幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「脳には妙なクセがある」 池谷裕二著(4) "「身体が痛むとき」と「心が痛むとき」"

2015-03-10 01:05:11 | 本の紹介
「老ける」とは夢を持てなくなったこと?
 海馬が衰えると、鮮やかに未来を描くことができません。たしかに夢に目を輝かせている人はいつまでも若々しいものです。

「身体が痛むとき」と「心が痛むとき」
 三人でバレーボールの練習をします。ゲームに参加した被験者ははじめは皆でボールを回しながら楽しんでいますが、あるとき、相手の二人にボールを回して貰えなくなりまう。目の前で二人だけで遊んでいる、そう、除け者にされたのです。グループからの孤立、社会からの孤立、心の痛む瞬間です。仲間はずれにされたとき、大脳皮質の一部である「前帯状皮質」が活動することがわかりました。検査の後、本人に「どれほど疎外感を覚えたか」と訊ねたところ、前帯状皮質の活動が強かった人ほど、強い孤立を感じていました。前帯状皮質は身体の「痛み」の嫌悪感に関係する部位です。つまり、手足などの身体が痛むときに活動する脳部位が、心が痛むときにも活動したというわけです。

何事も始めたら半分は終了!?
 笑顔に似た表情を作るだけで愉快な気分になることが実験で証明されています。笑うから楽しい。笑顔という表情の出力を通じて、その行動結果に見合った心理状態を脳が生みだすのです。
 眠いから寝るよりも、「就寝時間になったから寝る」のではないでしょうか。身体を寝るのにふさわしい状況(お布団に入る、電気を消すなど)つまり、就寝の姿勢(出力=行動)を作ることで、それに見合った内面(感情や感覚)が形成されるわけです。会議中や授業中に眠くなるのも、静かに座っている姿勢が休息の姿勢でもあるからだといえます。あくまでも身体がトリガーです。「やる気」も同様です。やる気が出たからやるというより、やり始めるとやる気が出るというケースが多くあります。
 身体運動を伴うとニューロンが10倍強く活動することがネズミの実験で出ています。