英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第14話 「新しき日々へ」

2013-04-07 19:35:49 | ドラマ・映画
「世間並みにならなくて結構!あなたはあなたであればよい!」
「私の妻は、他の誰でもない。鉄砲の名人、八重さんだ。それでよい」
「……妻…(ぽ~)」


 「夫を立てるのが女子の役目だ」という権八の説教は、やはり余計なことであった。
 世間並?の妻・雪(神保家)の悩みや想いも描写し、八重の妻たる役目を考えさせる……会津パートは、本当に良い。
 婚礼シーンも丁寧だ。宴会での権八や尚之助のやさしさ、八重に覚馬からの紅をさすシーンも美しい。

 それにしても、酔いつぶれた尚之助を運ぼうとする八重。「ふんっ」と……庄之助を「お姫様抱っこ」する図が浮かんだが、米俵ね、なるほど。(遠い過去に、伏線もあった)

覚馬、白内障
       ………鉄砲が撃てぬ、本が読めぬ……………

会津、薩摩、長州、朝廷、幕府……それぞれの思惑
 西郷、春嶽、大久保、岩倉、桂……それぞれの思惑(倒幕、共和制、西洋の良さを取り入れ産業の振興)で、今後の世の青写真を描く。共通の思想としては「幕府はもう無用の長物」か
 そのなかで、会津は「幕府・天皇が第一」と古い考えに固執。

「わしも早く…会津のお城の月を見てえもんだ」(神保内蔵助)
「おかしなことじゃ。幕府のため、朝廷のため、真を尽くせば尽くすほど、会津はますます泥沼に足を取られていく」(横山主税)
………殿(容保)の気持ちは分かるが、報われない京都での会津の境遇、それぞれの家臣たち
 横山主税…会津の今後を憂いながら、病死
 秋月悌次郎…蝦夷の代官に任じられ、八重と尚之助に未来を託す

【ストーリー】番組サイトより
 秋月(北村有起哉)に連れられて白無垢に身を包んだ八重(綾瀬はるか)が、尚之助(長谷川博己)の待つ山本家の門をくぐった。八重の見違えるような美しさに目を奪われる尚之助。その後、婚礼の祝宴では酒に弱い尚之助が酔いつぶれ、八重が担いで2人の新居に運び込む。部屋には、京から覚馬(西島秀俊)が送った紅が届いていた。目を覚ました尚之助は自ら指に紅を取り、そっと八重の唇に置くのだった。
 そのころ京では、覚馬が目の異変に気づき、広沢(岡田義徳)と共に医者を訪ねていた。そこで失明率の高い“白そこひ”と診断され、覚馬はがく然とする。

白そこひ…白内障のこと。
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電王戦 雑感

2013-04-07 12:44:04 | 将棋
 第2回電王戦の第3局が6日、東京・将棋会館で行われ、「ツツカナ」が船江恒平五段(25)に184手で勝ち、ソフトの2勝1敗となった(持ち時間・各4時間)。

 船江五段が中盤、飛車金交換の駒得から、終盤の入り口辺りで金桂両取りを掛け、飛車香交換とさらに優位を確立した。そこから、船井五段が決めにいったが、ツツカナの△5五香の妙手を喫してしまった。
 船井五段も踏みとどまり、差は詰められたものの優位は確保。その後、ツツカナも間違え、局面が収まった時点で船井五段の銀得でかなり優勢になった。
 しかし、終盤の入り口まで行った局面から中盤に押し戻され、勝利までの道のりが長くなってしまった。この間、船井五段は考慮時間とエネルギーを消耗してしまった。
 ここからのツツカナは強かった………終盤の詰み周辺もきっちり読み切られ、船井五段、投了。


★第三局までで感じたこと
①対ソフト戦での勝敗の分かれ目
・対局前や対局中のプレッシャー、それに得体の知れない相手との対局やなれない対局環境で、普段以上に消耗が激しい
・終盤に入った時点で、残り時間は1時間以上必要。
・終盤以降、棋士は疑問手(ミス)を2.5回に押さえなければならない(ミス2回、小ミス1回)


 単純に考えると、「終盤の時点で3手以上のミス分の差をつけ、持ち時間を1時間残すような指し方を心がければよい」わけで、現在のソフトの序盤の粗さや中盤の読みの射程距離を考えると、並みのプロなら十分可能のように考えられる。
 しかし、今回のツツカナの中盤に押し戻すような指し方を見ると、ミスを2回以内に押さえる終盤の強さが第1条件のように思えた。

②解説者・聞き手
 第2局の野月七段、氏は理論の展開にも長け、心理の機微にも明るく、面白い。
 しかし、考え方の指針や基準を述べ、選択肢を紹介するまでは良いのだが、結論は語らない。「ずっと“佐藤四段持ち”としか言わない」と予防線を張っていたが、これでは解説者の意味を成さない。聞き手や進行役の方が適任であろう。
 第3局の鈴木八段は、相当突っ込んだ読みと形勢判断をしてくれるので嬉しいが、主観が入りすぎて信用性に疑問がある。
 第2局の聞き手の山口女流は聞き手の役割を理解していない。
 聞き手は解説ではないので、どんどん疑問を解説者に聞けばよい。解説者から次の一手を尋ねられ、必死に正解手を読む必要はなく、アマチュアの代弁者として、どんどん間違えば良いのである。

 もっと、正確な形勢判断ができる棋士を望みます。

③カメラワーク
 確かに、対局者の表情は着手の様子も観たいが、大盤解説の途中でそれを挟まれると、解説が分からなくなってしまう。
 そこら辺りがまだ慣れていないというか、将棋を理解していないと解釈した方がいいのかもしれないが、それなら、解説者が、対局者の着手を察知したら、解説いったん止め、着手を報じてから解説の戻ってほしい。

④電王戦のシステムの問題点(要望点)
 団体戦は面白いと思う。
 しかし、対抗戦ではなく、勝ち抜き戦にしてほしかった。第1局に勝利した阿部四段の再登場をと願っている人は多いはず。
 あとは、やはり人選。
 C級2組から5人を選抜し、勝ち抜き戦。そこで、C2が全滅したら、C級1組から5人選抜し新たに勝ち抜き戦……とした方がすっきりすると思う。
 次局の塚田九段が勝っても負けても、最終局の三浦八段の責任は重大すぎる。
コメント (15)
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