幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「こころの最終講義」河合隼雄著 ”星座の物語のように、人生に起きる事柄をつなぎ合わせて意味を見出す”

2022-04-23 18:40:00 | 本の紹介
目次
第一章 「コンステレーション」
第二章 「物語と心理療法」
第三章 第一部「隠れキリスタン神話の変容過程」
第二部「『日本霊異記』にみる宗教性」
第四章 「物語のなかの男性と女性-思秋期の生と関連して-」
第五章 「アイデンティティの深化」

・「自己実現の過程をコンステレーションする」
 ・コンステレーションというのは星座です。
 ・マイヤー先生という人は何もしないんです。・・・ただ聞いているだけなんです。・・・けれども、マイヤーさんに会っていると、自分の心の底から深いものが動き出すわけですね。非常に深いものが動いて、今まで考えもしなかったようなことが、あるいは夢にも見なかったようなことが浮かび上がってくる。それを話し出すと、マイヤーさんがうんうんとついてきてくれるわけですね。ついてきてくれるなら行きましょうということになるわけですが、マイヤーさんは私が行くのをずっと見てくれている。
 ・その人が言われることを、一生懸命聞いていたらいいんです。一生懸命聞いていると、その人は心の中で一番大事なことを話されるわけです。

・先生に易を信じるかどうか聞きに来たんですと言われました。
こういうときに、易に対してすぐ答えないというところがわれわれの特徴なのです。
「易は益ないことです」とか、そういうことは言わないんですね(笑)。
真実とか信じないとか、そういうことじゃなくて、易ということを契機に、これほどの不安を起こすということは、何がコンストレートしているのかと考える。ただし、そのときに、その方に何がコンステレートしていますかとは決して言わないですね。何をするかというと、その人が言われることを一生懸命聞いていたらいいんです。一生懸命聞いていると、その人は心の中で、一番大事なことを話されるわけです。

・意味を見出すということ
 コンストレーションという考え方は、どういう意義を持っているのかということになります。何かに意味を見出すということがすごく大きいんじゃないかと思います。
先ほどの例で言いますと、例えば高島易断を見て、飛行機が落ちると思ったときに、そんなばかなことを考えるなとか、あるいは易なんていうのは当たるんだか、当たらないんだとか、そんな議論じゃなくて、それを見て不安に感じた自分にとっての意味、その意味は何かということですね。

・私がよく思うのは、何が理由かというときに、なるべく「私」という人間を理由にしない。おまえが理由だと言われると大変なことになりますから。

・『ブタヤマさんたら、ブタヤマさん』長新太作

・物語と星座とは関係があるでしょう。あんな星を七つか八つ、ぱっと見ただけで、あれが物語を生み出してくるわけです。人間の心というものは、このコンステレーションを表現するときに物語ろうとする傾向を持っているということだと私は思います。

・「語る」という場合は、たとえば「昔を語る」とかいう場合に、話をする私がなにかそのことについて筋みたいなものをもっている。

・「語り」の場合は、「私」がそこに組み込まれてきているというところがだいじではないかと思います。

・心理療法としてのミソ・ドラマ(神話劇)
非行少年の子どもたちが集まってきて、初めはちょっと名前を言い合ったり、お菓子を食べたりしてだんだんやっていくのです。一番大事なところはリラクゼーションするということです。・・・。もし私がセラピストだとしますと、私が話をするのです。その話が神話的な話なのです。・・・。みんながものすごく乗ってくるんだそうです。・・・
私はすごく感激しまして、「ミソ・ドラマというのはいい名前をつけましたな、日本人にとってミソというところがミソなんです」(笑)

『落窪物語』
『とりかえばや物語』
『源氏物語』

『切支丹時代』遠藤周作著
「キリシタン時代とは日本と西洋の正面衝突である」

・初めは、もちろんザビエルは日本語ができませんから、ヤジロウたちが通訳するんですが、布教するときに、ゴッドというと、「大日」と訳していた。(ヤジロウはもともと真言宗なんです。真言の中心の仏さんが大日如来です。華厳でもそうですね。)・・・
「大日は・・・」という話をすると、みんなクスクス笑うんですね。「こんな真面目な話をしているのに、何であんな卑しい笑い方をすのか」とザビエルが聞くので、「実は申しわけないけれども、こういうわけ(隠語で女性の性器を意味)がありまして・・・」というと、ザビエルがカンカンになって、「大日はやめろ!」と怒るところがあるんです。
それでどうなったかというと、もう日本語はやめた、大事な言葉は原語でいこう、と決まるんです。

