幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「学生との対話」小林秀雄著 ”学ぶこと&考えること”

2024-02-24 20:12:12 | 本の紹介
・「問題を出すことが一番大事だ、問題をうまく出せばすなわちそれが答えだ、いま物を考えている人がうまく問題を出そうとしない。答えばかり出そうと焦っている。

・本居宣長作

・学識がある事と大和魂を持つことは違うのです。むしろ反対のことなのです。今日の言葉でいうと、生きた知恵、常識を持つことが、大和魂があるということなのです。

・赤染衛門に子供ができて、乳母をやとったところが、その乳母に乳が出ない。それで、
  はかなくも思ひけるかな乳(ち)もなくて博士の家の乳母せんとは
 という歌を詠んだ。この「乳」には知識の「知」がかけてあります。「知識もない女が博士の家の乳母になるとは、随分ばかなことを考えたものだ」という洒落です。
それに対して赤染衛門がこういう歌を詠んで答えた。
  さもあらばあれ大和心さえかしこくば細乳(ほそち)につけてあらすばかりぞ
 一向に構わないではないか。大和心さえかしこければ、お乳などでなくても子供を預けてちっともかまわないという意味です。これは非常に強い歌です。ここでも、かたくなな知識と反対の、柔軟な知恵を大和心といっていた事がよくわかる。

・大和心を持っているということは、むしろ「もののあわれ」を知っているということだ。

・本居宣長作
 歴史は上手に「思い出す」ことなのです。歴史を知るというのは、古えの手ぶり口ぶりが、見えたり聞こえたりするような、想像上の経験をいうのです。

・理性は科学というものをいつも批判しなければいけないのです。科学とは人間が思いついた一つの能力に過ぎないと事を忘れてはいけない。

・信じるということは、諸君が諸君流に信ずることです。知るということは、万人の如く知ることです。人間にはこの二つの道があるのです。

・僕はたくさんの悩みを持っていたけれども、文士になろうという希望を捨てたことはない。それから、自分で考えたことを表現する喜びを捨てたことはないです。僕にどんな焦りが
あったか、知らない。だが、焦りも何もなかったら、君どうします? そんなの、君、つまらんじゃないか。

・君が抱いている人生問題、人生とは何かとか、自我の葛藤はどうだとか、形而上学は可能かとか、実在に達しうるのかとか、君の中心の問題は哲学です。哲学的問題と言っていいやね、君を悩ましてうものは。
なぜ、君は哲学を勉強しようと思わないんだ? 君はそんなことを自分でいろいろ考えても、駄目です。人間はそういう問題に対して、孔子の昔から、ソクラテスの昔から、こんな長いあいだ考えあぐねてきたのです。そういう人たちは君と同じ問題で悩んでいた。・・・
今までの哲学者が君と同じ問題に逢着して、どういう解決をしたか、どんな試みをしたか、つまり哲学を、君、やりたまえ。・・・
本当にその答えを知りたいと感じるならば、勉強しなさい。
ベルグソンをお読みなさい。ベルクソンが何を言っているか、よく考えなさい。

・諸君、唯物論ってなんですか。唯物論なんて本を読んだことありますか。唯物論哲学というものがどういうものだか、知らないでしょう。これはいけません。

・宣長さんの念願は、『古事記』をみんなに読ませたいということだった。・・・『古事記』を通して、古代の日本人はどういう感情を持って、どういう思想を持って生きていたか、人々に伝えたくてたまらなかった。

・学問をしたいというのは、人間の本能ですからな。学問をしたいのが本能じゃなくなったのは現代ぐらいのもんです(会場笑)。

・歴史家ならば、自分の心の中に、藤原の都の人々の心持ちを生かすという術がなければいけない。つまり、歴史家には二つ、術が要る。一つは調べるほうの術。そして調べた結果を、現代の自分がどういう関心を持って迎えるかという術です。
 そういうふうに歴史を考えますと、諸君にとって、藤原の都を調べるのと、諸君の子供時代を調べるのと本質的には同じでしょう。両方とも過去です。

