序章 激動する世界の資源エネルギーを俯瞰する
第1章 エネルギー戦略の基本的視座
第2章 ロシア:エネルギーを武器に世界を翻弄する超資源大国
第3章 ドイツ:脱ロシアで揺らぐ再エネ先進国のエネルギー戦略
第4章 アメリカ:シェール革命による自給達成と大統領ごとに変わるエネルギー外交
第5章 中国:ロシアと連携を深めつつ、再エネ産業で世界を席巻する世界最大の消費国
第6章 EU(ヨーロッパ):地球温暖化対策と脱ロシアに対峙するEUの原発と天然ガス
第7章 インド:世界1 位の人口と経済成長を支えるエネルギー確保が課題
第8章 東南アジア、オーストラリア、ブラジル:日本のエネルギー安全保障を支えるパートナー
第9章 中東:自立を強めロシア・中国と結びつく世界最大の油田地帯
第10章 日本:隣国の脅威の中で求められる安全保障と産業競争力を強化するエネルギー戦略
終章 GX、再エネの推進は、国防への貢献
第1章 エネルギー戦略の基本的視座
第2章 ロシア:エネルギーを武器に世界を翻弄する超資源大国
第3章 ドイツ:脱ロシアで揺らぐ再エネ先進国のエネルギー戦略
第4章 アメリカ:シェール革命による自給達成と大統領ごとに変わるエネルギー外交
第5章 中国:ロシアと連携を深めつつ、再エネ産業で世界を席巻する世界最大の消費国
第6章 EU(ヨーロッパ):地球温暖化対策と脱ロシアに対峙するEUの原発と天然ガス
第7章 インド:世界1 位の人口と経済成長を支えるエネルギー確保が課題
第8章 東南アジア、オーストラリア、ブラジル:日本のエネルギー安全保障を支えるパートナー
第9章 中東:自立を強めロシア・中国と結びつく世界最大の油田地帯
第10章 日本:隣国の脅威の中で求められる安全保障と産業競争力を強化するエネルギー戦略
終章 GX、再エネの推進は、国防への貢献
・ロシアのウクライナ侵攻後は、トルコの地政学的地位が飛躍的に高まりました。ヨーロッパは、ウクライナ経由のパイプラインによってロシアから輸入することが難しくなり、ロシアとドイツを直結するパイプラインもストップしました。そうなると、ヨーロッパが天然ガスを輸入できる方法は、、基本的に2つになりました。カスピ海諸国であるアゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタンといった国からトルコ経由のパイプラインによって輸入するか、あるいはアメリカや中東などからLNGによって輸入するかです。
・資源エネルギーの3つのE
国家の安定
地球環境 経済性
国家の安定(Energy security)
地球温暖化対策(Environment) 経済性(Economic efficiency)
国の状況・立場によって優先順位が変わる
・世界の石油産出国上位10か国
アメリカ 17%
ロシア 12.40
サウジアラビア 12.30
カナダ 6.2
イラク 4.9
中国 4.7
・・・
・世界の天然ガス産出国上位10か国
アメリカ 23.6%
ロシア 18
イラン 5.9
中国 4.8
カナダ 4.6
カタール 4.2
・・・
・世界の石油産輸出国上位10か国
サウジアラビア 17.6%
ロシア 13.1
イラク 9.5
カナダ 7.5
クウェート 5.0
・・・
・世界の天然ガス輸出国上位10か国
ロシア 22.6
カタール 12.5
ノルウェー 10.9
オーストラリア 10.1
アメリカ 7.57
トルクメニスタン 5.51
・・・
・石油価格と紛争の関係
2000年 プーチン政権誕生 20~30 ドル/バレル
2008年 南オセチア紛争 96 ドル/バレル
2014年 クリミア侵攻 114 ドル/バレル
2022年 ウクライナ侵攻 120 ドル/バレル
・トランプ大統領ドイツ批判「ドイツはロシアの捕虜」
ゼレンスキー大統領のドイツ批判
ドイツのショルツ首相は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、天然ガスのロシア依存度を引き下げるために、エネルギー政策を大きく転換する方針を示しました、
・世界の風力発電の国別導入量
中国 406(28.6%) TWh(% of world total)
アメリカ 298
ドイツ 126
インド 70
イギリス 64
ブラジル 56
スペイン 56
フランス 35
カナダ 33
トルコ 22
・シェール革命
アメリカを激変させたシェール革命
頁岩からなるジェール層の石油成分やガス分は、外部に移動する一方で、シェール層の中にはには石油交じりの資源が、さらに深くなれば夏分解が進んでガスがあると考えられています。・・・
シェールガスは、岩石の隙間に残っているガスを、水を入れて亀裂を作って採取します。
・二酸化炭素排出量(2018年)
中国 9,570.8(排出量 100万トン)
米国 4,921.1
インド 2,307.8
ロシア 1,587
日本 1,080.7
ドイツ 696.1
韓国 605.8
イラン 579.6
カナダ 565.2
インドネシア 542.9
・国をまたぐ電力取引
欧州では電力網が国をまたいてつながっており、欧州各国では発電電力の約1割を他国と取引しています。
・水素
酸素と結びつけることで発電したり、燃焼させて熱エネルギーとして利用できることができる。その際、CO2を排出しない。
・発電 ・燃料電池自動車や燃料電池バス
・アンモニア
燃焼時にCO2を排出しないという特性から、CO2排出量削減に役立つ可能性がある。
・発電分野 ・工場などで利用する産業分野 ・輸送分野
感想;
トルコがNATO加盟なのに、ロシアとの関係を維持しているのがなんとなくわかりました。
日本は再生エネルギー分野には取り組みがあまりにも遅かったようです。
それは原発に拘ったのです。拘ったのは核ミサイルを手放したくないからだと言われています。原子力発電があれば、原爆の原料が確保できるのです。ロケットはすぐにミサイルに変換できます。
太陽光発電パネルは日本は先頭を走っていましたが、政府が助成しなかったので、他国に追い越されてしまいました。
中国が風力発電もトップを走っているのは驚きました。
水素のクリーンエネルギーは知っていましたが、アンモニウム(NH3)もエネルギーになるのは知らなかったです。確かに燃焼すると二酸化炭素(NO2)と水(H2O)になります。今アンモニアは大気中の窒素(N2)とメタン(CH4)を分解させて製造した水素(H2)から造っています。
これまで、アンモニアは高温が必要でしたが、アンモニアと水から室温で合成する方法を、東京大学の西林仁昭教授 が開発しました。マメ科の植物が「根粒菌」という細菌がもつ「ニトロゲナーゼ」からヒントを得て開発しました。モリブデン(Mo)が触媒の機能を果たしていました。
日本は食糧自給率が38%です。
自給率を高める取り組みが必須なのですが。
日本のエネルギーの自給率は12.1%だそうです。
Green&Circular(三井物産) https://www.mitsui.com/solution/contents/solutions/re/57
もっともっと再生エネルギーに取り組まないと、有事が起きた時は大変なことが起きます。
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