カンボジア経済

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カンボジア中央銀行 今年の成長率予測7.1%

2019年08月02日 | 経済
 7月27日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、2019年上半期の半期経済報告を発表しました。2019年のGDP成長率は7.1%となると予測しています。これは、輸出、建設・不動産、観光の各セクターが好調であるためとしています。ただ、農業については伸び悩んでいるとしています。上半期の第二次産業の成長率は10.5%、第三次産業は6.6%でしたが、農業は1.4%に留まったとしています。GDPに占めるシェアは、第三次産業が39%、第二次産業が36%ですが、農業は17%にまで低下しています。
 上半期の輸出は好調で、前年同期比13%増の68億ドル(約7300憶円)に達しました。輸入は、105億ドル(約1兆1300億円)でした。主な輸出品目は、縫製品や履物に加え、旅行用品、自転車、コメ等も目立つとしています。主な輸出先は、EU(全体の33%)、米国(同28%)、日本(同8%)等でした。主な輸入先は、中国(同46%)、タイ(16%)、ベトナム(同13%)、日本(同8%)等でした。
 中央銀行のチア・スレイ副総裁は、カンボジア経済は縫製、建設、観光等の好調に支えられて今後も好調が続くと説明しました。物価上昇率は1.9%と低いレベルにあり、為替レートも安定していて、外貨準備は111億ドル(約1兆2000億円)に達したとしています。リスクとしては、外部要因で、国際競争の激化と中国経済のスローダウンをあげました。高度成長を維持するためには、地域的及び二国間の自由貿易協定の促進が必要であるとしました。カンボジア経済にとって大きなリスクであるEUの特恵県税制度EBAの資格停止については、特恵関税は、近い将来カンボジアが発展して上位中所得国になればどちらにせよ失われるものであるとして、それに備えて、輸出品目と輸出市場の多様化を進めていくことが必要であると指摘しました。
(写真は、中央銀行のチア・スレイ副総裁。クメールタイムズ紙より)



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