カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

福島の桃 イオンで販売イベント

2019年08月18日 | 生活環境
 8月17日~18日、イオン(1号店)で、福島の桃の販売イベントが行われています。お値段は、2個入りパックが9ドル(約950円)、5個入り化粧箱が22.5ドル(約2390円)です。早速2個入りパックを買ってみました。冷蔵庫でしっかり冷やしてから食べたいと思っています。
 福島県は、昔から桃の生産地として有名で、最近は山梨県に次いで第2位の生産を誇っています。大震災で被害を受け、立ち直るまでには大変なご苦労があったということです。また、風評被害にも苦しめられたと伺っています。しかし、最近は輸出も復活し、震災前を上回っててきています。輸出先は、タイが約23トンと最多で、マレーシアが約5トン、インドネシアが約3トンの順となっています(2018年)。
 風評被害等に負けず、福島の美味しい桃をカンボジアにもぜひ届けていただきたいと願っております。
 イオンでのイベントは本日(18日(日))までです。ぜひお出かけください。

福島県貿易促進協議会
http://www.f-bsk.com/

美味しそうな桃が並びます。桃のむき方も説明してありました。



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素敵な新メニュー 最高級フレンチのLa Residence

2019年08月17日 | 生活環境
 プノンペンの最高峰フレンチ「La Residence」が、最近メニューを一新しました。フランス政府から勲章を受章した加茂シェフの素晴らしい新たな料理が並び、どれにしようか本当に迷います。今回は、加茂シェフのお勧めに従い、フォアグラやパテの前菜盛り合わせ、エスカルゴ、ララ貝のクリームスープ、Oxtail Broth with Pearls of Japan等を前菜として頼んでみました。特に、フォアグラやパテの盛り合わせは、とても美味しく、かつ美しいもので、感動しました。メインは、ラムのパイ包み、ローストラム、そしていつものダック・ブレストをお願いしました(写真上)。シェフのお勧めに従い、ラムの焼き加減は「ロゼ」としました。ラムのパイ包みは特に素晴らしかったです。デザートも目移りしましたが、私はチーズを頼んだところ、写真のようにたくさん出てきて、たっぷり楽しめました。お値段は、プノンペンでは最高級ですが、カンボジアはワインがリーズナブルな価格ということもあり、日本と比べたら破格に素晴らしいコストパフォーマンスです。時には、プノンペン最高峰のフレンチをリッチな雰囲気で楽しむのも良いものです。なお、ランチでしたら、セットメニューは、18ドルと33ドルの2種類があり、更にリーズナブルに楽しめます。本当にお勧めです。ぜひお試しください。

La Residence
https://www.la-residence-restaurant.com/index.html

見た目も鮮やかなアミューズ


素晴らしく美味しかった前菜のプレート。プレゼンも素敵です。


デザートのチーズ。こんなプレゼンだと嬉しいです。色々食べちゃいました。



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2019年上半期 カンボジアから米国への輸出増加続く

2019年08月16日 | 経済
 米国商務省の発表によりますと、2019年上半期(1~6月)のカンボジアから米国への輸出が大幅に増加したとのことです。カンボジアから米国向けの輸出額は22億4150万米ドル(約2380億円)で、前年同期比約30%増と大幅な増加となりました。カンボジアの米国向け輸出は2017年、2018年と連続して増加しています。2018年の輸出額は前年比24.7%増の38億1800万米ドルで、伸び率は2010年以降で最大でしたが、今年はそれを更に上回るペースとなっています。米国向け輸出の主力品目は、カンボジアの輸出額全体の約7割を占める縫製品となっています。カンボジアの2018年の縫製品・靴の輸出額は、前年比17.7%増となっています。この中で、米国向けのシェアは2017年の25.0%から、2018年には29.7%に拡大しています。
 この急増の要因としては、米中貿易戦争の影響があるものと見られます。米国では、中国からの輸入品に高関税をかけており、中国企業の一部はこれを避けるために海外への工場シフトを進めていると言われます。カンボジアはその受け皿の一つとなっているものと見られます。特に、2016年に米国が特恵関税対象品目にバッグ等の旅行用品の追加を認めたことも、中国企業のカンボジアへのシフトを後押ししているとされます。
 カンボジアでは、縫製品に偏った輸出構造を是正するため、輸出品目の多様化と輸出先の多様化に取り組んでいます。しかし、当面は労働集約型軽工業が、カンボジア経済の重要なエンジンであり、米中貿易戦争から漁夫の利を得て、輸出を伸ばすことも重要と見られます。



