のため近く日本に行く。フィリピン人労働者の就労状況一般についても関係当局と意見交換するという。

この女性はマニラ出身のマリクリス・シオソンさん(22)。9月7日に入院、1週間後に死んだ。
病院側の死亡診断書だと、死因は「肝炎」とされる。だが、返された遺体を見た家族の要請で比司法当局が検視した結果では、頭部に陥没や大量の出血痕があり、何らかの理由による「頭部の外傷が死因」との見方をしている。

病院側は「診察、治療に誤った点はなかった」と話している。
また、事実関係を調べた福島県警棚倉署も「病院の診断通り。不審な点はなかった」としている。


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過酷な出稼ぎに反発 比・タイ「死んで帰国も」 上田で懇談会 SOS外国人

信濃毎日新聞 1991年10月26日


タイやフィリピンで日本から帰国した女性に対するソシアルケースワーカーとして働いている女性ら3人が25日上田市を訪れ、日本人と結婚した市内のフィリピン人女性4人と懇談した。福島県でのフィリピン人女性ダンサー死亡事件などに論議が集中。ケースワーカーたちは「日本から死んで帰ってくる女性はほかにもいる。過酷な出稼ぎを通じ日本への反発が強まっている」と報告した。


上田カトリック教会で開いた懇談会は、長野市や上田市の主婦らの市民グループ「アジアの花ヨメを考える会・ながの」が呼び掛けた。
フィリピン人のケースワーカー、ルビー・ジャーデニルさん(31)と国立フィリピン大学大学院生で現地でディスクジョッキーを担当している穴田久美子さん(31)=北海道出身、タイ人のケースワーカー、パンニー・アスワポンチョトさん(38)が出席した。

ルビーさんは自分の活動経験から「日本から女性が帰国する理由の第一は精神的な不安など、、、死亡しての帰国」と報告。
穴田さんらによると、出稼ぎのフィリピン人女性が事故や病気で死亡しても、日本ではあまり問題にされていないようだという。

福島県のダンサー死亡事件では、現地の新聞などを手に議論。
ルビーさんは「フィリピン国内では、経済大国の日本に黙っていたが、もう我慢できないという気持ちが強くなっている」と指摘。
「娘を日本に送った家族の不安を知ってほしい」と呼び掛けた。

穴田さんが、ダンサーの家族から提供してもらった遺体の写真を前に、女性たちはショックを受けた表情で「フィリピンだけでなくアジア全体の問題」と話していた。

日本での結婚生活では、文化や習慣の違いによるすれ違い、差別の悩みを訴える人が目立った。「あいさつしても返事をしてもらえないことが多い」という女性もいた。

参加者は、日本に住む外国人女性たちのネットワークづくりを強調。
パンニーさんは「タイの女性は英語を話せない人が多く孤立している。危険に陥ることも多い」と指摘。
「身を守るため、法律や制度についての情報交換が必要」と交流を呼び掛けた。

「考える会」は27日、同教会で外国人女性と家族たちの交流会を開き、ネットワークづくりを支援していく。


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「外国人医療相談室」佐久総合病院が開設

朝日新聞 1992年12月3日 東北信版


(長野県)南佐久郡臼田町の県厚生連佐久総合病院(若月俊一院長)で3日、言葉の壁に悩む外国人労働者らの医療問題に取り組むことを目的に「外国人健康医療相談室」がスタートすることになった。同病院は地域医療への先進的な取り組みで知られるが、外国人を対象とした医療相談窓口の開設は全国でも初めてといわれる試み。成果が期待されている。

同病院の佐々木真爾副院長によると、相談室の開設は、現実に増え続ける
外国人患者の増加に対応した措置。同病院には、出稼ぎの日系人やタイ、フィリピンなど東南アジアからの外国人労働者が救急医療患者として運び込まれるケースも数多い。
このため、同病院は今年6月、外国人医療問題小委員会を設置。「言葉の壁を取り除き、相談の内容によって適切な医療機関を紹介する」ことを目的に、相談室開設を検討してきたという。

