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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0451

2021-01-23 19:30:01 | 古今和歌集

いのちとて つゆをたのむに かたければ ものわびしらに なくのべのむし

命とて 露をたのむに かたければ ものわびしらに 鳴く野辺の虫

 

在原滋春

 

 露が命をつなぐ糧であるとしても、その露もすぐにはかなく消えてしまうからであろうか。物寂し気に鳴く野辺の虫であることよ。

 当時、虫は露を吸って命の糧とすると考えられていたとのこと。隠し題は「つゆをたのむに かたければ」と詠み込まれた「にがたけ」です。