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食パンにネズミ一部混入か 「超熟」10万4千個回収 ”普段からの取り組みに課題があるのでは?”

2024-05-09 01:37:37 | 社会

 名古屋市に本社を置く敷島製パンは、東京都昭島市にあるパスコ東京多摩工場で生産した食パンにネズミとみられる小動物の一部が混入したと発表しました。このため、同じラインで生産して栃木県を含む15の都県に出荷した合わせておよそ10万4千個を自主回収することにしました。現時点で健康被害は報告されていないということです。今月5日午前に購入した人からメールで指摘があり、分かりました。回収するのは、「超熟山型」の「5枚スライス」と「6枚スライス」のうち消費期限が今月7日から11日で英数字3桁の管理番号が「A」で始まる商品です。

重要 2024.05.07
お詫びと自主回収に関するお知らせ
 平素は弊社商品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、敷島製パン株式会社パスコ東京多摩工場で生産した「超熟山型5枚スライス」に、異物(小動物らしきものの一部)が混入したことが判明いたしました。異物が混入した商品につきましては回収を完了しておりますが、念のため、同じラインにて生産した下記商品を回収するとともに、原因究明と対策強化のため、当面の間、当該ラインを休止します。
 お客さまならびにお取引先様、関係者の皆様には多大なご迷惑とお手数をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。なお、これまでのところ健康被害等の報告はございません。
 今後このような事態が再び発生することのないよう品質管理体制の一層の強化に努め、万全を期す所存でございますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 
■対象商品
下記の条件(①~③)に全て当てはまるものが対象です。
①商品名:
  超熟山型5枚スライス(JANコード 4901820162922)
  超熟山型6枚スライス(JANコード 4901820357380)
②消費期限 :2024.5.7から2024.5.11
③製造所固有記号/管理記号 :+P1/A●●(+P1、かつ3桁の英数字がAから始まるもの)

感想
 医薬品製造所において、虫・毛髪・ねずみ対策は基本です。
多くの医薬品製造所を訪問しましたが、ねずみは聞いたことがありません。
 ただ、食品工場を訪問したとき、排水路にねずみがいたところがありました。
一か所はコーヒーを製造していました。現場の人が対策を上に言っても、上が対策しないとぼやかれていました。
 そこで、現場の要望を聞いて、いくつかの指摘事項として改善をお願いしました。
数年後、再度訪問したとき、見違えるほど改善されていました。
 当時の現場の人がいて、「おかげさんで、上が改善してくれました」と感謝を言われました。

 今回の会社の発表「原因究明と対策強化のため」は、やるべきことをしていなかったので、これから行いますと受け取りました。
 モニタリング⇒対策⇒モニタリング⇒対策をくりかえすだけのことです。
対策にはどうしてもお金がかかります。
 セミナーでは「虫・毛髪・ねずみ対策は、工場長の責任です」と伝えています。
なぜなら品質保証部長はお金を持っていないからです。
 該当ラインだけの問題ではなく、その製造所全体の問題があると思います。
ひょっとすると、すべての製造所のレベルが低いのかもしれません。
 虫や毛髪は医薬品製造所でもゼロにすることは難しいですが、なぜなら原料からの混入もあり、ねずみの混入はゼロに出来ます。
 
 もう一点気になったのは、記者会見で「ネズミとみられる小動物の一部」と発表しているのに、HPページでは「小動物らしきものの一部」としている点です。
 少しでも印象を低くしたい気持ちでしょうが、逆に正しく伝えていなくて、会社の姿勢を低くしているように感じました。

Pascoは、「食品衛生法」「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」などをベースにして、「AIB食品安全統合基準※」も取り入れた独自の「食品安全管理基準」を定めています。 また、HACCP手法を用いて食品安全管理に努めるとともに、TPM活動による全社的な改善活動に積極的に取り組んでいます。2015年(平成27年)には、FSSC22000(食品安全マネジメントシステムの国際規格)の認証を国内全工場で取得し、2016年(平成28年)にはグループ企業2社で取得しました。徹底的な食品安全管理を通じて、品質保証体制の更なる向上に努めています。
※AIB食品安全統合基準とは
食品企業が自主的に安全な食品を製造するために取り組むためのガイドラインとしてAIB(米国製パン研究所)が作成した基準で、各国の食品工場で採用されています。
FSSC22000の認証を国内全工場で取得
Pascoでは、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000に取り組んでおりましたが、更に食品安全管理を強化するため、FSSC22000の認証を取得しました。
FSSC22000認証取得工場
  • 国内全工場(刈谷工場、犬山工場、大阪豊中工場、大阪昭和工場、神戸工場、パスコ東京多摩工場、パスコ湘南工場、パスコ利根工場、パスコ埼玉工場、神戸冷食プラント、Pasco札幌セントラルキッチン)
  • グループ企業2社(㈱四国シキシマパン、㈱信州シキシマ)
FSSC22000とは
食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000に、一般衛生管理の具体的な手法とフードディフェンス等の要求事項が盛り込まれており、GFSI(国際食品安全イニシアチブ)に承認された規格です。
HACCPとは
「Hazard Analysis Critical Control Point =危害分析重要管理点」方式の略称で、原材料の入荷段階から製品の出荷にいたるまでの全過程を分析し、微生物汚染などの防止に重要な工程を特定し、その管理状況をモニタリングすることにより、危害の発生を未然に防ぐシステムです。HACCPはPascoの全工場で導入されています。
全工場でHACCPとTPM活動を実践して品質保証体制を強化

工場でまず目に付くのは、頭からつま先まで真っ白な作業服で完全に覆った社員。生産現場へ入るには、特別の作業服を着用し、エアシャワーを通ります。手も石鹸とアルコールで何度も消毒しており、工程によっては、クリーンルームなみの清浄環境が確保されています。PascoではこうしたFSSC22000の取り組みのほか、TPM活動による全社的な改善活動に積極的に取り組み、徹底的な食品安全管理を通じて、品質保証体制の更なる向上に努めています。
TPMとは
「Total Productive Maintenance & Management」の略称で、全員参加の生産保全・生産経営の意味があります。Pascoでは1993年(平成5年)からTPM活動をスタートさせ、現在では国内全事業所及びグループ企業4社で展開しています。
常にお客さまの立場にたって商品情報を提供
Pascoでは、原材料・リサイクルマークなどパッケージへの品質表示も、法律で義務付けられるまえから業界に先駆けて行ってきました。毎日食べるものだけに、製品の成分や食べ方などお客さまの関心は高く、数多く寄せられるお問合せやご意見のひとつひとつを大切にし、これからも、お客さまの立場にたって安心でわかりやすい表示や積極的な情報の開示に努めていきます。
 これだけ取り組まれていて、ねずみの一部が入ることは考えられないです。
工程によっては、クリーンルームなみの清浄環境が確保されています
問題のあった工程は、クリーンルームなみの性状環境が確保されていなかったのでしょう。

 今どき医薬品や食品製造所で人が亡くなるのは、よほど安全管理ができていないのでしょう。
 今回のケースを含め、経営トップの製造に関する意識がとても低いように感じました。

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