相談は当面、月1回、毎月第1木曜日の午後6時から8時。相談料は100円。様々な国籍の患者に対応するため、タイ語やポルトガル語、スペイン語などの通訳と医師が一組となって、相談に応じることにしている。


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昨年冬、県東部の総合病院をナイジェリア国籍の男性(30)が訪れた。
悪性リンパしゅが進行、全身が衰弱していた。その場で入院し2週間の治療を受けたが、回復の見込みは立たず、病院は本人の意思を尊重して帰国させることにした。

ところが、男性の持っていたのは偽造パスポート。旅券を手に入れるため、主治医とソシアルワーカーは大使館に1週間通い詰め、やっとのことで母国に送り出した。
後には医療費53万円、帰国手続き費用70万円の未回収金が残された。来日して2年たっていたが定職がなく、医療保険にも入ってなかったからだ。

「お金を持っていないからといってほうってはおけないから、、、」。
この医師は複雑な心境を語る。
未払い金の中には、交渉に駈けずり回った医師やケースワーカーの人件費はもちろん、交通費さえ含まれていない。
病院は「せめて医療費だけでも」と、県に補てんを申請するつもりだ、、、

【毎日新聞 埼玉県版 浦和支局・藤後野里子  1995年3月6日】
外国人未払い医療費対策事業 望まれる抜本的対策 不況反映、増える無保険での雇用

【永岡浩一さんからの通信】 路上のラジオ(2022/3/2更新) 西谷文和&内田樹

2022-03-03 19:02:46 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】
路上のラジオ(2022/3/2更新) 西谷文和&内田樹 ロシアのウクライナ侵攻から独裁者プーチン氏を考察する、自分の周りをイエスマンで固めて大義名分なしの独裁者は国際世論で倒すべき、これの火事場泥棒で9条変えろ、核武装を言う安倍氏、橋下氏らは現状追認で何もできず、本当に戦争なら真っ先に逃げるクズ(笑)、一人一人が立ち上がり国際世論を動かすべき!


 永岡です、ジャーナリスト西谷文和さんの路上のラジオ、昨日更新、ロシアのウクライナ侵攻(侵略)について、思想家の内田樹さんが出られていました(https://www.radiostreet.net/radio/1070/ 2/28収録)。要点のみ書き起こしします。

 報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、ウクライナ問題で核を持てと言う安倍氏、橋下氏、松井氏らの発言を火事場泥棒とブログで批判されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12729859281.html 今回の内田さんのお話と合わせてご覧ください!

 西谷さん、アフガニスタンを取材されて、ウクライナもソ連・ロシアに侵略されたのは同じ、大国のエゴに蹂躙されたのは同じ、路上のラジオのHPにもウクライナ侵略に反対と記述があり、プーチン氏について内田さんは基本的に賢い、が焼きが回ってきて、収録日で戦争4日、膠着状態、プーチン氏、瞬時にキエフ陥落、傀儡政権を作りNATO反対を2日でやる予定、電光石火でナチス並みのことを想定して、ゼレンスキー氏は踏ん張り、アフガンだとガニ大統領はすぐ逃げて、プーチン氏、ゼレンスキー氏をそれと同じだと甘く見た。ゼレンスキー氏は国際世論に訴えることもあり、しかしウクライナはずっと戦争、第2次大戦どころか、19世紀からずっと戦争で、2014年にクリミアを奪われて、東部独立、8年ずっと戦争、モンゴルにも侵略されて、文明の十字路、穀倉地帯、しかし、プーチン氏は全世界を敵に回し、プーチン氏の終わりの始まり、20年独裁、しかしSNSで若い人は立ち上がり、若い人はロシア国内でデモ、それを世界が見ているからやっている=ロシアの人は孤立ではない、3000人逮捕されてもデモは止まらず、有名人、テニス選手、音楽家、科学者など立ち上がり、中国ですら反対声明(消されたが)。

