・「あなたは大切な大切な存在であること。自分を癒そうと、ここを訪れたことに、私は敬意を持って接していること。私はできるかぎりのことをしたので、あとは、あなた自身が自分をいたわり、養生して元気になってくださいね」
・人間関係は、考えすぎないほうがうまくいく気がします。「折り合い」の前に、「相手を考えない時間」を持つことです。
・すべての人に好かれるのは不可能です。嫌われてしまったならば、そこからサラリと離れることです。
・人の意見に耳を貸すことは大切。でも、気にし過ぎないことはもっと大切です。人の意見なんて、本人も覚えていない、無責任なことも多いものです。
・人と自分を比べる必要などありません。まずは、自分そのままで、「どうやれば心地よくなるか」「安心できるか」を考えましょう。
・完璧を求めないことです。誰かの力を借りて、時間と心にゆとりを持つことこそ、あなたがやるべきことです。
・心とからだはつながっています。からだの問題の原因が、心にある場合もあります。
・誰もが「自分でよくなる力」を持っています。「大丈夫、きっとよくなる」。自分への声かけが、それを引き出します。
・ダラダラしてしまうときは、小さなことに手をつけてみます。やれば、やる気が起きてきます。
・青魚を食べるようにしています。魚を食べる国ほどうつ病が少ないとされ、心の不調が回復すると考えられます。
・人生後半は、無病息災より、一病息災。年齢を重ねてなお完全を求めるより、今あるものに目を向けて、感謝の毎日を過ごしたいものです。
・睡眠は大切ですが、眠れないことがストレスになってはいけません。「眠れなくても大丈夫」という気持ちも携えて。
・できないことは忘れて、「今あるもの」「今日できること」を見る。生きることのすべてに通じる気がします。
・統合失調症の患者さんが、おもしろくもないのに笑いが止まらないということがありました。「喜笑」という珍しい症状でした。黄連解毒湯の効能の中に、「喜笑止まざる者を治す」とあったことを思い出しました。処方してみると効果てきめん。それまで、さまざまな西洋薬を処方しても効果が中田症状が治まり、みんなでほっと胸をなでおろしました。
・学ぶって、楽しいことです。難しく考えず、やってみたいことをかじってみる。思わぬ人生の転機を呼ぶこともあります。
・過去は動かせず、未来はわかりません。でも、「今」だけはコントロールできます。未来の心配は「保留」にして、今できることだけに集中します。
・幸せは「比率」では決まりません。今ある不幸せをゼロにしなくても、今手元にある「ありがたさ」を受け取るだけで幸せになれます。
・望まない環境でこそ、得られるものがある気がします。誰かのために使った時間は、かけがえのない経験です。
・目の前のやるべきことは、意味あって贈られたものと、肯定的にとらえてみましょう。
・「今の自分」は、これまでの選択の結果。自分が選び取った人生とまずは胸を張りましょう。
・人は何かをあげることで、同時に受け取っています。励ましているように見えて、励まされているのは自分だったりします。
感想;
西洋薬だけでなく、漢方も処方されているとのこと。
心療内科医としてだけでなく、人生の先輩として生きて来られたアドバイスもあるように思いました。