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東京いのちの電話広報誌より;「いのちの電話 地域連携プログラム」と展開して ~自殺予防の宇都リーチ活動~ 逸見敏郎

2024-12-28 12:50:00 | 社会
1.地域連携プログラムとは
 いのちの電話は、自殺の危機 にある方や日常生活で困難を覚える方たちの電話を受け、その思いや状況に耳を傾け寄 り添うことが活動の中軸である。一方で、厚労省や警察庁の自殺統計 によれば、2023年度に21,837人(厚労省)を数えるように年間2万人ほどの彼女や彼らが自ら命を落とす現状が続いている。このような背景をもとに2017年度に当時の事務局長を中心として自殺予防のアウトリーチ活動を探求することとなった。 そして 先行事例の検討やいのちの電話の特徴を活か したプログ ラムの作成、スタッフのトレーニングが始まった。これは、自殺予防活動に対してスタッフが電話機の前から離れ街中に出ていき、電話相談で活用している知識や体験、技能を参加者の日常生活で活用、身近なところからより よい関係性をつくり出してもらいたいという願いをもとに、いのちの電話が自殺予防に能動的に関わるということの第一歩でもあると言えよう。 
 そして 2018年 秋に東京福祉大学の授業で「体験学習: 気持ちを聴くこと」と自殺予防に関して1コマの授業を担当することから「地域連携プログラム」は始まり、 2020年までに複数の大学の授業で「体験学習:気持ちを聴くこと」を3回実施した。その後、いのちの電話 WEBサイト「イベ ント情報」に「出前講座 :<悩みの聴き方レッスン>」 を掲出したところ 2021年以降、中央区、杉並区、豊島区、奥多摩町、世田谷区、東京消防庁などの公的機関より、主としてゲートキーパー養成講座の枠組みのなかでの実施要請を受けることが多くなっ てきた。2024年9月現在、延べ32回 、参加者 785名 (高 校生 ~ 80代 の幅 )ほ どの地域連携プログラムを実施している。

2.プログラムの特徴

3. 参加者の声

4.今後の展望

感想
 いのちの電話は聴くだけ。
そこから一歩前を向いて、啓発・教育活動に取り組まれているようです。
 電話も傾聴だけでなく、ケースバイケースでのかけ手と受け手のダイアローグ、そこにラポールが形成される聴き方も、受け身からの展開かもしれません。

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