 プーチン氏、大統領を独裁、22年、自己評価が高くなり、悔しかったら22年大統領しろと、橋下氏真っ青。プーチン氏の周りはイエスマンのみ、フセイン氏も、アベスガの時も同じ、ロシアだと反対候補は暗殺、殺されない日本はマシ?西谷さんは欧米が止められたはずなのに、と説かれて、内田さん、その力なし。西谷さん、バイデン氏、国内はインフレ、コロナで追い詰められている+アフガン失敗、内田さん、アメリカもコロナで戦争どころではない+トランプ氏がいて、ロシアと仲良く、トランプ氏を国民の4割が支持、プーチン氏を評価するトランプ氏がこれほど支持されていたら、国内二分、アメリカは戦争どころではない。

 プーチン氏、トランプ氏、安倍氏etc、世界には独裁者が出て、日本も岸信介氏の後で佐藤栄作氏、田中角栄氏の後で中曽根氏のタカ派になり、しかし世界で偶然サイクルで独裁者が揃ってしまい、しかしプーチン氏が撤退だと彼らは力を失う。西谷さん、自民で、タカ派とハト派の振り子があり、世界もそうかと問われて、内田さん、その通り、しかしプーチン氏は強いロシアをもう一度、トランプ氏も強いアメリカもう一度、しかしプーチン氏は初期G8に入り話の分かるものと21世紀の初め、同じ人間でもバイオリズムみたいなものがある。

 で、安倍氏、裏地見るといい、安倍氏に外交の能力なし、外務省が無能と内田さん説かれて、西谷さんは外務省の弱体化、安倍政権では経産省の今井氏らの暗躍を説かれて、内田さん、安倍氏とプーチン氏では役者が違い、安倍氏手玉に取られて、北方領土問題は国内の米軍基地を全廃しないと帰ってこない、西谷さんは安倍氏、国民に期待させて反故にしたと怒られて、内田さん、北方領土問題は複雑怪奇な要素があり、安倍氏のような単細胞では解決できず、日本とロシア、アメリカの三社でちゃんとしないとダメ。

 西谷さん、第2次大戦時に、スターリンがウクライナの小麦を奪い餓死させて(その小麦を兵士に食べさせてスターリンはナチスを倒したものだが、もちろん許されない)、それでウクライナは怒り、ウクライナ人は一部、反ソ連・反ドイツにもなり、大国に翻弄された。西谷さんも2014年にキエフを取材、スターリンがクリミアにロシア人を入れて侵略、それらを理解しないとこの侵略は理解できない。

 内田さんは、SWIFTは効果があり、スターリン時代と異なりグローバルである。西谷さん、イラクでは経済制裁で餓死者が出てフセイン氏の支持が高まり、それを危惧されて、内田さん、それはない、ロシアの財界が困り、プーチン氏は経済的にも追い詰められて、国民生活も大変。ガス会社はプーチン氏の企業、内田さんは中国の手助けもない、プーチン氏を中国は様子見。西谷さん、プーチン氏を失脚させないと、と説かれて、内田さん、ロシア人はそれでソ連崩壊並みの大混乱になり、ソ連崩壊で、力の強いものが国の財産を独占してしまい、それをロシア人は見ている。弱肉強食、プーチン氏失脚で庶民が一番大変、ソフトランディングさせないと、1992~93年の悲劇の再来。

 内田さんは、プーチン氏、失脚、あるいは禅定でもいいから退陣させないとダメ、ロシアも国際協調路線にならないとダメ、ロシア国内で反プーチン氏のデモもあり、まだ希望はある。

 西谷さんは、侵略初日にロシア軍はチェルノブイリ原発を押さえて、これはプルトニウム目当て、原発は戦争の際に最悪だと説かれて、内田さん、ヤバイものだから原発は抑えた「今回の事態は原子力の平和利用などないことを証明」、核燃料サイクルは核武装目当て、石破氏もそれに言及、核はバージョンアップしていないと核兵器・核技術者はどんなに採算が取れずとも確保しないとダメ。

 イランは石油が多く、原発要らないのに持とうとする=核兵器が欲しいから、もちろん廃炉のための技術者は必要だが、火事場泥棒で安倍氏と橋下氏、核武装をテレビで怒鳴り、ウクライナを利用して9条抹殺を西谷さん危惧されて、内田さん、アメリカは属国の日本に核兵器を持たせることは決してない(笑)、核拡散、アメリカは核兵器独占で優位になり、韓国、台湾が、となったらアメリカ困り、なら日本の核のことはアメリカが面倒を見る(笑)。安全保障はアメリカの言いなり、日本の安全保障なし、自前の安全保障があったら橋下氏、テレビであんなこと言わない、国防に対するリテラシーはゼロ、何をしてもアメリカがアカンと言ったらアウト、日米合同委員会で言われた通り(笑)。

 西谷さん、日本は76年戦争に加担せずこの始末だが、戦争でリテラシーなしで烏合の衆になると説かれて、内田さん、韓国、台湾は戦争を想定、ソウルは横断歩道なし=みんな防空壕、それらと比べて、日本はアホ、戦争でもやろうかというものは妄想、技術的に戦争などアホ政治家・自衛隊・官僚に出来ない(笑)。制服組でも戦争はできない、核兵器について無知、要するに安倍氏らネトウヨ連中は戦争を知らずゲームとしてしかとらえられず、戦争になり日本国民は一丸とならず、指導者はおそらく戦争なら真っ先にトンズラ、橋下氏は本当の戦争だと真っ先に逃げて、自衛隊は戦争などできずやっているのは戦争ごっこ。

 西谷さん、日本は戦前、モスクワに攻め込まず、9条を生かしてロシアとウクライナの仲介をすべき、自民はそんなことはできないが、野党が勝っていたら出来ていたと説かれて、内田さん、安保廃棄は困難だが、アメリカのケツナメでないと示せたらそれはやれる、76年人を殺していない。西谷さん、タリバンはその点日本を褒めていて、本来なら東京、京都で和平はOKと説かれて、内田さん、基本的に平和志向の国なら尊敬されるのに、アメリカケツナメで世界から信用されていない。西谷さん、冷戦時ならともかく、今はおしかいと説かれて、内田さん、アメリカにとって日本はケツナメの捨て駒、武器を買ってくれる、自国の国益よりアメリカのためが安倍氏、アメリカから評価されても、国際的には評価されず、安倍氏、慎太郎氏ら日本を強くというのはケツナメ。

 内田さん、日本の総理はアメリカにとって代官、アメリカに逆らうと短命、内田さんは、安倍氏は愛国ではなく、自分が恋しい、加計学園、山口敬之氏らに配慮のもの、しかしプーチン氏も同様。ロシアの国際的な評価はなくなり、国際社会に倫理的なもの、大義名分がいるのに、ウクライナでジェノサイドなど大義名分にならず、国際社会で胸を張らないとダメなのに、ロシアの大使も国連で肩身が狭く、心からロシアは正しいと大使も思っていない、スターリンすら大義名分はあり、毛沢東もそう、世界にプーチン氏を賞賛する人間は、アメリカにちょっといるだけ(笑)。

 西谷さん、かつては国営メディアのみだが、今はネット、SNSで国民をだませないと説かれて、内田さん、スターリンのようなことはできないとプーチン氏理解していない。西谷さん、79年のソ連アフガン侵攻時、ゲリラは健闘、ソ連はパー、それと同じと説かれて、内田さん、大義名分のない戦争、兵士もやる気なし、西谷さん、同胞の攻撃は大変、ベトナムでも兵士にPTSD、それ以上だと説かれて、ソ連が潰れた理由はアフガン侵攻、ロシアもと説かれて、内田さん、まっとうな倫理的優位性は国を維持するのに必要なのに、ソ連はそれをなくしてパー。プーチン氏は賢いチェスのプレイヤーであったが、道義性ゼロ。西谷さん、湾岸戦争の際のフセインと同じと説かれて、内田さん、人気がなくなるとオーラがなくなる、西谷さん、クリミアをとったのも、トランプ氏を勝たせたのもフェイク。