『日本霊異記』は、しょうもない話が書いてあるようでありながら、参考になるところがある。

・それでわれわれには一体どんな生き方があるのか、どういう死後の世界とつながるのかということに対しては、おそらく誰にもあてはまるような便利な答えはなく、個々人が努力してそれを発見してゆく、その過程こそがその人のかけがえのない人生だということになるのでしょう。そのときに、あんがい『日本霊異記』のような古い物語を読んでみるのも参考になると思います。

・自分でも途方もないことをようやったなというほどやったときというのは、大体恋愛のときだと思われませんか。まだ経験のない方は非常に残念ですが、そのうちにあると思います。ありすぎて困っている方もありますが、そういうなんともいえん心の動きというものを魂の問題としてとらえようとします、・・・
私は・・・魂は、命ということとすごく関係が深いように思います。

・「性」は魂にかかわる
これは私の会いましたある女の子の場合ですが不特定多数の男の子と性的な関係のあった高校生であるその子が非常にうまいことを言いました、先生が怒って「不純異性交遊だ」と言ったのに対してその子は「先生、何で私が不純ですか。好きな男の人ができるから、その人とセックスの関係があるんです。これは純粋だと思う。先生のように、好きでもないのに奥さんと関係あるのは、これは不純じゃないですか」と。先生がなるほどと思ってしまったので(笑)、どう説明していいかわらないからというので私のところに来たことがあります。・・・
性というのは、ちょうど心と体のあいだにあるといってもいいぐらいで、魂の問題なのです。性的な関係はわれわれを一種の融合する状態にもっていく、あるいはわれわれの通常の意識を相当揺すぶる。

・その方は身心的なところが多くありましたから、「これは先生、心のほうが原因なんですか、体のほうが原因なんですか」と私に聞かれたらしい。私は覚えていないんですよ。しかし聞かれた私は「あなたの問題は、心が悪いのでもないし、体が悪いのでもないです」といったらしい。その人が「何が悪いんですか」とたずねたら、私が「あなたは魂が腐ってますから」と答えたらしい。で、その人は、「ああ、腐っている魂の掃除をするんだったら、これは大変なことが起こる」と、そのとき覚悟した。
「だからその後は魂の洗浄をやっているのですから、大変なことが起こってあたりまえなんです。大変なことが続きましたが、何とか生き抜いてこられました」。普通の人だったら、ほんとうに死んでいてもおかしくないと思います。

・このようにわれわれの心理学は、はじめはノイローゼの人を治療するという非常に現実的なことからでてきながら、結局は生きるということはどういうことなのか、あるいは生き方としてどういうことがあるのだろうか、という人間の根本問題にだんだん近寄らざるをえなくなる。何らかの意味で人間の人生全般について考えねばならなくなってくる。そのなかで、きょう申し上げますアイデンティティということが、非常にだいじなことばとしてでてきたわけです。

感想
河合隼雄先生のカウンセリングなどの本を読んでいると、何かを意図的にされたというのではなく、自然とクライエントが癒されていくようなカウンセリングをされているように感じます。

コンストレーション(星座)、自分の人生で起きていることに意味を見出せると、本当の意味での幸せを感じるのかもしれません。

フロイトがクライエントから質問されました。
「私の悩みは解決できるでしょうか?」
フロイトは答えました。
「あなたの今悩んでいる小さな悩みは解決します。その後人生をどう生きるかという大きな悩みが襲ってきます」

心と体に魂という別の次元を持って来る。
まさにそれはロゴセラピーの心と体の上位に精神を持って来ているのと似ているように思いました。
ロゴセラピーは人が人生に意味を見出すと考えるより、人生から問いかけがありそれにどう応えて生きるか。
それに応えていることで、人生の意味を見出すと考えます。
まさに自分の物語を星座のように創りだすことなのでしょう。

