今クールは、刑事ドラマが少なくて寂しいです。
そんなわけで、『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』の初回を視聴。
「そんなわけで」とわざわざ書いたのは、この『木曜ミステリー』(テレビ朝日)は、
・継続中と思われるシリーズ
『科捜研の女』(1999年〜、14シリーズ継続)主演-沢口靖子
『おみやさん』(2002年〜、9シリーズ継続)主演-渡瀬恒彦(未視聴)
『京都地検の女』(2003年〜、9シリーズ継続)主演-名取裕子
『刑事110キロ』(2013年〜、2シリーズ継続)主演-石塚英彦(未視聴)
・終了と思われるシリーズ
『京都迷宮案内』(1999年〜2008年、全10シリーズ)主演-橋爪功
『女刑事みずき〜京都洛西署物語〜』(2005年・2007年、全2シリーズ)主演-浅野ゆう子
『その男、副署長』 (2007年〜2009年、全3シリーズ)主演-船越英一郎
(私が未視聴のモノは除いてあります)
・今のところ1シリーズのみのドラマ
『捜査地図の女』(2012年)主演-真矢みき
(私が未視聴のモノは除いてあります)
と、『科捜研の女』、『京都地検の女』、『京都迷宮案内』以外は、残念なものが多いからです。
また、観月ありささん主演の刑事ドラマとしては『Answer〜警視庁検証捜査官』(水曜日21:00 - 21:54…『相棒』と同じ枠)を思い出しますが、残念感が残っています。
今回の『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』の主人公の新聞記者・鉄忍布(くろがね しのぶ)は、
偏見や先入観に惑わされず、真実をつまびらかにするという信念を持つ忍布は、特に権力による情報操作や隠ぺいに厳しい目を持ち、弱き声を救い上げた記事を多々手がけ、輝かしい受賞経験も持っています。
しかし、執念の取材によって失うものは多く、取材先から“出入禁止デキン”を言い渡されることもしばしば。しかも、無愛想で物怖じしない性格から、職場でも取材先でも軋轢ばかり…。
だそうだ(番組サイト・イントロダクションより)
『Answer〜警視庁検証捜査官』の時と、役職は違うが、「強い信念を持って真実を追求する」「他者との妥協を許さず、マイペース」といった共通部分が多い。
≪こういった性格のヒロインは観月ありさが適役≫と見込まれて起用されるのか、観月ありさが演じるとこういうキャラが前面に押し出されてしまうのか……
いずれにしても、私的には≪ちょっと苦手なヒロイン≫である。
また、ドラマの見どころ(セールスポイント)として
『事件記者が暴く、意外な真相! 果敢な取材によって浮かび上がる、切なくも哀しい結末!!』
ドラマは、鉄 忍布ら京都タイムス社会部の記者たちが体当たりで事件を取材し、時に葛藤し時に憤慨しながらも、隠された真相に迫る姿を描いていきます。
取材の末に明らかになるのは、意外な真犯人だけではありません。事件関係者の秘めた思いや、許しがたい巨悪の存在…。事件が解決に至る爽快感にプラスして、地道な取材によってたどり着いた切なくも壮絶な人間の生き様をも描く(番組サイト・イントロダクションより)
番組のテーストとしては、『京都迷宮案内』が近いか。
視聴の感想は………“今二つ”
脇を固めるキャストは、「含みの多い新聞社オーナー」小林稔侍、「ヒロインに振り回され気味の女性上司」財前直美、「教科書通りの面白味のない記事を書くライバル同僚」甲本雅裕、「ヒロインの“使いっ走り”記者」宅間孝行、「京都府警捜査一課警部補」益岡徹、「ヒロインの反抗期の息子」前田旺志郎。
俳優さんに問題はないが、ありがちで面白味のないキャスティングである。
事件の真相も既視感が充満。
大きな疑問として、人気キャスターの南条(西村雅彦)が逮捕された理由がわからない。
確かに、被害者が殺害される前、被害者と揉めて突き飛ばした結果、気絶させたが、「傷害罪」が適用されるか微妙。
この場合、故意の暴行(突き飛ばしたこと)ではあるが、故意に負傷させよう(傷害しよう)としたわけではなさそう。
それに、被害者はその後、別人により殺害されてしまったので、立件も難しそうだ。
それなのに、公衆の面前で逮捕されるものなのか?