 そして、私たちはどうすべきかと西谷さん問われて、内田さん、一市民の声の力がないことはない、一通のメール、写真が世界を変えて、EUはウクライナを助けないとというものになり、市民が政府を道義性に評価、市民が世界に与える影響力は小さくない。西谷さん、グレタさんも一人から訴えて成功と説かれて、内田さん、一人一人の力は小さくともまとまれば、国を動かす、政治家は国内世論=選挙を意識して、国際世論が大切。

 日本でもロシア大使館にデモ、ベトナム反戦のようになり、ベトナムでアメリカは倫理なしでベトナムにアメリカは負けて、一人一人、音楽、絵etcで戦争に抗議したらプーチン氏を追いつめられて、ロシアの世論でプーチン氏と闘うものに連帯、ロシア人が悪いのではない、プーチン氏を倒すために、国際世論は大切。

 そして、火事場泥棒で9条変えろ、核武装は現状追認、よりよい未来を作らず、橋下氏、安倍氏らは現実追認、新しいものを作る力はない、100年前は奴隷制度、女性に参政権もなく、それを阻害してきたのは安倍氏、橋下氏らの現状追認のクズ。西谷さん、参院選で自民、維新を落とさないと、と説かれて、内田さん、ウクライナをきっかけに国民が国際情勢に興味を持ち、国民一人一人が立ち上がるべきと締めくくられました。

 内田さんの、ウイットに富んで、かつ辛辣なお話、楽しかったです。我々も一人一人立ち上がり、プーチン氏、安倍氏らにいなくなってもらいましょう、以上、路上のラジオでした。

【永岡浩一氏からの通信】 J-WAVE JAM THE WORLD-UP CLOSE(2022/3/1)

2022-03-01 23:13:45 | 転載
【永岡浩一氏からの通信】
J-WAVE JAM THE WORLD-UP CLOSE(2022/3/1) 青木理&北丸雄二 ロシアのウクライナ侵略とアメリカの最新事情、世界の世論を語る、独裁者には言論と民主主義で対向すべき、全世界の巨大な、動員に寄らないデモは有効、軍事力・核兵器に武力ではなく、生命を大事にする意見で対向することが世界を救うことを主張する!



 永岡です、J-WAVEのアマゾンミュージック配信のUP CLOSE、火曜日の担当はラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリストの青木理さんでした(https://music.amazon.co.jp/podcasts/8b57f1db-5114-443e-8ff9-eb4f6c35dc41/episodes/c7dc1bbd-07f0-4b3d-8e36-95938046ccc9/jam-the-world---up-close-2022-03-01-%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%90%86%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%83%85%E5%8B%A2%E3%80%8D )。要点のみ書き起こしします。

 なお、本日クリニック、薬局に行き、医薬品は先発、ジェネリックともに全国的に不足している様子、これはコロナのためではなく様々な要素がある模様で、必要な医療が困難な人に届かないことが危惧されます。また食品でもモノにより不足、この国が様々な意味で行き詰っていることを危惧します。

 テーマはアメリカの最新事情、ロシアがウクライナに侵略、こんなあからさまな侵略戦争を国連常任理事国がやるとは驚きと青木さん説かれて、ゲストは元東京新聞のニューヨーク支局のジャーナリスト、北丸雄二さん、ロシアのウクライナ侵略はアメリカでどう受け止められて、バイデン政権の中間選挙はどうなるか、アメリカ問題のスペシャリストの北丸さんのお話があり、アメリカの最新事情、ロシアの侵略、これは蛮行と世界ではみられるものの、北丸さん、24日の開戦と、5日目で世論は激変、当初バイデン政権はなぜ止められず、トランプ氏なら止められたか、から、SNSで現地の情報が来て、アメリカの世論は変化、今は経済制裁をもっとやれが80%。

