カンボジアは、新型コロナウイルスの国内感染を概ね抑え込んでいます。死者はゼロです。2月14日の保健省の発表によれば、累計陽性者数は479名(2月7日から5名増)となっています。治癒数は469名です。先週の新規陽性者のうち、2名はタイに出稼ぎに行っていて帰国したカンボジア人でした。それ以外の先週の海外帰国者の新規陽性は3名でした。
国内でのクラスターとしては、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により41名の陽性者が確認されましたが、12月29日に終息が宣言されました。
また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。大規模クラスターが発生しているタイから出稼ぎ労働者が続々と帰国していることもあり、タイと国境を接しているバッタンバン州やパイリン州で帰国者89名(2月7日から2名増)が陽性と確認されました。なお、空路入国者で陽性と確認されたのは、中国から韓国経由で入国した中国人1名、ナイジェリアから韓国経由で入国したナイジェリア人1名でした。
ワクチンについては、中国の中国医薬集団(シノファーム)が生産する100万回分のうち60万回分(30万人分)が2月7日に到着しました。空港ではフン・セン首相、中国の王文天駐カンボジア大使らが、ワクチンの引き渡し式典に出席しました。到着したワクチンの接種は、2月10日から始まり、ワクチンへの信頼性を示すために、フン・セン首相の長男を始め、政府高官多数が接種を受けました。最初の2日間で781名への接種が行われたとのことです。なお、このワクチンの対象年齢が18歳~59歳のため、最初に接種するとしていたフン・セン首相等60歳以上の高官は、対象外となっています。
2月6日、インド政府もカンボジアに10万回分のワクチンを供与すると発表しました。インドのワクチン大手セラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)が供給します。これに加え、カンボジア保健省は、2月12日に、英国のアストラゼネカと中国のシノバックのワクチンについて、緊急使用を承認すると発表しました。
カンボジアでは、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められました。しかし、12月29日に終息宣言が出たこともあって、感染防止対策が次第に緩んできている模様です。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。マスク、手洗い、アルコール消毒等の感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。なお、出入国手続き等につきましては、日本・カンボジアともに頻繁に変更されていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。
(写真は、接種を受けるフン・セン首相の長男のフン・マナエト中将。AKPより)
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村
国内でのクラスターとしては、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により41名の陽性者が確認されましたが、12月29日に終息が宣言されました。
また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。大規模クラスターが発生しているタイから出稼ぎ労働者が続々と帰国していることもあり、タイと国境を接しているバッタンバン州やパイリン州で帰国者89名(2月7日から2名増)が陽性と確認されました。なお、空路入国者で陽性と確認されたのは、中国から韓国経由で入国した中国人1名、ナイジェリアから韓国経由で入国したナイジェリア人1名でした。
ワクチンについては、中国の中国医薬集団(シノファーム)が生産する100万回分のうち60万回分(30万人分)が2月7日に到着しました。空港ではフン・セン首相、中国の王文天駐カンボジア大使らが、ワクチンの引き渡し式典に出席しました。到着したワクチンの接種は、2月10日から始まり、ワクチンへの信頼性を示すために、フン・セン首相の長男を始め、政府高官多数が接種を受けました。最初の2日間で781名への接種が行われたとのことです。なお、このワクチンの対象年齢が18歳~59歳のため、最初に接種するとしていたフン・セン首相等60歳以上の高官は、対象外となっています。
2月6日、インド政府もカンボジアに10万回分のワクチンを供与すると発表しました。インドのワクチン大手セラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)が供給します。これに加え、カンボジア保健省は、2月12日に、英国のアストラゼネカと中国のシノバックのワクチンについて、緊急使用を承認すると発表しました。
カンボジアでは、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められました。しかし、12月29日に終息宣言が出たこともあって、感染防止対策が次第に緩んできている模様です。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。マスク、手洗い、アルコール消毒等の感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。なお、出入国手続き等につきましては、日本・カンボジアともに頻繁に変更されていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。
(写真は、接種を受けるフン・セン首相の長男のフン・マナエト中将。AKPより)
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村