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カンボジア人口センサス 総人口は1529万人

2019年08月15日 | 経済
 8月7日、カンボジア計画省は、2019年人口センサスの暫定結果を発表しました。総人口は、2019年3月3日時点で1528万8489人に達しました。前回(2008年)調査時の1339万5682人から189万2807人(14.1%)の増加となります。人口は順調に拡大しているものの、年間平均増加率は、2008年調査時の1.5%から1.2%に低下しています。
 州別の人口は、第1位がプノンペン(212万9371人)、以下、カンダール州(119万5547人)、プレイベン州(105万7428人)、シェムリアップ州(100万6512人)、バッタンバン州(98万7400人)、タケオ州(89万9485人)、コンポンチャム州(89万5763人)などとなっています。
 カンボジアの人口センサスは、これまで1962年、98年、2008年に行われ、今回の調査は4回目(内戦後で3回目)となります。調査は原則10年ごとに実施されることになっているため、当初は昨年に調査を行う予定でしたが、総選挙と重なって混乱の懸念もあったため、調査時期を2019年に延期していました。なお、2013年に簡易な方式で中間年人口調査を実施しています。
 なお、今回の正式な調査結果は来年に公表される見込みです。
 人口センサスは、全ての統計の基本となるものであり、政策立案にも欠かせないものです。当初から日本政府はこの調査を全面的に支援してきましたが、今回の調査から、カンボジア政府が自己資金で実施する体制となっています。カンボジア政府が今後とも地道に実施し、その精度を高めていくことが期待されます。
(写真は、プノンペン郊外で数多く見られる不動産開発)

ブログ「カンボジア経済」2013年12月2日「2013年中間年人口調査 確報結果公表」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/4adf45642aa7a88e68b7f1badbcc56f3

ブログ「カンボジア経済」2009年9月9日「人口センサス確報結果発表」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/ac88b262360107009a43c22ac78bc0e2



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カンボジアの休日2020 来年から休日数6日削減

2019年08月14日 | 経済
 来年2020年の祝祭日です(2019年8月2日付政令第112号)。2019年の休日数は28日でしたが、2020年は6日間削減されて22日となります。3月の政府民間フォーラムで、フン・セン首相が、民間企業側からの「カンボジアは周辺諸国に比べて休日数が多すぎる」との意見を踏まえて休日数の削減を約束していたものです。カンボジア縫製製造業協会(GMAC)やカンボジア商工会議所は、この決定を歓迎する声明を発表しています。
 今回削減されたのは、万仏節 Meakkha Bochea(2月頃)、シハモニ国王誕生日(これまでの3連休から5月14日の1日だけに)、追悼の日(5月20日)、国際子供の日(6月1日)、パリ平和条約記念日(10月23日)、国際人権の日(12月10日)です。その代り、クメール正月がこれまでの3連休から4連休に増やされました。
 祝日が日曜と重なる場合は、翌平日が振替休日となります。
 なお、旧正月(2020年は1月25日(土))は休日とされていませんが、前後併せて休業とする企業・職場が多くなっています。

1月1日 水曜 インターナショナルニューイヤー International New Year
1月7日 火曜 虐殺政権からの解放の日 Victory over Genocide Day 
3月8日 日曜 国際女性の日 International Women's Day
(3月9日 月曜 振替休日)
4月13日~16日 月曜~木曜 カンボジア正月 Khmer New Year
5月1日 金曜 国際労働者の日 International Labor Day
5月6日 水曜 仏誕節 Visaka Bochea
5月10日 日曜 王室始耕祭 Royal Ploughing Ceremony
(5月11日 月曜 振替休日)
5月14日 木曜 シハモニ国王誕生日 King Norodom Sihamoni's Birthday
6月18日 木曜 モニク前王妃誕生日 Queen Norodom Monineath Sihanouk’s Birthday
9月16日~18日 水曜~金曜 プチュンバン Pchum Ben Day
9月24日 木曜 憲法記念日 Constitution Day
10月15日 木曜 シアヌーク前国王追悼記念日 Commemoration Day of King's Father
10月29日 木曜 シハモニ国王即位記念日 King Norodom Sihamoni Coronation Day
10月30日~11月1日 金曜~日曜 水祭り Water Festival
(11月2日 月曜 振替休日)
11月9日 月曜 独立記念日 Independence Day