あとは、捜査をかく乱させるような証言をしたかどうか……。
事件を誘発させる原因を作ったが、真犯人の妻と共謀したわけでもないし、誘導したわけでもない。
大きな不満として
ヒロインが、記事作成に頭を悩ませるシーンがあり、キーワードが画面を飛び交っていたが、発行された新聞は見出しが読み取れる程度で、オーナーが評価したシーンのみ。
ヒロイン・忍布がどのように事件を捉え、分析したのか。さらに、何を読者に伝えたかったのかは、まったく不明。
(『京都迷宮案内』では、記事をエピローグ・ナレーション風にして、ドラマを締めていて、よかったが……)
上記で「今二つ」と評価したが、「今三つ」に訂正。
【ストーリー】番組サイトより
実業家・磯村憲吉(小林稔侍)に買収され、“京都新報”からの急な社名変更に追われる“京都タイムス”本社――。しかも、京都市内のマンションでホスト・栗原誠の死体が発見されたという事件の報を受け、社会部は慌ただしい朝を迎えていた。
そんな中、悠々と出勤してきた社会部遊軍記者・鉄くろがね忍布しのぶ(観月ありさ)は、デスクの古林千華子(財前直見)から新人記者の美馬健作(宅間孝行)の取材に付き合うよう命じられる。しかし、それは殺人事件ではなく、殉職した警官の愛犬を同僚たちが交替で育てているという、いわば“ヒマネタ”。内容を聞いた忍布は突然、「それ、あんたに任せる」と美馬に取材を押し付け、踵を返す。「その所轄署、ワタシ、出禁だから」――。すたすたと去っていく先輩の後ろ姿に、美馬は「忍布さん、出禁なところばかりじゃないですか!」とあきれ果てる。
ひとりになった忍布は、大阪のテレビ局のスタジオを訪れていた。京都新報時代の先輩記者で現在、在阪局のワイドショーの司会をこなす人気キャスター・南条夏生(西村雅彦)に会うためだ。実は最近、忍布のもとに何通も南条の脱税や裏の顔を告発する差出人不明の手紙が舞い込んでおり、気にかかっていたのだ。久しぶりに会った南条は忍布に爽やかな笑顔を向け、このほど東京のテレビ局から声がかかり、いよいよ全国区に打って出ることを打ち明ける。忍布は、新聞社時代から南条を支え続けてきた妻・みちる(中山忍)の姿が彼のそばにないのを不思議に思う…。
しかも、南条はなぜかホスト殺人事件の捜査に興味を抱いているようだった。嫌な予感を抱いた忍布は美馬をホストクラブに潜入取材させ、殺されたホスト・栗原に年上の恋人がいたという情報を仕入れる。その女性、中山香織の名に、忍布は聞き覚えがあった…。彼女は7年前に起きたストーカー殺人事件の被害者の姉だった。そしてその事件は、当時社会部のエース記者だった南条が京都新報を退職するきっかけになった、因縁の事件だった――。
監督:田竜太
脚本:西岡琢也
そんなわけで、『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』の初回を視聴。
「そんなわけで」とわざわざ書いたのは、この『木曜ミステリー』(テレビ朝日)は、
・継続中と思われるシリーズ
『科捜研の女』(1999年〜、14シリーズ継続)主演-沢口靖子
『おみやさん』(2002年〜、9シリーズ継続)主演-渡瀬恒彦(未視聴)
『京都地検の女』(2003年〜、9シリーズ継続)主演-名取裕子
『刑事110キロ』(2013年〜、2シリーズ継続)主演-石塚英彦(未視聴)
・終了と思われるシリーズ
『京都迷宮案内』(1999年〜2008年、全10シリーズ)主演-橋爪功
『女刑事みずき〜京都洛西署物語〜』(2005年・2007年、全2シリーズ)主演-浅野ゆう子
『その男、副署長』 (2007年〜2009年、全3シリーズ)主演-船越英一郎
(私が未視聴のモノは除いてあります)
・今のところ1シリーズのみのドラマ
『捜査地図の女』(2012年)主演-真矢みき
(私が未視聴のモノは除いてあります)
と、『科捜研の女』、『京都地検の女』、『京都迷宮案内』以外は、残念なものが多いからです。
また、観月ありささん主演の刑事ドラマとしては『Answer〜警視庁検証捜査官』(水曜日21:00 - 21:54…『相棒』と同じ枠)を思い出しますが、残念感が残っています。
今回の『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』の主人公の新聞記者・鉄忍布(くろがね しのぶ)は、
偏見や先入観に惑わされず、真実をつまびらかにするという信念を持つ忍布は、特に権力による情報操作や隠ぺいに厳しい目を持ち、弱き声を救い上げた記事を多々手がけ、輝かしい受賞経験も持っています。
しかし、執念の取材によって失うものは多く、取材先から“出入禁止デキン”を言い渡されることもしばしば。しかも、無愛想で物怖じしない性格から、職場でも取材先でも軋轢ばかり…。
だそうだ(番組サイト・イントロダクションより)
