うつせみの からはきごとに とどむれど たまのゆくへを みぬぞかなしき
空蝉の からは木ごとに とどむれど 魂のゆくへを 見ぬぞ悲しき
よみ人知らず
蝉の抜け殻は木ごとに残るけれど、その魂の行方を知ることができないのが悲しい。
人は亡くなってその亡骸は棺にあっても魂の行方は知れない。その悲しみを、蝉の抜け殻になぞらえて詠んでいます。隠し題は「からはきごとに」に詠み込まれた「からはぎ(唐萩)」ですが、どのような植物かはわかっていません。
うつせみの からはきごとに とどむれど たまのゆくへを みぬぞかなしき
空蝉の からは木ごとに とどむれど 魂のゆくへを 見ぬぞ悲しき
よみ人知らず
蝉の抜け殻は木ごとに残るけれど、その魂の行方を知ることができないのが悲しい。
人は亡くなってその亡骸は棺にあっても魂の行方は知れない。その悲しみを、蝉の抜け殻になぞらえて詠んでいます。隠し題は「からはきごとに」に詠み込まれた「からはぎ(唐萩)」ですが、どのような植物かはわかっていません。