(写真は、2018年の水祭り)


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2019年上半期 空港利用者数増加続く シェムリアップは減少

2019年08月13日 | 経済
 7月12日、カンボジアエアポート社の親会社であるヴィンチ社は、2019年上半期の乗客数について発表しました。カンボジアエアポート社が運用を行っている3つの国際空港(プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル)を合計して、600万6000人が利用しました。前年同期比で15.5%増加となります。内訳は、プノンペン空港が、前年同期比15.5%増の302万4000人、シェムリアップ空港が4.8%減の222万7000人、シアヌークビル空港が210.9%増の75万5000人となっています。
 シェムリアップ空港の利用者の減少は、主に中国人客の減少によるものと見られます。中国人観光客は、全体では伸びているものの、シェムリアップよりも海岸沿いでカジノもあるシアヌークビルにシフトしつつあるものと見られます。また、米中貿易戦争の影響で中国経済がスローダウンしつつあることも影響しているものと見られます。
 シェムリアップのアンコール遺跡を管理するアンコール・エンタープライズ社によりますと、2019年7月の入場者数は、2018年7月の18万5878人から19.7%減の14万9269人に大幅減少となりました。その主要因は、全体の38.9%を占める中国人の減少で、前年同月比32.9%減の5万8001人に激減しています。また、経済が不調となっている韓国人の減少も大きく、前年同月比27.4%減の6700人となっています。
 米中貿易戦争を契機とした中国経済のスローダウンは、中国政府の発表よりも厳しいものと見られ、日本を始め、タイ等のアジア各国で中国人観光客の減少が始まっています。カンボジア政府が、中国一辺倒ではないバランスの取れた観光客誘致政策を進めていくことが期待されます。
(写真は、改修工事を完了したシアヌークビル空港ターミナル)

ヴィンチ社の発表(英文です)
https://www.vinci-airports.com/sites/default/files/cpvinci_va_traficq22019_vuk_vdef.docx.pdf

アンコール・エンタープライズ社の発表(英文です)
https://www.angkorenterprise.gov.kh/




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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2019年08月12日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
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カンボジアの通信事情 インターネット普及広がる

2019年08月12日 | 経済
 2019年上半期の携帯電話の現状等について、カンボジア通信監督機構(Telecommunication Regulator of Cambodia: TRC)が統計を発表しています。発表によりますと、2019年6月末の携帯電話加入者数は、1949万8831台で、2018年末の1941万8831台から0.4%の微増でした。携帯電話は、カンボジア全土で普及しており、複数台・複数SIMを保有する人も多いため、携帯電話加入者数は人口(1528万8489人)を上回っています。他方、固定電話加入者数は減少を続けており、2014年の36万1056回線から2019年6月末には8万6354回線にまで減少しました。インターネット利用数(移動体・固定合計)は、増加を続けており、2014年の502万5945回線から1385万9571回線に2.8倍に増加しました。
 カンボジアは、世界で初めて携帯電話の契約者数が固定電話の契約者数を上回った国といわれています。携帯電話は、固定電話のように電話線の引込み等の工事や固定設備を必要とせず、手軽に利用を開始できるため、通信インフラ基盤が十分に整備されていなかったカンボジアでは、固定電話が普及する前に携帯電話が浸透したと見られます。このようにカンボジアは、固定電話を飛び越えて、最先端の光ファイバー、ワイヤレス、インターネットプロトコール(IP)で、低コストで全土に通信網を構築し、農村部にまでインターネット環境を広げてきました。途上国では、先進国が一歩一歩進めてきた技術革新を一気に追いつく「技術ジャンプ(蛙飛び)」という現象がみられることがありますが、カンボジアの通信セクターは、まさにその好例と言えます。
 また、カンボジア通信監督機構は、カンボジアの大手携帯会社であるスマート、セルカード、メットフォンの3社が、2019年内にも5Gの試験的運用を開始する見込みであると公表しています。
(写真は、全国どこにでもある携帯電話アンテナのタワー)