『Answer〜警視庁検証捜査官』の時と、役職は違うが、「強い信念を持って真実を追求する」「他者との妥協を許さず、マイペース」といった共通部分が多い。
≪こういった性格のヒロインは観月ありさが適役≫と見込まれて起用されるのか、観月ありさが演じるとこういうキャラが前面に押し出されてしまうのか……
いずれにしても、私的には≪ちょっと苦手なヒロイン≫である。
また、ドラマの見どころ(セールスポイント)として
『事件記者が暴く、意外な真相! 果敢な取材によって浮かび上がる、切なくも哀しい結末!!』
ドラマは、鉄 忍布ら京都タイムス社会部の記者たちが体当たりで事件を取材し、時に葛藤し時に憤慨しながらも、隠された真相に迫る姿を描いていきます。
取材の末に明らかになるのは、意外な真犯人だけではありません。事件関係者の秘めた思いや、許しがたい巨悪の存在…。事件が解決に至る爽快感にプラスして、地道な取材によってたどり着いた切なくも壮絶な人間の生き様をも描く(番組サイト・イントロダクションより)
番組のテーストとしては、『京都迷宮案内』が近いか。
視聴の感想は………“今二つ”
脇を固めるキャストは、「含みの多い新聞社オーナー」小林稔侍、「ヒロインに振り回され気味の女性上司」財前直美、「教科書通りの面白味のない記事を書くライバル同僚」甲本雅裕、「ヒロインの“使いっ走り”記者」宅間孝行、「京都府警捜査一課警部補」益岡徹、「ヒロインの反抗期の息子」前田旺志郎。
俳優さんに問題はないが、ありがちで面白味のないキャスティングである。
事件の真相も既視感が充満。
大きな疑問として、人気キャスターの南条(西村雅彦)が逮捕された理由がわからない。
確かに、被害者が殺害される前、被害者と揉めて突き飛ばした結果、気絶させたが、「傷害罪」が適用されるか微妙。
この場合、故意の暴行(突き飛ばしたこと)ではあるが、故意に負傷させよう(傷害しよう)としたわけではなさそう。
それに、被害者はその後、別人により殺害されてしまったので、立件も難しそうだ。
それなのに、公衆の面前で逮捕されるものなのか?
あとは、捜査をかく乱させるような証言をしたかどうか……。
事件を誘発させる原因を作ったが、真犯人の妻と共謀したわけでもないし、誘導したわけでもない。
大きな不満として
ヒロインが、記事作成に頭を悩ませるシーンがあり、キーワードが画面を飛び交っていたが、発行された新聞は見出しが読み取れる程度で、オーナーが評価したシーンのみ。
ヒロイン・忍布がどのように事件を捉え、分析したのか。さらに、何を読者に伝えたかったのかは、まったく不明。
(『京都迷宮案内』では、記事をエピローグ・ナレーション風にして、ドラマを締めていて、よかったが……)
上記で「今二つ」と評価したが、「今三つ」に訂正。
【ストーリー】番組サイトより
実業家・磯村憲吉(小林稔侍)に買収され、“京都新報”からの急な社名変更に追われる“京都タイムス”本社――。しかも、京都市内のマンションでホスト・栗原誠の死体が発見されたという事件の報を受け、社会部は慌ただしい朝を迎えていた。
そんな中、悠々と出勤してきた社会部遊軍記者・鉄くろがね忍布しのぶ(観月ありさ)は、デスクの古林千華子(財前直見)から新人記者の美馬健作(宅間孝行)の取材に付き合うよう命じられる。しかし、それは殺人事件ではなく、殉職した警官の愛犬を同僚たちが交替で育てているという、いわば“ヒマネタ”。内容を聞いた忍布は突然、「それ、あんたに任せる」と美馬に取材を押し付け、踵を返す。「その所轄署、ワタシ、出禁だから」――。すたすたと去っていく先輩の後ろ姿に、美馬は「忍布さん、出禁なところばかりじゃないですか!」とあきれ果てる。
ひとりになった忍布は、大阪のテレビ局のスタジオを訪れていた。京都新報時代の先輩記者で現在、在阪局のワイドショーの司会をこなす人気キャスター・南条夏生(西村雅彦)に会うためだ。実は最近、忍布のもとに何通も南条の脱税や裏の顔を告発する差出人不明の手紙が舞い込んでおり、気にかかっていたのだ。久しぶりに会った南条は忍布に爽やかな笑顔を向け、このほど東京のテレビ局から声がかかり、いよいよ全国区に打って出ることを打ち明ける。忍布は、新聞社時代から南条を支え続けてきた妻・みちる(中山忍)の姿が彼のそばにないのを不思議に思う…。
しかも、南条はなぜかホスト殺人事件の捜査に興味を抱いているようだった。嫌な予感を抱いた忍布は美馬をホストクラブに潜入取材させ、殺されたホスト・栗原に年上の恋人がいたという情報を仕入れる。その女性、中山香織の名に、忍布は聞き覚えがあった…。彼女は7年前に起きたストーカー殺人事件の被害者の姉だった。そしてその事件は、当時社会部のエース記者だった南条が京都新報を退職するきっかけになった、因縁の事件だった――。
監督:田竜太
脚本:西岡琢也
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