英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ガリレオ2』 #2「指標す -しめす-」

2013-04-22 22:37:30 | ドラマ・映画
今回の実証現象……ダウジング……

 一見、ダウジングが真相を突き止めていたようだが、真相がダウジングを決めていた
 加奈子はダウジングにより物事を決めているようだが、彼女が(無意識に)ダウジングを決定していた


言葉や行動が真相を暗示していた
「君は犬の死骸を探そうと思った時、まず、そのことが正しいかどうか、その振り子に聞いたんだね」
「はい」と彼女は答えた。

 →最初から彼女は犬が死んでいることを知っていた。捨てられた場所も。
 しかし、犬の死骸を見つけた後に、こういう質問をされれば、普通、肯定するよね。誘導訊問的。

歩いて犬を探そうとした
 →歩いていける場所だと思っていた

別れ道が来るたび、「私はこのまま進んでいいですか?」と聞いていた
 →訪ねていたのは方角ではなくこれから彼女がとろうとする行動が正しいかどうかを聞いていた

あの振り子は、彼女自身の意思を確認するための道具だったのだ


事件としては、普通の強盗殺人(「普通」というのは不謹慎ですね)
岸谷美砂(吉高由里子)の推理は、ほぼ合っていた
 顔見知りの犯行、犯人は二度現場に来た、犬を毒殺した理由、置時計の止まっていた時刻と死亡推定時刻が違っていた理由など
監察医・アイザックの推理も、半分合っていた
 犬の死骸の場所を加奈子は知っていた

 報告書を作成するのに、ダウジングを科学的に否定する必要はないと思う。「加奈子が犬の死骸を捨てるのを目撃していた」と書けばいいだけ。

「慣性の法則」か「感性の法則」か?
 大講義室での講義で湯川(福山雅治)が「かんせいの法則」と発声したが、≪さすが格好いい言い方だな≫と感心したが、「慣性」ではなく「感性」のアクセント・イントネーションだったような気がする。
 2度目の実験室(講義室)で説明した際は、普通の発音(慣性)だった。
 福山さんはわざと「感性」と言ったのか?それとも、「気どった」だけなのか?


湯川と美砂のやり取りが面白くなってきた。
美砂の高飛車度も低くなったような気がする。

【ストーリー】番組サイトより
帝都大学物理学科の准教授・湯川学(福山雅治)は、どんなことでも水晶の振り子に相談して決めているという女子高生・真瀬加奈子(川口春奈)に出会う。そのきっかけは、ひとり暮らしの老婦人が自宅で殺害された事件だった。被害者宅からは隠し財産の金の延べ棒がなくなっているため、強盗殺人事件と思われた。そして、遺体発見当日、被害者宅から数百メートル離れた場所で、彼女の飼い犬・クリの死骸が発見されていた。クリの体内からは農薬が検出されており、牙には人間のものと思われる血液が付着していた。その死骸を水晶の振り子の力で見つけたのが加奈子だった。

加奈子は、祖母が亡くなる前にくれたというその振り子のことを“ミズガミサマ”と呼び、何かに迷ったときは必ず振り子に相談していた。答えがイエスのときは振り子が回り、ノーのときは動かないらしい。小学生のころ、被害者の家によく遊びに行っていた加奈子は、クリが見つかれば犯人がわかるかもしれない、と思って探しに行ったのだという。

貝塚北署の刑事・岸谷美砂(吉高由里子)からこの事件について相談を受けた湯川は、加奈子の行為はダウジングだと推察する。が、ダウジングはその有効性が認められた事例がいくつもあるにもかかわらず、科学者による立証実験では効果が認められないという代物でもあった。つまり、立証も反証もできないのだ。振り子のダウジングに興味を抱いた湯川は、加奈子が犬の死骸を見つけたときと同じ道をたどり、周囲の状況を検証したが、何もわからなかった。そこで湯川は、加奈子に会い、振り子に犯人の名前を教えてもらおうと提案する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『空飛ぶ広報室』 第2話「浅学非才・馬鹿丸出しの私…でも答えは自分で探す」

2013-04-22 20:11:11 | ドラマ・映画
 初回は面白かったし、2回目もドラマとしては面白かった。
 ただ、ヒロイン・リカの性格というより人格が酷過ぎて、正直、頭にきた。
 言葉が妥当だと思わないが、今回のタイトルにも使われているので、敢えて言うと馬鹿女としか言いようがない。

 確かに、このドラマのテーマ
「幼い頃からの夢を絶たれ、ただ今人生の壁にぶち当たっている」という共通点から、お互いに理解を深め惹かれ合い、成長していく姿を描いていく

 と言うものなので、リカが未熟と言うのが設定であるので、ある程度未熟なのは当然と言える。

 しかし、今回(今週)のリカの人格は初回よりも酷くなっていた。(正確には、「酷くなった」のではなく「酷いのが明らかになった」と言ったほうがよい)