カンボジア通信監督機構のサイト(英文です)
https://www.trc.gov.kh/



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癒されます カンボジアの鉄道の動画

2019年08月11日 | 社会・風土
 6月末ごろから、カンボジアのロイヤル鉄道のフェイスブックで列車の動画が時々アップされるようになりました(時々誤解されるのですが、「ロイヤル鉄道」はカンボジアの財閥の一つであるのロイヤルグループが保有する民間企業です。「王室」鉄道ではありません)。内容は、貨物列車や旅客列車が踏切等を通過している様子を淡々と録画したものです。私はもともと鉄道ファンなので、低速ながら結構長大な編成の貨物列車が走っていくのを見るだけでも癒されます。コンテナ車で60両程度の編成もありますが、これだけ多くなると編成長は1キロメートル程度にもなります。また、最近はコンテナ輸送も増えていて、1日に3本もコンテナ列車がシアヌークビルとプノンペンの間を往復することもあるようです。他にもガソリン輸送のためのタンク車の編成や、石炭輸送のためのホッパー車の編成等もあります。ポイペトに向かう旅客列車の動画もありますが、旅客用ディーゼルカーが貨車やコンテナ車を牽引している興味深い動画もありました。鉄道ファンの方には、ちょっと喜んでいただけるのではないかと思います。
(写真は、フェイスブックより)

Royal Railway Cambodia
https://web.facebook.com/TRRCambodia/


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雰囲気のあるお鮨屋さん Nigiri Lab

2019年08月10日 | 生活環境
 プノンペン南部、123通りに開店した新しいお鮨屋さん「Nigiri Lab」です。場所は虎二郎の並びです。お店は新しく建てられたそうで、プノンペンでは珍しい三角屋根で、蔵のようなデザインで高級感もあり、ちょっと目立っています。内部も天井が高く、ゆったりしたレイアウトで、これまでプノンペンには無かった斬新な雰囲気で素晴らしいです。メニューは、セットメニューが25ドル、35ドル、45ドルの三種類で、今回は真ん中の35ドルの会席コースをお願いしました。おつまみもいろいろ出てきて、最後にお寿司といった内容です。お酒もいろいろ揃っています。お客さんは日本の方だけでなく、西洋系の方や地元の方も多いようでした。カンボジアの方々にもリーズナブルにお鮨を楽しんでもらえるのではないかと思います。今後、地元の方々にも人気が出ることが期待されます。

Nigiri Lab
https://web.facebook.com/nigirilab/

天井も高くて、ゆったりしていて、素晴らしいインテリアデザインです。



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大型太陽光発電所が完成

2019年08月09日 | 経済
 カンボジア鉱業・エネルギー省は、プノンペンの北にあるコンポンスプー州ウドンで国内2カ所目となる太陽光発電施設が完工したと発表しました。発電所は、中国とカンボジアの合弁企業であるSchneiTec Renewable社が建設・運営するものです。出力は60MWと太陽光発電としては大型であり、カンボジアでは最大規模の太陽光発電所です。
 2018年は、国内での発電量が85.4%、ベトナム、タイ、ラオスからの輸入電力が14.6%となっています。国内の内訳は、水力48.5%、石炭火力34.5%、石油火力1.9%、再生可能エネルギー0.5%等となっています。カンボジア電力公社は、今後数年間で、太陽光発電の比率を20%以上に高めたいとしています。その背景として、今年の水不足で水力発電の稼働率が落ち、3月から5月まで計画停電が必要なところまで追い詰められたことがあります。これは、ダム容量が不十分で、季節調整能力(雨期に水を貯めて乾季に備える)が不十分なためです。
 このため、水力以外の電源比率を高めて、電源の多様化を進める必要があります。太陽光発電は、水が不足する乾季は晴天が続くため出力が安定する特性があり、水力発電の稼働率低下を埋め合わせるには最適と見られます。このため、カンボジア電力公社では、太陽光発電の投資を増やすとしており、2019年は12%増、更に2020年からの3年間は20%ずつ増加させたいとしています。
 カンボジア政府は、今年7月に4か所、合計140MWの太陽光発電所事業を承認しています。電力の安定供給は、外国投資誘致には欠くことのできないものであり、カンボジア政府がリーダーシップを握った柔軟な対応と地道な努力を続けていくことが期待されます。
(写真は、クメールタイムズ社より)



