米国商務省の発表によりますと、2019年上半期(1~6月)のカンボジアから米国への輸出が大幅に増加したとのことです。カンボジアから米国向けの輸出額は22億4150万米ドル(約2380億円)で、前年同期比約30%増と大幅な増加となりました。カンボジアの米国向け輸出は2017年、2018年と連続して増加しています。2018年の輸出額は前年比24.7%増の38億1800万米ドルで、伸び率は2010年以降で最大でしたが、今年はそれを更に上回るペースとなっています。米国向け輸出の主力品目は、カンボジアの輸出額全体の約7割を占める縫製品となっています。カンボジアの2018年の縫製品・靴の輸出額は、前年比17.7%増となっています。この中で、米国向けのシェアは2017年の25.0%から、2018年には29.7%に拡大しています。
この急増の要因としては、米中貿易戦争の影響があるものと見られます。米国では、中国からの輸入品に高関税をかけており、中国企業の一部はこれを避けるために海外への工場シフトを進めていると言われます。カンボジアはその受け皿の一つとなっているものと見られます。特に、2016年に米国が特恵関税対象品目にバッグ等の旅行用品の追加を認めたことも、中国企業のカンボジアへのシフトを後押ししているとされます。
カンボジアでは、縫製品に偏った輸出構造を是正するため、輸出品目の多様化と輸出先の多様化に取り組んでいます。しかし、当面は労働集約型軽工業が、カンボジア経済の重要なエンジンであり、米中貿易戦争から漁夫の利を得て、輸出を伸ばすことも重要と見られます。
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この急増の要因としては、米中貿易戦争の影響があるものと見られます。米国では、中国からの輸入品に高関税をかけており、中国企業の一部はこれを避けるために海外への工場シフトを進めていると言われます。カンボジアはその受け皿の一つとなっているものと見られます。特に、2016年に米国が特恵関税対象品目にバッグ等の旅行用品の追加を認めたことも、中国企業のカンボジアへのシフトを後押ししているとされます。
カンボジアでは、縫製品に偏った輸出構造を是正するため、輸出品目の多様化と輸出先の多様化に取り組んでいます。しかし、当面は労働集約型軽工業が、カンボジア経済の重要なエンジンであり、米中貿易戦争から漁夫の利を得て、輸出を伸ばすことも重要と見られます。
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