皆さま、あけましておめでとうございます。
一日一首の古今和歌集、今年も続けていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
ではさっそく今年最初の一首です。
あふからも ものはなほこそ かなしけれ わかれむことを かねておもへば
逢ふからも ものはなほこそ かなしけれ 別れれむことを かねて思へば
清原深養父
逢ったとたんに、物悲しい気持ちになってしまう。別れる時のことを今から思ってしまうので。
愛しい人との逢瀬。嬉しく楽しいひと時であることの反面、逢ってしまえばそれは別れの時へのカウントダウンが始まることでもある。何とも切ない歌ですね。「あふからも ものはなほこそ」と、「からもも(=杏)の花」が詠み込まれています。