英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

東京紀行 その3「引きつけられた視線の先に」

2013-04-16 21:18:14 | 日記
「K駅、K駅~」
 ホームに緩やかに滑るように停車した列車から、足を踏み出し改札を出る。
 時刻は4時48分。
「5時ごろ、改札口付近で待ってます。茶色の帽子を被っていくので見つけてくださいね(笑)」
というkoumamaとの待ち合わせ時刻には10分少々ある。もしかしたら、早めに来て待っているかもしれないので、茶色の帽子を被っている女性を探すが、やはり見当たらない。仕事を切り上げて5時に何とか間に合わせようとしてくれているはずだから、このタイミングで会うことは考えにくい。

 待ち合わせ場所と言っても、改札口付近で立っていては、埼玉県のみなさんに迷惑を掛けてしまう。邪魔にならないように壁際の鼻、いえ、花となろう。
 koumamaやkyokoさんは、「田舎」だと謙遜するが、K市が田舎だったら、私の町は「田舎」に「ど」を二つ以上付けなければならない。
 やはり、利用者は多い。ひっきりなしに人が行き交う。私の町の駅だと、利用者と駅の職員の数は接戦となる。人ごみの中でないと、待ち合わせの醍醐味は味わえないのだ。
 改札を出てから約10分経ったが、何と、茶系の帽子を被った女性が既に4人。koumamaと思われる雰囲気の女性ではないし、koumamaなら帽子という手がかりがなくても、すぐ見つける自信があるぞ。

 ≪おっ、そろそろ5時だ≫
と思うと同時に、30度右前方に暖かな雰囲気が。
 オーラや光や風という具体的な要素は感じなかったが、ふと、本当に自然に視線が行った。

 顔はよく見えないが、茶色の帽子!

 慌てて回り込み確認。
 写真でお顔を拝見したことはあるし、スタイルの良さはよく知っている。ファッションもイメージそのまま。全身から受けるインスピレーションが「koumama」なのである。

 3秒ほど固まっていたか、いや1秒も経っていないはずだ。
 koumama(まだ確定していないが)からすると、斜め45度ぐらいに位置しているため、視界に入らないのか……いや、彼女のイメージしている「英」と実際の私とがかけ離れていて、視野に入らないのかもしれない。
 あ、そうか、改札から出てくると思っているんだなと、強引に思い込んで、声を掛ける。
「koumamaさんですよね」

 無反応な時間が0.5秒。それから、「あっ」というやや驚いた表情になり、まん丸笑顔になった。(決して、営業スマイルじゃあない…………と思う、たぶん……)
 おそらく、予想外の方角から声を掛けられたのと、外見のイメージが少し違っていたんじゃないのかな。

 私が思い浮かべていたkoumamaが、そのまんまで目の前にいる。
コメント (10)
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『ガリレオ2』 #1「幻惑す -まどわす-」

2013-04-16 16:31:53 | ドラマ・映画
2つの観点から楽しめるドラマである。
Ⅰ 超常現象や不可思議現象を物理的・論理的に解明する楽しさ
 これ、単純に面白いよね。不思議な現象で驚き、論理的に解明され納得する。
 『TRICK』を思わせるトリックだが、『TRICK』ほど胡散臭くない。これは、主人公・湯川(福山雅治)のなせる業か。

Ⅱ 主人公・湯川学の魅力
 他の登場人物が評するように、確かに「変人」である。さらに天才。
 しかし、自惚れるわけではなく、先入観で事象を捉えず、真正面から認識分析する。また、自分と反する主義や思想も、初めから否定するのではなく、十分に受け止めて論証する。懐が深いのである。
 今回の教祖・連先(大沢たかお)との、「人間の存在と科学との関係」における議論も面白かった。
 また、「現象には必ず理由がある」「再現性が高い現象は必ず科学的に実証できるはずだ」という彼の主義を聞いただけで、惚れ惚れしてしまう。

 オクラホマに研修に行く内海刑事(柴咲コウ)に、餞別?としてゲルマニウムを渡す彼なりの思考回路も素敵。
 誕生日、誕生石、ダイヤモンドと同じ結晶構造、健康に良い(疲れが取れる、新陳代謝が活発になる)と理論を展開し、悦に入っているところが可愛い。

 それにしても、思い切り田舎扱いされていたオクラホマって……

 この内海とのコンビ解消は淋しいなあ。
 新相方・岸谷美砂(吉高由里子)の第一印象は相当悪かった。
 しかし、湯川と連先との議論に耳を傾け、彼女なりに昇華し、自分の興味のあることにしか動かない湯川に反論する真っ直ぐさは好感を持てた。
 また、送念のトリックにころりと騙され信じてしまう純粋さ(単純さ)も面白い

 今後、高飛車な彼女が湯川と関わり合ってどのように感化されるか、また、彼女が湯川をどう動かしていくか、楽しみである。


今回の話を観て、少し電子レンジの中に入ってみたくなった。


【ストーリー】番組サイトより
湯川学(福山雅治)は、帝都大学理工学部物理学科の准教授。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能な湯川は、女子学生からは圧倒的な人気を得ているが、学問以外のことにほとんど興味を示さないため、“変人ガリレオ”とも呼ばれていた。

そんな湯川のもとを訪れた貝塚北署の刑事・内海薫(柴咲コウ)は、帝都大の出身で、昨年入庁したばかりの新人刑事・岸谷美砂(吉高由里子)を紹介する。湯川とは大学の同期でもある警視庁の刑事・草薙俊平(北村一輝)の指示だった。

続けて薫は、蒲田の雑居ビルで起きたある事件のことを話し始めた。それは、5年ほど前にできた新興宗教団体『クアイの会』の信者が、教団の支部になっていた雑居ビルの5階から転落死した事件だったが、転落死の原因は、クアイの会の教祖・連崎至光(大沢たかお)がその信者に念を送ったせいだというのだ。薫は、事件当夜、取材に訪れていた雑誌社のカメラマンが撮影した転落までの連写写真を湯川に見せながら、連崎が信者に指一本触れていないこと、亡くなった信者の眼球が白濁していたことを告げる。連崎がこれまでも送念と呼ばれる行為を行っていたと知った湯川は、再現性の高い現象は必ず科学的に実証できる、と強い興味を示す。
プライドが高く自信家の美砂は、事件の背景などには一切興味を示さない湯川に戸惑いながらも、彼とともにクアイの会の本拠地で、クアイの里とも呼ばれている山奥の集落を訪れる。連崎は、この地で信者たちとともに自給自足の生活を送っていた。そこで美砂は、一度、送念を体験させてほしい、と連崎に頼むが…。
コメント (2)
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