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シアヌークビル港の混雑激化

2019年08月08日 | 経済
 7月25日、ドイツの大手海運・コンテナ輸送会社であるハパックロイド社は、カンボジアの主要港であるシアヌークビル港の混雑が、最近数カ月激化しているとして、顧客に注意を呼びかけました。港とコンテナヤードの混雑により、コンテナターミナルの効率性が大幅に阻害されているとしています。その結果、コンテナ輸送が遅延していることに加え、入港してくるコンテナを取り扱うスペースも不足気味になっているとのことです。この状況を根本的に改善するには、現在日本が円借款で支援して建設中の新コンテナターミナルの完成を待つ必要があります。2023年に完成する予定となっています。新コンテナターミナルが完成すれば、コンテナ取扱容量は、現在の70万TEUから129万TEUに増加する見込みです。
 シアヌークビル港の2018年のコンテナ取扱量は、前年比18%増の54万1228TEUでした。今後も毎年15%以上の増加が予想されるため、新コンテナターミナルの予定通りの完成が期待されます。なお、建設中の新コンテナターミナルは第一期分で、更に第二期、第三期工事も可能な計画となっています。カンボジア経済の基本となるインフラですので、地道な拡充が継続されることが望まれます。

ハパックロイド社の発表
https://www.hapag-lloyd.com/en/news-insights/news/2019/07/cambodia---port-congestion-sihanoukville.html

ブログ「カンボジア経済」2017年8月11日「カンボジアに過去最大規模の円借款を供与 シアヌークビル港に235億円」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/7cf8c9fb73526938c5f342c5be722224




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日・カンボジア外相会談

2019年08月07日 | 経済
 8月1日、 ASEAN関連外相会議に出席のためバンコクを訪問中の河野太郎外務大臣とプラック・ソコン副首相兼外務国際協力大臣は、外相会談を行いました。プラック・ソコン外相から、本年5月にフン・セン首相が訪日し、10月にはシハモニ国王が即位の礼出席のために訪日するとして、令和の時代において両国関係がさらに発展することへの期待が述べられました。河野大臣は、「5月にフン・セン首相を日本にお迎えした際、安倍総理からカンボジアの民主的発展を今後も支援する旨お伝えした。我が国にとって歴史的な機会である10月の即位の礼にシハモニ国王をお迎えできることは大変光栄」と述べました。また、両大臣の間で、シハヌークビル港開発、G20の「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」、国際交流基金アジアセンターを通じた協力などについて取り上げられました。更に、河野大臣から、「これまで若手政治関係者を日本に招へいした。日本はカンボジアの若い世代の間で民主主義文化が定着するよう協力を続ける」と述べたとのことです。
 また、8月3日、日本とカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムのメコン地域5カ国は、バンコクで外相会議を開きました。河野太郎外相は、日本とメコン地域の各国で国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の実現へ協力することで一致したと述べています。秋に開く日本・メコン地域諸国首脳会議でSDGsに関する指針を採択する見込みです。
(写真は、外務省の新聞発表より)

外務省の新聞発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/page4_005161.html


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中央銀行 不動産業者による高金利住宅ローンや無認可貸金業者に警鐘

2019年08月06日 | 経済
 カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、不動産業者による高金利住宅ローンや無認可貸金業者に注意するよう警鐘を鳴らしました。
 中央銀行のチア・スレ副総裁は、「不動産業者が不動産を購入しようとしている顧客に提供するローン商品は、銀行に比べて高金利であることが多い」と指摘し、不動産購入者に対し住宅ローンの契約前に返済条件をよく確認するよう注意を呼び掛けました。カンボジアでは、不動産業者が提供する住宅ローンへの需要が過去数年間で急拡大しているとみられます。銀行借入の場合は、銀行が信用調査により返済能力を確認した上で、30%程度の頭金(自己資金)を必要としますが、金利は概ね7%から12%で融資しています。一方で、不動産者業者が提供する住宅ローンは、返済期間が30年と長いものもあり、頭金なしとする場合もありますが、金利が18%と非常に高く、返済総額が物件価格の3倍を超える場合もあります。不動産業者は、金利収入も得るために、銀行からの借入を妨害するといった悪質な行為を行う場合もあるということです。
 中央銀行では、中央銀行が認可していない貸金業者にも注意を呼び掛けています。プノンペン・ローン・カンパニー社は、中央銀行からの認可を受けずに、ネットで貸付申し込みを受け付け、高金利で貸し付けていました。また、ウェブサイトに中央銀行のロゴや関係者の写真を掲載する等、悪質であるとしています。
 カンボジアでは、金融リテラシーが一般には浸透しておらず、貸付側の言いなりになったりだまされたりするケースも多いと言われます。金融セクターの健全な発展のためにも、中央銀行認可の金融機関の利用促進や、金融包摂のための金融教育の促進等が必要と見られます。
(写真は、不動産開発が進むプノンペン郊外。記事とは直接関係ありません)



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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2019年08月05日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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