 青木さん、アメリカはイラク、アフガンで厭戦、アメリカの力も落ちていて、しかし情報発信で世論は変わったと説かれて、北丸さん、オバマ時代から厭戦、若い世代はアメリカ=正義ではないが、CNNの番組、簡易調査では、NATO軍が77%賛成しろと言うもの、青木さんこれは怖い、北丸さん、NATO軍は米軍ではない、ウクライナの生の声が西側に出て、同情や思い入れ、米軍派兵にはためらわれても、ロシアを叩け+トランプ氏が、プーチン氏が天才と発信、そして国連安保理、ウクライナの大使の発言の際にロシアが侵攻、その際にトランプ氏、FOXのインタビューで、アメリカが侵攻したと思い素晴らしい?と言い、FOXがロシアの侵攻だと言うと、トランプ氏、これは軍の秘密と言い、要するに理解しておらず、共和党でトランプ氏の暴言でまずいとなったのに、トランプ氏は、これをバイデン氏の攻撃に悪用、プーチン氏批判ではなく、国内に敵二つ。

 アメリカの国内はウクライナに同情、民主党はロシアを批判しても、共和党はロシア批判+民主党批判、バイデン氏が弱いから、が、プーチン氏とトランプ氏、安倍氏は仲良し、プーチン氏はNATOからアメリカを引き離したく、トランプ政権はNATOと距離を取り自国主義。青木さん、日本、韓国に米軍基地に金を出せというのと同じだが、裏があら、トランプ氏の選挙対策の人間はプーチン政権の要人と仲良く、トランプ氏の選挙を応援して、そしてウクライナのこと、バイデン氏の息子がウクライナからお金をもらい、トランプ氏はそれを調べるとして、ゼレンスキー氏は拒否、が、それで300億の軍事援助を止めた=ウクライナの軍事脆弱さはトランプ氏の責任。

 北丸さん、プーチン氏はトランプ政権ならウクライナは戦争でなく手に入ると見ていたが、バイデン政権はロシアのたくらみに気づいた。トランプ政権ならプーチン氏はもっと有利。

青木さん、中間選挙で、トランプ氏の墓穴と説かれて、ウクライナ侵略と選挙に言及するのははばかられるものの、言及されて、北丸さん、どちらになるかわからず、アメリカはインフレでバイデン政権は支持率落ちて、ガソリンも本来日本の2/3なのに同じ価格のインフレ、食料品も上がり、民主党と共和党、上院で拮抗してなかなか通過せず、バイデン氏批判になり、トランプ氏のような勇ましい話、共和党支持の7割=全体の3割がトランプ氏の熱狂的な支持者。

 青木さん、プーチン政権とアメリカ、インテリジェンス、バイデン政権はリアルに出した狙いを問われて、北丸さん、アナウンス効果、しかしそれて侵攻は2,3日遅れたが、ウクライナの東部からの侵攻は行われて、しかしプーチン氏は3日でキエフを陥落させるつもりが、ベラルーシも及び腰、入った兵士は新兵、徴兵制だが若い兵士で不慣れ、子供っぽい兵士。青木さん、SNS時代に特派員だけでなく住民が発信、BBCの発信で兵士の困惑を放送、北丸さん、庶民が戦車の前に立ちふさがると兵士は、同じロシア人でひき殺せず、撃てない。石油がなくなり戦車を放棄、兵士もやる気が(同じロシア人だと)なくなる。

 青木さん、SWIFTの制裁、国連総会国際社会は厳しいと説かれて、北丸さん、ロシアの孤立は明確+ドイツが戦後初、ウクライナに殺人兵器を供給+スイスもウクライナに軍事支援、ウクライナの制空権をヨーロッパで制し、プーチン氏がウクライナを奪おうとして、逆にロシアが孤立。アメリカはロシアを追いつめて、SWIFTによりルーブルは暴落、ロシアの中央銀行は金利を上げて、経済的にもロシアは困る。