過去の過ち
 ある事件の取材をしていて、リカは逮捕間近と思われていた容疑者の妻をしつこく追いまわし、精神的に追い詰めた。しかし、その容疑者は無実で、別の者が逮捕され、訴えられた。
その過ちに対するリカの思い
・きちんと謝罪はして示談になっている。
・示談で決着しているのに、社内での評価は落ちた。
・あってはならないことで、行き過ぎた取材だったと思うが、あの時点では容疑者の妻で自分は自分の仕事をしただけ。
・運が悪かった。

 「自分の仕事」=「コメントを取ること」なんて、なんて浅い仕事なのだろう。「事件を追究する」のが報道の務めであろう。しっかり事件に向き合っていれば、もっとましな取材ができたはず。「運が悪い」のではなく「自分が悪い」。
 示談で決着がついたことで、自分の過ちが決着したと思っているのも酷いし、社での評価が落ちたのも不当と思っている。
 なので、スクープを取りさえすれば、報道に復帰できると考えている。
 評価を上げるには、自分に与えられた仕事をきちんとすることだと気付かず、仕事をおざなりにする。報道マン云々ではなく、もはや人間としてどうなのだろうか?


 過去の過ちも許せないが、それを全く反省せず過ちにも気づかないというのがあり得ない。それを注意もせず放ったらかしにして、ディレクターとして仕事を任す局も懐が深すぎ。チーフディレクター・阿久津(生瀬勝久)も「お前、そのままだと一生無能のままだぞ」と言うだけだが、「無能」な者を雇う余裕があるのだろうか?

 もちろん、その馬鹿な女が気づき成長するのがテーマなので、ドラマとしては正しいが、ちょっとひど過ぎるのではないだろうか?そんなリカに、企画書をバッサリ斬られた空井(綾野剛)が気の毒だ。
「空井さんの常識と、私たち一般の認識って、空井さんが思っているより遠いと思います」
って、リカに言ってほしくないよね。
 そんないい加減な姿勢で、今回も「街角グルメ」のレポートを制作する。食べてもいないのにグルメレポートをするなんて、「おざなり」の最上級である。

 と、かなり尖がってしまったが、「ドラマとしては巧みで面白い」と思う。
 今回冒頭の防衛相の緊急記者会見のシミュレーションシーンは、リカのそそっかしさとガツガツぶりをよく表している。私も意表をつかれた。
 また、「あってはならないこと」という言葉をリカの過去の過ちとうまくダブらせている。それに、リカの追及シーンのVTRをリカに見せて、自身のガツガツさを見せるというのも、リカに自戒させる段階を踏ませている。
 またラストチャンスエリアとオンエア直前の「街角グルメレポート」の差し替えも巧く呼応していた。
 空井の助言により、リカが自分のいい加減な取材だったと悟るが、空井はリカのまずさを把握して意識的に言ったのだろうか?


 ボツにされた空井の企画書は、考えさせられた。空井がこだわった「国防の意義、航空自衛隊が社会に果たす役割」は大事なことだと思うのだが……。
 「取材される者が伝えてほしいこと」「制作する者が伝えたいこと」「視聴者やスポンサーが求めるモノ」は違うのは仕方がない。難しい問題だなあ。
 「上から目線」という表現はよくないニュアンスだが、上からでないと見えないこともあるし、横から同じ目線でないと気がつかないこともある。
 制作サイドは、結果的に使わなくても、取材される者が「伝えてほしいこと」を考慮して取材して欲しいものだ。

 私も、「放電」という言葉に甘えて、いろいろ尖がったことを書いているが、肝に銘じなければならない。いや、それだとつらいので、時々立ち止まるぐらいにしておこう。
 今回もかなり尖ってしまったが、リカも「馬鹿丸出し、それも、今の今まで馬鹿じゃないと思っていた。大馬鹿です」「人のせいにも運のせいにもしません」と反省し涙を流し、土下座もしたし、許してあげよう!(やっぱり、上から目線!)


それにしても、空井の話す順番が独特で、相手(リカ)をどきっとさせるのも面白い。

【ストーリー】番組サイトより
 空幕広報室を訪れた リカ (新垣結衣) は、柚木 (水野美紀) が落とした資料から防衛省で緊急記者会見が開かれることを知る。
 大勢の記者たちがいる中、帝都テレビのクルーがいないことに気づいたリカは、柚木の制止も聞かず会見場に乗り込み 空井 (綾野剛) たちの前で報道記者として 空幕長 (モト冬樹) や 鷺坂 (柴田恭兵) に鋭い質問を浴びせる。
 情報番組 「帝都イブニング」 で街角グルメ特集の編集中、リカは 阿久津 (生瀬勝久) から 「そのままだと無能のままだぞ」 と言われたことに納得がいかないでいた。
そんな中、番組企画の提案のため帝都テレビを訪問した空井にポツリポツリと自分の過去を話してしまったリカ。そのことを後悔していると、空井から連絡が入る。そして、空井との会話で自分の重大な間違いに気付く…。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする