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報告書は「受け取らない」麻生大臣が異例の発表
6月11日、麻生太郎金融担当相は厳しい表情を見せながら、異例の発表を行った。金融庁の審議会が“老後の30年間で2,000万円が不足する”という報告書を発表した問題で、その報告書を受け取らない意向を示したのだ。
麻生金融相:
世間に著しい不安と誤解を与えており、これまでの政府の政策スタンスとも異なりますので、正式な報告書としては受け取らない
こう話し、麻生金融相が受け取りの拒否を宣言したのは、6月3日に金融庁の審議会が発表したあの報告書。
“老後の30年間で2,000万円が不足する”との内容で、物議を醸している。
発表当初は…
麻生金融相:
きちんとしたものを考えとかないといかんのです
と肯定的だった麻生金融相。
しかし、夏の参議院選挙を前に野党が「年金100年安心は嘘だった」と追及姿勢を強めると、与党は“火消し”に追われることに。
“火消し”に追われる与党
自民党・二階俊博幹事長:
国民の皆さんに誤解を与えるだけではなくて、むしろ不安を招いていた
自民党の二階俊博幹事長は11日、報告書を審議会が出したことについて金融庁に厳重抗議したことを明らかにした。
更に、この人も…
公明党・山口那津男代表:
私も聞いてないし、政調会長も聞いてないし。猛省を促したい
「公式な文書ではない」政府は距離を置く意向か
報告書は、金融庁の審議会の下に設置された、有識者によるワーキンググループが試算したもの。
通常はこのあと、審議会の総会で了承され、担当大臣に報告されるが、今回はその手続きの前だったことから「公式な文書ではない」という考えが打ち出された。
麻生金融相:
正式な公文書になる前の文書ですね。正確に言うとそういうことになりますよね。わかります?私どもが直接やっているわけではありませんから。それはワーキンググループに直接聞かれた方が良いと思います
参院選を前に野党は追求姿勢の構え
一方、選挙への影響を抑えたい与党とは裏腹に野党は「老後2,000万不足問題」を大きな争点にしようと勢いづいている。
立憲民主党・辻元清美国会対策委員長:
ありがとうと受け取るのが普通。それを「受け取りません、いりません。なんだいらない」って、麻生さんが急に言い出してますけれども、ちょっと異常事態ですよね
攻勢を強める野党に対して、安倍政権の関係者からこんな声も。
政府関係者:
むしろ争点にしてくれよ。2,000万というのはどのみち無理。その議論を置いておいて「100年安心プラン」を批判するから、野党は自らの首を絞めている
国民の将来に関わる、老後30年で2,000万不足問題。まだまだ収まりそうにない。
政府の「不都合な真実」が明るみとなった
加藤綾子キャスター:
風間さん、麻生大臣が(報告書を)受け取らないってどういうことなんですか?
風間晋解説委員:
政府にとって、不都合な真実が明るみに出てしまった報告書なんですよ。今までも年金だけではちょっと心配だよね、赤字だよねってみんな薄々勘付いてはいたわけです。ところがここに、長寿というか、政府が「人生100年時代」だって盛んに言い始めているわけじゃないですか。この赤字が人生100年と合体して「30年で2,000万円足りない」という、数字としてはっきり出てしまった。だからインパクトが大きい。これはちょっとまずいということで、報告書はなかったことにしようとしていますけど、この状況は隠せないわけですよね
加藤綾子キャスター:
受け取らなくても、これは変わらないということですよね
感想;
審議会は政府が有識者を選んでいます。
政府の考え方に沿った人を選んでいます。
政府の考え方に沿った意見を答申したのでしょう。
さすがに真実は繕うことができなかったのだと思います。
金額だけでも不十分なうえ、今のままなら年金財政も危機を迎えつつあります。
そのため年金支給を国は遅らせたいのでしょう。
何とか遅らせたいと思って年金が増額されるメリットを強調しているようです。
葉書に、「年金増額希望しますか?」と、支給年齢を遅らせるような誘導もしていると、国会で取り上げていました。
支給年齢65歳を70歳に遅らせると約42%増えますが、それぞれの人にとってメリット・デメリットが異なるようです。
下記のサイトがとても分かりやすく説明されていました。
今の制度は知らないと不利益を被る社会なので、知ろうとするか、誰かに尋ねることなのでしょう。
https://seniorguide.jp/article/1155716.html
年金を繰り下げて「70歳」から受け取るのは、本当にトクか
最大のメリットは「年金が増える」
「繰り下げ」の最大のメリットは、受け取る年金の金額が増えることです。
1年待つと「8.4%」、5年待てば「42%」も増えます。
普通預金はもとより、リスクのある投資信託と比べても、ずっと大きな利率です。
年金支給額が20万円だとすれば、5年繰り下げをすると「28万4千円」になるのです。
出典:厚労省
これだけ増えるのですから、受け取りの開始が遅くても、どこかで普通に「65歳」から受け取った場合よりも金額が大きくなります。
具体的には、「11.9年」年金を受け取ると、65歳から受け取ったときよりも、受け取った年金が多くなります。
「70歳」まで繰り下げたときには、「82歳」まで生きれば、トクをする計算になります。
平均寿命が、まだ伸びていることを考えれば、十分に検討に値するでしょう。
「繰り下げ」のデメリット
一方、「繰り下げ」のデメリットとして挙げられるのは、つぎの3点です。
加給年金や振替加算が支給されない
「特別支給の老齢年金」が繰り下げできない
「在職老齢年金」で減らされた分は、繰り下げても戻らない
それぞれに詳しく説明されていました。
