英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

東京紀行 その10「事件勃発」

2013-04-26 19:20:01 | 日記
ちょっと困った状況だ。


 膀胱が許容量いっぱいに満たされたため、席を外したのが数分前。
≪午前中は仕事、それから、上京して埼玉県まで足を伸ばし、koumamaと楽しくお茶して、迷子になり、朋友と宴の会……いろいろあったなあ≫
 などと思いながら手を洗い、ドアの取っ手に手を掛ける。

≪ん?…………開かない!≫
≪いや、落ち着け。そうだ、カギを掛けたではないか≫

「カチッ」
軽い心地よい音が響き、さて…
≪…開かない≫
≪……いや、押すのではなく、引くんだよな……馬鹿だな俺≫
≪……開かん!≫
≪いや、さっき、カギを開けたつもりが、実は掛けてしまったとか≫

「カタッ」……≪開かない≫
「ハッ、フッ、ヨッ」…≪気合いを変えても…開かない≫


ちょっと、いや、かなり困ったぞ。
ドアを開けられないほど酔ってはいないはず。
もしかしたら、最初、あるいは、その後に、カギを壊してしまったのかもしれない。

大声で助けを呼ぶか?……大騒ぎになってしまうなあ。
携帯を掛けて二人に助けてもらうか?……これもかなり恥ずかしい。
落ち着け…落ち着け。

東京……いや、関東方式のドア開閉方式があるのか?
いや、いくらなんでもそんなことはないだろう。

……お乳汲んだ……いや、落ち着くんだ!………あっ!


ガラガラ…………
         ……………………………………引き戸だった。

はっきりとは覚えていないが、引き戸っぽくない取っ手だんたんだよぉ~!
さすが、東京!恐るべし!


トイレからの脱出に成功すると
「英さん、○○円ね」
「えっ、それだけでいいの?ちゃんと取ってよ」
と言いつつ、請求額がアップしないうちにと、さっさとお代を渡す。

「今日は楽しかったよ。ありがとう」
「いつか、福井に行くよ」
「じゃあ、また」
タクシーに乗り込み、二人と別れた。
 nanaponさんとは、翌日も大盤解説場で会うことになっているけれど、ssayさんとは、今日でお別れだ。冷静に考えると、次に会うのは、いつなのか、いや、そんな機会があるのかさえ怪しいが、不思議と別れに重大さを感じない。きっと、ネットで繋がっているからなのだろう。koumamaさんとの時も、同じ感覚だ。もちろん、明日の大盤解説会があるせいかもしれないが……

 タクシーから、飯田橋界隈の人並みを眺める。
≪平日で、もう日付が変わるころだというのに、なんでこんなに人がいるんだ?≫

 福井とは違う光景に、東京にいる実感を感じながら、飯田橋を後にした。
コメント (10)
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