漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0441

2021-01-13 19:26:09 | 古今和歌集

ふりはへて いざふるさとの はなみむと こしをにほひぞ うつろひにける

ふりはへて いざ故郷の 花見むと 来しをにほひぞ うつろいひにける

 

よみ人知らず

 

 故郷の花を見ようとわざわざやって来たのに、花は盛りを過ぎて色褪せてしまっていたことよ。

 歌意はわかりやすいですが、隠し題を見つけるのは難しいですね。「こしをにほひぞ」のところに「しをに(=紫苑。キク科の多年草。)」が詠み込まれています。