報告書は「受け取らない」麻生大臣が異例の発表
6月11日、麻生太郎金融担当相は厳しい表情を見せながら、異例の発表を行った。金融庁の審議会が“老後の30年間で2,000万円が不足する”という報告書を発表した問題で、その報告書を受け取らない意向を示したのだ。
麻生金融相:
世間に著しい不安と誤解を与えており、これまでの政府の政策スタンスとも異なりますので、正式な報告書としては受け取らない
こう話し、麻生金融相が受け取りの拒否を宣言したのは、6月3日に金融庁の審議会が発表したあの報告書。
“老後の30年間で2,000万円が不足する”との内容で、物議を醸している。
発表当初は…
麻生金融相:
きちんとしたものを考えとかないといかんのです
と肯定的だった麻生金融相。
しかし、夏の参議院選挙を前に野党が「年金100年安心は嘘だった」と追及姿勢を強めると、与党は“火消し”に追われることに。
“火消し”に追われる与党
自民党・二階俊博幹事長:
国民の皆さんに誤解を与えるだけではなくて、むしろ不安を招いていた
自民党の二階俊博幹事長は11日、報告書を審議会が出したことについて金融庁に厳重抗議したことを明らかにした。
更に、この人も…
公明党・山口那津男代表:
私も聞いてないし、政調会長も聞いてないし。猛省を促したい
「公式な文書ではない」政府は距離を置く意向か
報告書は、金融庁の審議会の下に設置された、有識者によるワーキンググループが試算したもの。
通常はこのあと、審議会の総会で了承され、担当大臣に報告されるが、今回はその手続きの前だったことから「公式な文書ではない」という考えが打ち出された。
麻生金融相:
正式な公文書になる前の文書ですね。正確に言うとそういうことになりますよね。わかります?私どもが直接やっているわけではありませんから。それはワーキンググループに直接聞かれた方が良いと思います
参院選を前に野党は追求姿勢の構え
一方、選挙への影響を抑えたい与党とは裏腹に野党は「老後2,000万不足問題」を大きな争点にしようと勢いづいている。
立憲民主党・辻元清美国会対策委員長:
ありがとうと受け取るのが普通。それを「受け取りません、いりません。なんだいらない」って、麻生さんが急に言い出してますけれども、ちょっと異常事態ですよね
攻勢を強める野党に対して、安倍政権の関係者からこんな声も。
政府関係者:
むしろ争点にしてくれよ。2,000万というのはどのみち無理。その議論を置いておいて「100年安心プラン」を批判するから、野党は自らの首を絞めている
国民の将来に関わる、老後30年で2,000万不足問題。まだまだ収まりそうにない。
政府の「不都合な真実」が明るみとなった
加藤綾子キャスター:
風間さん、麻生大臣が(報告書を)受け取らないってどういうことなんですか?
風間晋解説委員:
政府にとって、不都合な真実が明るみに出てしまった報告書なんですよ。今までも年金だけではちょっと心配だよね、赤字だよねってみんな薄々勘付いてはいたわけです。ところがここに、長寿というか、政府が「人生100年時代」だって盛んに言い始めているわけじゃないですか。この赤字が人生100年と合体して「30年で2,000万円足りない」という、数字としてはっきり出てしまった。だからインパクトが大きい。これはちょっとまずいということで、報告書はなかったことにしようとしていますけど、この状況は隠せないわけですよね
加藤綾子キャスター:
受け取らなくても、これは変わらないということですよね
感想;
審議会は政府が有識者を選んでいます。
政府の考え方に沿った人を選んでいます。
政府の考え方に沿った意見を答申したのでしょう。
さすがに真実は繕うことができなかったのだと思います。
金額だけでも不十分なうえ、今のままなら年金財政も危機を迎えつつあります。
そのため年金支給を国は遅らせたいのでしょう。
何とか遅らせたいと思って年金が増額されるメリットを強調しているようです。
葉書に、「年金増額希望しますか?」と、支給年齢を遅らせるような誘導もしていると、国会で取り上げていました。
支給年齢65歳を70歳に遅らせると約42%増えますが、それぞれの人にとってメリット・デメリットが異なるようです。
下記のサイトがとても分かりやすく説明されていました。
今の制度は知らないと不利益を被る社会なので、知ろうとするか、誰かに尋ねることなのでしょう。
https://seniorguide.jp/article/1155716.html
年金を繰り下げて「70歳」から受け取るのは、本当にトクか
最大のメリットは「年金が増える」
「繰り下げ」の最大のメリットは、受け取る年金の金額が増えることです。
1年待つと「8.4%」、5年待てば「42%」も増えます。
普通預金はもとより、リスクのある投資信託と比べても、ずっと大きな利率です。
年金支給額が20万円だとすれば、5年繰り下げをすると「28万4千円」になるのです。
出典:厚労省
これだけ増えるのですから、受け取りの開始が遅くても、どこかで普通に「65歳」から受け取った場合よりも金額が大きくなります。
具体的には、「11.9年」年金を受け取ると、65歳から受け取ったときよりも、受け取った年金が多くなります。
「70歳」まで繰り下げたときには、「82歳」まで生きれば、トクをする計算になります。
平均寿命が、まだ伸びていることを考えれば、十分に検討に値するでしょう。
「繰り下げ」のデメリット
一方、「繰り下げ」のデメリットとして挙げられるのは、つぎの3点です。
加給年金や振替加算が支給されない
「特別支給の老齢年金」が繰り下げできない
「在職老齢年金」で減らされた分は、繰り下げても戻らない
それぞれに詳しく説明されていました。
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