虚偽答弁118回の安倍元首相ならとっくに政界追放!「うそ」へ厳しさ日英議会で雲泥の差 ”愚民が愚政を生む”

2022-04-23 09:43:08 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/50bd0c7f5f3511d39c0eecc8bfcbb74f09511294 4/23(土) 9:06 日刊ゲンダイDIGITAL

 英首相官邸で新型コロナウイルスの規制中にパーティーが繰り返されていた問題で、同国下院は21日、ジョンソン首相が議会に対して故意に「うそ」をついた疑いがある──として調査する動議を承認した。

【独占入手】安倍元首相と日大背任事件・籔本雅巳容疑者の“親密写真”

 ジョンソン首相は2020年6月、自らの誕生日を祝うために首相官邸で開かれていたパーティーに参加。当時、新型コロナの感染防止策に伴う法律(ロックダウン法)でパーティーは禁止されていたため、英議会や国民から批判が続出。これに対し、ジョンソン首相は「官邸内での法律は守られている」などと言い、議会でも「パーティーはなかった」などと説明していた。だが、英警察は今月、ジョンソン首相らがパーティーに参加するなど、違法行為を行っていたとして罰金を科すことを決めたのだ。

 これを受け、ジョンソン首相が議会で謝罪したことから、野党労働党が、ジョンソン首相の説明が「うそ」だった疑いがあるとして、下院の特権委員会に調査を求める動議を提出していた。

 英国では、議会で閣僚が意図的に「うそ」をついた場合、辞職・解任理由になるわけだが、翻って日本の国会はどうか。

 国会で繰り返し虚偽答弁していたといえば安倍元首相だろう。「桜を見る会」前夜祭の問題だけで実に118回も虚偽答弁していた──と衆院事務局に「認定」されている。英国であれば、とっくに政界を追放されているに違いない。

 にもかかわらず、安倍氏はいまだに国会議員のイスにしがみつき、「核兵器を共有」「敵基地攻撃能力を保有するべき」などと言い続けているからクラクラする。安倍氏は「議論を避けるな」などと言っているが、「桜を見る会」の疑惑はもちろん、森友・加計学園問題でも徹底して「議論を避け続けてきた」張本人が何を言っているのか。

 日本の国会も英国を見習って、安倍氏を一刻も早く辞職に追い込むべきだ。

感想
安倍元首相を表すのに良い実話は以下ではないでしょうか?
「君、人に指差すのは失礼ですよ」と指差して抗議した。
「私と家内が関わっていたら、総理も議員も辞めますよ」と発言後、記録の改ざんが行われた。
問題はそれを追究しない、自民党と公明党、そしてそれを支持する国民に問題があるのでしょう。
安倍元首相はきっと、国民は追及しないので、もっとやっても良いだろうといろいろやられたのだと思います。

経営者は"現場の靴に足を入れる"必要がある/特別連載(第6回)早稲田大学ビジネススクール元教授・内田和成氏

2022-04-23 09:15:22 | 社会
https://president.jp/articles/-/55872 プレジデント 2022年5月13日号
人はロジックだけでなく感情で動く。相手の感情に訴えかけるにはやはり直接会う必要がある
世界的なコンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG)で約20年にわたって活動し、早稲田大学ビジネススクールで教壇にも立った内田和成氏。経営の専門家として一貫して“現場”を重視してきた同氏に、リアルなコミュニケーションの価値や今の時代に求められるリーダーシップについて聞いた。

データと現場の差異にこそ問題の本質がある
経営コンサルタントとして、私が現場に足を運ぶことにこだわったのは、“そこに問題の本質があるから”に他なりません。例えば顧客企業の倉庫に行ってみると、階段にまで商品があふれている。これは在庫管理がうまくいっていない証拠ですが、在庫のデータだけを眺めていてもそれは見えてきません。映画のせりふではありませんが、まさに「事件は会議室ではなく、現場で起きている」のです。