・在平業平作
これは業平が死ぬ前に詠んだ歌だね。

・昔は、『増鏡』とか『今鏡』とか、歴史のことを鏡と言ったのです。鏡の中には、君自身が映るのです。歴史を読んで、自己を発見できないような歴史では駄目です。どんな歴史でもみんな現代史である。ということは、現代のわれわれば歴史をもう一度生きてみるという、そんな経験を刺しているのです。それができなければ、れきしは諸君の鏡にはならない。しかし、歴史の中に君の顔を見ることができたら、歴史は君のためになるじゃないか。

・とにかく想像力を磨くんです。・・・想像力は磨くこともできるのです。想像力だってピンからキリまであるから、努力次第ですよ。精神だって、肉体と同じで、鍛えなければ駄目です。使っていないと、発達などしません。想像力も自分で意識して磨いていけばどんどん発達すものです。

・僕の書くものはいつでも感動から始めました。だから、書いたものの中に自然と僕というものは出ているのでしょう。僕は感動を書こうとしたのであって、自分を語ろうとしたのであって、自分を語ろうとしたものではない。ただ感動がどこからかやってきたのです。

感想
 小林秀雄さんと聞くと、難しい。評論家。
そして奥様をとても愛されていた。
奥様が先に亡くなられると直ぐに亡くなられた。
それぐらいで、実際に本など読んだことがありませんでした。

 学生との対話を大切にされ、学生との交流をとても大切になさって来られたのが、この本でよくわかりました。

 いろいろな質問を受ける、学生に質問を考えさせる、それにより、学びの機会とされたように思いました。

 人生の意味、何のために生きるか。
先達から学ぶことがいかに大切かを改めて教えてもらいました。

「冤罪は公安の暴走」大川原化工機事件の“深い闇”について弁護士が持論 起訴取り消しは捜査過程を隠すためか ”税金使って冤罪起こして、そして保身/許しているともっと大きな冤罪を生み出す”

2024-02-24 14:17:48 | 社会

 大川原化工機(おおかわらかこうき)の冤罪事件について、元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏が自身の意見を語った。

 大川原化工機冤罪事件とは、2020年3月、主力製品であるスプレードライヤ(噴霧乾燥機)が警視庁公安部から「生物兵器が製造可能な機械」と指摘され、不正に輸出したとして、外為法違反の嫌疑をかけられ、社長、取締役など合わせて3人が無実の罪で逮捕、起訴された。11か月にわたって不当に長期拘束され、のちに起訴が取り消された冤罪事件。  
 元大阪地検検事で弁護士の亀井氏は、この事件について「第一印象、公安が暴走した。おそらく検察側からしてみれば、公安が自分らを『騙しやがったな』という判断だと思う」と推察した。「この事件は公訴取り消しまでやっている。公訴取り消しというのは犯人を間違えているとか、明らかに物証で犯罪がないという時ぐらいしかやらない」と解説した。  
 また、亀井氏は「検察というのは、一旦起訴したらマイナス証拠が出てきても、それに対して肉付けをしてストーリーを作り込んで有罪に向かって走る」と説明。さらに、起訴取り消しに「高検・最高検の決裁を受けてやっているので、普通はやらない、私も公訴取り消しというのはやったことがないし、ほとんど聞かない」と語り、検察の行動が異例であったことを改めて強調した。  
 その上で、「公安と検察のやり取りや捜査過程が公判で明らかになってくる危険性もある。刑事弁護でガンガン干渉していくことによって、そこが明らかになっていくということを避けたいという思惑もあったと思う」と、検察の意図について分析した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)

感想
 でっちあげた人たちは出世、そして表彰までされました。
恐い国です。

『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』二村ヒトシ著 ”人を愛する前に自分を愛する”

2024-02-24 09:43:21 | 本の紹介
・男性から「愛されよう」と無理してやっていることが、結果的に「その男性から大切にされない」ことにつながり、「軽くあつかわれる」ように自分からしむけることになっているのです。

・あなたが彼に惹かれたわけを思い出してください。
「私に、何かを教えてくれそう」
「私をひっぱいりまわして、知らない世界に連れてってくれるかも」
そんな気持ちに心当たりはありませんか?
つらく苦しい恋への道のりは、相手と出会う前に「自分自身を嫌うこと」から、すでに始まっているのです。