 青木さん、ヨーロッパ、ドイツ、イタリアはロシアの天然ガスに頼り、アメリカも石油高で大変、ウクライナの小麦もアメリカは欲しく、返り血、北丸さん、アメリカとロシアの我慢比べだが、ロシア国内で6000人拘束=ロシア人は、特に若い人は中央ロシアのテレビを無視。青木さん、アメリカ国内、バイデン氏の支持率は下がっているが、一昨年の大統領選、ハリス氏の女性副大統領が注目されても人気なし、ハリス氏、演説力があるのにどうかと問われて、北丸さん、副大統領は上院の議長でネゴが必要、バイデン氏は長く上院にいたが、ハリス氏は数年で人脈がなく、共和党、民主党の拮抗ではしんどく、副大統領は大統領と一緒にいたら何かの時のためダメだか、ハリス氏はうまく立ち回れず側近もやめて不人気。バイデン氏は後輩、若手を育てる余裕なし、民主党の右派との根回しもあり、バイデン氏アップアップ。

 そして、国内の物価上昇もあり、北丸さんはバイデン氏の支持率は下がっているが、トランプ氏の岩盤支持層のものと同じ。青木さん、2年後、ハリス氏は大統領の道は難しく、トランプ氏はムチャクチャだが岩盤支持層があり、またトランプ氏が返り咲くのかと青木さん問われて、北丸さん、トランプ氏の返り咲きはない、共和党はトランプ氏に振り回されて、民主党は何とかやり、2年後、ハリス氏が候補か、しかしウクライナが中間選挙(11月)を決める。しかしプーチン氏のどこまでのやる気かわからず、プーチン氏は神経勝負、2/7にマクロン氏、和平でプーチン氏に会うが、一緒に握手したいなら7時間前に来てPCR検査しろといいマクロン氏拒否、核抑止力をちらつかせて、プーチン氏、参謀をテーブルの遠くにして、マクロン氏との会談で、プーチン氏は同じことをいい、セキュリティ、偏屈でおかしいと、フランス政府→アメリカで報じられた(この、プーチン氏の精神状態大丈夫か、は神戸新聞にも載っていて、文化放送で武田砂鉄さんも言及されて、これはネットのデマではないです)。

 青木さん、核抑止力をプーチン氏ちらつかせて、プーチン氏は独裁者でもある程度理性があり、堂々としていて、プーチン氏はおかしいのか説かれて、北丸さん、プーチン氏がおかしいのをアメリカも憂慮、プーチン氏が核兵器を誰もいないところで使う、人的被害のないところで核使用とまでアメリカは見て、ゼレンスキー氏、ロシアと対話するものの、記者会見で、今すぐに特別措置でEUに加盟させてくれといい、それでロシアを一つのヨーロッパとして守ってもらえると発言、しかしそれをしたらプーチン氏、核を使う危惧がある。青木さん、ウクライナのEU緊急加盟は無理だが、米軍はウクライナに行かないと説かれて、北丸さん、そんなことをしたらプーチン氏は核を使用する、ロシアで、ゲルギエフの指揮、ボリショイ・バレエの拒否という文化、経済の締め付けがあってもプーチン氏は核を使用しないが、武力だと話は変わってくる。

 青木さん、安倍氏はデモが無力と発信したのは逆と説かれて、北丸さん、デモには意味があり、権威主義、専制主義に、アノニマス、ハッカー集団が活躍して、タス通信などシャットダウン、ベラルーシの武器の青写真すらばらされた。彼らはお金のためでなく、民主主義のためにやり、個別にみんな出来ることをやり、組織の動員ではなく、ベルリンでも10万集まり、これが新しい反戦、政府を動かし、その個人を大切にする意識なしでは、21世紀はプーチン氏の時代になる。青木さん、火事場泥棒、これを機に9条抹殺を危惧されて、北丸さん、21世紀を権威主義から守るのは、個人、多様性を守ることだと締められて、青木さん、軍事力ではなく、個々の世論が独裁者を倒すものであり、そして冷戦崩壊時にNATOを見直さず東に広げたのも、プーチン氏の蛮行は肯定できないが西側にも責任があり、独裁者に独裁で対向するのはダメと締めくくられました。維新の、橋下氏、松井氏、さらに安倍氏らこの機に火事場泥棒、非核三原則は昭和の遺物というのはムチャクチャ、それらに青木さん、北丸さんの言われるように対抗するのは意味があります、以上、青木さん、北丸さんのお話でした、これも拡散しください!