倉庫や工場、店舗などへの視察の際、私は必ず商品やお客さまと直接向き合っている人の話も聞くようにしていました。やはりマネジャークラスはなかなか自分から問題点を話さない。もちろん最前線の従業員も、いきなり本音は語りませんが、そこはあえて「仕事は本当に楽しいですか?」などと突っ込んだ質問もしながら、困り事や悩み事を引き出していきます。相手を怒らせてしまったこともありますが、いくら表面的なやりとりを重ねても本当の課題は見えてきませんし、失敗は成長の原動力。経験をコミュニケーションスキルの向上につなげられます。

BCGには、“相手の靴に足を入れる”という表現があります。相手の立場になって考え、行動することの大切さを示したものですが、私は経営者も“現場の靴に足を入れる”必要があると思っています。データの分析や数字の検証も大事ですが、そればかりでは裸の王様になりかねない。データと現場の差異にこそ、問題の本質があるし、もし両方の示す事態が一致していれば、それはそれでより確かな施策を打てるわけです。

内田和成(うちだ・かずなり)
早稲田大学ビジネススクール元教授
東京大学工学部卒業。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空を経て、1985年にボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。2000年から04年までBCG日本代表。06年より早稲田大学教授を務め、22年3月に退任。

場をコントロールできるのは対面
コンサルタント時代に、私がもう一つリアルなコミュニケーションの意義を感じていたのは顧客企業との会議の場。例えば、こちらのアイデアや事業企画を提案するときです。先方の責任者に同意してもらえなければ、何か不安があるのか、過去にも似た提案があったのか、あるいは提案がまったく響いていないのか。その場で相手の反応から、理由を探らなければなりません。

そして理由の見当を付けたら、それに合った方法ですぐに対処する。このとき、相手を理屈で説き伏せるのは下策です。相手に同意しつつ、理解を求めるのは普通のやり方。一番の上策は、先方の意思決定者の周りにいる人を味方に付け、その人に自然と後押ししてもらうのです。すると、反対していた人も動きやすくなります。

相手の真意をその場で見極め、場をしっかりとコントロールする。私は会議においてそのことを強く意識していましたが、これは対面でないと難しい。少なくとも私は、これをオンラインでやる自信はありません。

言うまでもなく、オンライン会議には効率や移動コストの面で利点がありますから、定型の報告など用途に合った使い方をすればいいでしょう。一方で、「人はロジックばかりでなく、感情で動く」ということも忘れてはならない。ロジックはオンラインでも伝えられますが、感情に訴えかけるにはやはり直接会う必要があると私は思います。

不確実性が高い時代のリーダーに求められること
対面の価値について加えて言えば、ちょっとした会話が新たなアイデアを生むきっかけになる。これは多くの人が経験しているのではないでしょうか。かつて私は、BCGで「仮説を思い付くのはどんなときか」というアンケートを取ったことがあります。すると、最も多かった回答が「ディスカッション中」、続いて「インタビュー中あるいはインタビュー後」でした。

テレワークの浸透などによって、人が同じ場所に集まる機会、そこで生まれる偶発的なやりとりが減っていることは、実は大きな経営課題の一つです。リーダーは組織内コミュニケーションの実態を把握し、課題に応じて柔軟に対策を取るべきでしょう。

リーダーシップの在り方は人それぞれで、決まった正解はありません。しかし、不確実性が高い時代のリーダーには共通して求められることがあります。それは、「今日を生き抜くための施策」と「明日をつくるための施策」。この二つを同時に実行することです。

とかく先行きが不透明な中では、目の前のことに目が行きがちです。仮にそれでなんとか生き抜くことができたとしても、組織が疲弊してしまえば、その企業が持続するのは難しい。リーダーは、何のために今日闘うのか。その目的を明確に示す必要があるのです。まさに、現場に足を運び、できるだけ確かな情報をつかみ、それを元に先を読んで、将来のためにやるべきことを判断する。これこそが、優れたリーダーの条件だと私は思います。

内田和成先生の早稲田大学での最終講義「プロとして生きる」

感想
3ゲン(現場、現実、現物)、5ゲン(+原理、原則)を品質保証では一番大切だと思っています。
重要な問題の時は、どんなに忙しくてもそれを実践することを心がけていました。