・自分が嫌いで自信がない女性の中には、ダメ出しをしてくれる男性に男らしさや頼りがいを感じてしまう人もいます。

・自分を受け入れていない女性は、むしろ「恋をすることでダメになっていく」のです。

・2種類の「自分を好き」とは、「ナルシシズム」と「自己受容」です。
 ①ナルシシズムで「がんばりすぎる」と、疲れます。
 ②「自分を認めて、愛すること」が自己受容

・自己受容してない人は、恋愛の相手を使って、「自分の心の穴」を埋めようとする。

・あなたを苦しめているものは「彼」ではなくて「あなた自身の心の穴」なんです。
 同じように、彼があなたとの関係で苦しんでいるとしたら、彼を苦しめてるのは「あなた」でなく、あなたに反応してる「彼の心の穴」なんです。

・「人から大切にされない」ということは「自分を大切にしていない」ということ。

・草食系男子 2種類
 ①自分のことはだいたい自分でできちゃうし、子どもも橋くないから結婚する必要がない。
 ②本当は彼女が欲しいけど、こっちから好きになったり自分から行動を起こしたり、できない。

・自己受容してない女性に近づいてくるのは、ろくでもない男だけ。

・しんどい女性は「やらなくっちゃいけない」と思いこんでいることが多すぎる。

・「こうあるべき自分、こうありたい自分」を考えたときに、減点法でしか自分の姿を見ることがえきない。

・「インチキ自己肯定」をしている男ほど、他人を「支配」したがるんです。
 自信満々で他人を支配しようとしている人を見らた「この人は、本当は自己受容できていないんだな~」と思って、間違いないでしょう。
 そういう人は相手のことを支配できなくなると、今度は相手のことを徹底的に否定し始めます。他人を否定するということは「自分を受け入れてない」証拠です。

・人間は、親がやっていることを見て聞いて育ち、大人になって、それと「同じこと」か「反対のこと」を無意識に感じていたり、やっていたりします。

・ビョークというアイスランドの女性歌手が歌う『All is Full of Love(すべては愛に満ちている』という曲があります。この本で僕が書きたかったことが、20行たらずのシンプルな英語の詩で、ぜんぶ表現されています。

・自己受容していない女性は恋すると、つらくなるようになっています。

・ふさがらない「自分の心の穴」がどんなかたちなのかを浮き彫りにするために、恋をしてしまうと言ってもいいでしょう。
 恋の本当の目的は「相手を得る」ことではなく自分を「わかる」ことにあるのです。

・いちばん重要なのが、
一緒にいることで、あなた自身も相手も、いい方向に変わっていける
そういう人が、あなたの「運命の人」です。

・男性読者のためのあとがき
 女性読者に言ったのと同じことを言います。あなたが「彼女を救いたい!」と思って、この本に書いてあることを彼女に向かって語りまくったとしてもダメです。あなたは心の底で「彼女を支配したい」と思っているわけですから。
 相手の心の穴が「見えちゃった」ということは、あなたにも似たような穴があいているということなんですってば。
 女性の「恋やセックスの苦しみ」は女性だけの問題ではありません。彼女たちが「男を愛せる」「男から愛される」ようになるためには、男たちも自己受容<インチキじゃない自己肯定>しえいかんと思います。

感想
  いろいろ欠点ある自分だけど、まずは自分を受け容れ、愛することがスタートなのでしょう。
 相手から学びお互いが成長する関係が築ける相手が良いのでしょう。

 相手がどんな人か知ることはなかなか難しいです。
先ずは知ることがスタートなのでしょう。

 相手を信じるかどうか。
一つの結論は、「先ずは相手を信じて、もし騙されたらその相手は信用しない」との考えが良い人生を送れるようです。
 そして相手に騙されたり、裏切られたら、その相手とは距離を置く、別れる、離れる、縁を切る、相手にしない、そして新たな道を歩むのが良いのでしょう。
いつまでも固執することは人生の限られた時間の無駄になりますね。

 経済でサンクコストの言葉があります。
過去の投資した時間とお金のコストのことです。

これと同じ状況が私たちの恋人同士の「別れ」、夫婦の「離婚」という場面です。たとえば以下の選択です。
選択肢(A) 付き合っていても、好きでなくなったら、さっさと別れるべき。
選択肢(B) せっかく付き合ったのだから、好きでなくなっても、将来「愛が復活する」ことがあるかもしれないので、急いで別れることはしない。

どちらを選びますか?