カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

配車アプリのウーバー カンボジアでも事業開始

2017年10月05日 | 経済
 9月28日、タクシー配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズはプノンペンで正式に事業を開始しました。また、同日にウーバーとカンボジア公共事業運輸省は、シェア経済などに関して協力することで覚書を締結しました。ウーバーは事業開始前に、同省と約6カ月にわたって協力し、試験走行などを実施していたとのことです。
 他方、配車アプリの開発・運営を手掛けるシンガポールのグラブも、カンボジアへの進出準備を進めているとのことです。9月26日にはプノンペンで運転手の採用説明会を実施し、事業の具体化を進めている模様です。グラブの広報関係者は「カンボジア事業はまだ準備中である。アプリも正式には使えない。」と説明し、現在はカンボジア公共事業・運輸省から関連規則などに関するアドバイスを受けている状況とコメントしました。同省はグラブの進出を歓迎する意向を表明しています。
 カンボジアでは、既に地場のエックスネット・タクシーなどがサービスを開始しています。また、タクシーよりも安価なトゥクトゥクの配車サービスも始まっています。配車サービス業界では、今後厳しい競争がなされるものと見られます。
  日本では、未だに配車サービスが認可されませんが、カンボジアのような途上国であっても「技術ジャンプ」により、最も進んだ技術を一気に導入して、低コストで効率的なシステムを構築していくことが可能となっています。この意味で、カンボジアが便利で低コストの社会を早期に実現して、日本を追い抜いていく可能性もあることに注目が必要と見られます。

ウーバーのサイト(英文です)
https://www.uber.com/en-KH/cities/phnom-penh/


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボジアの著名建築家 ヴァン・モリヴァン氏死去 独立記念塔も設計

2017年10月04日 | 社会・風土
 9月28日、カンボジアの建築家ヴァン・モリヴァン氏が、亡くなられました。91歳でした。ヴァン・モリヴァン氏は、独立後のカンボジア建築に東洋と西洋を融合した新たなスタイルをもたらした建築家として有名です。
 ヴァン・モリヴァン氏は、1926年、カンボジア南部のカンポット州生まれで、1946年にパリへ留学、1956年の帰国後は建築家としての活動に加え、芸術・教育を振興する役割も担いました。内戦により1971年にスイスに亡命した後は、国連人間居住計画(ハビタット)の上級技術顧問として活動されていました。20年以上経った内戦終結後にようやく帰国することができ、シアヌーク前国王に請われて政府の国務大臣に就くと、アンコール遺跡の保存・修復と、そのための人材育成に全力をあげられました。
 1950年代から60年代、シアヌーク前国王のもと、フランスから独立したばかりのカンボジアは、新国家建設にふさわしい建築物や都市計画を求めていました。国家建築物の主任建築家と都市計画・住宅整備局長に抜てきされた30歳のモリヴァン氏は、新しいアイデアの建物を次々に生み出しました。アンコール時代の装飾と現代建築の要素を両立させた独立記念塔(写真上)。扇形の外観が特徴的なチャトモック国際会議場。「コルビジェ建築」に通じるピロティや日よけを備えた外語大学校舎。後に「ニュー・クメール建築」と呼ばれるジャンルを築いたモリヴァン氏が設計した作品は80カ所以上、当時の公共建築の約8割を占めたといわれます。
 なお、ヴァン・モリヴァン氏は、2013年に第18回日経アジア賞(文化部門)を受賞されています。日本でも業績を認められたヴァン・モリヴァン氏に心より哀悼の意を表します。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボジア中央銀行 学校での金融教育推進へ

2017年10月03日 | 経済
 9月27日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)とカンボジア教育青年スポーツ省の共催で、「学校カリキュラムへの金融教育の導入のための実行計画」に関するワークショップが開催されました。アジア開発銀行等が後援しています。
 ワークショップの開会式で、NBCのチア・スレイ総局長は、「金融教育は、カンボジアの開発に必要不可欠である。金融商品の明確な理解、正しい選択、正しい利用は、顧客保護及び重債務者防止に繋がる。更に、将来の確実で効果的な金融サービスへのアクセスや利用を確保する基盤を備えるために、幼少時からすべてのカンボジアの生徒に金融教育を行うべきである。」と述べました。
 ワークショップでは、経済財政省、証券取引委員会、金融業界、教育界、国際機関等の専門家や学校教師等が、カンボジアに必要な金融能力を確認し、カリキュラムに金融教育を導入する実施ガイドラインについて協議する予定です。ワークショップの結果は、この事業の第二段階で、金融教育カリキュラム案の実施に向けたロードマップに盛り込まれることとなっています。
 カンボジアの教育は、ようやく全員が小学校に入学できる(卒業に至らない場合はまだ多い)程度に量的には拡充が進められてきましたが、教育の質には多くの課題があるのが実情です。金融教育のように実際の生活に役立つことを軸とした教育の必要性も高いものと見られます。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2017年10月02日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


↓日本ブログ村のランキングに参加しています。ぜひクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際競争力レポート2017 カンボジアは94位

2017年10月02日 | 経済
 世界経済フォーラム(ダボス会議の主催団体。本部スイス)は、9月26日に「国際競争力レポート2017‐2018」を発表しました。
 カンボジアは、2017年は94位と、2016年の89位から順位を下げました。なお、2015年は90位、2014年は95位、2013年は88位、2012年85位、2011年97位、2010年109位でした。
 調査対象は、今年は137か国・地域でした。周辺国は、マレーシア23位(前年25位)、タイ32位(34位)、インドネシア36位(41位)、ベトナム55位(60位)、フィリピン56位(57位)等となっています。1位はスイス(前年も1位)で、日本は9位(8位)でした。
 カンボジアを項目別でみると、得点が高いのは、労働市場の効率性(48位)、金融市場開発(61位)、マクロ経済環境(70位)等でした。得点が低いのは高等教育とトレーニング(124位)、イノベーション(110位)、ビジネス洗練度(106位)、インフラ(106位)等でした。
 また、ビジネスの障害としては、汚職、熟練労働力不足、政策の不安定性、インフラの不足等があげられています。

世界経済フォーラムの発表(英文です)
https://www.weforum.org/reports/the-global-competitiveness-report-2017-2018



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エクスチェンジスクエアのフードコート ニャム・セントラル

2017年10月01日 | 生活環境
 プノンペン北部に完成した複合高層ビルのエクスチェンジスクエアのショッピング棟セカンドフロア(日本式では3階)にあるフードコートの「NHAM CENTRAL」です。ケータリングの「Hagar」の経営によるお店です。真新しいビルの中に在り、大きなガラスで外も良く見える明るくて清潔なお店です。メニューは、クイティウ(コメの麺)やおかゆ、クメールランチセット(好きなおかず2品とご飯)等、上層階のオフィスで働く人たち向けとなっています。価格もリーズナブルで、クイティウで2.5ドル(約270円)です。今回は、シーフードクイティウ(2.5ドル)とココナッツ(2ドル)を頂きましたが、美味しかったと思います。プリペイドカードを先に購入して、飲物コーナーや麺コーナーで好きなものをオーダーして、プリペイドカードで決済する方式です。ランチ時は、席が一杯になるほどで、混み合っていました。少し時間をずらしていった方がいいかもしれません。軽くランチを、という方にはぴったりかと思います。お勧めです。

NHAM CENTRAL
https://www.facebook.com/NhamCentralOfficial/

シーフードクイティウ(2.5ドル)とココナッツ(2ドル)。ちょっとだけ高級です。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする